ウェブディレクターな日々

本、デザイン、映画、音楽、雑感、飛行機、もしくは社長業

『コンビニ人間』村田沙耶香

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この主人公は、コンビニの「店員」になることで初めて「世界の正常な部品としての私」になることができたわけだが、コンビニ店員でなくても、同じような感覚を味わったことのある人は少なくないのではないだろうか。
 比較的自由に生きているように思われる僕だって「社会の中で役割通りに機能している部品」的な感覚を持つことは多々あるし、しかもそれは決して否定的な気持ちではなく、むしろ充実感に近い。
 だからこの人も、周りからは陰で冷やかに言われていたかもしれないが、本人にとっては「天職」だったわけで、充足されていただろうし、最後はほんとによかったなと思った次第。

一緒に住む理屈っぽい男は、いかにもどこかにいそうな面倒臭い男だが、言ってることがたまに破綻してたりして、そのダメになりきれないダメな感じがちょっとかわいいところもあるので、なんとか幸せなってもらいたいと思う。

それよりも何よりも恐怖を感じるのは、ここに出てくる多くの自分をまともだと思っている人間たちである。そっちのほうが断然怖い。僕はそっちの側にはなりたくない。

話ぐせ

人の話ぐせって結構気になります。

常に「ヘンな話」から始める人や、「逆に」が多すぎてどこに向かっているのか分からなくなってしまう人などいろいろありますが、いま横で話しているワタクシちょっと有能ですわよ的な女性は「〜問題」と、何でもかんでも「問題」として定義するくせがあるようで、話を聞いているとまったくその人の周りは問題山積です。

「働く意味がわかってない問題」や「その人がいなくなったらどうするのか問題」などからはじまり、ついには「問題意識の感じようがない問題」という禅問答のような問題まで定義されました。すごいです。

そんなに一方的に問題を生み出しておいて、それらが解決することはあるのでしょうか。頭の中を一度のぞいてみたい感じです(笑)

『完本 桑田真澄』『完本 清原和博』

この二冊はとても多くのことを考えさせられる。
対照的に見える二人。ピッチャーとバッター。体格の違い、性格の違い、生き方の違い。しかしこの二人にしか分からないものも伝わってくる。絆などというありふれた言葉よりもっと高いところで繋がっているような二人。

それぞれが、それぞれのアプローチで、怪我やバッシングに耐えて野球人として取り組んできた軌跡に、頭が下がる。

桑田のほうは読んでいて感心したり、自分も見習わなきゃと思うことが多かったが、清原のほうは読んでいて笑ったり泣けたりすることが多かった。すごい二人である。

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東京マラソン2017 体験記

個人的には2回目の東京マラソン。前回は4年前の2013年。人生2回目のフルマラソンで、タイムはサブ4達成の3時間59分だった。(前回の記事はこちら

前回は後方からのスタートだったが今回はBブロックからのスタート。
寒くもなく、暑くもなく、絶好の天気に恵まれた。

しかし最初に2つの失敗をした。一つはスタート前にトイレに行けなかったこと。やはりこういう巨大な大会はトイレが難しい。ちょっと油断して遅い時間に行ったら長蛇の列。とても間に合いそうになかったのでやむなくトイレに行かずにスタート。もう一つの失敗は、ペース配分を書いた紙を荷物と一緒に預けてしまったこと。仕方がないので頭の中でずっと計算しながら走る。でもそれが良かったのかもしれない。

前回も思ったが、スタート直後の新宿の大通りを何万人ものランナーが一斉に走るのは圧巻で、気分が昂ぶる。「東京マラソン始まったー!!」という感じ。しかしここで調子に乗ってはいけない。小出監督の『30キロ過ぎで一番速く走るマラソン』を読み、その通りに練習してきたのだ。周りのランナーにじわじわ抜かれつつもマイペースで走る。

17キロ付近でトイレ。待ち時間も合わせると2〜3分はロスしてしまったと思うが仕方がない。焦らずにペースを崩さず走る。

練習の甲斐があったのか30キロぐらいまではそれほど疲れることもなく、後半にペースを上げていく作戦は成功。40キロ時点で3時間15分ぐらいだったので、ようやく記録を更新できる実感が湧いてきて一瞬だけ涙が出そうになった。後半に苦しむマラソンよりも、後半に余裕のあるマラソンのほうが絶対いい。体も楽だし、なにより走っていて楽しい。

ラスト1キロの丸ノ内は観客も多く、何人ぐらい抜いたかわからないが残っている力を振り絞って猛ダッシュ。両側の歓声がみんな僕を応援しているかのような気持ちになりながら走り切った。しかし最後の1キロの長いこと!結果は3時間25分3秒。自己記録を3分程度更新できた。

新しいコースはフラットでとてもいいと思う。最後が丸の内というのも華やかだし、駅伝みたいでいい。スタッフの人たちもさすがに慣れていてスムーズ。フィニッシュ後は会う人会う人ハイタッチ(笑)気持ちのいい大会でした。

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すみやかに

今年に入ってから東海道新幹線は途中駅に着くたびに「次の○○駅ではすみやかに発車します。」とアナウンスされるようになったのだが、「次の○○駅では」とわざわざ言うので最初は何か特別な事情でもあるのかなと思って気をもんでいたら結局終着駅以外のすべての駅で同じことを言うので、いつもイラっとさせられる。

あれはたぶん「東海道新幹線はダイヤが過密なんだ。だからチンタラせずみんな早めに準備してテキパキ降車しろよ。特に最近は観光客が多くて要領を得ていない人も増えてきたからな」ということを短く言っているのだと思うのだが、毎度毎度「すみやかに発車します」と言うのでずっと気になっていた。

で、考えたのだが、「次の○○駅ではすみやかに発車します」というような本音湾曲的なあいまいな表現より、「次の○○駅の停車時間は2分です。」というふうに具体的かつ簡潔に、停車時間を提示したほうがスッキリとしていいのではないだろうか。「気持ち」ではなく「事実」なわけだし、駅によっては1分だったり3分だったりしてもいいわけだし、どの駅も「すみやかに」と言われるよりよほど気持ちがいいと思うのだがどうだろう。

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キムラヒロシ
プラスデザインカンパニー株式会社
代表取締役/ウェブディレクター
東京・大阪を行ったり来たりしながら、いろいろ考えたり作ったりしています。
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