ウェブディレクターな日々

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『1493 世界を変えた大陸間の「交換」』

1493――世界を変えた大陸間の「交換」
チャールズ・C. マン
紀伊國屋書店
2016-02-25


この本は、科学でもあり、歴史でもあり、非常にエキサイティングで面白い。

1492年にコロンブスが大西洋を越えてから、世界にどういう変化が起こり、現在に至っているのかという壮大な物語を、大陸間の生態系が出会った「コロンブス交換」という観点から解き明かしていく。歴史で習った様々な人間の所業も、病原菌や昆虫、動植物たちの大陸を超えた大移動と、見えないところで密接に関わっている(というより、その上に成り立っている)ということに新鮮な驚きを覚える。

以前に読んだ『銃・病原菌・鉄』もそうだったが、家畜の普及や病原菌の伝播ということが人類の歴史に非常に大きな影響を与えている。「生物多様性の維持」ということについても、改めて考えさせられる。

新しい発見や、新しい検証技術の進歩により、歴史観はどんどん刷新されていく。
そこが面白い。

『AIの遺伝子(1)(2)』山田胡瓜






先日、東京事務所のS君とAIの話をしていると友人がAIの漫画を描いているというので早速買ってみた。

一話ずつがちょっとしたエピソードで語られ、小難しいこともなく、いいバランスでまとめられている。それでいて「記憶」ということや「生きる」ということについて考えさせられる面もある。実際にやってくるであろう未来の一つの可能性を見せてくれる。作者は、来るべき社会について、軽く警鐘を鳴らしつつも、基本的にはポジティブであるように思う。基本的に明るい。そこが新鮮でもある。

2巻だったか、大怪我をしたヒューマノイドの彼女が一時的に粗末な仮ボディで過ごす話がある。その粗末な体はうまく喋ることもできず、彼とのコミュニケーションは不自由になるのだが、以前のように喧嘩をすることは減り、お互いに思いやる気持ちも芽生え、二人はこのままでもいいかとさえ思うようになる。
何だかわかる。いいエピソードだ。

ロボットやAIは何でもうまく作れる。が、「一生懸命作りましたというストーリーは作れない」というのも、なるほどと思った。

3巻も楽しみだ。

2015年の断片(今さらですが…)

2015年1月


2015年2月


2015年3月〜5月


2015年6月〜12月

『雪国』川端康成


『雪国』は何度か読んでいる。男女の機微と、文章の美しさを味わう小説であると思う。いま、主人公島村に近いか、もしかしたらそれより上の年齢になってはいるが、少しはその機微が分かるようになっているだろうか。

島村の部屋で駒子が三味線を弾く場面がある。弾きおわったときに「ああ、この女はおれに惚れているのだ」と島村は思う。
なんかすごくよかった。

2016年上半期に読んだ本

思い立って、2016年の上半期に読んだ本をまとめてみました。

面白かった。
この本で紹介されていたいくつかの写真集を買いました。
いいです。
こういうの、好きです。
非常に面白い。
僕は、ヒトというのは48:52ぐらいの僅差で「善」が多いように思います。

ドーン (講談社文庫)
平野 啓一郎
★★★★
いろんなインスピレーションがあった。

村上春樹は、むずかしい (岩波新書)
加藤 典洋
★★★★
期待してなかったですけど、面白かったです。 

なんだか切実で、正直で、とてもよかったです。
去年に続いて再読。
ドラマにするといいと思う。
NHK『日曜美術館』で初めて小野正嗣という人を見て、この人は面白そうだと思い読んでみましたが、僕にはとても良かったです。

AIの問題は、これから数年で最も注目している問題です。
★★★
AIについての2冊目。
★★★★★
泣けました。
あっぱれな話。


しかし例年よりかなり少ないペース。
後半はもう少し読んでいきたいです。 

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キムラヒロシ
プラスデザインカンパニー株式会社
代表取締役/ウェブディレクター
東京・大阪を行ったり来たりしながら、 いろいろ考えたり作ったりしています。

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