これもうあかんのちゃう?

There’s More History to Antonio Brown’s History

 スポーツイラストレイテッドによる取材記事。

・慈善団体のチャリティオークションに出品された女性画家の肖像画をいたく気に入り、700ドルで落札したものの「後で支払う」と言って支払わず。

・その女性画家に自宅の壁画を依頼しておいてセクハラ行為。挙句のはて、女性画家がブラウンに見てもらおうと持ってきた別の絵を返さず。

・雇用したシェフやトレーナー、業者に対する不払い件数は2ダース以上。

・数々のドメスティック・インシデント。

・PITやOAKでの揉め事。

・もちろん例の訴訟の件。

 長い上にウンザリする内容なので要約するとこんな感じ。

 今回のブラウン獲得にあたって、ペイトリオッツはブラウンの身辺調査をほとんど行っていなかったらしく、例の訴訟の件も寝耳に水の出来事だったらしい。もし事前に知っていたらオーナーは絶対に契約しなかっただろうとの事(そりゃそうだ)。契約の中に「公共の信頼を著しく損なう行為や、チームやチームメイト、オーナー、コーチに対する重大な批判的行為」があった場合はブラウンに対する保証を破棄出来る条項があるようなのだが、とりあえず何らかの司法判断やリーグの処分があるまでは戦力としてキープするのかも知れない。毒を食らわば皿までか。


 継父に追い出されてホームレスのような少年時代を送り、空港でセントラル・ミシガン大のスタッフに迎えられた時には紙袋二つに入った衣服が彼の持てる全てだったというアントニオ・ブラウン。いま彼が背負う17番は、かつて実の父親がAFLで付けていたナンバーだとか。
 
 「彼には ”トニー、君は今まさに自分自身を傷つけている” と諭してくれる誰かが必要だ」とはハイスクール時代の恩師。

 「私たち(慈善団体と女性画家)は彼を訴える事を望みませんでした。何故なら、私たちの使命は人々の善を見て、人々の助けになる事だからです。私の中の声がこう言います。いつか成長した一人の人間が、子供たちのために活動する黒人女性が運営する団体から盗んではならない事に気づく時が来ると信じなさいと。私はそれを信じなければならないのです」と語るのは慈善団体の共同創設者。

 二人の言葉がブラウンに届く日は来るのだろうか。