ちょっと振り返ってみる。
 太字は2019シーズンにペイトリオッツでプレイした選手で、赤字はIRだった選手。

2016年
2巡 CB サイラス・ジョーンズ
3巡 LG ジョー・トゥーニィ 
3巡 QB ジャコビー・ブリセット
3巡 DT ビンセント・バレンタイン
4巡 WR マルコム・ミッチェル
6巡 OLB カム・グルージェイヒル
6巡 ILB エランドン・ロバーツ
6巡 OG  テッド・カラス
  
7巡 WR デビン・ルシアン 

UDFA
WR  D.J. フォスター
TE  スティーブン・ショー
TE ブライス・ウィリアムズ
DT  ウッドロウ・ハミルトン 
I LB  C.J. ジョンソン
CB  ジョナサン・ジョーンズ
CB  クレイボン・ルブラン
CB  ビアンジェロ・ベントリー

 トゥーニィはルーキーイヤーから先発LGとして活躍。なにより4年間欠場無しで全O#スナップの99.8%に出場というのが素晴らしい。ミッチェルは怪我さえ無ければエデルマンと共にダブルエースとして活躍出来たと思う。リターナーとしても期待されたCyジョーンズはマフやファンブルを連発。加えて怪我も多く、何一つ活躍出来ないままカットされてしまったが、UDFAのジョナサン・ジョーンズが頼れるスロットコーナーに成長。カラスは堅実なバックアップ要員だったが、今季はアンドリュースの病気離脱を受けて先発センターをこなし、ロバーツは今シーズン終盤に代役FBとして活躍。

2017年 
3巡 DE デレク・リバース
3巡 OT アントニオ・ガルシア
4巡 DE ディートリッチ・ワイズJr
6巡 OT コナー・マクダーモット
 
UDFA 
DT ジョシュ・オーガスタ
DT アダム・バトラー 
DE コーリー・ベリーン 
LB ハーベイ・ロンギー 
CB ドゥウェイン・トーマス 
CB D.J.キリングス 
CB ケニー・ムーア 
SS デマリアス・トラビス 
FS デイビッド・ジョーンズ 
FS ジェイソン・トンプソン 
OT コール・クロストン 
OT マックス・リッチ 
OG ジェイソン・キング
TE ジェイコブ・ホリスター
WR オースティン・カー 
WR コディ・ホリスター 
RB ルショーン・ダニエルズ

 ドラフト指名が4人だけなのは指名権を使ってのトレードを連発したから。1巡⇔WRクックス、2巡⇔DLイーリー、4巡⇔TEアレン、5巡⇔RBギリスリー、5巡⇔オショーネシーといったところだが、皆ほとんど活躍は出来ずにチームを去った。3巡リバースも3年間IRに入ったままだし、ガルシアは肺塞栓症で翌年にカット。現在ワイズとバトラーがDLローテーションの一角を担っているが、全体的には大失敗と言ってもいいドラフトだった。

2018年
1巡 OL アイゼア・ウィン
1巡 RB ソニー・ミッシェル

2巡 CB デューク・ドーソン
5巡 LB ジャワン・ベントリー 
6巡 LB クリスチャン・サム 
6巡 WR ブラクストン・ベリオス 
7巡 QB ダニー・エトリング 
7巡 CB キーオン・クロッセン 
7巡 TE ライアン・イゾー 

UDFA
RB ラルフ・ウェッブ 
TE シェイン・ウィマン 
WR クリス・レイシー 
WR ダレン・アンドリュース 
DT フランク・ヘロン 
DT ジョン・アトキンス 
DE トレント・ハリス 
CB J.C.ジャクソン 
CB A.J.ムーア

 この年も1巡のウィンと2巡のドーソンがIR入りしてしまいシーズン全休。ウィンは今季前半もIRで過ごし、ドーソンにいたっては何も出来ないままトレードという結果に。ミッシェルもアップダウンが激しく安定性に欠ける一年だった。UDFAのJCジャクソンは元々ドラフトで指名される能力はあったが、オフフィールド・イシュー のせいで指名されなかったところをペイトリオッツがスティール。ベントリーの評価は高いようなので来シーズンの飛躍に期待したい。

2019年
1巡 WR ニキール・ハリー 
2巡 CB ジャワン・ウィリアムズ 
3巡 EDGE チェイス・ウィノビッチ 
3巡 RB デミアン・ハリス 
3巡 OT ヨドニー・カジャスト
4巡 G/C ヨルド・フロホート 
4巡 QB ジャレット・スティダム 
5巡 DT バイロン・カワート 
5巡 P ジェイク・ベイリー

7巡 CB ケン・ウェブスター

UDFA
WR ライアン・デイビス 
WR ジャコビ・マイヤーズ 
WR ゼイビア・ユボシ 
TE アンドリュー・ベック  
RB ニック・ブロセット  
OL カルバン・アンダーソン 
OL タイリー・セントルイス 
OL タイラー・ゴージェ 
LB テレズ・ホール  
CB ディアンジェロ・ロス
S  マリク・ガント
 


 新パンターのベイリーが素晴らしいパフォーマンスで貢献、ウィノビッチも限られた出場機会ながら目覚ましい活躍を見せたが、ベリチック初の1巡指名WRとして期待されたハリーは怪我でIR入り。ハリーはシーズン後半に復帰するもインパクトを残せなかった。マイヤーズと共に来シーズンに期待したい。他にもOLのカジャストとフロホートがIR入りしてしまい、急遽FAで補強することに。ウィリアムズとハリスはほとんどインアクティブで、ドラフトでの補強方針に一抹の疑問を残す結果に。ウィリアムズ本人に対する文句は全く無いが、ここでアーブ・スミスを指名してればと思わずにはいられない2019シーズンだった。もちろん2020シーズンにウィリアムズがブレイクしたら手のひら返すけど。


まとめ 
 正直なところ、この数年こんなドラフトを続けて来て、よくあれだけの結果を残せたものだと不思議に思う。選手人事部長のニック・カセリオ曰く「ドラフトの前に、既存の選手とFAでシーズンを戦える戦力を一通り揃えている」ということで、この方針があったからこそドラフト指名選手に怪我が相次いでも大丈夫だったのかもしれない。しかし、それ以前に 「スカウティングに問題があるんじゃね?」 とか「そのポジション本当に必要か?」と思わないでもない。2016年以降でルーキーイヤーから中核選手として活躍してるのはトゥーニィのみ。ペイトリオッツの次代を担う選手を獲得できているのか?という不安はある。

 もう一つの疑問は、ここ数年のチーム編成の主導的役割を果たしていたと思われるカセリオと現場の意思疎通に齟齬が生じていたのではないかということ。ドラフトに限らずFAやトレードでも、本当に現場が必要としている選手を獲得していたのだろうか。カセリオがチームを離れるという話や、マクダニエルズが他チームのHC職に前向きだったということが、それを裏付けていないだろうか。もしかしたら表面的には盤石と思われていたベリチック体制の中で、目に見えぬ亀裂が生じていたのかもしれない。

 もちろん上記の疑問については杞憂であることを願う。今後のスカウティングや選手指名の傾向がどうなるかは分からないけど、せめてトップ指名選手位は即戦力として怪我することなく活躍してくれるドラフトであることを期待したい。