2008年02月

2008年02月28日 21:45


汗や涙が自然にしみこんだ綿や麻の仕事着。
最後に「ボロ」となって伊与木さんのところに辿り着き
創作押絵の作品に生まれ変わりました。
伊与木さんはこれを「布の落ち穂拾い」と呼んでいます。

押絵作家伊与木順子さんは高知県四万十町在住。
アトリエは家業の理髪店の二階です。
仕事の合間に、いろいろな動き、表情のおばあさんを108人作って
2006年9月、「ギャラリーぼたにか」で個展をされました。
その一部をご紹介します。


押絵1押絵2








押絵4

押絵5






押し絵6

押絵3




2008年02月26日 10:31


榧のまな板



先日、ある方からいただいた
榧の木のまな板です。

美しい木目にしばらく見とれてしまいました。
木肌の色も薄い飴色で、何ともいえない気品が漂っています。

「槙万年、榧限りなし」
材としての榧の寿命を表す言葉だそうです。
囲碁や将棋の盤材として知られる榧は、国内では原木が既に絶滅状態だとか。
その貴重な天然木の榧から、碁盤やまな板を作っているお店が
高知にあることを知りました。
店主は毎年、榧の木の植林にも取り組んでおられるそうです。


牧野植物園の牧野文庫には、
オランダ商館医師として元禄時代に来日したケンペルが
日本の植物を記録し、初めてヨーロッパに紹介した書物
「廻国奇観」(1712刊)が保存されています。
その中に、榧を描いた精密な銅版図が載っていたことを思い出しました。



2008年02月22日 20:17


雛人形







小さな一対の雛人形。
今年もギャラリーのカウンターに飾りました。

5センチくらいの大きさです。
扇の陰で恥じらったような女君の姿に惹かれて
20年ほど前に買い求めたものです。

安岡郁夫さんという、当時まだ青年だった人形作家の
作品でした。
ミニサイズにもかかわらず、平安の有職にのっとり、
色も装束も隅々まで丁寧に再現されていて驚くばかりです。

安岡さんはその後高知を離れ、東京に出られたと聞きました。
今は人形作家として立派になられ、活躍されていることでしょう。


雛人形2

2008年02月19日 20:32


ミツマタ1






土佐和紙工芸村の上にあるミツマタの畑。
花はまだ堅い蕾です。
先日、紙漉の研修生が刈り取った株が
残っています。原料の収穫は一番寒い時期に行う作業。
この後、蒸して樹皮を取ります。

ミツマタ2



イヌフグリ



日溜まりには、オオイヌノフグリの青い花。

今年初めて見つけました。





2008年02月17日 19:24


大家正志さんが主宰する詩誌「SPACE」78号が送られて来ました。
開くと、いつも楽しみにしている大家さんの編集後記が無くなっていました。


SPACE





「もう10年も書き続けてきたので、やめます・・・」


仕事で必要以外は本を読まなくなって
久しくなる私ですが、唯一、大家さんの編集後記だけは
毎回面白くて、雑誌が届くのを心待ちにしていました。


2005年4月「ギャラリーぼたにか」で武内理能さんの写真展「葉の記憶・実の思い出」が
開催された時大家さんが見に来られ、
編集後記に武内さんの作品評を書いてくださいました。
それ以来「SPACE」を送ってもらっています。

数少ない、何かを「待つ」楽しみを失って
今日は、落胆。


落葉伽藍武内理能さんの写真集



「落葉伽藍」(水声社 1999刊)
ヘクソカズラ・ヤマノイモ・フクロミモクゲンジなど
植物の葉や実をモチーフにしています。







2008年02月16日 21:18


カレンダー1海の記憶をとどめた
貝のカレンダー。
写真家武内理能(みちのり)さんの作品より。





これは12ヶ月が1枚になっているもの。
貝は、手結・住吉など土佐の海岸と
三浦半島で拾ったものです。





カレンダー1




1ヶ月ごとに分かれているカレンダー。


粒子が粗く、一見版画のような
趣のモノクロ作品。素粒子という技法だそうです。
武内さんは高知県香南市赤岡町在住。
読書三昧のかたわら、マイペースで仕事をしています。




2008年02月14日 20:49

風の冷たい、寒い一日でした。
今日はバレンタインデー。


ミニバッグ






チョコレート色をしたケーキ模様の
ゴブランのミニバッグ。




ゴブラン3



「ギャラリーぼたにか」のゴブラン織り展は
2月17日(日)まで。

中世ヨーロッパの貴族たちの館は、石造りでさぞ寒かったことでしょう。
壁面を覆ったゴブラン織りのタペストリーは、
厳しい冬になくてはならないものだったろうと、
今日のように寒い日はしみじみ実感します。

goburann




テーブルの器は
フランス・ブルターニュ地方の名陶カンペール。





2008年02月12日 21:35


五百城チラシ水戸市立博物館で
 百花譜の世界
山野に咲く花々ー五百城文哉の「高山植物写生図」
が開催されています。
2008.2.9〜3.23

五百城文哉(1863-1906)は水戸に生まれ、30才頃から晩年まで日光で過ごした画家です。高山植物の研究者、栽培家でもありました。その庭には日本初といわれるロックガーデンが築かれていたといいます。42才の若さで亡くなりましたが、正確かつ美しい植物画を多く残し、現在では植物学者牧野富太郎とともに日本のボタニカルアートの先駆者と呼ばれています。特別展では明治30年代に製作された「高山植物写生図」全94点が紹介されています。



文哉カレンダー








五百城文哉の作品カレンダー2008(財団法人東日本鉄道文化財団発行)




2008年02月11日 00:49


蔵1









一番小さな愛らしい蔵。



斜面の道






この道の先は仁淀川。今は冬枯れていますが、斜面には一面にギボウシが群生します。
四万十、仁淀川水系に多いスダレギボウシです。


仁淀川






国道を隔てて、ゆったりと流れる仁淀川。
人を癒す川の力を感じます。



石垣






石垣を上に登ると、ミツマタの畑があります。紙漉の原料として栽培されています。
春には黄色のボール状の花が咲きます。


ヒヤシンス




蔵の入り口、
鉢植えの花はヒヤシンス。




2008年02月09日 22:10


蔵3
これは一番大きな蔵。「ぼたにか」の本拠。ショップを兼ねています。
元は明治初年に建てられたもので、いの町の椙本神社の東隣にあったそうです。1994年ここ土佐和紙工芸村に移築されました。
土佐漆喰の白壁に水切り瓦、風格のある美しい蔵です。
「ぼたにか」は2004年の秋からこの蔵の住人となりました。


蔵入り口




蔵の入り口。樽の中は、ウメ、ネコヤナギ、アネモネ。



格子戸

内部の格子戸。


三棟並んだ蔵



三棟こんな風に並んでいます。



蔵2









真ん中の蔵。企画展に使われます。








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