2008年05月
2008年05月29日 23:30
2008年05月13日 19:42
2008年05月10日 04:35
今、仁淀川沿いに
ノイバラの花がたくさん咲いています。
秋に壺に生けたノイバラの実がこぼれ落ちて
苗が生えてきました。
実生から育った「ぼたにか」生まれのノイバラです。
私の一番好きな花、ノイバラ。
「ぼたにか」のロゴマークにも選びました。
バラの園芸種は今や数万種といわれます。
その元の親になる原種はわずか8種類ほど。
日本原産のノイバラもその一つです。
学名はロサ・ムルティフローラ。江戸時代に来日した
ツュンベリーの命名です。
シーボルトも後にロサ・ポリアンサと命名しますが
学名先取権で無効となりました。
でも、房咲のポリアンサ系として
その名を残していますから、バラ好きの方には
おなじみでしょう。
仁淀川周辺にも普通にたくさんある
地味な野生のノイバラが
ヨーロッパに渡って、房咲きの形質を
しっかり伝え、こんなに活躍していたなんて
ロゴマークに選んだ時はまだ知りませんでした。
改めてノイバラへの思いを深くしています。
ルドゥーテの『バラ図譜』にも
ロサ・ムルティフローラが描かれています。
ピンクの八重咲の園芸種で
大場秀章先生の『植物学と植物画』(八坂書房)の
表紙にも使われています。
昨年の5月、ノイバラの咲く頃
大場先生が思いがけず
「ぼたにか」にお立ち寄りくださいました。
近くに植物調査に来られたとのこと。
東大を退官されて、英国王立園芸協会日本支部(RHSJ)の
理事になられたことなど、いろいろうかがいました。
「ぼたにか」の歴史にとって
大切な一こまです。