2010年05月
2010年05月06日 15:20
第三会場の蔵には美人画が並んでいます。
軸装の日本画と新版画など。
三木翠山の大きな軸は、ひときわ目を引きます。
そして、伊東深水の木版「浴後」
中央のお軸は、農事の間の憩いでしょうか。
庭先でくつろぐ女性が描かれています。
傍には小さな鶏が二羽。
作者不詳なのですが、筵の上に座った姿が
どことなく可愛らしく、お客様が足をとめる作品。
そのほか、大野麦風の『大日本魚類画集』よりサバの図
ニッカウヰスキーのラベルでお馴染み
奥山儀八郎の木版など。
ショップでは
北斎や歌麿の複製も販売しています。
複製といっても、木版に起こした精巧なもの。
これも人気です。
ゴールデンウィークは混み合いましたが
これからはゆっくり見ていただけます。
5月30日(日)まで。
ぜひ、お越し下さいませ。
仁淀川沿いの新緑探訪をかねて。
「浮世絵・美人画・武者絵展」
2010.5.30(日)まで 水曜定休 10:00〜17:00
主催・会場 ギャラリーぼたにか
2010年05月02日 19:56
今回の催し
「浮世絵・美人画・武者絵展」では特別展示として
挿絵画家山口将吉郎の武者絵を
ご覧いただいています。
原画5点のご紹介。
高知では初公開です。
初めて肉眼で見た時は、原画ならではの高いクオリティーに
打たれました。
確かな描画力のうえに成り立つ
勇壮で繊細な将吉郎の武者絵。
特にこの「勿来の関」は、若き義経公のお顔が美しく、
魅せられてしまいます。
山口の作品は数も少なく、大変貴重だとか。
この機会にぜひご覧になってください。
山口将吉郎(1896〜1972)
山形県鶴岡市生まれ。東京美術学校日本画科卒業。
「神州天馬侠」「ひよどり草子」など
吉川英治作品の挿絵画家として名を馳せる。
特に勇壮な武者絵を得意とし、「武者絵の将吉郎」と
称された。雑誌「少年倶楽部」「キング」「講談倶楽部」などの
表紙や口絵、付録などを描き、当時の少年たちに
絶大な人気を博した。野間挿絵奨励賞受賞。
「山口将吉郎画集」(講談社 昭和50刊)がある。
山口将吉郎のコーナー
肉眼で、間近に作品に触れてください。
印刷では再現不可能な
将吉郎の原画の真価を実感していただけます。
2010年05月01日 20:29
第二会場は武者絵の蔵です。
これは国芳の「通俗水滸伝」
刺青も雄々しい浪子燕青。
国芳を一躍世に出したシリーズの
一図です。
人気の国芳は、このほか「通俗三国志」など
見応えのある9点が揃い
ミニ国芳展といえるほどです。
月岡芳年「武勇雪月花ノ内五条ノ月」
三枚続きを額装しました。
構図に躍動感がありますね。
ある一瞬をとどめたストップモーション。
三枚が並ぶと、ドラマ性と、
ダイナミックな迫力が
圧倒的に伝わってきます。
槍の穂先にかかった牛若の薄衣も美しい。
武者絵は、ほかに国虎の「為朝」
国貞、国安など豊富に出品されています。
決めポーズの勇壮な姿や、美々しい若武者
端午の節句、五月にふさわしい
出し物をお楽しみになってください。
老いた武者の人形も
飾ってあります。
◆代休のお知らせ
水曜日は定休日ですが
5月5日(水)は営業いたします。
6日(木)は代休。
ご了承くださいませ。