2013年01月
2013年01月23日 20:08

今年の旧暦1月1日は、太陽暦の2月10日、
立春を過ぎてほどなくの新月の日に、旧正月を迎えます。
先日の雨にも、どことなく春の兆しを感じました。
厳寒の中に、次の季節がはぐくまれているのですね。
旧暦は、古来から明治になるまで、日本人が長く親しんできた暦です。
「ギャラリーぼたにか」では、旧暦のダイアリー『和暦日々是好日』を
販売しています。

今年の見返しは、蝉とススキ。

スケジュール帳として使っていただけるようになっています。
上段には月の満ち欠け。
開いた両ページは、新月から上弦まで、上弦から満月まで、
満月から下弦まで、下弦から新月まで、というように
月のサイクルに従ってレイアウトされています。
月曜から日曜までの一週間方式ではありませんが
私たち人間を含む、生物のバイオリズムとも対応します。
下段には、自然や季節について、日々の暮らしと行事、文学、芸能など
和文化を解説したコラム。
そして、どのページにも、江戸から明治にかけて出版された
図入りの書物から採られた自然や動植物などの
味わい深い木版画があしらわれています。

この手帳を編集、執筆しておられるのは
和文化研究家、LUNAWORKSを主宰されている高月美樹さん。
HPは→こちら
自然や環境により添った暮らしをめざす方々、日本の風土に根ざした暮らしに関心を持つ方々に
自然のリズムを感じるためのツールになれば、と
高月さんが2003年から毎年出版を続けられている手帳です。
日々の営みの中で、静かに自然と対話する豊かなトキが
訪れますように・・・
「ぼたにか」は高知で唯一の取り扱い店にさせていただいています。
間もなく始まる旧暦のお正月から
この手帳を手に取っていただければ、と思いながら
今日の「蔵日記」を記しました。
2013年01月18日 20:48

高知県立美術館で開催中の
「リヒテンシュタイン― 華麗なる侯爵家の秘宝」を見てきました。
古いゴブラン織りのタペストリーが出品されていると聞いたからです。

図録より。
想像以上に大きくて、圧倒されました。
大小2点が展示されていましたが、大きいものは横幅490cm、縦が340cm
壮大です!
絵柄は、図録によれば「田園の労働と歓び」と題された連作。
樹木が茂る森のなか、豊かな収穫物を前に、思い思いのポーズで憩っている男女が
描かれています。 1690年頃、ブリュッセルの工房作。
糸は羊毛に絹、まさに織物の絵画。
17、18世紀には、タペストリーは最も高価な芸術品に属していたといわれます。
王侯貴族が富と権威を見せつけるための手段ともなっていたことを、実感しました。
そのほか工芸品では、彫刻されたテーブルや鏡、時計、チェスト、
そして、私の好きなマイセンのティーポットや中国のケンディなど
繊細な絵付けの磁器もあり、また
リアルでみずみずしい草花や果物の絵画にも感動しました。
美術館の空間をゆっくり見て回り、ソファーに腰掛けて余韻に浸り・・・
久しぶりの、いい休日を過ごしました。
さて、「ぼたにか」の「フランス・ベルギー冬のゴブラン織り展」も
あと10日ほどになりました。(1月27日まで)

タペストリーもいくつかご紹介しています。(フランス製)


ヨーロッパ伝統の織物、本場のゴブラン織りを
たくさん展示販売しています。
この機会に、ぜひご覧になってください。
ギャラリーぼたにか HP→こちら
2013年01月15日 22:28

国際的に活躍されているボタニカル・アーティスト、石川美枝子さん、
「ぼたにか」では、いま、石川さんの作品を展示中です。
(原画ではなく、ジクレー版画です)
近年テーマにされている「ボルネオの植物」から三種
いずれも、ご自身で自生地まで足を運ばれ、写生したものです。

これは、「ネペンテス・ビロサのドライピッチャー」
東南アジアきっての高山、キナバル山の
2,700〜3,000メートル付近に自生するウツボカズラ。
以前キナバル山に登った時、その美しさに魅了され
再度2,700メートルの自生地まで登山してスケッチしたそうです。
乾燥した枯れ色のドライピッチャーも、
石川さんにとっては、その端正な形と色が、描きたい思いをそそる
魅力的な素材に見えるのですね。
因みに原画はすでに、イギリスの現代ボタニカルアートのコレクションとして著名な
シャーリー・シャーウッド・コレクションに収蔵されています。

「アケビカズラ」 サラワク州のバコ国立公園にて。
ツルの先端に黄色い袋状の葉をつけた不思議な植物。
袋状の葉の内部はアリの隠れ場になっているそうです。(いわゆる「アリ植物」)
きわめて繊細で張りつめた作品、そして中心の黄色の色が印象的です。

「キナバル山の巨大ドングリ」
直径6cm、重さ70g・・・、まさに巨大ドングリ!
これは原寸大。
シンプルなドングリだけの画面は、スタイリッシュでもあります。
作家がボルネオまで出かけての成果
少数ですが、ショップの壁面でご紹介させていただいています。
本格的な現代のボタニカルアート作品を、どうぞご覧になってください。
お問い合わせは「ギャラリーぼたにか」まで。(販売しております)
Tel&Fax : 0880892-2772
2013年01月04日 20:42

新しい年を迎えました。
今年も、どうぞよろしくお願いいたします。

朝、久々にギャラリーに出て
寒い中を忙しく立ち働きながら、このリズムを心地よく感じました。

慣れ親しんだ、「ぼたにか」の空間が
自分にとっていかに居心地よくなっているか・・・
いろいろなお客様に出会えるこの空間を
ことしも大事に、丁寧に過ごしていこうと、思いました。

開催中の「フランス・ベルギー冬のゴブラン織り展」

遅くなりましたが、会場の様子をご紹介します。

メイン会場の正面には150×110cmの大型タペストリーを飾りました。
ロングクッション、そしてマンダリンキャットの大きな半月のボストンバッグ。

クリムトのショルダーバッグ。

クッションも豊富に揃っています。
ちなみに、タペストリーやクッションなどは、フランスからの製品の輸入、
バッグは、ベルギーやフランスからゴブラン生地を輸入して
日本の職人さんが仕立てています。


ゴブランではありませんが、ふかふかの温かいブランケットも。

ネコ柄のマルチカバーやロングクッション。
ネコ派の方、犬派の方のために、バッグもたくさん揃っています。


フランスのネコの人形です。

可愛らしい小物も。
フランス・ベルギー冬のゴブラン織り展
1月27日(日)まで。
主催・会場 ギャラリーぼたにか
お待ちしています。