2014年05月

2014年05月31日


信州木崎の湖


「心に残る日本の風景版画〜富士・山岳・自然〜」

主催・会場 ギャラリーぼたにか

2014.6.1(日)まで。 10:00〜17:00

川瀬巴水、吉田博、笠松紫浪、土屋光逸、伊藤孝之、高橋松亭など、

新版画の作品をご覧いただいています。

いよいよ会期が、今週末の土日、あと2日となりました。

土屋 富士

これは土屋光逸(小林清親の弟子)の作品。



洗足池

両端が川瀬巴水、真ん中は吉田博の富士十景。



吉田 富士

右は吉田博の富士、山中村


初夏を迎えた仁淀川。

川沿いの風景も、「心に残る日本の風景」の一つです。

ぜひ、この機会に、日本を代表する新版画の作家たちの風景画を

ご堪能いただければと思います。


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2014年05月07日


石川寅治

高知県出身の石川寅治の木版画を1点ご覧いただいています。

「三保より見たる春の富士」

斬新な色面分割で描かれた三保の海岸と遠景の富士、

石川らしい色彩の豊かな風景版画となっています。

油彩画のほうで印象の強い石川ですが、昭和9年ごろから

木版にも興味を持ち、「裸婦十種」シリーズや風景画を制作しています。


石川は、吉田博とも縁の深かった人です。

明治8年生まれの石川は、吉田の1歳年長。

16歳で絵画を学ぶため土佐から上京し、小山正太郎の不同舎に入塾します。

そこで、後輩として入門してきた吉田と出会いました。

当時不同舎の門人たちは、和服に袴、脚絆に草履で、三脚を腰に差し画嚢を背に負い

握り飯を弁当に腰に下げて、あけてもくれても写生に出かけたといいます。

青春をともに過ごした二人は、明治34年、太平洋画会を結成しています。


また、吉田博と小杉未醒(放庵)も縁がありました。

小杉は、日光に住んでいた植物画家五百城文哉の弟子でしたが

吉田が日光に来たことがきっかけで、不同舎に入門します。

小杉によれば、「私も此の吉田氏に刺戟された一人だ。故郷の山中、師匠五百城文哉の家で

ほとんど師匠一人弟子一人、釣りをしたり山草を掘りに出たり、

活発強精なる小山先生の不同舎とは、およそ懸け離れたのんきな生活を、忽然として

動揺せしめたのは、写生旅行に来た此の弊衣破帽の若い画家だ。」

                              (安永幸一『山と水の画家吉田博』)


少し話がそれますが、これに連なるひとつの縁として

高知出身の植物学者牧野富太郎先生のことを思い出しました。

日光にしばしば採集のため訪れた牧野先生は、

高山植物を何百鉢も培養していた五百城文哉と懇意になります。

五百城邸に、長く滞在することもありました。

ある年の牧野先生から妻壽衛宛の手紙に、前年に亡くなった長男延世の一周忌に

文哉の妻みつが、親切に団子を作って供えてくれたことが報じられています。


植物学者として、神技といわれるほど精密な植物図を描いた牧野富太郎、

『高山植物写生図』など美しい彩色の植物画を残した五百城文哉、

二人はいまや、我が国ボタニカルアートの先駆者として、

評価の高い存在となっています。


石川の一枚の木版画から、明治期に生きた人々の、いろいろな「えにし」の糸を

辿ることが出来ます。



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2014年05月01日


会場正面

「心に残る日本の風景版画〜富士・山岳・自然〜」
2014.4.26〜6.1
10:00〜17:00 水曜定休

主催・会場: ギャラリーぼたにか(土佐和紙工芸村)

4月26日からスタートしています。

会場の様子を少しUP。


高橋松亭2高橋松亭1















縦長の小品は高橋松亭。

渡邊庄三郎が始めた新作版画の、登用第一号となった画家です。


黒部川

左は吉田博


興津

右上、吉田博の「富士拾景 興津」

以下の大きくした画像でご覧下さい。

興津



さった峠

左は川瀬巴水「さった峠の富士」


丸テーブル



御所人形




額のガラス面が光って、見えにくいと思いますが

とりあえずのご紹介です。(画像を拡大してご覧下さい)

肉筆の生々しさを持たない、間接的な落ち着きと心地よさを

版画の特徴として、この頃、特に好もしく感じています。

みなさまは、いかがでしょうか。

会場で、お確かめいただければと思います。




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