2015年06月
2015年06月24日 18:11
樋口一葉や泉鏡花らが小説を載せた雑誌『文藝倶楽部』(博文館)の
巻頭には、美しい彩色の木版口絵が添えられていました。
当時、挿絵画家として人気を博していた水野年方、武内桂舟、梶田半古、
鏑木清方らが描いた小説の一場面や美人の佇まいは、
多くの読者を獲得し、毎号を楽しませました。
明治28年の創刊号から、大正3年半ばまで制作された木版口絵の総数は
295枚。本展でのご紹介は、わずか40点にすぎませんが
近代文学の草創期を彩った木版口絵の世界の一端を
お伝えできれば幸いです。
手間のかかる木版摺りの口絵は、本誌1冊に匹敵するほどの費用が
かかったといわれます。
労を惜しまず制作された木版口絵は、画家達が描く、江戸期の浮世絵とは異なる
新しい趣の絵と、最高潮に達していた彫り摺りの技術が相まって
薫り高い芸術品となって我々に残されています。
近代文学に花を添え、明治期を生きた庶民が娯楽として享受した
これらの木版口絵は、忘れてはならない文化遺産の一つではないでしょうか。
「木版口絵の世界〜明治の雑誌『文藝倶楽部』より〜
2015.6.28(日)まで。
画像のアップロードが不具合になり、会場の様子がUPできません。
今週日曜日まで開催中です。ぜひ、ご覧になってください。

2015年06月03日 13:15

ギャラリーぼたにか 次回は小企画です。
“木版口絵の世界〜明治の雑誌『文芸倶楽部』より〜”
平成27年6月13日(土)〜6月28日(日)
10:00〜17:00
水曜定休
文芸倶楽部の巻頭に付された、木版口絵を
一枚刷りの図版として、ご紹介します。
詳細は、おってUPいたします。