2018年11月
2018年11月14日 21:24
土佐和紙工芸村の「楷の木」が紅葉しました。
コウゾやミツマタが植えられている裏山の段々畑を中心に13本。
楷の木は中国原産で、孔子の墓のそばに弟子の子貢が植えたことから
「学問の木」とも呼ばれます。
また、整然と対生に並ぶ葉のかたちや枝振りから、書道の「楷書」の
語源にもなっています。
日本に入ったのは1915年。
林学者の白澤保美博士が、中国の曲阜にある孔子の墓から
種子を持ち帰り、林業試験場で初めて実生から育てたそうです。
その苗は国内の孔子ゆかりの場所、東京の湯島聖堂、岡山の閑谷学校、
栃木の足利学校などに植えられました。
なかでも閑谷学校の楷の木は、紅葉の美しさで知られています。
土佐和紙工芸村の楷の木は、平成7年の開村時に、当時の友草良雄村長によって
植えられたそうです。
それから23年が経ち、今は大きく育って、秋には美しく紅葉するようになりました。
今年の紅葉は特に見事です。
裏山は散策できるようになっていますので、ぜひ、珍しい楷の木の紅葉を
見に入らしてください。