2016年09月24日

ぼたにか蔵出し展、9月25日まで


1年に1度の催し、「ぼたにか」蔵出し展も

この土日まで、あと、2日を残すのみとなりました。

まだまだ、いろいろご覧いただけます。

谷崎潤一郎の「陰翳礼賛」を読んでいると

掛軸のことが出てきます。


われらは一つの軸を掛けるにも、その軸物とその床の間の壁との調和、
即ち「床うつり」を第一に貴ぶ。
われらが掛軸の内容を成す書や絵の巧拙と同様の重要さを表具に置くのも、
実はそのためであって、床うつりが悪かったら如何なる名書画も
掛軸としての価値がなくなる。
それと反対に一つの独立した作品としては大した傑作でもないような書画が、
茶の間の床に掛けてみると、非常にその部屋との調和がよく、
軸も座敷も俄に引き立つ場合がある。
そしてそう云う書画、それ自身としては格別のものでもない軸物の
何処が調和するかと云えば、それは常にその地紙や、墨色や、
表具の裂が持っている古色にあるのだ。
その古色がその床の間や座敷の暗さと適宜な釣り合いを保つのだ・・・


「床うつり」・・・、なるほど。

古い昔ながらの日本家屋に住んでおられるお客様が

ご自宅の床の間の雰囲気に合った掛軸を選んで

買っていかれる時、私も喜びを感じます。

日本の家が陰翳を失ってから、久しくなりました。

「ぼたにか」の蔵は、その陰翳をとどめた貴重な空間だと

つくづく思っています。








botanica_kura at 07:00コメント(0)トラックバック(0)展覧会など | 「ぼたにか」通信 

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