ブログ版 週刊「ボチボチいこか」

不確かだけれど、生きる喜びと確実に結びついた、パーソナルな営みとしての、学びを求めて

2018年02月

マスターができるまで 久々947

俺達は近所のイケモト食堂と言うところでラーメンを取る事にした。
本来、そこの名物はなんと言っても、緑色をした、甘い汁につけて食べるざるそばだった。
しかし、あれは夏の食い物と言う固定観念が強かったので、俺は同じ麺類で、という事でラーメンにしたわけだ。
カワタカは好き嫌いのない男だった。
いつまでも昼食のメニューを決めないので、空腹でイラついた俺が
『ラーメンにするで』
というと、
『なんでもええわぁ』
と同意した。
ラーメンが来る間もカワタカは落ち着きなく、家の中の様子を伺っていた。
俺が、
『座りねぇ』
と言っても、カワタカは
『あ、コレがボロさんが書いた少女漫画か』
とか、
『この写真、誰?』
とゆうさんに抱かれている俺の写真を指先たりした。
俺が
『それはゆうさん言うおばあさんじゃ』
と言うと、カワタカは
『ボロさんのおばあさん、ゆうさん言う名前なん?』
と言った。
俺がゆうさんは祖母ではなく、祖父の知人で、家族同様に我が家に出入りしていた人だと説明し、少しまえに自転車にはねられて事故死した事まで付け加えた。
するとカワタカは
『ほう、自転車ではねられても人言うて死ぬもんなんじゃなぁ』
と言い、
『その自転車ではねられて死んだ人は、ボロさんのお乳母さんみたいなもんかぁ』
と感心したような声をだした。
俺はゆうさんを乳母と思った事は無かったが、訂正するのも面倒だったので、返事をしなかった。
ただし
『言うに事欠いて、自転車ではねられて死んだ、死んだばぁ言いなさんな』
とは言った。
やがて、出前持ちのお兄さんが岡持を下げてやって来た。
俺は、待ちきれず、岡持を受け取った。
カワタカが
『何円?
お金はええんか?』
と聞いたので、俺は、出前持ちのお兄さんに
『つけといて』
と言った。
すると、カワタカは再度、
『ほう』
というと、
『ボロさんとこはやっぱり分限者なんじゃのう。
お乳母さんはおるは、飯はつけで食うわ。
歯医者言うもんはよっぽど、ええ、商売なんじゃのう』
と言った。
俺は貧乏と言われるのも嫌だったが、ことさらに、金持ち、金持ちと言われるのはもっと嫌だったので、
『冷とうなったらまずうなるけん、はよ、食うよ』
と言い、カワタカを促した。
ラーメンは、厚く切った焼豚が蓋をするかのように、数枚並んでのっていた。
そのため、どんぶりの中のメンがよく見えないほどだった。
いつもの俺なら、このラーメンだけではあきたらず、焼き飯も同時に注文して、一緒に食べる所だったのだが、最前、母にさされた釘が功を奏し、ラーメンだけで辛抱する事にした。
その時だけはカワタカも
『美味そうじゃのう』
と子供らしい反応をしめした。
俺達は空腹だったせいか、ものも言わず大盛りのラーメンを一気に食い終えた。
俺はおつゆまで余すことなく、飲んだが、カワタカはおつゆを残した。
俺が
『いらんの?』
と聞くと、カワタカは
『うん』
と言い、
『辛いもんはなるべくとったらイケン言われとんじゃ』
と言った。
それは、はじめて聞くカワタカの生の声のようだった。
俺は、さめかけて油の皮膜が浮いたようになっているラーメンのおつゆを見ているうちに欲しくなって来て
『頂戴』
と言った。
カワタカは
『俺の食いかけで』
と言い
『つば、はいっとるで』
と言った。
俺が
『かまわん』
と言って、どんぶりを奪い取り、おつゆを飲み干していると、カワタカは
『そうか!』
と言って膝をたたき、
『つば、やこう今更関係ねえか。
俺らぁ、キスした仲じゃけんな』
と言った。
それを聞いた瞬間、俺は飲みかけのおつゆを吹き出しそうになってしまったが、それと同時に
『キスしたんじゃぁ』
と、しみじみ思った。
『キス言うてお婆ちゃんが言うように汚ねぇモンじゃぁねかったわぁ』
とも思った。
しかし、それを祖母や、智子叔母に改めて、報告する事はできなかった。
少しだけ残念なような、秘密を持つ事がうれしいような気分になった俺は、カワタカのつばのはいったおつゆを丁寧に飲み干して行った。

アートとテクノロジー

■ 天神山文化プラザの企画展「表装」の記録集が出来上がってきました。作品集については既に目にされた方もおられると思いますが、記録集ならではの内容が沢山詰まったものとなりました。和紙などの素材も、そして表装の技術もそのおりおりのテクノロジーの現れた姿にほかなりません。

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3年ぶりに開いていただく岡山天満屋個展のメイン、「緋鯉図屏風」です。

金箔はいつも(4号)と異なり3号色(いつものより金の含有量が多く、すこし赤みの強いものです)。

鯉の部分には金箔を貼っていません。それ以外の箇所は下塗りの後、平押ししています。

さて、描いた鯉の形、動き、頭のなかで3次元空間を想定しながら描きました。さながら昔はまったまさしく3DCGのようなイメージの構築です。

 
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カタログ、DM作成のために絵をスタジオで写真撮影しているおり、箔の存在をどのようにとらえるかという話の中で、ふと昔を思い出したのでした。

一曲づつ撮影を行いました。というのもまだ屏風にはなっておらず、仮張りのパネルで制作していたからです(撮影後、屏風へ加工するべく表具屋さんに運ばれました)。

 
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特に今回は、箔を使用した作品が多く、撮影にそのあたりが大きく反映されたのです。

これからDMで、また図録でご覧になったおり、会場で実物との比較をされたおり、皆様どのように感じられることやら。

また日本的な構図ということも考えていますが・・・はたしてこちらもどのような感想をいただけることやら。

 
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奈義町現代美術館で出品した「龍門鯉魚図」も含め都合4枚の鯉を出品します。

紙本金地に緋鯉、屏風と額装の2枚。絹本水墨の鯉魚図2枚です。

この国の絵画を考える時、リアリズムというよりは、記憶の絵画ということをより強く思うようになりました。

 
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表現と材料の関係も、VRとかこれほど言われるようになると、物質性の意味がより大きくなるように思います。

箔は金属のそれとなったり、貼り付けた支持体そのもののように振る舞ったり。このあたりも面白いところです。

絹の裏打ち、裏彩色も然り、色になったり素材自体の面白さになったり。


STEM サイエンス、テクノロジ、エンジニアリング、マセマティックス。論理性と合理性に基づくそれぞれ。答えを共有し易い存在です。同時に正解が導きやすい。AIが導入しやすい部分かもわかりません。

上記にA アートを加えて STEAM とか。

アートにどのように意味をあたえるのか。今後、より魅力的なキーになる存在であることは確かなようです。そのおり、工芸とか伝統とか、手がかりが多く関係するこの国の文化のようにも思います。

 
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画像は別件、今年の夏に行う企画の準備作業の様子です。

現在のテクノロジとアート。まさしくのわかりやすい組み合わせです。

 
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動きも、音も、映像も、空間も。生身の人間もかかわります。インタラクティブな要素も組み込めるかも。

振り幅の大きい今日このごろです。


平昌祭りの後始末

平昌オリンピックは終わった。祭りの後は大概後片付けが大変になる。結局が北朝鮮問題に端を発しdogezaて、政治、外交、防衛問題が匂う大会だった。感動の陰で怪しげな動きは続けられ、むしろ駆け引きが繰り返されていたわけだ。その中でも韓国はパシュートの女子選手がマススタートで銀メダルを取りながら、ゴール後に土下座をするという、いかにも韓国らしい国情も見せてくれた。やはりあの国は国全体が感情で大きく左右され、それに合わせて変化していける特殊な国だというのが分かった。儒教の国が経済的ピンチから復興して自信を得たならこうなるのか、それともどこの国でも「自分たちの“得”のためには何でもやるぜ」というkita基本理念が有って、国民的DNAでその表現法が違うだけなのかと考えた方が理解し易いのかもしれない。
どっちにしろ韓国は今後不況に追い込まれるかもしれない。北との交渉も一筋縄ではいかないだろうし、開城工業地区の機械なんかはかなりを売っ払われているとも聞く。そう簡単に再開できるとも思わない。当然オリンピックの経済的な付けも大きい。米中間での風見鶏では済まなくなってくるはず。逆に北朝鮮問題を逆利用して自分らの「立ち位置の苦しさ」を忖度させるのかもしれない。
その点は朝令暮改が得意ないつものお手並み拝見だ。
名称未設定-1 もう日本はバカ平和な気心を見せなくてもいい雰囲気が有るので、上手に利用出来たらいいと思う。
それと、近頃の「オリンピック恐慌」に陥らないように、平昌の後は大いに参考にしなければいけないし、そのためには多少の歪が有ってもグイと押していけるカリスマ性の有る指導者が引っ張っていかないと、金遣いビッグイベントの後遺症に悩ませられることになるでしょうね。
 さーて、毎度おなじみ中東の揉め事にロシアや中国のきな臭い動き。単純に怪しいアメリカ政策と世界の金融の動き。本当の外交オリンピックが始まりそうですから、高齢化の先進国だし医療も福祉も含めて現代平和の金メダルを取りたいものですね。(そだね〜♪)

2018/2/25そうじゃ吉備路マラソン出走

 

 吉備路マラソンにフルの部参戦。勿論、初吉備路初フルである。

天候 曇り

気温 7

 

スタートブロックは申し込み時の目標タイムの申告により振り分けられている。私はCブロックであった。タイムを狙うような実力ではないので妥当な位置ではないかと思う。

 

午前1030号砲。スタートから大混雑で思うように走れないが変にオーバーペースにならずに、今思えば良かったのかも知れない。

混雑は7キロぐらいまで続きペースはキロ6分のスローペースで走る。7キロからは進行方向への渋滞は緩和されるが、以前四方八方人人人である。人を避けながらの走行なのでペースが安定しない。GPS時計の記録を見るとキロ530610とかなりばらけている。

13キロの折り返しで、ハーフ走者との分岐となり一気に圧迫感から開放される。そうこの混雑はハーフ走者と同時スタートでコースも13キロ地点まで一緒だっため。ここからは若干ペースアップするがまだまだ先は長いのでやはり抑えてキロ550で走った。

このまま10キロごとにエネルギージェルを補給しつつ給水ポイントではスポドリをいただきつつ、光南の先生の背後に張り付き快調に走っていたが、フルはやはり甘くない。

ハーフを過ぎた頃であっただろうか、足が徐々に重くなり始める。

25キロ地点のペースはキロ639に落ちる。26キロ地点で557までもち直すが既に6分切るのが苦しくなる。しかも10キロ毎にエネルギージュル170kcalを摂取していたにもかかわらず空腹感が襲って来た。30キロの壁とは良く聞いていたが、私の場合ちょっと早目に来たようだ。

28キロ給水地点。ここは上り坂の途中にある。足が完全に止まり、チョコクリームパン2個、バナナ1本、梅干3個、水1杯、スポーツドリンク3杯を一気に入れる。極限状態というと大げさだが、食べ物がこんなに有難い事はないと思った。この28キロ地点で約5分間滞在。それだけスタミナも尽きていたし集中力も切れていた。

ここからはペース関係なくただひたすら足を前に出す、少しでも距離を縮めるといった走りになる。給水所ではもう立ち止まらければならなくなっていた。足のスタミナは完全にない状態。惰性で歩を進める。ペースはキロ630720といった所。歩くよりはマシといった感じ。

それでも、40キロからはキロ6分台のペースに戻りゴール。

 

記録は

4時間3000

ネットタイム 4時間2836

 

初フルではまずまずでしょうか。

次のフルは足のスタミナ強化して全区間走り切りたい。

パシュートにかけて

 
名称未設定-1女子パシュート金メダル。
個人では圧倒的強さを誇っていたオランダを破ってだから、いかにチーム競技なのかと言うのがよく分かる。長野五輪・金メダリストの清水宏保氏が勝因を解説していたので多少分かったが、何故記録で劣る日本が強いのか。
英公共放送「BBC」では映像ニュースで「日本が女子チームパシュートでオランダにショックを与えて金メダル」と速報。それだけオランダでは今大会の調子がいい選手への期待感も大きかったようだ。pashu-t選手自身が「私たちはベストを尽くした。」と言っているように、単純に日本のチームワークが強かった。1000m1500mでメダルを取っている高木美帆にそれぞれが異なる歩幅を合わせていた。自身の歩幅を崩しながら走行しているのは、特に菊池は身長が高いため「他の選手に合わせていくことは容易ではない」「余計に疲れる」と清水氏は解説する。もう一つ、高木美帆は普段より引っ張り気味で滑った。後続が「転びそうになった」と言うほど速いペースで滑走できていたのは、決勝には出ていない菊池彩花が準決勝で先頭を走ったことで、高木の体力が温存できたためだと解説していた。つまり、高木菜那佐藤綾乃もぎりぎりの戦いをやっていて、高木美帆の能力に一糸乱れず合わせきった勝利だということ。
よく分からん競技だったが、なかなか奥も深いところが有るね。個人個人では力が劣っても、3人のコンビネーションが見事に合えば、世界新記録も出せる競技で、これまでこのチームほど理想的滑走が出来ていなかったということ。
それぞれの気持ちが分かるために年間300日も一緒に過ごすのもすごいが、それぞれに合わせてベストな状況に持っていくなんて、まさに日本のための種目だったんだろうな。

良知良能 森山知己 日本画展

良知良能 森山知己 日本画展 DM表

良知良能 森山知己 日本画展 DM表
会場:岡山天満屋美術画廊・美術ギャラリー
会期:2018年3月14日(水)〜20日(火)
最終日は4時まで

岡山天満屋5階美術画廊直通電話: 086-231-7523

「良知良能」をテーマに天満屋岡山店で3年ぶりの個展を開きます。これまで試して描いてきたこと様々、とりとめのない展覧会になるのか、それとも何かしらの姿として感じてもらえるのか?ご高覧いただけましたら幸いです。

画像は「緋鯉図屏風」DMです。


16日(金)会場を抜けますが、あとはほぼ毎日会場に出られる予定です。

都路華香ー装飾表現の現代化ー

都路華香ー装飾表現の現代化ー展チラシ表

都路華香ー装飾表現の現代化ー展チラシ表
 笠岡市立竹喬美術館で 都路華香ー装飾表現の現代化ー が開催されています。2018年2月16日(金)〜4月22日(日)開館時間 9:30〜17:00 入館は16時30分まで 休館日:毎週月曜日

 2007年、竹喬美術館で開かれた大規模な都路華香展の記憶。あのおりは東京国立近代美術館、京都国立近代美術館を巡回する大掛かりな展覧会でした。立派な図録もありました。

 その後、2009年に開催した「都路華香と京都の日本画」に次ぐ今回の展覧会です。

 その折々に都路華香の絵についてここに感想、思ったことを書いてきました。京都画壇、幸野楳嶺門下の四天王、竹内栖鳳、菊池芳文、谷口香嶠、都路華香。サイト内検索をかけていただければ、いろいろと出てくると思います。波をテーマにワークショップもさせていただきました。

 今回、中国からの留学生、若い方々と一緒に絵を見ました。中国から来た筆法、日本的な表現についてと、いろいろと話しながら見ることが出来ました。どのように中国からの絵画を日本が受容したか、また竹内栖鳳のところに中国から絵を学びに来て、その影響を中国に及ぼした画家もいることを教えてもらいました。

 近い井原の華鴒大塚美術館では、季節の花鳥をテーマにした作品が並んでいます。京都の日本画もあれば東京の日本画もあります、中国からの目で見たそれらは、琳派の流れを強く感じるとのこと。それは取りも直さず、日本のイメージなのだそうです。視点の違う感想の面白さ、気付きが今回ありました。

読んでひとこと 第936号

表紙: アラシク世代には、好評ですな。コメントが大変難解ながら、心情が篭っていてよろしい。「異常な愛憎」ですか。うん、確かに18年間積もり積もった愛と憎しみがあるだろう。


黄金色の銀メダル: まさに題の通りだったみたいだね。差別的な判定で4年間の目標を逃したのに、それでも終始爽やかだった。これが韓国なら、ホワイト選手のSNSがパンクしているだろう。しかも超イケメン。カッコいいねえ。ところで、モーグル日本初のメダルを獲った原大智くんが、不当に無視されているんじゃないか。ともかく日本選手の精神的なレベルの高さが、男女ともに目立っているね。嬉しい限りだ。


獲得性過共感: 題からイメージした内容と違っていた。「獲得性aquired」とは、生まれつきではなくて、社会生活の中で後天的に身につける、という意味かと思ったが、「ミラーニューロン」なら、遺伝子のレベルで方向付けられていることになる。つまり、まったく逆の意味なんだろうね。「他者の『痛み』をも模倣する」ように生まれついているものならば、心をまっすぐにプレーンに保っておけば、私も他者に共感できるのではないか。そんな可能性に期待して、「過」共感と名付けたのだろうか。


寂しさつのる幻想: それこそ、平野くんや原くんのように、15歳で単身アメリカで武者修行するような、そういう職人志望の若者をサポートするシステムが、緊急にほしいね。技術オリンピックをまず国内大会から始めて、日本の圧倒的優位が確立された後に、世界大会にするとか、どうだろう。ロボコンとか鳥人間コンテストとか、門外漢の私が見てもワクワクするもんね。


日々のつぶやき: 将棋の藤井くん、5段を2週間ほどで駆け抜けて、中学生で6段。百年に一度の快挙だろうに、その日は羽生・宇野のワンツーフィニッシュが一面トップ。なんと1面落ちの扱い。なんという不運だ。板倉の「権力に笑わされているだけ」は、的確で勇気のいる発言だった。昔、たけしがバイク事故から復帰した時に、バラエティでスベりまくっているのに周囲が必死に笑っていたのを、思い出す。今でも、松本人志のギャグがそうだ。「ひとりごっつ」などでも、ギャグの後、もろに周囲の笑いを要求する目配せをする。それに応じて空疎な笑いがカメラの裏から聞こえてくる。嫌だねえ本当に。そういえば、劇団時代にダジャレを連発する先輩に、「地位のギャグ」というツッコミを、私がよく入れていた。面白くないけど劇団内の「権力に笑わされる」という皮肉である。これは笑いになった。周りがそれを理解してくれていたからだ。板倉を「闇落ち」などと愚弄するマスコミには、うんざりだ。



アイスモンスター

大学のスキー実習(蔵王)に行っている息子から写真が届いた。

 

 

真っ白い世界!

とんがっているのは何かと思ったら樹氷でした。

樹木が完全に樹氷や雪に覆われたものは「アイスモンスター」と呼ばれているそうな。

 

写真でこんだけきれいなんだから、

本物はさらにさらに美しいんだろうなーーーー。

日々のつぶやき

ザギ・メド、凄すぎる。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180222-00000021-nkgendai-spo 予想通り、日本の2人は3位争い。ヨナ・真央は、10年早く生まれてよかったね。0221

 

 

いいなあ。ヨリドノ画伯の目指す到達点か。 続きを見る0222

https://goo.gl/images/c4wFxK

yoridono   やっぱりここなのだよね〜

 

 

私は、徒党を組むやつが大嫌いだ。たけし軍団、石原軍団、・・。「バイプレイヤーズ」も嫌な企画だなと思った。脇役はそれぞれの場で咲けよ、と言いたい。でも、意外と面白いかも。https://news.infoseek.co.jp/article/sirabee_20161505712/ 

ちなみに、大杉漣は大根だ。死者に鞭打つつもりはないが、あまりに過大評価されていると思う。北野武監督の場合、作品の質は演出のキレで99%決まり、俳優の演技力を必要としない。あえて言えば、俳優ビートたけしだけの演技で十分なのだ。むしろ逆に、ヘンにうまい俳優が役作りなんかしてしまうと、北野映画の面白さが半減してしまう。だから、真木蔵人とか金子、寺島、西島、そして、大杉のような、顔だけ強烈な俳優の方が、かえって良い。

 

出世作「HANA―BI」で大杉が評価されたのは、不器用さが北野監督の意図をそのまま表現することに繋がったからに過ぎない。「300の顔を持つ男」などと持て囃されているらしいが、私にはいつも同じに見える。失礼だが、悪声である。多くのドラマで、その声が不協和音を立てる。

 

何故か? その理由は、彼がキャッチボールをしない俳優だからだ。同様の超大根は、伊藤淳史くんだ。本番のテイクで相手が変化球を投げてきても、いつも自分の思った通りにしか反応できない。その場を生きていない。これを大根役者という。

 

大杉漣は、転形劇場の出身である。ヨーロッパで極めて評価の高いアングラ劇団だ。代表作『水の駅』は無言劇で、俳優のカラミも、ほぼ無い。そういう所で育ってきた人だから、変な存在感でタケシ映画にうってつけだったのだろう。

 

もっとも、テレビで求められるのは、ステレオタイプを無難に演じきれるパターン役者だから、伊藤くんや大杉さんが起用されるのだろう。

マスターができるまで 久々946

俺の逆襲に、カワタカは驚いた様子だった。
カワタカを逃すまいと、体を起こした俺は、畳の上に手をついたまま、首だけのばし、唇を尖らせ、追いかけて行った。
条件反射のように、カワタカは腰を引こうとした。
しかし、僅差で俺の動きの方が早く、逃げようとするカワタカの唇をとらえた。
俺の唇は、最前、カワタカが与えてきたもの以上の激しさで迫って行った。
唇と唇が接触した。
その瞬間、今度はカワタカの方が倒れそうになった。
しかし、身体能力の秀でているカワタカはきわどい姿勢で持ちこたえた。
しばらく俺達は、口と口を重ねたままの状態を保ち、鼻で息をした。
それは、海岸で人口呼吸をしている二人のようにも見えた。
俺は不意に、カワタカの口中に舌を差し込みたくなった。
それは誰に教わったわけではなかったのだが、無意識の思いつきだった。
カワタカは不自然な姿勢に疲れたのか徐々に畳の上に体を倒して行った。
それは何かに身を任せているように見えた。
顔が離れた刹那、カワタカは
『はー』
と大きな息をはいた。
やるなら今だと思った俺は、やおら、カワタカの上に被さるようにすると、顔を再度、近づけて行った。
驚いたカワタカは、手足を動かし、抵抗を試みた。
さすがに口の中までの侵入は阻みたいようであった。
その時の事だ。
俺の腹が場違いな音をたてて、空腹を訴えた。
それは、まことに時宜をわきまえていない、とぼけた音色だった。
おののいていたカワタカが、その音を聞いた瞬間、手足のばたつきを止め、
『くくく』
と笑いだした。
その一瞬、俺の舌がカワタカの口中に入った。
カワタカは、体ごとよじるような姿勢を取ると
『くくく』
と再度、笑った。
俺はこれ以上、追いかける意欲を無くし、
『何がおかしい』
と言った。
カワタカは、さらに笑い
『じゃって、ボロさん、今のおと、なんあぁ、グー、言うの通りこしてガー、言うたで』
と言った。
俺は
『ガーやこう、言わんわあ』
と言った。
完全に、カワタカを征服する意欲はそがれて行った。
俺は、
『そうじゃ、さっき、お母ちゃんが電話して来た時、お昼、好きなもん出前でとってもええ、言うたんじゃ。
アンタ、何食べてぇ』
と聞いた。
カワタカは
『そうじゃなぁ。
何がええかなぁ、、』
と言いつつ、
『ボロさんの嘘つき』
と言った。
驚いた俺が
『へ?』
と言い、とぼけた顔をしていると、カワタカは俺を睨むまねをし、
『本当は、体、どっこも痛とうねかったんじゃな。
俺をだましてキスしたかったんじゃな』
と言った。
最初にキスをして来たのはカワタカの方だったので、俺は、憤然と
『どっちがなぁ。
それはわいのセリフじゃぁ』
と言った。
カワタカは
『ボロさんのスケベ、
ボロさんのスケベ
舌まで入れて来た。』
とはやし立てた。
俺が、
『うるせぃ』
と言い、
『それより、出前なににする。
はよ、決めよ。
腹へって死にそうじゃ』
と言った瞬間、カワタカは目にも留まらぬ早業で、手をのばして来たと思うと、その伸ばした手で俺の股間を掴んだ。
それは一瞬の事だったが、言いようのない快感が俺の体に走った。
背骨が縦に割られるような快感だった。
あっけに取られた俺が抗議するのさえ忘れていると、カワタカは、いつもの笑顔で
『お返しじゃ』
と言い、
『気持ちえかったじゃろうが』
と言った。 

神話的実存

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石牟礼道子が、今月十日に亡くなった。90歳だそうだ。私は彼女の良い読者ではないが、水俣病告発運動の中で、チッソを呪詛するのではなく、汚染の前の美しい海と人の交流を具体的な事例で掘り下げ、それをとびきり美しい日本語で表現する人だったと記憶している。

 

それは、告発しないことが最高の告発である、と逆説を弄してみたくなるほどの、静かでエネルギーの必要な、美しい作業であったと思う。自然と人とが互いを思いやり、対話することができる。星野道夫がアラスカのイヌイットの人々の生活の中に見出した、いわば「神話的実存」という生き方は、実は、つい最近まで私たち日本人も知っていた世界なのではないか。少なくとも石牟礼道子は、不知火海の漁師たちに、それを見て、深く感動していたに違いない。

 

故人をしのびながら、今日はその美しい詩を一編書き写したい。唯一の詩集『はにかみの国』(いい題だねえ)より。

 

       尺取り虫

 


花びらを

縁どりながら広がる海が

天上の夕映えを懐胎しつづけていた

 

潮は朝々満ちて

山奥に 赤んぼが生まれたとき

お婆さんはうなずいていた

ちょうどなあ 潮満ち刻(どき)じゃったよ

きのうの茜空が

なんともいえんじゃったもの

 

そしてこのころ 巷の車をのがれた

一匹の尺取り虫が 歩道橋のてっぺんで

瑠璃光億年の夕刻に うなじを傾け

前世をおもいだして呟くには

おや 潮の香りだよ

とおいねえ あそこは でも

このぶんじゃあ 町にゃあ赤子が

二、三千人生まれるよ

 

そのような空の色といっしょに

不知火という名の海は

人が自分のなかに封じこめ 押し殺した

大切なものを

ぜんぶ呑みこんで

今朝も満ちているのだよと

海霊(うなだま)さまの声が 耳元でして

生まれる前に死んだ

きれいな泡のような 赤子たちの

声といっしょに

尺取り虫がゆく

 

報われた悲願の裏に

 
小平奈緒小平奈緒さん金メダル。
今回Liveで見れた唯一の戦い。ネガティブな発想が出てきたのはその雰囲気的なところ。今年負け無しの実績は有るけど、そういう時に限ってあり得ないミスが出て負けるとかいうパターンが想像され、「ひょっとしたら気負いで突っかかるとか起きるんじゃないか」と思ってしまった。短時間だが熱を入れてしまったぜ。
結果はオリンピック記録更新で金メダル。TBSのアナウンサーが「獣のような走り」と言ったのをまたしてもネット上で「女性に対して失礼」などと文句を言う人が取り上げられた。レース中では「獲物を狙うような」と言う表現が有ったが、どこが失礼なのか?
小平 私は小平選手はかわいいと思う。アスリートだしどこかでカスル(出会う)可能性など殆どないが、口説いていいなら「全力で行ける」タイプだ。しかし、勝負の世界で誰と戦うは別にして、集中して何かと戦っているときの顔は「女性」でも「人間」でもなく、感情を殺したアニマル的な要素が出て当然じゃないのかな。
それでなくとも女性の外見的なことに、やや比喩的表現で表した場合に「失礼!」と声を上げる風潮が強くなっているような気がする。男性であれ、女性であれ、見た目の美しさを表現するのに本来あるべき「綺麗」とか「かわいい」とかありきたりの表現を突き抜けてより強調する褒め言葉を理解しない輩が出てきていることに、「礼」に対する誤謬が起きていると思う。これはおかしい。本来持っている「美しさと」というのはわざとらしく作られたものでないし、上っ面の褒め言葉が正しいと言う訳でもなかろう。“仕事をしている”ところの姿には性別などを超えた哲学が漂って当たり前じゃないか。それを「読み取るひと」を批判できるのか?
500 使う言葉は場とタイミングにもよるのは確かで、「本来の意味」だけじゃなく裏で強調される意味を角度を変えた表現をすることに“比喩的”の嵌った表現が有ると思う。はたして文句を言う人は男か女か。これは想像だが、裏に含む“褒め”を「表面上」の意味だけで自分が「嫌」だから“失礼”と片づけている、“表現キャパ”の狭い人ではないのかな。ストレートに聞くのも言うのも芸が無いのは確かだけどね。
 男ならば「もっと勉強しろばかもの!」と言っていい。何が失礼か!そんな奴が女性に情熱的な気持ちを伝えられる訳がない。本物の女性を口説けるわけが無い。少なくともそんな奴と一緒には絶対に飲みたくない(笑)。
私はレース後のライバル?の李相花に寄り添う姿が世界で褒め称えられているが、より自然なところに本音が見えるもの。分かりやすい行為よりインタビューのちょっとした表情とか、何気ない態度に出るもんでしょうね。いや〜小平さん可愛いよなぁ。失礼(笑)。

マスターができるまで 久々945

俺が
『あっ』
と言うと、カワタカは、
『どしたん、大きな声出して』
と聞いて来た。
俺は、カワタカから精子の話しを聞いているうちに、最前、一人で水風呂につかっているさい、性器の先から出てきた小便に似た液体の正体がわかったような気になったのだ。
カワタカのように迸るほど出るものを精子と思い込んでいたので、考えが及ばなかったのだが、あのように少量だけ出るものは、精子になりかけの未熟なものと思えば話しの辻褄があった。
俺は、その話しをカワタカにした。
すると、カワタカは
『ほうん。』
とうなずき、
『俺の時には、そんな前触れのようなものはなかったけんどなぁ』
と言い、
『でも、話しを聞いた限りじゃぁそれっぽいなぁ』
と言った。
俺が
『そのウチ、アンタのようにドバっと出る日が来るわぁ』
と言うと、カワタカは、
『ドバっとは余計じゃ』
と笑い、
『ボロさんも精子がでるようなお年頃になったんじゃ。
ええかげん、お船の玩具も捨てんとの』
と言った。
俺は
『じゃから、あれは、、』
と言い、カワタカの肩をたたいた。
それはじゃれた行為だった。
するとカワタカも
『やったな』
と言い、俺の肩をたたき返して来た。
さほど、力の入っていたものではなかったが、俺が変な姿勢をしていたため、俺はよろけて、畳の上に尻餅をついた。
カワタカは
『大丈夫か?』
と言って、俺の顔を覗き込んで来た。
俺は、痛くも何ともなかったが、わざと、畳の上で大の字になって
『痛い』
と言った。
すると、カワタカは、心配そうな顔になって
『そがん、力、入れとらんがな。』
そがん事で尻もちやこつくなよ』
と言って俺の顔をのぞき込みながら、
『本当はたいした事ねんじゃろ?』
と聞いた。
心配している顔が可愛くて、俺はわざと、眉をしかめ、
『さぁな』
と言って横を向こうとした。
その瞬間、熱い息が迫って来た。
それは、カワタカの鼻息だった。
俺が
『あっ』
と言うより早く、カワタカの唇が俺の唇を塞いだ。
カワタカの唇は乾いていた。
俺は、
『なんするん』
と言うのもわすれ、カワタカのなすがままになっていた。
これがいわゆるキスと言うヤツだと思った。
テレビなどで口と口を重ねる男女がうつったさい、祖母や智子叔母が顔をしかめ
『口と口をよせて、
まぁ、汚なやなやのう』
と言っていた行為であった。
しかし、俺は、祖母達が言っていたような不潔な感情は抱かなかった。
そのかわりに、俺の性器は、再び、ズボンの中で何度目かの、屹立を始めていた。
カワタカは、少しだけ、顔を放すと、
『本当は痛うねんじゃろう』
とまた聞いた。
俺は無意識に、カワタカの口が被さっていた唇に掌を宛てがいつつ、
『うん』
とうなずこうとした。
その瞬間、カワタカは 破顔一笑して
『よう見たら、ボロさんは、ジュンコさんのような飛び出した顎じゃぁねえけんど、二重顎じゃな。』
と言った。
俺は、こんな間近にあるカワタカの乾いた唇から、いきなりよりにもよってジュンコの名前が出てた事に動転してしまい、
『黙んねぇ』
と言うと、今度は俺の方から唇を寄せて行った。

名古屋城本丸御殿

■ 先日、名古屋を訪れたおり、知人から是非見ておいたほうがよいと勧められて、本当に久々に名古屋城を訪れました。目的は名古屋城本丸御殿を拝見することです。
 
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名古屋城を訪れるのは、記憶が定かではないくらい本当に何十年ぶりのことです。いろいろな地域を訪れたおり、積極的に美術館、博物館へは行こうとするのですが、お城というのは観光というイメージでなかなか足が向かなかったというのが正直なところです。

 
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お城自体を楽しんで見る、もちろん城内の歴史的展示物にも魅力的なものがあるのは知っているのですが、なかなかそれを自分に引き寄せてとなると難しいのが事実でした。目的として城内の襖絵を見るとかがあれば別ですが・・・・

 
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「匠の技と優れた美術工芸が調和した城郭御殿の最高傑作」と、いただいた冊子に書かれていました。復元目的に、「本丸御殿の歴史的意義を踏まえ、焼失前と同様の文化的価値を有し、かつ市民の財産として活用できるように復元」とあり、復元手法として「原則として、旧来の材料、工法による旧状再現」としています。

 
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建築物として、またその内装調度まで旧状を再現しようというのは凄い試みです。材木等、特別な材料確保のことも有るでしょうし、また職人の技のこと、制作環境整備といったこともあるように思います。

 
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木材の確保だけでも相当の苦労と経費がかかっているとか。

書院、作り付けられる絵画、襖絵等も本物にこだわった材料、制作が見て取れます。

 
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建物の細部(金具・欄間などの細工)まで資料調査に基づき制作が行われている様子が資料にあり、今に生きる方々の取り組みの様子が紹介されています。

障壁画の復元模写の様子も冊子には紹介されており、若い方々が仕事としてそれを行う機会を得ていることも素晴らしいことと思いました。

インバウンドという言葉を聞きます。伝統を守ろうという言葉も聞きます。また自分が住みたい地域に仕事を持ち暮らすということも。世界に向けて魅力的な存在を作ること、人と経済、それがその土地、地域に結びついて上手く連携して継続可能に実現出来たら本当に素晴らしいですね。

本当の金箔の色、群青や緑青と言った絵具の美しさ、「日本画」の定義についての話はひとまず置いておいて、今日の日本らしい文化表現の一つの姿と思います。また関わる方々への技術継承という意味でもこの規模で出来る素晴らしさを感じました。

現在第二期部分の公開のようです。名古屋に行かれたら、もう行ったことがあるからと思わずに、訪れてみることをおすすめします。実際、名古屋城内も楽しめました^^:。ご紹介まで。


日々のつぶやき その3

宇野くん、惜しかった。このコメントがいい。・・「もし、本当に完璧な演技をしたら1位になれる点数だったが、1回目のジャンプを失敗した時点で(吹っ切れて)笑えてきた」。そこが、SPで一気に崩れたネイサン・チェンとの差だ。20歳にして一流。17:48

 

 

あららら、藤井くん、ついに六段かいな、中学生で。羽生さんまで破っちゃった。宇野くんにはできなかったけど。http://news.livedoor.com/article/detail/14315123/?

黄金色の銀メダル

平野平昌五輪スノーボード男子ハーフパイプの勝負は想像以上の物語だったらしいね。平野歩夢と言う男はかなりストイックで本気で金メダルを(と言うより頂点)狙ってたらしいねぇ。
スノーボードというとどちらかと言うとチャライ感じのする競技だけど、1日1食に徹し、飲み物は水だけ。命の危険さえ顧みず“技”を磨き続けたという真逆の求道者の生活。時間さえあれば腹筋を鍛えて着地の衝撃に耐えれる体を磨いたらしいじゃないの。
驚いたのはオリンピックは明らかな誤審、銀メダルは妥当じゃないという。見る人が見たら、ショーンホワイトに盗まれたという。「ダブルコーク1440」の連続技というのはpimg_9860_1_1それ程すごい技で、それを連続で出来たのは平野だけ、絶対王者のS、ホワイトは3回目の試技まで出来たことが無かった。だからこそUSAが喜びを爆発させるストーリーだったわけだけど、実はそうじゃなかった。写真のようにボードを手で掴む「グラブ」時間が長いほど難しく得点が高い。それと連続で回るというのが難度が高い。ショーンは4回転、4回転と続けたあとに、フロントサイド540という1回転半の簡単な技を入れることによって、スピードを回復させて1260の連続技に入った。平野は1440−1440−1260−1260と4連続でやって、グラブも長く“完璧”だったという。もう一つ、S,ホワイトはグラブしているポーズをとっていたが実は持てていなかった。スローを見返すと板ではなく、ブーツを触っているだけ、そのミスをごまかすために派手なガッツポーズをやったのだろう。もっとレベルが低い大会では“つかんだ振り”をする選手もいて、「ブーツグラブ」と呼ばれるそうです。もちろん点数は出ない。これは本人たちは分かっているはずだと言います。この差は明らかに誰でも指摘できるから誤審。大会前に平野は「ショーンは4連続でできません」という自信の言葉を言っていた。それには確証も有ったんだと思います。
 それと、ここからがショーなんですが、高得点は後にとっておく癖が有る。たとえば中ほどに100点を出すと後にそれより高い得点が出せないから、平野の2回目は完ぺきだったのに点を抑えられてしまった。本当は98点以上でもおかしくなかった。その後の試技で平野以上の“完璧”は無かったらしい。またこの競技がUSA中心で行われる競技なので、国内の大会ではどうしても他国の選手はよほど驚かさないと点が伸びないことも有るそうです。これを経験しているので、「嬉しさ半分悔しさ半分」と言っていたのでしょう。
 面白いのは銀メダルにも喜怒哀楽を表さずクールだった平野は、プライベートも謎の男。レベルの高い大会はUSAがほとんどで、死闘を演じた男はベールに包まれている。今度はUSAの女性陣のハートに響いたらしいですね。「誰と付き合っているの?」とフォロワーは25万人の女性向けファッション&カルチャーサイト「Hello Giggles」で話題になっているそうです。どうやら人気では金メダルのようですな。

読んでひとこと 第935号

表紙: 得意の手抜きの極致だが、草野心平の作品自体は、味わいがあり、空高くから見た雪上の1点に生き物のぬくもりを感じる構成も、悪くない。スキー場の頂上や、ゴンドラの中から見た雪原や、緑に近いスプラッシングブルーの空を思い出す。冬季五輪のせいか、またスキーをしたくなった。


「横綱とは?」 「包容力です」: 神事=神に捧げる芸能である点を、重く考えたい。真っ白な舞台の上で猛烈な自然と戦う冬季五輪の選手たちにも、何か巫女的な存在、神への供物のような崇高さを感じる。相撲の土俵が女子禁制というルールも、時代遅れではあるが、世界遺産の沖ノ島と同じような緊張感を覚える。日本人は、あらゆる場所に、そこを籬で囲んだだけで神聖視できるという特性を持っているそうだ。スポーツにも、それが生かされていて、私が観戦中に深く感激するのも、そういう下地があるからなのだろうと思う。勝てば何をしてもいいという隣国とは、精神の高貴さにおいて、天と地の差がある。


今秋の世の中: 「眞子さま結婚延期」。愛子さんもいろいろ適応障害があるみたいだし、なかなか皇室も大変だね。まあ、絵に描いたような名門の坊っちゃんではない方が、私は親しみが持てるけどね。


マスターができるまで 久々941: カワタカの「けだるそうな顔つき」がいい。


リフレッシュサンデー: ラーメン「kurikara」がオープンした時、なんて手抜きの外装なんだと呆れた。わざと手作り感を出しているのではなく、単に不器用で汚いのだ。ところがどっこい、凝り性だったんだね。デニム麺は安い時に食ったが、特に何も感じなかった。


男遊びのカメラ: Leicaは、デジタルでもあの独特のソフトフォーカスな仕上がりになるのかな。


目の存在: ルドン、私が21歳の時にモリヤマ先生と劇的な出会いをしたのが、渋谷の西武美術館のルドン展でしたな。 なぜ眼球は怖いのか? 鬼太郎のお父さんを思い出す。目は父のような存在なのか。「花も木も地上の何もかも、私が目にして初めて存在を始める」という西洋的な感覚から言えば、すべての存在を生み出す元になるのが、目だということか。文章の前後半のつながりが不明だ。なぜ、ルドン自身「も」なんだろう?


帰省日記3: 不思議な魅力のある写真だね。ベンクーガーの社屋がいい味出している。地上は夜、天上は昼。


マスターができるまで 久々942: 「こそばいい」、最近使わんな。


平成五輪にみるもう一つの戦い

21d72_1524_f980cc65212114b4f9004e5d76639164平昌オリンピックはとっても有意義な大会だと言えますね。選手の成績以外でも色々な成果が出そうじゃないですか。外交問題、経済問題、技術問題、環境問題、それと精神問題。
下町ボブスレーのキャンセル問題は前回のブログの続きと言えますが、既に決着はついている国際ビジネスのシビアさに日本が慣れていないという現実。グローバルな国際競争では勝てる意識が備わっていないという事でしょう。これはあらゆる業種の中小零細はもちろん、悲しいかな政府筋の機関も危機感が足りない。おそらく商社は「まずいっ!」と気が付いているんでしょうが、まず自社の事が第一。
そういう日本の実社会が持っているリスクは、公務員的なリスク削減第一の構造からは空気感がうまく伝わっていかないのでしょう。
民間group_img02は特に中小零細はいきなり伸び盛りの国の競争力に対抗する力は備わらないもんですし、我々零細は海外どころか目の前の売り上げに苦しんで生き残っていくのが精いっぱい。そんな中で以前だったら自分らが面白いと思ったことを、時間や労力を惜しまずやれていたことが今は出来ない。そこまで気持ち的にも経済的にも余裕が無くなったんだろうね。企業は業績も上がって株価も顕著。このところのダウンもそれほど気にしない素地が有るように思えます。しかし、経済の基盤である輸出依存率でみると依然と違って約10%程度。内需が主体の経済になっているわけです。しかも名称未設定-1それが分かっている上で人口が減少していく。一番の問題は若年労働人口が転げ落ちるように減少していくことです。現在の状況では半永久的にこれが回復する目はありません。私が嘆くのは“その若手の能力”です。新興国の若手は伸び盛り、想像力もどんどん伸びていてそれが「技能オリンピック」に表れてきたと考えれば、背中の涼しさも増すのではないでしょうか。デザインにしろ創造性にしろ、発展はしているはず。ならばそれをきちっと表現する“技”ですね。
150421_linear_02_01-600x400 下町と言えば、池井戸潤氏の「下町ロケット」が有るが、あの小説のような奮闘と結果が現実的に出来ない事は無いはずです。ただ、「商品」になりきれない単発の開発が各所で出ては消えを繰り返していては、もったいないばかり。“もう一歩の開発”を後押ししたくても、その予算を引っ張る術を知らずに(実際は大手が取っていき易い)横目で見ていた準大手や2番戦時のライバル社が、効率よく開発する構図は昔から有ったことでしょう。それでいいんですわ。結局そういうことが重なって国家ベースでは力を付けていければいいわけで、それが今
まで出来ていた。そういうものを生み出す裾野の取り組みが弱体化してきたという事でしょうね。それは想像力や粘り強さ、忍耐力など個人ベースの力で、それこそ今の日本が失ってきた「若年層の技磨き」でしょうね。出来合い品をならべて組み合わせたり、ファッションの名のもとに色合わせやシルエットのパズル遊びもええですが、それは旬の価値を比べるサービスで、短期的な利益は生みますが継続性のある事業になりにくい。それをこなせば一代で財も得られるんですが、販売を続けるマネジメント力を常に新しくしないといけません。
「作る」と「売る」これからはどちらもが優れなければ生き残りさえ難しくなるのでしょうかねぇ。
表向きの国家を上げた戦いは、結局その国の国民一人づつの細かな戦いなんでしょうね。

寂しさつのる幻想

恐れていたことが現実になりつつある。
下町ボブスレーでジャマイカチームが契約していたmade in Japanを破棄して、ラトビア製を使ってオリンピックを戦うという件。私が以前から心配していたのだが、今の若い情熱を持つ頃の世代が純粋に燃えれないこと。何かに打ち込んで食事も忘れ、命を懸けて追及するような「場」が失われつつあるという事。もう“日本製”という物創りブランドは幻想に成り下がってしまったという事だ。
 もちろん下町ボブスレーは本格的な技術力と言うより、本当に下町の技術力で頑張っただけなのも分かる。今じゃそういうレベルで物創りしても世界のハイレベルに肩を並べるのが難しいような時代だというのも分かる。だけどそうじゃなくて・・・、情報は、かえってしらけるネタばかりでがんじがらめになってしまったんじゃないかと言う感じかな。
「どうせ一生懸命にやっても馬鹿を見るだけ。」と言うような冷めた風潮が沁み渡ると、私らの世代が◯◯バカと何でも呼んでいた角張った奴がいなくなる。形を変えて「食」とか「ファッション」などにこだわりを持つのもいいが、感性の中の追及だけでは時代が変わってすぐに陳腐化してしまう。よーするに流行りものに打ち込んでも、目先の一喜一憂なので「命を懸けて」と言えるものじゃない。
 ホンダがF1に復帰しも全く歯が立たなくなったのは何故だろう。十分な投資資金も有るだろうし、いうなれば政治力だって有るだろう。それでももう部分的にしかmade in Japanは生き残れないのかという寂しさが蔓延する。錯覚であってほしいが、私の子供世代を見るのに、「おっ!こいつは。」という魅力的な角張った奴が見当たらない。妙に大人しく、いい子ちゃんになった奴ばかりでガルル・・ガブッとくるようなメラメラする爆発エネルギーをぶつけてくる奴がいない。
なんだか、そういった空しさが灰になりかけたおっさん達をもう一度燃え上がらそうと、ふいごでシューシュー送るエネルギーになっている気もするのだが・・・。所詮燃えカス、若さに勝るものは無い。 

コメント一覧

    • 1. のらいぬ
    • 2018年02月13日 01:03
    • ラトビアの企業も6人の町工場ですけどね。
      そこが、NASAにフェラーリにマクラーレン,BMWのソリを負かしつつづけてるのだから、まさに下町ボブスレー

      技術力より環境の違いですよ。
      ソチで銀とってるほどに国ですからね。ソリ企業は町工場でもソリ競技の普及度が日本とは段違い。
      選手層の厚さやコース設備
      優秀なテストライダーの確保の容易さにテストをくりかえしてトライアンドエラーをくりかえせる環境。データの蓄積が段違い。

      国内にコースもなく、五輪出場すらままならない程度の選手レベル。まともにテストも出来ない環境

      金属部品として高品質なものつくれても早いソリをつくることはべつばノウハウですから。

    • 2. のらいぬ
    • 2018年02月13日 01:21
    • ホンダがダメなのは、企業体質がいまのF1の産業構造にマッチしてないからでしょう。基礎技術だけでなく製品開発までの研究所として分社化して製造販売の本社から独立性をもつ構造。

      技術者本位であるため、面白い機械が産み出される一方で技術者本位の設計のため機械的な面白さが優先されて、整備性がわるかったりする。
      独善的になりやすんだすよね。モータースポーツ専門にやってるエンジニアをいれずに自前でやっているし。

      F1エンジンもおかげでやたら攻めた設計のおかげで排熱に問題かかえてこわれまくったし。
      開発規制のせいで大幅にでおくれた。


      そのへん、餅屋は餅屋で欧州に拠点つくって専門にやってるエンジニアを集めてやってるので賢い。

    • 3. 倉ヒロ
    • 2018年02月13日 19:26
    • のらいぬさん
      とっても気持ちのいいコメントを有難うございます。その通りだと思いますよ。特に自然の中でスピードとかタイムを競うとなれば経験値がものを言う。私もスピードボートの設計をしてましたから、コンマの単位の精度と、環境条件で結果が違ってくる。ただ、その理由なら今後はより効率的なデータ(モデル活用も含む)取りで、せめて理論値で勝てる開発を進めないと絶対に何年経っても勝てないでしょうね。ただでも条件で離されてるので、後発の利点は結構小さなところの自由さも大きい。まぁ・・目先予算の影響の方が響きますが(笑)。
       ホンダの件も細かい部分は最近知らないけど、その分化程度はよく分かります。ただ結果が出なかったけど技術力は有ると言うのはちょっと悲しい。と言うのも目的意識がはっきりとして横繋がりまで改革して“その場の損得”勘定より結果を出せる体質を作り上げるのもチームの能力じゃないでしょか。マネジメントの方かもしれないけど本来実力が有って出来ない理由をあーじゃこーじゃと言うのはまさに今頃の世代。カリスマ性を持った中心人物がいないという事じゃないでしょうか。出にくい時代にはなりましたが・・。
      私は別にホンダに限ったことじゃありませんが、時代と共に常識も変化するんだし、それなら非常識へのチャレンジがもっと行われてもいいんじゃないでしょうか。例をあげれませんがそれこそ失敗続きでもそイレギュラーの理屈が集まってどこかでスパークするような夢も見たいですね。賢くまとまって結果狙いも正統派ではありますけどね。せめてこういう屁理屈場で遊ぶのは許されないですかね。
       それと、私がええかげんに書き込んだ文に、もっともなご意見と“奥”の感じれるコメントで気持ち良く読めました。生でお話すれば色々と楽しさも有るだろうし「次」の考えも増す気もしますがご縁が有ったらまたよろしく。

日々のつぶやき2

日本の3メダル、どれも感動的だったね。女子ジャンプは、上の3人が、何回飛んでもこの順位と思わせるほど、決定的な力の差だった。あの強風と寒さの中できちんと力を出す強さ。高梨沙羅もよくやった。モーグルの二十歳の貴公子も、凛として美しかった。(0213)

 

 

映画『羊の木』https://www.cinematoday.jp/news/N0097791 6人の殺人犯が移住してきた地方都市の話。俳優がいずれも好演しているが、個人的には優香が素晴らしい。確か、5・6年前に観た時も感心したが、グラビアタレントではなく、文句なく一流女優だ。どこがいいか? 今回感じたのは、「表情が読めない」ということだ。優香がそこにいない。ただ、自分が狂っていることに気づいたオンナの恐怖だけが見える。原因があってそうしているのではなく、何か抑えきれないものに突き動かされている。つまり、そこに人間がいる、という演技だ。

 



フィギュア男子SP,
いやあ、凄い戦いでしたね。https://pyeongchang.yahoo.co.jp/event/fsk/live/10109
フェルナンデス君のチャップリンも良かったけど、やはり王者は別格。
このオリンピックでは、スポーツを極めた人間の美しさが、際立っている気がする。羽生くんもそうだし、複合の渡邊や女子スケート、ハーフパイプの平野歩夢くんなどの銀メダル勢も、感動的に美しい。やはり、氷や雪の白さの上だからよけい美しさが引き立つのだろう。
(2時間前)

マスターができるまで 久々944

今さら、カワタカに
『さっきの続き、せんの?』
とも言えなくなった俺は、仕方なく、六畳の部屋に行き、タンスから、乾いた新しい服を取り出すと身につけた。
がっかりしたような、やれやれと言ったような複雑な思いだった。
カワタカは、二階へ通じている階段の踊り場におかれている母の書棚をのぞき、
『すげぃ本じゃなぁ。
ボロさんの本好きはお母さん譲りなんじゃな』
と言った。
着替え終わった俺は
『な、なかろうが。
じゃから、あの二十世紀の寄書は、隣の家に隠しておいた所、入って来たルンペンに取られたんじゃ。
嘘じゃねえんじゃ、
どこを探してもねかろうが』
と言った。
カワタカは
『そうじゃなぁ』
と言ったが、顔つきは、未だ納得しているようではなかった。
俺は、
『へじゃけん』
と、これで何度目かわからない言い訳を再度、試みようとした。
このままでは、何か、後味の悪い思いがしたからだ。
その時、カワタカが
『もうええよ。もうええよ』
と手をふると、
『別に今日来たのはそればぁが目当てじゃったわけじゃねえし、
ボロさんのオッパイも触れたし、精子も出せたし』
と言った。
オッパイの事はどうでもよかったが、『精子』というはじめて聞く言葉が気になった。
俺が
『精子て?』
と聞くと、カワタカは、あっけに取られた顔をして
『それも知らんのん』
と言った。
俺は悔しかったが
『うん』
と言った。
カワタカは、やや得意げに、最前、自分が浴室で放った液体を「精子」というのだと教えてくれた。
大人になるにつれて、体内で精子が作られ始め、やがて、精子を放出できるようになって行くのだと言う、男子の大人への成長の物語をカワタカは自慢げに話した。
性教育の「いろは」を教わっていなかった俺は、精子なるものの役割も、自慰と言う行為のある事も何もしらず、カワタカの話す事の一々が驚嘆に値するものばかりだった。
カワタカが、したり顔で
『よう、女子が言うとるじゃろうが、
男子にも生理があるんよて。
それがこれさ。』
と言った時だけ女子とよく会話している俺にも思い当たる節があった。
カワタカは、俺が、
『それなら、わぃも知っとる』
と言ったものだから、さらに俺を驚かせてやろうと言う気になったのか、
『これの威力を知っとるか?
女子の体内に放つと赤ん坊ができるんだぞ』
と言い、
『どうやって放つかわかるか?』
と聞いて来た。
俺は全く想像もつかなかった。
俺が
『さぁ』
と言うと、カワタカは、にわかに子供をあやすような物言いになり、
『まぁこれは、お船の玩具で遊んどるようなボロさんにはちぃと早いかな』
と言った。
俺はムキになり、
『じゃから、あれは捨てるのを忘れただけで、このトシで遊ぶわけねかろうがぁ』
と言った。
カワタカは
『ははは』
と笑い、
『まぁそのウチ、教えてあげるよ』
と言った。
その時だった。
とつぜん、ある事を思い出した俺は
『あっ』
とカワタカも驚くような頓狂な声をあげた。

平昌氷点戦の風当たり

 
f1b2e_1399_f8f8df6e_58c6de54平昌オリンピックは日本選手も苦戦しているようだけど、たとえ活躍していてもどうなんだろ。私はいまいち興奮が無い。
それというのも純粋に競技に集中して見れないというか、始まる前から政治色は強いし、競技場の整備とか韓国国内での盛り上がり欠如、強風やら気温やらも関係した競技時間を含めて運営の問題点など、メダルの意味は実力なのか運なのかという大会に感じるからだろう。
期待されていた競技が成績を上げられないのも確かに興味を削ぐものだけど、北朝鮮やら慰安婦、竹島問題が鼻について、またしても出来の悪そうな文大統領などを担いでいる国の大会。氷点下で選手も観客も震えながら、こわばった顔の選手の愚痴が心の中から聞こえてきそうな雰囲気だ。おまけに事有るごとに北朝鮮の融和策と制裁の綱引き、NBCキャスターの発言に敏感な反応応酬しないのは日本の品格だが世界は分かりにくいので、当たり前のことと「こっちは筋を通している。」ぐらいのことをさらっと言っておくのもいいだろう。このオリンピックの有り方自体がそれ(政治色)なんだから。
 それにしてもちょっと選手には気の毒だな。4年間の思いは後に尾を引く大会になるかもしれない。そういう時代だったことが一番の不幸。それで終わった後で匂っていた問題が色鮮やかに浮き出てきたら、道具で活用した北朝鮮だけが「得」することにならないだろうねぇ。成果を強調していた安部総理の訪韓も、空振りとは言わないがファウルチップで自分が傷つくことにならなきゃいいね。

日々のつぶやき

やっぱりそうか。ワイプに抜かれようとして、一生懸命頷いているやつもいる。バッカみたい。本当に気持ち悪い。ワイプいらない。板倉のまともなセンスに大賛成だ。堤下がクスリでこけても、板倉は残るだろう。(0206)

インパルス・板倉>闇落ち?「テレビ番組のワイプいらない」不満爆発!「自分の顔が映ってたら恥ずかしんですよ」

24日に放送された『ゴッドタン』(テレビ東京系)に、インパルス・板倉が出演し、芸能界への不満を語った。
 また、板倉は事前に取った番組のアンケートでも「ワイプに抜かれようと必死で机が揺れるほど頷いている奴はやっている」と回答。
 「(収録中に)リアルタイムでワイプに抜かれてる人が映るやつありません?あれが僕だったら、ワイプで抜かれて自分の顔が映ってたら恥ずかしんですよ。臆面もなく自分がモニター写ってるのに、大きなリアクションをとってる奴とか、どういう家庭環境で育ったのか…」と必死にテレビに映ろうとする共演者に引いてしまうらしい。
 さらに板倉「ワイプ自体いらないと思うんですよ」と提案。 「せっかく、作品性の強いVTRなのに、ずっとテレビ画面の端にワイプで芸能人の顔が出てると気が散るんですよ」とテレビ番組の演出にさえ毒づく。
 板倉の勢いは止まらず「大御所の昔のギャグや有名なフレーズに、世代的に知らないはずのグラドルが爆笑しているのを見ると『やってるな』と思う」と主張。 劇団ひとりは「俺もやったことあるわ」とフォローするが、「それはギャグに笑ってるんじゃなくて、権力に笑わされてるだけだから」と全く動じず毒を吐き続けた。

 


朝一番で、一瞬、水道が止まっていた。恐ろしい寒さだ
(0209)

 

 

永瀬正敏と小泉今日子、全然別の角度を向いた天才の結婚生活は、おもしろそう。「なんてったってアイドル」を聴いた時の衝撃は、忘れられない。世界で一人だけの「メタ・アイドル(アイドルを相対化・客観視するアイドル)」。それを三十年貫いている。永瀬正敏は、河瀬直美の「あん」、「光」での存在感に圧倒された。私の考える日本一の俳優だ。

https://dot.asahi.com/dot/2015022300062.html?page=1(0210)

小泉今日子は「理想がなかったからここまでやって来れた。理想とかあったらそこで燃えつきちゃうし」と語っています(注3)。「遠大な目標」にこだわり過ぎず、「お客の目から見たちょうどよいかっこよさ」を探れるのが、小泉今日子の特徴です(助川幸逸郎「もしもなんてったってアイドルを松田聖子が歌っていたら(中)」dot.<ドット>朝日新聞出版 参照)。苦心して「憧れのあの歌手と同じキイの高音」を出しても、コンサートが盛りあがらなければ何にもなりません。そういう「観客の求めるものと別の方向に突進する悲劇」に陥らないところが、小泉今日子の「強み」です。

 これに対し永瀬正敏は、理想をめざしてストイックに役づくりする俳優の典型です。離婚後に小泉今日子から「結婚したての頃なんか、役そのままで帰ってきて、そのたびにいろんな男の人が帰ってくるから大変だったわよ」と叱られたとか。永瀬は「まったく意識していませんでした、すみません」と応じたそうです(注4)。凄まじい集中力で役になりきる反面、目標を追うあまり見えなくなるものもあるタイプと言えます。

 

 


昨日のBSTBS、26年前の山田太一ドラマ「悲しくてやりきれない」。http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d1236/ おおたか静流の歌が心にしみるような、いい作品だった。もともとフォークルのこの歌を、映像化すれば、まず間違いなく甘ったるい青春映画になるだろう。そこを、さすが、山田太一。人間ってバカだなあという哀しみに変えている。(02月12日)

平昌外交からの先読み

 
対話?平昌オリンピックの韓国訪問に賛否両論が有ったけど、「言いたいことを言ってくる。」と言う趣旨だったはず。首相は文氏に「五輪後米韓合同軍事演習を予定通り進めることが重要だ」と言ったとか。これに文氏は「韓国の主権の問題であり、内政に関する問題だ。首相がこの問題を直接取り上げるのは困る」と答えたという。

 韓国と言う国は都合いい方向へフラフラとしながら、周りを巻き込んでその「得エキス」を吸って生き延びるのが上手い。特に日本には反日の刺激ポイントを生かせば「金が動く」ことを知っているから、何でも刺激を与え続けることが“最上の付き合い方”と思ってる。無視されたら一番痛いと思うがなぁ。

黄文雄の本ここら辺で日本もピシッと付き合い方の線引きを匂わせてもいいんじゃないかな。極端な話国交を表向きにセーブしてもええぐらいにしても韓国は次の手を読みづらくなるんじゃないの。対米も対中国対策でも日本を利用して使い分けしながらすり寄っていくしかない。中国も米国も(もちろん韓国も)日本は重要な貿易相手なんだし、高齢化の中国にとってはサンプル国として、仲よくしながら情報を頂きたい相手国なわけです。

 日本は外交で後手気味なんだし、それならば国内の需要をもう一歩考え直してみるのもええじゃないですか。国内需要のポイントを重視すると、想像性を掻き立てる教育や高齢化や技術・文化の伝承と価値の創造が十分じゃない事は分かっているはず。独自性が高い故に海外の様々な水準に合わせることに難しさも有ると思う。ただし、現状のようにあらゆる覇権争いがグローバル化とともに出てくるならば、上手な金の使い方をして、他国のようにそれほど額をかけなくても存在意義を保てる方法をちょっと高めて、自国内の魅力をアップしていけば、インバウンドが増えるように魅力発信(気になる)も効果的になりませんかねぇ。もちろんNPOやJICAの頑張りで民間評価を上げているのも分かりますが、それを生かす交易へのつながりで損をしているように思えてなりません。

私が関与している農業でも、業界の進化はここ数年変わらないようだし自給率表示で民間を刺激しよう真備の竹水真備の竹にも人口は減っていくし、作りすぎれば価値は下がるし、高齢化で需要は黙っていても下がる訳だから輸出額を上げていくしかない。あとは効率化を図って大規模ロボット化、アナログカラデジタル化を進めるしかない訳です。まぁ金が流れる順番はソフトや機械屋さんだからtake儲ける順番も仕方ありませんが、もうちょっと上手にやれば額を落としても進化は早まると思いますがね。オランダは10年に農林水産省と経済産業省を一体化する省庁再編を行ない、行政による技術普及制度も廃止され、民間コンサルタントが農業の技術レベルを飛躍的に向上させています。「日本の農産物は品質が良いから高級マーケットで売れる」なんて世界各地で展開しているアンテナショップ安木産溶液散布3は、自慢話のようなもんで、ただのパフォーマンスでそんなことに力を注いでいたら、農水省が他の省庁の馬鹿にされるのも当たり前ですね。実態に即したお金のかけ方をしないと無駄金ばかりかけて結果は出ない事が続くかもしれません。とどのつまりどこかの民間が少し成功事例を出して、それを強く言い続けないと駄目なわけです。

さてその先陣を切るのは何処でしょうね。うちはこばんざめ的でもそういうのを読んですり寄っていく中で工夫を続けるしかありませんなぁ。水引き後3水耕栽培の根当社が最初に手掛けた「竹」も東洋が誇る植物でそのメリットは無理矢理でも発信力が有ったはずです。それは中国も一緒ですが・・(笑)。しかしその製造と生かし方はデリケートですので日本人向きです。ここ20年何社も手掛けた「竹」ですが、ビジネスとして成り立っているところは殆ど残っていません。消臭、抗菌、成長力など大まかな利点は昔から言われていますが、コストに見合う成果が出ないからでしょう。リゾノイド3種その点当社の方法は最もコストを抑えられる利点が有ります。それでも商品として効果的な使い方を探るのも時間が必要で、大学での実験を継続中です。

今年は今まで以上に(同じ加水分解機で)他の有機物分解の可能性を進めます。やはり時間はかかるから小さな実績でも「儲け」を出しながら進めないと酸欠になるのがつらいんですが(笑)。

マスターができるまで 久々943

それはあまりにもタイミングの良い、母からの電話だった。
いけない事をしていた俺はゾッとするような恐怖を感じた。
感の良い母の事だから何か察したに違いないと思った。
俺は、改めて、自分の出で立ちを見た。
俺は濡れたズボンだけをはいた姿で受話器を握ってたっていた。
俺は無意識に受話器を耳から放そうとした。
それは、受話器の小さな穴からあられもない姿が筒抜けになって母に見えているような錯覚を覚えたからだ。
耳から遠ざけたため、にわかに受話器から出てくる母の声が小さくなった。
そのため、返事が間遠になったのだろう、母は
『もしもし、もしもし』
を繰り返し、
『聞いとんか』
と言った。
俺は慌てて受話器を耳に押しあて
『聞いとるよ』
と言い、
『寝とったんじゃあねえわぁ。
起きとったわぁ』
と言った。
すると、母は、
『カワタカ君、来とんか』
と言った。
俺は、その瞬間、改めてドキッとした。
やはり、母は何か感づいているのだと思った。
俺は極力平静を装い、
『来とるよ。
じゃから、出るんが遅うなったんじゃが』
と言った。
声がうわずりそうになったが、どうにか普通の声で話せた。
母は
『ほうか』
と言った。
俺は、母が
『変な事しとったんじゃあねんか』
と聞いてくるかと思いドキドキした。
しかし、母は
『まぁそれならええけんど』
と言った。
用はそれだけかと思い、俺が
『切るよ』
と言いかけた矢先、母は
『あのの』
と言い足した。
俺は、再度、ドキっとして
『なんでぃ』
と言った。
母は
『用件も聞かずに切ってどうする』
と前置きして
『お昼はの、お父ちゃんがの、アンタだけろくなモンが食べれんのはかわいそうじゃ言うてくださっての、イケモトじゃろうと、マツオじゃろうと、好きなモン、出前とってええで言う事になったんじゃ。
ほれで、わざわざ、こうして電話しとんじゃがな。
ほんまに、さっさと出なせぃ。
まぁ、お母ちゃんは、アンタが勝手に来なんだんじゃけん、ごちそうが食べれんのは自業自得じゃ言うたんじゃけんどの。
ええお父ちゃんじゃろうが。
じゃけん、カワタカ君のと二人前、好きなモン、取りなせぃ。
へじゃけど、ええか、あくまで二人前で。
三人前も四人前も取って馬鹿食いしたらおえませんで。』
と念をおすような物言いをした。
『わかった、わかった』
と返事をした俺は、これ以上、話していて母に何か悟られたら大変とばかり、そうそうに電話を切った。
俺は急いで、カワタカの待ている浴室に戻った。
心の中ではこれで止めておこうという思いと、もっと、先に進みたいという思いが交錯しており、俺はつんのめりそうになった。
しかし俺が、浴室に戻った時、カワタカはすでに、シャツもジーパンも身につけていた。
俺が小さかった頃遊んでいたプラスチックの船を湯船に浮かべて遊んでいたカワタカは
『ボロさん、』
と言うと
『まだ、こんなモンで遊んどんか』
と聞いて来た。
俺は
『それは、捨てるのを忘れただけじゃ。
誰がこのトシになって、そがなもんで、、』
と言いかけ
『なんで服着とん』
と言いそうになった。
すると、カワタカは
『わかった、わかった、
そうムキになるな』
と言わんばかりの笑顔を見せて
『ええけん、ええけん』
と言い、
『ボロさん、いつまで、そがな濡れたズボンはいとんじゃ。
気色悪かろうが。
さっさと乾いたズボンに履き替えねぇ』
と、人ごとのような声で言った。

地震考察地域変動

 
e49c7_1615_12d50fa476ee31fdc8fae142305c745e韓国で地震発生。平昌オリンピックが始まったばかりだから「地震は起きない!」と対日有利性を誇張していた人は焦ってるだろうね。
こうなるとM4.8のかわいい揺れでは動揺しない日本の有利性が目立ってくるよね。プレートが動けば、どこでも可能性が有る。岡山だって震度5強ぐらいは有ったじゃないの。
大借金で建てる家も少々の揺れで壊れてもらっては困りもの。カット&ビルトのための人生なんかたまらない。
30年以内に南海トラフ地震の可能性を80%に引き上げた政府は、危機意識の啓蒙を継続することによる長期的展望の地域づくり、敷いてはモノづくりを考えようと促しているわけだ。高台の価値も違ってくるし、利便性も投資の仕方が考えられる。以前私も書いたのだけれど、岡山“吉備高原へ首都移設”もまんざらあり得ない話じゃない。南海トラフ地震が起きた結果では、“現代の情報による本気”になってもおかしくないよね。
 ・・まぁ未来子孫への夢物語になるかどうか・・。その前に稼ぎ倒して何処かへ移住や楽しみまくるのも考えではありますが・・。

差別について  その2

「内部」と「外部」というキーワードを入れて見ると、差別の構造が見えてくるという予感があったんだろうね。内部の結束力を高め、統治しやすくなるようにするためには、共通の敵を設ければよい。それは、まさに世界中の権力者の常套手段。

 

中国で荒唐無稽な抗日ドラマが作られ続け、韓国大統領が事あるごとに「独島」だ「慰安婦」だと声高に叫ぶのも、日本という明確な敵が存在し、それに対抗するという一点で、国民の意識をまとめることができるからだ。

 

アベ首相が森友問題や加計問題、子飼いの記者の性暴行問題に、なんら明確な解答をせずにごまかし切ろうとして、キタチョウセンの挑発を利用しているのも、全く同じ。

 

欧米諸国の植民地管理の仕方も、まるで同じ。史上有数の悲惨な内戦となったルワンダのツチ族とフン族の確執も、植民地支配をしたベルギーが、わざと少数派のツチ族を無意味に優遇し、共闘して独立運動を起こさないように分裂させようとしたことが、出発点だ。

 

江戸時代の穢多非民にしても、「ひどい暮らしだけれど、あいつらよりはマシ」ということで、現状への不満をそらせる。権力者だけではない。被抑圧者である私たち自身が、積極的に「外部」を求めているのだ。

 

アメリカの、ファストフードとポテトチップス頼りの食事で肥満したプアホワイトは、「それでもオレは黒人やコリアンみたいな豚野郎とは違う、誇り高き合衆国国民だ」という麻薬で、自分を奮い立たせることができる。

幸福感とは、つくづく、相対的なものだ。隣よりも幸せだと思えれば、それで事足りる。だから、いちばん身近な他者を「差別」することで、幸福感を得ようとするのだ。

 

その強烈な欲望に打ち勝つためには、ただただ、絶対的な幸せになることだ。それがなかなか難しい。フェイスブックでリア充報告しないと気がすまない幸せは、どうも脆いようだ。そうではなくて、何か容易に達せできない目標に向かって努力している時、人は多分幸せを人と比較しないと思う。

 

はい、安易な結論。差別を根絶するために、私は絶対的に幸福になるしか無い。

市場の経済学に潜む心理学

 
名称未設定-1お〜ぉっ・・・第2波が来たか。いや〜世の中甘くないですなぁ、こりゃやられちゃった人が出たかな。今まで美味しい目をしてた人もバシッと目薬が効いたんじゃないですかねぇ。あぶく銭を稼ごう思ったらリスクが背中合わせですからねぇ。お勉強代もいるんですな。
大穴を狙わず、適当に儲けて逃げてた人はプロですかね。それともじっと待ってた人がそろそろ出動かな。とりあえず半値戻しでも狙うんですかね。いや〜お金がある人も悩みが絶えませんなぁ。
米国も欧州も外部材料盛りだくさんだから、ボラティリティが大きい落ち着かない日が続きますな。でもまぁ・・平昌でも見ながらちょいと落ち着いてくださいよ。あの韓国が主役なんですからねぇ。ヨシモトもびっくりの首をかしげそうなオチが付くかもしれませんよ。それとも・・・?

「横綱とは?」 「包容力です。」

山本晋也の最後の問いに、間髪をいれず貴乃花が答えた。実に美しい言葉だと、感心した。そして、相撲は神事であるという貴乃花の持論が、上っ面でない本物だと、あらためてわかった。http://news.livedoor.com/article/detail/14277302/

彼の尊敬する大鵬がそうだった。そして、貴乃花の相撲にも、それがあった。しかも、力士の平均体重が大鵬の時より50kgも増えた時代に、それを通したところが、さらに凄い。北の湖にも輪島にも、千代の富士にも、包容力が無かった。あえて言えば大乃国。相撲取りらしい美しい横綱だった。しかし、八百長全盛の時代に中盆(段取り役)の板井に、禁足の張り手攻勢で破れたり、少し残念だった。スイーツばっかり探求していないで、貴乃花に協力しなさい。

古来、大相撲の最高位は大関で、横綱は特に品格のある力士にのみ与えられた尊称であると聞いたことがある。そういう仕組に戻したらどうだろう。稀勢の里は、体調さえ万全に戻れば、それに近づけるかもね。なんせ声がいい(笑)。楽をして優勝できるように八百長を仕掛け、応じないガチンコ力士にはエルボースマッシュを食わせるなんて、かつての千代の富士のような汚い横綱(白鵬)は、大関に落とそう。

そもそもで言えば、モンゴル人や白人を受け入れて、何十場所も連続でモンゴル人が優勝するような状況で、大相撲はスポーツではなくて神事だと主張するのが、土台無理な話なのだ。しかし、柔道も世界に広まるにつれ、姑息なポイント稼ぎが横行した時代っを経て、日本流の「一本」の美学に沿ったルール改正がなされている。大相撲にも、できることがあるはずだ。

話は少しずれるかも知れないが、モンゴル人相撲取りの日本語能力の高さには、舌を巻く。彼らは高校くらいから日本に来て、高校や相撲部屋でシゴキを受けながら(無理へんにゲンコツと書いて兄弟子と読む)、一攫千金を目指す。後がない。その本気度が、ハングリーさが彼らの言語能力を飛躍的に高める。K-POPの韓国人も同じ。ジーコは10年以上日本にいたのに、常に通訳付きだったからしゃべれない。

閑話休題。大相撲の外国人たちも、上に上がってくるような力士は、日本人以上の努力をして、大相撲の因習的な空気を吸い込んで出世してきたはずなのに、神事であることを体得していないのは、角界全体が、その神聖さを忘れつつあるのだろう。貴乃花の怒りの矛先は、そこにある。

私も、大相撲は神事であってほしいと思う。裸の大男のぶつかり合いという野蛮なスポーツが、「包容力」という理想型で語られるという奥深さは、イギリスでラグビーが貴族のスポーツであることと、見事に対応している。騎士道に対して武士道という、ノブリス・オブリージュの精神的伝統がある国だ。サクラを愛でるのに、散り際の無常観をもってする文化的伝統は、世界中の尊敬を集めるに値すると思う。

貴ノ花を応援したい。余談だが、あの悪名高いマフラーは、曙などの巨漢力士との死闘の中で痛めた首筋を守るためだそうだ。ガンバレ、貴乃花。
コメントどうも。
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