中学校や高校にレッスンにお伺いすると、生徒とグラウンドの運動部を一緒に眺めて問うてみる。

「運動部の練習を見てどう思いますか。」

ウォームアップ、体力づくり、筋力トレーニング、そして一つ一つの技術を確実に丁寧に何度も何度も繰り返す。
土日には紅白試合や練習試合をすることはあるだろうが、練習時間の殆どが「試合」ではない。

私たち音楽を学ぶ者にもそのまま当てはまる。
生徒には七割基礎練習、三割曲練習と常に話している。
これは明徳で初めてクラリネットを教えてくださった故、和田道徳先輩の教えだが、四十年が経過し、このことが如何に大切かを実感している。
その三割の曲練習の間も、実際には楽曲にある動きを基にあみ出した基礎練習とその応用練習を繰り返す。
となれば基礎練習は八割五分、曲練習は一割五分くらいだろう。

それほど基礎練習は重要だと確信している。
基礎練習のメニューとその実行におけるチェックポイントのレベルを上げることが上達への必須、しかもその基礎練習が音楽と乖離しないことが大切です。
ぜひともご一緒に基礎練習を考えましょう。315899812_5644936212264474_5798358471853990068_n