「半生の記」 〜多くの出会いに恵まれて〜

「夢空間はしまや」前々主人 楠戸恵子

6 いよいよ願望(ゆめ)の実現へ  その12

案内状には、こうゆうさんは高蔵寺の伽藍復興を夢みて・・・とした書いておりませんが、彼はただお寺の伽藍を整備すると云うだけでなく、仏の住まいである寺院として、将来を見据えて、“生きた布教の場”という役割を果たせるお堂、そして日本古来の木造建築の必要性を持たせる意味からも、今までつながりを築いてこられた小川棟梁にお願いされたようですが、「小川棟梁に再建をお願いした」と云う言葉だけを聞いた私は、「ええーっ、どうして?(小川棟梁のような著名な方に・・・)」と、驚きを隠せませんでした。

ほほえみほとけ


作品展は9月24日〜29日まで{ほほえみほとけ}と題し、開催致しました。会場には、墨で描かれ、目を閉じた、ほっぺの赤い、なんとも愛らしい観音様、十三(ほとけ)様や土粘土、張り子で作られた小さい仏様等や、火焔の光背を背負い勇ましい姿で立つ、お不動の迫力のある絵等が展示されました。