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「TOPOPHILIE 夢想の空間」始まりました

現在、東京大学大学院・表象文化論コースの皆さんによる「TOPOPHILIE 夢想の空間」という興味深い展示会が開催されております。
これは、ガストン・バシュラールというフランスの思想家の思想をビジュアル的に再現しようという試みで、
そこにびん博士の「日本原色壜図鑑」とその関連のびんたちが展示されることになりました。
これまでわたしのガラスびんは、ガラスの美術的観点乃至産業考古学的観点からとりあげられてきましたが、
今回はびんを博物学的観点からとりあげられた点、わたしはとても嬉しい思いでおります。
なぜなら現在進行中のびん図鑑は、無限に歴史的背景を広げようと試みる一方で、じつはその究極目的は、わたしが幼い頃正体不明の微熱に悩まされるほどに憧れを抱いていた、貝、鉱物、植物、昆虫などの図鑑に眺めた幻想を目指すものであったからなのです。
その意味では、こうしたテーマの催しにびん図鑑とびんたちを置いていただくということは、奇跡にも近いことであるといえるでありましょう。
それに、今回の展示場となっている駒場東京大学の時計台はじつに素晴らしいうってつけの場所であるといえましょう。
まさに夢想のための秘密のアジトと呼ぶにふさわしいそのたたずまいは、この場所をえらばれた主催者の皆さんの知性と感性によるものであり、まさに博物学的幻想力を喚起する理想の建物であるといえることでしょう。
いいそびれてしまいましたが、この展示会には,わたし以外にも内林武史、高田安規子・政子、谷本光隆の諸氏による、まさに夢想の安らぎを感じさせるオブジェがほどよく置かれ、ならびに学生諸君による作品が中央の引き出しの中に秘密めいて隠されており、それらが総体となり、また時計塔の窓から眺められる眺望も含めて、まさに瞑想の時間のための条件がととのえられた聖なる場所となっております。
ぜひ、そんな安らぎをもとめて足を運ばれることをお願い申し上げます。

びん博士より


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