2007年09月23日

<石綿被害>中皮腫死者急増、06年に1000人超える

「アスベスト(石綿)がん」の中皮腫による国内の死者が06年に初めて1000人を超えていたことが厚生労働省の人口動態統計で分かった。右肩上がりで増加し続け、現在の統計が始まった95年の2倍に達した。地域別では大阪103人、兵庫102人、東京93人の順に多く、それぞれ過去最悪を記録した。人口比では長崎、兵庫、広島、山口での多発が際立っている。
 同統計によると、中皮腫の死者は95年に500人だったが、00年には710人に増加。06年は前年よりも139人多い1050人(男性807人、女性243人)に達した。

兵庫県は死者数のほか、人口に対する死亡率(粗死亡率)も10万人当たり1.85人と2番目に高かった。周辺住民に中皮腫多発が判明している尼崎市のクボタ旧石綿工場などの影響があるとみられる。また、長崎県は粗死亡率が最も高い同2.05人で全国平均の倍以上だった。女性の粗死亡率では佐賀同1.54人、長崎同1.16人などが高かった。
中皮腫は、肺を覆う胸膜などにできるがん。石綿を吸って平均約40年の潜伏期間で発症する。

日本の石綿輸入のピークは74年(35万トン)や88年(32万トン)。このため、当面、中皮腫の多発が続くと予想されている。

9月18日 毎日新聞

bouhan_s at 08:21│ 労災 
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