今年も皆さんそれぞれの王滝があったご様子で、レポートを拝読しては数日前の悪夢(?)を振りかえっています。そんな僕の王滝を振りかえりますと、若いモンに喰らいついて返り討ちにあったという感じでしょうか(苦笑)。

前夜は友人たちと軽く飲んでワイワイでしたが、就寝前には大会パンフレットに目を通し、昨年の上位入賞者が今回参加しているかのチェックと勾配表の暗記に集中、彼らが来ることを想定して気持ちを高めて眠りにつき、そして当然、自分が誰も選手のいないゴールエリアに滑り込むイメージをしっかり持って当日を迎えました。
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▲とりあえず…というにはモッタイナイ美味いBEER

で、当日朝は少し早目に起床し準備を開始。スタート3時間前、2時間前、1時間前とするべき事をきちんと分けて、仲間と緩くおしゃべりしながらも気持ちを高めつつ粛々と準備を進めていきます。

スタートグリッドは15列目くらいでしょうか。42kmの場所取り合戦は午前6時前後に始まりますので、6時20分頃に現場に向かった僕は昨年に比べかなり前方に場所をとれました。すぐ近くにはいつもお会いするZIPANGの面々。
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▲Team ZIPANGの猛者たち

少し遅れて友人たちもグリッドに並びます。まあまあリラックスムード。彼らも歴戦、慣れたもんです(^-^)。
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▲Team GOTTARIDE&匠工房

スタートは定刻通り。先導車がついてパレードラン的にしばらく走りますが、そこで少しずつ自分のポジションを上げて場所を確保しておき、先導車が離れたらスタート。前方集団なので否応なく速度は上がりますが、みんななかなか前に抜け出す機会がなく焦れている様子。

そんな集団の右端をZIPANG岩田氏が電光石火で前方へ駆け上がるのが見えたので、ラインを外してすかさず飛びつく。同時に反応したのは4人。舗装路の区間は約10kmあるのですが、その初っ端からこのアタックで息が追いつきません(汗)が、ここで行かねば。隊列は有名な「真っ暗トンネル」に差しかかるまでに総勢4名となり、大集団から7~8秒程度のリードでトンネルを通過。後で聞くとこのトンネルで結構な規模の落車があったようで、少しでも前に出ていてホント良かったです。

ここから4名はオフロード開始区間までペースを上げて集団を引き離しにかかりますが、数%のいやらしい上り勾配が続く区間を30kmh弱のスピードでローテーションというロードレース的展開。一言二言、言葉を交わしながら、みんなの眼に「この4人で行くしかないだろう!」的な気持ちの繋がりを感じつつ、後方集団との十分な時間差を付けてオフロード区間に入りました。

ここから4名は各自のペースに散ってそれぞれのペースで王滝と戦うことになりますが、僕の相手は目の前のZIPANG岩田氏。オフロードに入り一気に負荷の高まったところも岩田氏はグイグイ上って行きます。チラ見した所フロントはまだアウター、明らかに行く気です。スタートの強烈さには定評のある彼なので、ここで離されるとその時点で気持ちが切れて負け確定。絶対に自分の視界に置ける位置で付いて行くと腹をくくって、ギアを上げて追撃を開始します。

彼と15mまでの距離に絶対に付け続ける!そうでなければココでレースは終わる!少しでも勾配が緩んだらギアを上げて踏み、下りは僕の方にアドヴァンテージがあるので一気に距離を縮め貯金、上りでその勢いをできるだけ維持し続ける。会話ができる所まで近づけば調子を確かめ合い、絶対に2人で逃げ切るぞと言葉を交わし、それでもお互い得意なセクションでは遠慮なく相手を剥がしにかかる。ひたすらそのインターバルの繰り返し。まさに一進一退。つかず離れずの展開。脳の興奮物質すべてが垂れ流しになり、体中の毛穴から噴き出している様にすら感じるおかしな感覚。いわゆる「一人旅」にはない、久しぶりに感じる戦いの高揚感。

そんな展開が自分の中で楽しくなってきたのが25km過ぎ。少しずつ、岩田氏の背中が大きく見えているのが分かります。

彼はかなり消耗している。

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