ペット災害危機管理士便り

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2019年01月

1月3日夕方、熊本地方を震源とした最大震度6弱(和水町)の大きな地震が起きました。
被災された方々には改めてお見舞い申しあげます。

直ぐの報道では何名かの方が既に避難所に避難しているとのことでした。
嫌な言い方ではありますが、一度経験をすると取るべき行動が早くなります。経験はしたくありませんが、人ごとと思わず常に自分ならどうするのかと考える習慣をつけ、日頃の準備を怠らないようお願いいたします。

さて、2018年度、中央区では東京都との共催訓練や各防災拠点での地域防災訓練が頻繁に行われました。
東京都との共催訓練では、雨の中、災害救助犬の活動やドローンによる空中撮影で人を救助するためのシュミレーション等、普段の訓練では考えられない規模で行われ、大変参考になりました。

私達ペット災害危機管理士の資格を持つ中央区動物との共生推進員も、地域の防災拠点で、保健所が開催するペットの同行避難を説明するブースでのサポートを行いました。

以前と比べると、どこの拠点も同行避難や、"ペットは家族の一員"という理解が進んだと感じています。
ただ一方で、犬の飼い主のマナーが悪すぎて同行避難は絶対に嫌だと言う住民の方の声を多く聞きます。

昨年、動物との共生推進員として、ある地域の犬の糞の放置の苦情に関わりました。
場所を特定しプレートを設置するため動いている時、近隣住民の方からも自宅周辺に毎日のように糞の放置があると言われました。深刻な問題だと思います。

同行避難の理解が進むためには、犬の飼い主の方々に、しつけや散歩時のマナーの向上を啓発しなければならないと強く考えさせられました。
ペットが家族の一員だけでなく、社会の一員になるための活動を一歩づつ進めてまいります。
ラビリンス 

ブログの更新をご無沙汰しているうちに年も明け、早くも小正月、
本年も緩やかですがブログを更新して行く所存ですので宜しくお願いいたします。

数日前、百人一首さん(当ブログペンネーム)の呼びかけで、このブログに登場するペットの災害危機管理士と中央区動物との共生推進員のネコボランティアさん、他県から動物の救命救急セミナー出席のため上京されたペット災害危機管理士の方と懇親会を行いました。

昨年それぞれの想いで資格を取得、共通の体験から大いに盛り上がリ、今年の課題の確認や障害となる事柄の乗り越え方など情報交換、美味しいもんじゃを頬張りながらあっと言う間に時間が過ぎてしまいました。

今年もペット達のため、新たな勉強をしたい、活動の充実を図るために提案し実現したいという皆さまのパワーに圧倒され、この仲間達と共に私も成長したいと改めて実感した楽しいひと時でした。

今年は平成の時代が終わりを告げ新たな元号に変わり、どの様な時代が到来するのでしょうか。
平成は災害の多かった時代と言われます。
大災害と呼ばれた阪神淡路、東日本、熊本等の地震による災害、他にも火山の噴火、台風、爆弾低気圧、その被害の大きさに想定外という表現を何度も聞くことになり、私達が住む日本という国は災害大国と言っても過言ではないと思いました。

人だけでなく動物達も被災し、その対策に迫られた環境省が2013年に災害時におけるペットの救護対策ガイドラインを策定、2018年2月には新たに人とペットの災害対策ガイドラインへと改定されました。

現代において、ペットの災害対策は自治体も避けて通れない課題であります。
多くの犠牲のうえに策定されたこのガイドラインを、広くペットの飼い主と一般の方にも周知して、災害時の対応の理解が進み、被害を最小限にとどめるべく活動してまいります。

そして中央区だけではなく、世界中で災害が起こらないことを心からお祈りしています。

ラビリンス 

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