2009年11月09日

他人を許せないとき

「他人を許せない」というときの心理について考えてみたいと思います。
 
「他人を許せない」というときの心理を突き詰めて考えてみると、「許せない」のではなくて「許したくない」と考えていることが多いのではないでしょうか。
 
相手が得をして、自分が損をしたと感じているから、「このまま相手を許すことはできない」となるのではないかと思います。
 
また、相手を許してしまったら、すがるものがなくなってしまい、非力な自分だけが取り残されてしまうと感じているのかもしれません。
 
例えば、相手に勇気と自信という翼を奪われてしまった状態で相手を許すということは、翼を失ったままの自分が取り残されることですから、「こんな状態で取り残すな。何とかしろ」と思うのは当然かもしれません。
 
または、相手には財産や仕事があるのに自分だけが奪われてしまったとなれば「納得できない」「冗談じゃない」となることと思います。
 
「他人を許せない」というときは、
 
ひとつには自分の非力さから動くことができず、相手に何とかしてもらいたいとすがっている状態。
 
ひとつには相手に罪を償わせたいという心理があるから、自分が相手を許さない事によって相手を逃がさない(逃亡させない)ようにしている状態。
 
などが考えられますが、傷つけられた被害者の立場の自分が、どれだけ相手を許さないと決めて恨みや怒りや悲しみや淋しさなどを持ち続けていたとしても、相手は痛くもかゆくもありません。
 
にもかかわらず「自分が幸せでない状態でいる」ことで「自分の主張がいかに正しいかを示そうとしている」人は多いのではないでしょうか?
 
時として人は、自分が幸せになる事よりも、自分の人生をかけて相手の間違えや理不尽さを証明しようとする事があります。
 
自分が幸せにならないことで相手の非を示し続けるということは、つまり「幸せになりたい」と訴えながら実際に幸せになってしまうと「自分にとって都合が悪い」状態でもあるのです。
 
深層心理にこうした矛盾を抱えている人は多いような気がします。
 
相手を逃がさないようにしっかりと相手をつかんでしまったのは実は自分自身だったりします。
 
そして相手の人生に未だに翻弄され続けているのは、相手が自分の首を絞めているのではなくて、自分が相手の袖をつかんでしまっているからなのかもしれません。
 
こうしてつかんでしまった自分の手を緩める作業はカウンセリングやセラピーなどで行いますが、実はカウンセリングやセラピー以外に、密教占星術で緩める事ができた人もいます。
 
相手が何者であるか、自分が何者であるか。
 
密教占星術は過去のこだわりから開放されて、自分らしく生きていくためのヒントにもなるのではないかと思っています。

bouzunikki at 19:25│ 心理学・カウンセリング関連 | 密教占星術関連