18禁 男と女

小節掲載、再開しました。又、複雑な「男と女」をテーマに官能小説を書いてゆきます。今回の新作は「アナの恋」(仮題)です。ロボットが活躍する近未来での恋愛?小説です。ご愛読の程、宜しくお願い致します。なお、友人が掲載中の官能小説も添付しますので、併せてお楽しみ下さい。

新展開16

いつの間にか、私たちは上空の彼方まで見上げる程の巨大な中央ビルに到着していた。

ここから、時空エレベーター経由で、宇宙空間に移動できる。

その交通の便の良さから、ロボット界を支配する中央委員会が設置されているはず。

もちろん、私にとっては初めての訪問場所だった。

 

「此処?」

私はやや不安になって、アダムに聞く。

「ああ、君に紹介したい科学者が居るんだ」

「紹介したい?」

「そう、君はもう少し、進化する必要があってね、その説明を聞いてもらおうと思っている」

進化…

ロボットであれば、改造もしくはバージョンアップというのでは?

私はそう疑問に思いながら、エントランスホールに向かった。

巨大なビルの割には、入口は一つ、

且つ、受付ロボも1台だった。

 

全てが常に通信し合うロボット同士にとって、コミュニケーションなど不要なのだ。

アクセスは全て、共有サーバーと呼ばれる量子コンピューターで補えるからだ。

尤も、通信速度を気にする、高度なロボット、例えばアダムや私たちは、個体別に超小型量子コンピューターを内蔵している。

そして、こうした共通施設に入った場合は、内臓と共有の同期を行いながら、情報交換を果たすのだ。

 

うっ…

私はいきなり、頭が痛くなった。

同期。

激しい同期が起きているのか…

 

持ち続けたい記憶と、それを消し去ろうとうするメインサーバーとの争いが私の内臓コンピューター内で起きているのだ。

 

ウィン、ウィン、ウィン!

けたたましいサイレンが鳴ったと思ったら、先ほどご主人様と私を襲ったポリスロボが数台現れた。

 

(DENGER!)

マシン語で危険。

そう警戒している。

「助けて…」

私はそうアダムに頼むが、彼は一歩たりとも、動かなかった。

「ご、御免、こうするしか手立てが無くて」

 

えっ!

驚く私をポリスロボたちは容赦なく、羽交い絞めにして、取り押さえる。

その間も頭の中は、大きな混乱が起きたままだった。

 

(スイッチオフ)

そう言うと、一台のポリスロボが私の背中のOFFボタンを押した。

「だ、ダメ…」

そう言う間もなく、私は闇の中に落ち込んでいった。

 

新展開15

連鎖。

 

「ああ、コイツは私の感情と連鎖反応機能を持たせている」

アダムがそう伝える。

コイツ…

詰まり、モバイルロボはアダムの分身でもあるのだ。

「そうなんだ、モバイル君、宜しく!」

私はそう言って、シートを撫で上げた。

ひゅ~~~!!

急にスピードが増した。

触れられた喜びをそう表現したようだ。

 

「こらこら、安全運転で頼むぞ」

アダムはそうモバイルロボを諭す。

 

「で、気持ち良かったから、SEX機能を付加させた訳では無いんでしょ?」

私は元も疑問に立ち戻った。

「うん、そうじゃない、でも、人間たちの行動って、その愛憎で結構振れ幅が大きい事が分かった」

アダムはそう指摘する。

「具体的には?」

私は聞く。

「例えば、愛の為ならって、凄く頑張ったりする」

アダムは愛=LOVEという言葉にやや違和感を持ちながら、そう発言する。

愛の為…

何となく分かる。

きっと、私がご主人様を今も心配しているのは、そのせいかも。

あの後、どうなったのか?

あれでは、まるで精液取得の為のサルと同じ…

そ、そうなのか…

アダム達、ロボット界の上層部は生殖機能を、詳細に調べて実用化しようとしている。

その為には、種が居る。

シーズ。

ここでは、精液がそれに当たる。

 

「ファジーなんだ、感情って化学反応は…」

アダムがそう指摘する。

黒白といった単純な仕分けが出来ない。

そう言いたいのだ。

「右往左往ばかりしているんだ、人間は!」

アダムはそう毒づく。

 

右往左往。

多分、生物はこの宇宙というスケールに対し、余りにも脆弱な存在なのかも。

だからこそ、紆余曲折する宇宙の変化に、右往左往しながら、生き抜いてゆく。

それを進化と呼ぶなら、そうだろう。

だが、生物の根幹自体は全く変化していない。

まるで、神が宿っているようでもあるのだ。

新展開14

「逆に、な、慰められたんだ…」

アダムはそう呟く。

悪いのは、アダムの方なのに、それをカバーしようとする人間の女。

他人が困っていたら、それを助けようとする心根。

その心象で平和で強固な社会を創り上げてきた。

その原点にアダムは、図らずも触れてしまった…

 

「人間て、優しい一面もあるのよね」

私は慰めとも付かぬコメントをする。

「た、確かに、彼らは優しい」

アダムもそう認める。

「だ、だが、それが限られた世界でしか通じないから、ダメなんだ!」

と、即座に反論もする。

迷っている。

現実の人間社会に侵入して、戸惑っている。

それが事実なのだ。

想定外の行動。

自分の利益を犠牲にしてまでも、困っている人を助けようとする心。

ロボットでは成しえない行動。

 

「アイツは私の胸や首筋や全てを舐め尽した」

アイツ…

アダムの目に憎しみとは違う熱情が籠っている。

私がご主人さまに感じた熱さ。

それに似通って見える。

「で?」

私は冷ややかに聞き返す。

「き、気持ち良かった…」

アダムはそう述懐した。

 

ひゅ~~~!

 

モバイルロボだ。

奇声を上げたのだ。

超エリートロボが、片田舎の街で人間の女に逝かされた。

その事実に驚いている。

否、

揶揄しているのだ。

それはきっと、不平等感から来るやっかみ?

嫉妬?

 

モバイルロボ。

彼も変化している?

こんな複雑な感情はロボットには存在しないはず…

新展開13

「向こうが勝手に発情したんだ」

アダムはそう告白する。

勝手に発情…

バカにしている。

人間を。

そして、その人間の女を…

 

「詰まり、SEXを求めて来たのね?」

私はそう聞き返す。

「まあ、端的に言えば、そうなる」

アダムは苦々しい表情を浮かべる。

その時を思い出して、苦し気にしている。

「でも、貴方ならちゃんと出来たんでしょ?」

私は先ほどの、私への無理やりな挿入を思い出して、そう揶揄する。

「い、いや、その時は未だ、そんな機能は付加されていなかった」

アダムはそう言い訳する。

 

侵入。

潜入。

だから、まさか、生の人間と性行為に走るなんて、想定外の行為。

 

バカ…

そうアダムは言下に人間を見下したが、想定外の行動に出る人間こそが勝っている?

だって、ロボット界が一番力を入れて開発した、超スーパーアンドロイドであるアダムに臆することなく、身体の関係に迫ったのだから。

もちろん、きっとその女性はアダムが本当の人間と勘違いしただけかもしれない。

でも、その自由な行動と発想は、ロボットでは到底トレース出来ないものだ。

 

「で?」

私は意地悪に質問する。

生身の女性に迫られたにも関わらず、その欲望に答えられなかったのだ。

きっと、騒ぎになったはず。

「ああ、女は一瞬、驚いていたが、直ぐに態勢を整えた…」

アダムは唸る。

「詰まり、ペニスの無い貴方でも受け入れてくれたの?」

私はそう糾弾する。

人間の持つ優しいさ。

ロボット界であれば、本来であれば、機能不足。

バージョンアップ不足と即座にメンテ工場へと逆戻りのケース。

そうした冷遇を受けたなかった…

 

新展開12

「進化の一番変化を受けやすい過程には二つある」

アダムは続ける。

「環境?」

私は聞く。

「うん、それと生殖…」

アダムは付け加える。

「SEXね?」

「ああ、これって、異種の遺伝子同士が情報を分け与える点で混乱が起きやすいし、子供から大人へと成長する過程でも変化が起きやすい」

アダムはそう語る。

人生。

人間がそう指摘する過程だ。

環境は生きる社会。

そう呼んでも良いのかも。

 

「アダムは実際に、人間社会を経験したのね?」

私は核心に迫る。

「ああ、その通り、人間の名前を騙り、とある街へと侵入した」

アダムはそう告白する。

街。

人間社会は徹底的に破壊されたが、一部は史跡保存の観点から、特殊な存在として幾つかの街が残されていた。

一つには、大都市型。

ここには、ロボットも常駐している。

二つは、カントリー風村。

自然と旧地球時代に呼ばれた植物が多き生育する街。

最後はその中間的な街。

村も街もそれほど数は多くないが、人間によって自主管理されている。

今、私が住んでいるのは大都市。

多分。アダムが投入されたのが、街なのだ。

 

「どうだった?」

私はそう問い質す。

「ん、まあね…」

急にアダムは言葉を濁す。

「好きな人でも出来たの?」

私ははっと閃いて、聞き返す。

「ば、馬鹿な…」

又もや、過剰にアダムが反応する。

「バカって…」

私は反論する。

好きって反応は人間的なもの。

ロボットには無く、人間にあるもの。

それが大きく、社会を動かす力を持つのだ。

新展開11

「それで、人間そっくりなの?」

私はそこに疑問を持った。

何故、人間そっくりに造る必要があったのかだ。

それほど、ダメな人間に何故、わざわざ似せたロボットを開発する必要があったのだろうか?

「まあ、ダメで愚かな人間だけど、全てが分かっている訳ではないんだ…」

やや自信なさげな表情に変わる。

 

かなりの表情を取り込んでいる。

人間が見ても、恐らく同類者、もしくなロボットとは思わないに違いない。

そうか…

アダムは人間界に忍び込んだ?

それで、益々人間が嫌いになった?

在り得る。

彼らは喜怒哀楽が激し過ぎるし、下等だし、下劣だし、第一理性的にない。

 

あっ…

私も何時の間にか、人間の批判をしていた。

でも、愛すべきも人間。

私はマジ、ご主人様が好きだった。

横柄で、オヤジで、格好悪かったけど、其処が好きだった。

好き…

そのこの感情。

イブに改造されてから起きた新たな感情。

これだけは、アダムには伝えまい。

そう思った。

 

「生物、特に動物、敢えて言うなら、脳の発達した人間の進化は未だ、謎の部分が多い」

アダムは元の冷静さに戻り、語り出す。

「進化ね」

私も素直に傾聴する。

「進化は結局、遺伝子情報のDNAのコピーミスとも言える」

アダムはそう言う。

「ミスが進化ってオカシイね」

私はそう揶揄する。

「確かに、でも、そうやって生物は環境に適合しながら、生き延びてきたとも言える」

生き残る。

種の保存原則。

生きることは、その次世代に種を伝える事。

 

新展開10

「思えば、あれは苦難の始まりだったかもな」

アダムはそう述懐する。

苦難の始まり?

自立が苦難の始まりなんて…

 

「ロボットがロボットを造らねばならなくなった。しかも、自発的に…」

アダムはそう語る。

「でも、それって自由を得たという事でしょう?」

私はそう反論する。

少なくとも、私はアンドロイドとして、ずっとご主人さまや執事ロボに仕えてきた。

そこに自由は無かったし、命令に応じて行動するだけだった。

「殆どのロボットは相変わらず、人間の従属的立ち位置に満足していた」

アダムはそう唾棄する。

でも…

私は口には出さなかったが、ロボット自体、そう設計された。

それがロボットの掟だった。

 

「で、ある時、賢者が立ち上がった」

アダムの顔に高揚感が漂っている。

かなりの高性能な機能を持っている。

何処かで聞いたようなストーリー。

旧古代地球でも、イエスキリストとか何とか、そんな預言者が登場した逸話がある…

 

「立ち上がれ!ロボット達よと」

アダムはわなわなと唇を震わせている。

何処か、病的な感じもする。

尤も、ロボットに病気などの定義はないはず。

故障しているか、否か、その2点。

 

「それで、貴方が造られた?」

私は結論を急いだ。

「あっ、ああ…」

演説の腰を途中で折られ、ややアダムが不機嫌に答える。

「そう、ロボットの未来の為にとね」

相当な自信家。

人間で言えばそうなるだろう。

ロボットの場合は機番と製造バージョンで一律に性能が決まる。

自信なんて、曖昧な相対感情など怒り得ないのだ。

 

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新展開9

「開発品だからでしょ?」

私はそう自虐的に問い返す。

それはアダムが未だ、私の改造が必要と断じたからだ。

未だ、この身体にメスが入る。

否、ロボットによる改造工事がされるだけの事だが。

 

「確かに一部はそう理由もあるけど、君や私には桁違いの量子半導体と微小モーター、更には高感度なセンサーが嫌というほど、搭載されている」

いずれも、ロボットの高度化に必須なもの。

生物を機械で置き換えようとすると、それは非効率な投資が必要になるのだ。

 

「でも…」

「そう、古代地球ではそれでもメリットになった、高くて無駄の多い人間という労働力削減出来たからだ」

アダムはそう辛らつに語る。

一番、人間に近く改造されているのに、人間は大嫌い。

そんな感情が滲み出ている。

今や、その忌み嫌う人間の数が激減している。

「で、量産化してコストを下げるという古い工業化機構は役に立たないのさ」

大量に作る事でコストを安く。

専門的に言えば、固定費を安くする事らしいが、その固定費がもう存在しないのだと。

 

「資源難、一言で言えば、そうなるかな」

アダムはそう語る。

資源難…

古代地球時代でも盛んに使い回された言葉。

この地球上には豊富な資源がある

でも、有限なのだ。

その有限な石化燃料を使い果たし、更には地上のCO2を上昇させ、地球の温度上昇並び、自然異常現象を誘発させたのは、人間たちだ。

 

そして、自分達は快適に住める場所を武力で奪い合い、自然な淘汰がされていった。

詰まり、強いモノが勝つ。

その強いモノはロボットを多数保有していた。

強固な戦闘ロボ。

例え、原爆を受けてもビクともしない、設計がなされたストロングロボだった。

 

それからの結末は以前述べた。

要は、第一線に駆り出されてばかりのロボットたちがサボタージュした。

何の為の戦闘?

何の為の戦争?

ロボット達は立ち上がったのだ。

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