18禁 男と女

「性の伝道師」の約3年半に渡る長期期間のご愛読、大変有難うございました。 小学生だった隆が、青年を経て、ようやく高村家の当主となる一連のストーリーを書きました。 これほど、長期に渡って書けたのも、読者の温かい声援の賜物と感謝しております。引き続き、心機一転、若い男性を主人公に官能小説を書いてゆこうと思いますので、宜しくお願い致します。なお、旧、性の伝道師は逐次出版してゆきますので、ご購読のほど宜しくお願い致します。

邪心5

「聡子さん、否、山内さんの件で伺いました」
僕は思わず、そうインターフォンに叫んだ。
聡子さん。
不味かったか?
兄の家庭教師とか、もっと間接的な表現にすべきだったかも。
余りにも親しい表現は不味かったかも。
(あっと、君は?)
一美さんがようやく、反応する。
「あっ、挨拶を忘れました。海馬陽介と言います、元介が聡子さんにはお世話になっています」
僕はそう応える。
海馬。
この名前を出せば、大抵は敬意を称される。
不動産王。
しかも、間宮家と通じている。
(それで?)
未だ、一美さんは警戒している。
「ええ、聡子さんが急に家庭教師に来られなくなって…」
僕は、哀しみを込めて言う。
(でも、何故、君が?)
当然の質問だ。
世話になっている兄が来るべきでは?
更に、兄の方が年上だ。
「ええ、聡子さんが来なくなって寝込んじゃってまして…」
僕は即座に答える。
(どうして此処が?)
これも又、当然の質問だ。
「母が心配して、四方八方当たって、聡子さんの友人である貴女に行き当たりました」
次々と答えが産まれ出てくる。
悪霊がサポートしているのだろうか。
我ながら、吃驚している。
(ああ、そうなんだ…)
一美さんの口調がやや柔らかになる。
後、一押しだ。
「で、明日、そちらに伺う予定だったのを、僕が先走りして来てしまったんです」
親しい兄が心配。
そんな弟心からしたことを訴える。
それでも、向こうは逡巡している。
第一、時間が遅い。
他人を部屋に招くには、問題がある。

邪心4

エントランスに入る。
部屋番号が分からない。
どうする?

一美さんは確か、子供が居る。
多分、到着した時にインターホンで呼び出したはず。
もちろん、それは賭けだ。
自分で鍵を開ければ、わざわざ呼び出す必要はない。
ここは悪霊の出番だった。
インターホンのキーを微かに触れて、その温度から部屋番号を探ることにしたのだ。
放熱の原理。
触れてみる。
三つのキーに未だ、余熱がある。
1、0、7。
7が一番冷たい。
逆に1が熱い。
という事は、701号室。
ここが中層マンション。
当たりか…
後は直接、当たるしかない。
701と慎重にキーを押し、最後に呼び出しボタンを押す。
ピンポーン。
ドキドキ…
胸の鼓動が高まるのを感じる。
(何方?)
インターホンが応える。
女性の声だ。
怪訝な想いが伝わってくる。
多分、先方はウェブカメラで映し出される僕の画像を凝視しているだろう。
見たこともない少年が映っている。
きっと、娘に確認させるはず。
友人か、そうでないかを。
(君、何か間違えていない)
相手は冷静にそう返答する。
「いえ、貴女は上村さんですよね?」
私は半ば、確信しながら、半ば間違いかもと、恐る恐る確認する。
(え、ええ…)
相手はそう答える。
良かった。
正しかった。
僕はほっとする。

邪心3

この思いがけない成功は、僕を少し大胆にした。

大胆とはある意味で必要な事だが、周囲を見誤る事にも繋がる。

未だ、当時、僕は若かったから、そんな事考えもしなかった。

そして、半ぐれ達を叩きのめして、意気揚々と一美さんの後を追い掛けたのだ。

 

ここでも、悪霊の能力が活かせた。

一美さんの色香が街角のそこそこに残っていた。

未だ、彼女が消えて、数十分も経っていない。

これが一時間も経つと、他の人が通過して、見分けがつかなくなっただろう。

運が良かった。

そして、それが又、僕に勇み足を踏ませることになった。

 

くん、くん…

まるで、猟犬のように、私はその色香を追って行く。

どうも、一美さんは一旦、大通りに出てから、又、脇道へと向かったようだ。

用意周到。

そして、慎重。

逆に言えば、それだけ間宮を警戒している。

その証拠でもある。

間宮から聞いた一美さんとの関係。

決して、順調ではないようだ。

だが、間宮の一美さんへの想いは強烈だ。

だからこそ、僕の提案に沿って、バラまで用意したのだ。

 

残念ながら、そのバラは無残にも、公園に捨てられてしまった。

それほど、間宮の事が嫌い?

僕は哀れな間宮を少し、可哀そうに思った。

でも、それは一瞬だった。

兄である元介も同じだった。

聡子さんが大好きな癖に、ちゃんと告白もせず、卑怯な手口で彼女をモノにしようとした。

姑息な方法。

そして、権力主義。

聡子さんが一番嫌う方法だ。

上から目線。

それが、どれだけ屈辱的な事かを兄は分かっていないのだ。

 

 

色香が急に途切れる。

すると、目の前に、中層のマンションが現れた。

ここか…

僕は何とか、一美さんの家に辿り着いたのだ。

既に、21時は回っていた。

普段の冷静な僕であれば、場所だけ確認して、出直しただろう。

だが、心が高揚していた。

だから、迷わず、そのエントランスに歩を進めてしまったのだ。

邪心2

本来の僕なら、ここで相手を逃がしてやったに違いない。

だが、腕の潜む、否、心の奥深くに潜む悪霊は、容赦な無かった。

脚がすっと動いて、相手の逃げ場所を塞ぐ。

くっ!

くそっ!

た、助けて…

窮鼠を猫を噛む。

一人が、果敢にも殴り掛かってくる。

脚が勝手に左に動き、相手を躱した後に、その背中に強烈な前蹴りを喰らわす。

勢いがついて、そいつは建物の壁に激突して、気絶する。

 

ひっ…

残りの二人は震えている。

だが、僕の脚は遠慮なく、右の相手に回し蹴りを与え、左の相手には右こぶしでアッパーカットを喰らわす。

一撃必殺。

 

皆、気絶するか、運のよい者は唸りながら、昏倒している。

「ば、化け物…」

最初のリーダー格がそう詰る。

今度も体が自然と、彼に向かう。

ガッ!

そいつの顎目がけて、爪先を蹴り上げる。

グア~!!

そいつは身体を一回転捩じり、向こうへと吹っ飛んだ。

 

これは、僕がした事?

呆然としているのは、むしろ僕の方だった。

あれだけの打撃を与えたのだ。

拳や脚が痛んでおかしくなかったが、怪我一つしていない。

多分、悪霊は攻撃と同時に、筋肉を一点集中させ、その反動をMINにしたのだろう。

恐るべき才能。

僕が暴力を奮うのが初めてだから、悪霊も同じはず。

だが、一人ひとりを片付けながら、悪霊はその格闘技の技をマスターしていったのだろう。

 

もちろん、下地は僕の頭の中にあった。

TVゲームだ。

特異なストリートファイターで、人間業とは思えない技を何度も繰り出した経験がある。

もちろん、それはゲームの中での話。

それを僕は頭の中で描き、実現したのが悪霊だった。

そうか。

聡子さんを虜にした、僕の性技もAVから得た情報を、悪霊が実現化したものだ。

学ぶのは僕。

そして、人間の能力を超え、否、その能力を最大限活かして実現化するのが悪霊のパートだった。

性獣放浪記3 開始  邪心1

いきなりの訪問は失敗しただろうか?

僕はそう反省していた。

それは突然、目の前に現れた半ぐれ連中との遭遇から始まった。

まさか、そんな輩と一美さんが付き合いしているとは、露にも思わなかった。

 

急いで角を曲がる。

すると、其処には数人の男たちが立っていた。

何かの集まり?

そう思ったが、それは間違いだった。

「おい、お前、何か用か?」

一番、端に立っていた若い男が聞いてくる。

言葉が変だ。

外国人?

それだけで、僕は自分の置かれている危険さを察知した。

 

デフレが永く続き、それが経済格差を産んでいる。

経済格差が一番及ぶのが、貧困層だ。

それは教育格差を呼び、更にそれが経済格差にバイアスを掛ける。

いわば、格差の連鎖だ。

数人の男たち。

半ぐれと呼ばれる、暴力団の一歩手前の軍団だろう。

暴対。

詰まり、暴力団への縛りが厳しくなる一方で、無秩序なこうした暴力組織が巷では顔を利かせることになっている。

未成年。

非暴力団。

その二つの守りで、やりたい放題。

主のターゲットはオヤジ狩り。

金に本当に困ったら、川辺や鉄道下に宿る浮浪者も狙う。

 

と言う事は、彼らは金で雇われている?

僕は瞬時にそう考えた。

一美さんは決して生活は楽なはずはない。

どうして?

最初に起きたのが、その疑問だった。

何故か、怖くなかった。

その理由はその後の行動が証明した。

 

「何か言えよ~?」

先ほど、声を掛けた男が僕の肩に手を掛ける。

すると、反射的に腕が動いた。

い、痛!

大きな声を上げて男が唸る。

いつの間にか、僕の手は男の腕を逆手に取り、捩じ上げていた。

「こ、この!」

男は起死回生の手とばかりに、反対の手で僕に殴りかかってくる。

すると、今度は反対の手がその顔面に強烈なストレートを与えた。

ぐわっ…

男は簡単に仰け反り、昏倒する。

 

「この野郎!」

甘く見ていた連中に、さっと緊張が走る。

それでも、未だ、半信半疑だったのだろう。

隣の長身の男が全力で殴り掛かってくる。

すっ…

今度は脚が勝手に動いて、左にステップする。

それに併せて、僕も身を屈める。

とっとと…

男は踏鞴を踏む。

そこに今度も足が勝手に動いて、脇腹を強く蹴り上げた。

男はそのまま、もんどりうつ。

 

「あっ」

「おっ」

「こ、こいつ、出来る…」

残った連中は既に戦意が低下している。

性獣放浪記2完了

好評を頂いていた『性獣放浪記2』は無事終了しました。
長きに渡る、ご愛読ありがとうございました。
家庭教師の一美さんの活躍如何でしたでしょうか?
引き続き、物語は第三章に入ります。
第三章は主人公に戻ります。
第一、二章と同様に、ご愛読の程宜しくお願い致します。
なお、第一章は電子書籍化し、アマゾン様から出版しました。
纏まって、物語をご購読されたい方がそちらでお願い致します。
又、第二章も引き続いて、書籍化予定ですので、お楽しみにしてください。

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白石早紀:病院の看護
ジェシー:病院に通う米国美女
デイビス:ジェシーのフィアンセ、軍人
西里見 :病院の受付嬢

第一章 看護婦との秘め事2
姉と話し合うことで、ナイトメアでの出来事の一部は正しいことに、隆は驚くのだったが…
第二章 看護婦との秘め事3
看護婦の早紀は隆の覚醒時の介護を説明するが、それは性の伝道師である隆らしい方法で行われたのだが…
第三章 看護婦との秘め事4
覚醒の為、看護婦である早紀は、身体全体を使って性的刺激を加えるのだが…
第四章 ブロンズ美女との秘め事1
隆は一念発起して、自らの力で海外留学を目指し、猛勉強を始める。その合間に、留学費用捻出の為に、病院で働くのだが…
第五章 ブロンズ美女との秘め事2
緊急入院したフィアンセを見舞ったジェシーと再会した隆だったが…
第六章 ブロンズ美女との秘め事3
ジェシーと再会した隆は、看病に疲れる彼女を慰めるのだが…
第七章 ブロンズ美女との秘め事4
隆はジェシーのその後を心配していたが、その消息がようやく分かった。だが、それは悲しい結果だった…



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佐藤一美:間宮の家庭教師

 

 

それは深夜の事だった。

否。

それさえも定かではない。

と言うか、そんな判断さえ十分に出来ない歳だった。

でも、確実に身体は覚えている。

そして、きっと心の片隅に記憶は残っている。


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期間 4/21~25

 

主な登場人物

 

 高村隆 :主人公

 高村薫 :主人公のママ

 高村沙季:主人公の姉

 高村由香:薫の妹、主人公の叔母

 西条遥 :隆の私立中学校の美術教師

 和賀綾乃:市立中学校の先輩

 橘川友恵:後輩(幼馴染)

 安西裕子:遥の友人

 佐々木卓:遥のスポンサー

 和賀麻希子:綾乃のママ

 八雲加奈子:学園の研修教師

 山野桐子 :学園の学級委員長

 木田  :学園の古手教師

 白石早紀:病院の看護婦

 ジェシー:病院に通う米国美女

 デイビス:ジェシーのフィアンセ、軍人

 

 あらすじ

緊急入院したフィアンセを見舞ったジェシーと再会した隆だ


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