18禁 男と女

小節掲載、再開しました。又、複雑な「男と女」をテーマに官能小説を書いてゆきます。今回の新作は「アナの恋」(仮題)です。ロボットが活躍する近未来での恋愛?小説です。ご愛読の程、宜しくお願い致します。なお、友人が掲載中の官能小説も添付しますので、併せてお楽しみ下さい。

復讐41

担当社員は困惑していた。

HDD番号とリストが一致しないのだ。

これでは前に進まない。

そんな内容不詳のHDDが数十組も存在した。

 

暫しは担当社員が一人で確認していたが、そのうち、手に余るように感じたようだ。

若い担当社員はこっそり蘭史にそう頼み込んだ。

 

真面目そう。

大人しそう。

誠実そう。

演技が効いた。

信頼されたのだ。

 

ワークステーション(WS)の一台を与えられた。

 

ログインには社員コードとパスワードが必要なので、担当社員は密やかに、それらを入力して、もう一台を立ち上げた。

システムはウインドウズ。

バージョンアップしたばかりのようだ。

このログインの作業を蘭史は何回も見る機会を得た。

もちろん、担当社員に気が付かれない程度に。

時には、クリーンセーバが働き、画面ロックの機会もあるので、その度にパスワードを記入して貰う必要が生じるので、その頻度は増した。

流石に、パスワードを教えることまではしなかったが、自然と入力の仕方もおざなりになっていった。

 

パスワードはこうして週末には判明し、後は社員コードのみ。

こちらは偶に、担当社員が自分のネームプレートを確認しているので、社員のそれを盗撮もしくは盗み見すれば要が足りたのだ。

尤も、ワークステーションで出来ることは今は未だ、限られていた。

DBの設置場所や組織固有のシステムには操作熟練が必要だったからだ。

それでも、汎用系ソフトは直ぐにでも弄れそうだった。

メール、

スケジュール、

そして、担当部署の固有FILE。

ここは情報システム部なので、基本、全ての部署にアクセス権限を持つ優位性を持っていた。

それが侵入先として、選んだ理由でもあった。

 

依頼されたHDDの内容解析はそのWSにHDDを直接繋いで、FILEをシステムで解読する作業だった。

HDDを読み込むと、それぞれの日付とFILE構造が明示されているので、その確認から始めた。

HDD番号とリストが一致しない理由は、幾つか考えられたが、基本は日付で確認してゆく。

もし、それが不一致な場合は、他のリストとのマッテイングを行った。

それでも、リストに存在しない場合は、新たなHDDとしてリストに加える事とした。

要は記入漏れの見直し作業に当たる。

復讐40

初日は、古いHDDから新たなSSDにデータ転送を繰り返す作業を行った。

システム大改造の主な目的は、高速化と軽量化だ。

どちらも相反する要素を含んでいる。

高速化にはハードウェアの充実が必要だが、それは一方で重量オーバーを伴う。

外部サーバーを使うのが、今は流行になっているが、流石にIT主流会社である私の会社では採用し難い。

故に、出来るだけ自社サーバーの軽量化も同時に果たす必要があった。

 

よって、過去の単にメモリーとしてだけ残す必要のあるデータと、瞬時稼働が必要となるメモリーを区分し、前者を既存のHDDを、後者をSSDへと集約する作業が僕の属するチームに与えられたジョブだった。

タイムスケジュールでは5日間が与えられていたが、完了しない場合は土日出勤必須のハードスケジュールでもあった。

しかも、区分け判断は、こちらのチームに権限移譲されて居ない為に、逐一、その分別に正社員の許可を仰ぐ非効率な作業手順だった。

 

だが、これは蘭史にとっては、僥倖だった。

詰まり、データの中身をのぞき見できるチャンスとなったからだ。

常時使うデータは盗むことが難しいが、古臭いHDDに残すデータは容易にコピー出来るからだ。

そして、其処に、企業側が廃棄出来ない隠匿データが残されているからでもある…

 

そのチャンスは三日目に来た。

 

リスト不足。

杜撰なデータ管理。

前任者が整理したデータが後任者にしっかり引き継がれない。

大企業では良くあることだ。

特に、私の会社は離職率が高い。

ブラック、

否、

其処までは大企業故に行かないまでも、グレー、それも限りなくブラックに近いと私は蘭史に伝えていた。

 

特に情報システム部はその最悪の一角を占めるとか。

その次は営業部だと言うから、つくづく私も運が悪い。

否、

私の場合は、先輩のリベンジの為にわざと入社希望を出したから、確信犯ではあるのだが…

復讐39

蘭史の動向については、逐次、結子さんから伝達されてきた。

 

まずは、出入りの中小企業Sに就職したようだ

派遣会社を経由して、臨時採用された。

私の会社は丁度10年目のシステム大改造時期に当たっていて、時のITブームで技術者は社内外に枯渇していた。

 

それは蘭史も同様だった。

一応高校2年で情報処理技術者試験の1種を取得していたことが役立ったらしい。

蘭史の付き合っていた理恵さんの会社もそうした人材を欲していたし、結子さんの会社も常に念頭にあったからだそうだ。

 

一応、入社テストはあった。

パーパーテストとデバッグ作業の実習。

難なく合格し、夕方には社員証まで出来上がっていた。

もちろん、偽名。

裏社会に通じている綾香さんに依頼し、手に入れた名前を使った。

 

田中雄二。

何処にでも居そうな名前。

一目で蘭史は気に入った。

 

採用試験の前に、服のコーディネートと普段の身のこなしは綾香さんに丸一日猛特訓を受けた。

「貴方、才能がある」

最後にはそう褒められるまでに至った。

ボクシングの前傾姿勢の構えが、謙虚で且つ内向的なシステムエンジニアを上手に演じられている。

そう評価されたようだ。

 

確かに。

蘭史は180センチ近い。

今の若者は背が高くなっているが、それでも目立つ高さだ。

だから、前かがみにすることは重要なファクターだった。

その上にレグを使って長髪化し、伊達眼鏡で変装を加えた。

復讐38

蘭史と離れ、私も忙しくなった。

 

行動は別々に。

そして、秘密裡に行う。

そう誓い合っていた。

それでさえも、私は目立った行動に出ている反逆者。

両親への忖度で、取り合えず左遷の道からは逃れているが、それにも限界がある。

早く、内部情報を確保し、この会社のハラスメントの改善を図る必要があった。

 

一方、私たちの行動、詰まり、酒席上で先輩社員の自殺の責任を問いてからと言うものの、一定のセクハラ、パワハラ行為は鳴りを潜めていた。

危険分子。

少なくとも、私たち同期の一部はそう見做された。

故に、徐々に中枢の仕事から外され出していて、電話番やクレーム処理専門へと変化していった。

要は、出る杭は打つ、

否、

引っこ抜く。

そんな体質維持を図ろうとしているのが、明らかだった。

 

それでも、耐えた。

正義はこちらにある。

被害者は過去何人も居る。

この会社だけなく、この業界はその巣窟だ。

 

吉川君とは相変わらず、蜜に連絡は取り合っている。

但し、結子さんの事は話していない。

ひょっとして、彼の口から香川常務に漏れないとも限らないからだ。

情を通じる。

今では、彼らは愛人関係に近い。

木乃伊取りが木乃伊になる。

その可能性は否定できないのだ。

それに川瀬さんも同様だ。

ゲイ仲間。

全く、この会社は腐り切っている。

 

復讐37

「蘭君、一つだけ言っておくね…」

私は正面から蘭史を見詰め、そう語り出す。

「うん」

蘭史も正座して、姿勢を正した。

「これから、多分、私、貴方の敵に回る事もある」

私はそう語る。

そうかも。

作戦は騙し合うこと。

その先に、ゴールがあるのだから。

 

「うん、分かっている」

蘭史はそう答える。

「でも、愛している」

私はそう目を潤ませる。

「分かってる、死んでも君を守る」

蘭史はそう誓う。

「ダメよ、死んだら…」

私の目が揺らぐ。

「大丈夫だ、これでも簡単には死なないから」

蘭史はそう胸を張る。

 

「お願い、無茶はしないで、責任は皆、私と結子さんがもつから」

私はそう告げる。

「ああ、でも、僕は僕なりに、自分の責任を果たすから」

蘭史は笑う。

未だ、高校生。

社会的責任など負える立場にはない。

少年法に守られている。

が、

それに甘んじてはいない。

これからは、社会の中で闘う。

その覚悟は出来ていた。

普通なら、大学に入り其処で知性を磨く。

あるいは社会人になり、一から仕事を覚える。

今、蘭史はその分岐点に立っている。

 

まずはこの仕事を片づける。

そして、どちらを選ぶか決めれば良い。

そう思っていたようだ。

復讐36

「君に感じっ放し…」

蘭史はそう告白する。

初めてだ。

そう感じている

心も体も。

 

大人になった…

そうかも。

ようやく。

多分、時間が掛かるのだ。

此処まで来るのに…

 

「どうしたの?」

私は顔を見上げた。

「うん、本当に好きだって…」

蘭史はそう告白する。

「うん、分かってる、でも、嬉しい」

私は目を輝かす。

潤んでいる。

本当なのだ。

真の愛。

それを感じる。

 

嘘の無い世界。

虚栄も、

自尊心も、

そして、幻想も、

全てを捨て去って、この人を愛せる。

そう感じた。

 

 

 

それから三日三晩、

丁度三連休だったこともあり、私たちはずっと愛し合った。

そして、疲れた時は語り合った。

それぞれの今までの人生、そして、これからの事。

こんな事初めて。

自分が解放されてるのが分かった。

自分を縛っていたものが、徐々に解きほぐされ、生身の自分が露わになった気がした。

 

たった一人。

蘭史はそうだった。

そうずっと、一人で生きてきた。

それが分かった。

 

それが分かった。

分かり合えること。

信じあえるということ。

その真の意味を知った。

 

出来る。

彼とタッグマッチが組める。

これから私の会社で仕組むプロジェクトに参加できる。

そう確信した。

 

復讐35

はははあ、

ははあ、

はあ、

 

荒い息がようやく収まる。

 

顔と顔を見合わせ、自然と笑いあう。

 

ごめん、

蘭史はそう謝る。

う、ううん、

私は首を振る。

凄く感じちゃって、

蘭史は言い訳する。

私もよ、

そう、フォローする。

 

好きだよ、

ええ、私も、

ずっとこうしていたい、

ええ、ダメよね、

 

ねえ、ベッドでしたい、

うん、もっとしたい、

 

ふふふっ、

エッチだよね、私たち…

 

そう囁きながら、蘭史と私は抱き合ったまま、ベッドに倒れ込んだ。

どっち?

私が聞く。

僕、

そう、蘭史が答える。

分かった、

私が頷く。

 

さっと、蘭史が反転し、私を体の下に敷く。

 

奇麗だよ、

蘭史は囁く。

 

蘭も凄い、

ん?

ほら、お***、

あっ、

凄い、又、勃起してる、

蘭史は驚く。

それも違った喜びに感じた。

 

復讐34

ちゅ、

ちゅ~、

蘭史は乳房を手で揉み上げ、尖った乳首を舌で吸い取る。

 

あっ、

あああっ、

だ、ダメ、

だめ、だめ、

 

私は白い咽喉を後ろへと反る。

正解だ。

これがお気に入り。

蘭史も自ら、学んでゆく。

 

まるで、獣同士。

 

そんな激しい体位だった。

感情の爆発、

若さの暴走、

そして、耐えに耐えてきた愛情の昇華。

 

逝く、

蘭史は正直に告る。

あっ、

私も、

逝く、

ほぼ同時だった。

 

互いに自分の身体に素直に従った。

逝きたがってる。

それを抑えることはしない。

そう思った。

 

あっ、あああっ、

あああああああああああああっ、

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!

 

私は強く、蘭史の頭を抱き締める。

まるで、津波に巻き込まれ、溺れ死ぬのを裂けるがごとく。

 

どっ!

下半身に熱いマグマが弾ける。

一気に射精した。

これでもか、これでもかと、熱い精が迸しでる。

 

ひっ、

あひっ、

ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

 

二度目のエクスタシーが私を襲う。

今度は背を大きく後ろに反らせ、別世界へと昇り詰めていった。

 

復讐33

じゅ、じゅじゅ、

 

愛液が指先から掌一杯に、溢れ返る。

こんなの初めてだ。

愛し合う。

多分、これがそうなんだ。

 

私はそっと両手を蘭史の肩に乗せた。

このまま…

そう囁いた。

立位。

それを要求した。

 

初めて…

全てが初めて…

私は片方の脚を上げて、蘭史の腰に絡める。

スペースは出来た。

硬度は充分。

そして、角度は天井を突くほどだ。

 

ぐっ、

あっ、

ぐぐっ、

ああっ、

ぐぐぐぐ~

ああああああっ、

 

お、大きい…

大きいわ…

 

私は大きな声で喘いだ。

 

い、痛い…

最初に叫んだのは、蘭史の方。

私が裸の蘭史の肩を噛んだのだ。

 

分かる?

私はそう目を光らせる。

蘭史には分かるはず。

幾ら、女陰が潤滑に満ちていたとしても、大きなものは大きい。

その圧力たるや、歯で噛まれた比ではないはず。

が、

その痛み、それを分かち合いたい。

一方的にそれに耐えるのは嫌。

そう私は訴えている。

 

一寸だけ、腰の動きを緩やかにした。

あっ、

そ、それよ、

それが良い…

 

注文が多い。

でも、それで良い。

認め合ってゆく。

試行錯誤の過程。

大切なステップ。

復讐32

「締まっているよね…」

私はそう感嘆して、割れた腹筋に手を伸ばす。

そして、当然の如く、下腹にぴったりと付くほどまでに直立した男根に向かう。

 

す、凄い…

目が輝くのが分かった。

この男根がこれから、私を貫き、それを裂くまでの力を持っている。

 

「触って良い?」

私は聞く。

うん。

蘭史は頷く。

「これが亀頭?」

私は微妙にその笠の部分を撫で上げる。

あっ、

蘭史は素直に声を上げる。

安心している。

これは闘いではない。

 

支配への道でもない。

協和。

そして、協調への重要な道筋。

互いの体の構造を理解し合い、敬い。そして、結合してゆく。

協働作業。

そう、SEXは本来そうであるべきなのだ。

 

「僕も良い?」

蘭史は聞く。

うん。

私は頷く。

「優しくね」

うん。

蘭史は同じように、手を伸ばし、私の恥丘へと至る。

私の恥毛は薄いはず。

その茂みの中に、花弁が花開いていた。

 

濡れていた…

 

さっきより、もっと濡れていた。

気持ちの問題なのだ。

欲情に今は、愛情が更に加わっている。

 

「分かる?」

私は恥ずかし気に囁く。

うん、凄いね…

「凄く感じてる」

私は正直に答える。

あっ、

指先が自然と吸い込まれてゆく。

 

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