すらりと伸びた両脚。

うっすらと煙る陰毛。

そんなもの、ロボット、否、アンドロイドでさえ、許されない人間の模倣。

奥様とのあらぬ行為には、全く気が付かなかった自分の変身。

一体、誰が、

どんな目的で、

ここまで人間の女に似せたいのか?

 

しかも、

美しい。

とても、機械人間であるロボットに思えなかった。

そう、ロボットの自分が言うのもおかしいが、それは本当にビーナス。

美のビーナスの化身。

 

しかも、やや崩れている。

色香という言葉が自然と頭に浮かんだ。

メンテ工場で調べた人間界の言葉。

あのSEXに関係する言葉のよう。

男が女に催すときのきっかけになるらしい。

 

更に、その局部は潤っていた。

人工肌の下に何かを循環させているらしいが、その液体が割れ目から滴り落ちているのだ。

奥様との絡みの時には、循環油漏れと思ったりしたが、明らかにその現象とは異なる。

詰まり、エロイ気持ちになると、濡れる。

その関数式に従って、私の身体が作動している様なのだ。

 

在り得ない…

そんな無駄なこと、何故?

そう私は疑問に思う。

液が漏れれば、服が濡れる。

おまけに液補給が必要だ。

何でそんなトラブルをわざわざ起こすのか?

 

先程の乳首を触れたと同様の動機で、

否、

何気なく、

私はその割れ目に同じく指を差し入れてみた。

油漏れであれば深刻。

そして、それが止まらなくては修理が必要。

そんな沢山の理由を積み上げながら、私はその局所に指を走らせた。