「それで、人間そっくりなの?」
私はそこに疑問を持った。
何故、人間そっくりに造る必要があったのかだ。
それほど、ダメな人間に何故、わざわざ似せたロボットを開発する必要があったのだろうか?
「まあ、ダメで愚かな人間だけど、全てが分かっている訳ではないんだ…」
やや自信なさげな表情に変わる。
かなりの表情を取り込んでいる。
人間が見ても、恐らく同類者、もしくなロボットとは思わないに違いない。
!
そうか…
アダムは人間界に忍び込んだ?
それで、益々人間が嫌いになった?
在り得る。
彼らは喜怒哀楽が激し過ぎるし、下等だし、下劣だし、第一理性的にない。
あっ…
私も何時の間にか、人間の批判をしていた。
でも、愛すべきも人間。
私はマジ、ご主人様が好きだった。
横柄で、オヤジで、格好悪かったけど、其処が好きだった。
好き…
そのこの感情。
イブに改造されてから起きた新たな感情。
これだけは、アダムには伝えまい。
そう思った。
「生物、特に動物、敢えて言うなら、脳の発達した人間の進化は未だ、謎の部分が多い」
アダムは元の冷静さに戻り、語り出す。
「進化ね」
私も素直に傾聴する。
「進化は結局、遺伝子情報のDNAのコピーミスとも言える」
アダムはそう言う。
「ミスが進化ってオカシイね」
私はそう揶揄する。
「確かに、でも、そうやって生物は環境に適合しながら、生き延びてきたとも言える」
生き残る。
種の保存原則。
生きることは、その次世代に種を伝える事。

