「向こうが勝手に発情したんだ」
アダムはそう告白する。
勝手に発情…
バカにしている。
人間を。
そして、その人間の女を…
「詰まり、SEXを求めて来たのね?」
私はそう聞き返す。
「まあ、端的に言えば、そうなる」
アダムは苦々しい表情を浮かべる。
その時を思い出して、苦し気にしている。
「でも、貴方ならちゃんと出来たんでしょ?」
私は先ほどの、私への無理やりな挿入を思い出して、そう揶揄する。
「い、いや、その時は未だ、そんな機能は付加されていなかった」
アダムはそう言い訳する。
侵入。
潜入。
だから、まさか、生の人間と性行為に走るなんて、想定外の行為。
バカ…
そうアダムは言下に人間を見下したが、想定外の行動に出る人間こそが勝っている?
だって、ロボット界が一番力を入れて開発した、超スーパーアンドロイドであるアダムに臆することなく、身体の関係に迫ったのだから。
もちろん、きっとその女性はアダムが本当の人間と勘違いしただけかもしれない。
でも、その自由な行動と発想は、ロボットでは到底トレース出来ないものだ。
「で?」
私は意地悪に質問する。
生身の女性に迫られたにも関わらず、その欲望に答えられなかったのだ。
きっと、騒ぎになったはず。
「ああ、女は一瞬、驚いていたが、直ぐに態勢を整えた…」
アダムは唸る。
「詰まり、ペニスの無い貴方でも受け入れてくれたの?」
私はそう糾弾する。
人間の持つ優しいさ。
ロボット界であれば、本来であれば、機能不足。
バージョンアップ不足と即座にメンテ工場へと逆戻りのケース。
そうした冷遇を受けたなかった…

