これは代々伝承されるロボット界の創成期の物語。

 

その1台が初期のGOD。

今のゴッドは四十代に相当すると聞いている。

だが、それも一方的に聞かされた伝聞でしかない。

本当の事を知る幹部は極一部。

殆どは言われた事を忠実に実施する。

それがロボットの本質だからだ。

 

(もっと、生き残った人間は多かったのでは?)

私はそうマリアに聞く。

彼女とて、同じ伝聞を受け継いでいる。

大した期待も持たずに、聞いてみた。

(そうね、数人って事ではなかった…)

えっ…

驚いた。

マリアは何かを知ってた。

知るはずのない創成期の事実を…

 

(最初は仲が良かったみたい、地球の地上はほぼ放射線で汚染され、ロボットと言えども、機能するのは困難だった…)

マリアはそう語る。

(そ、それを誰から?)

禁句だった。

マリアはサブとは言え、公的AIマシン。

私の知らない秘密を秘匿しているかもしれない。

 

(ゴッドよ…)

マリアは当たり前のように告白する。

ゴッド…

ゴッドと何処かで相通じているのかもしれない。

そうは考えたが、まさか、そんな近くに創生者名前が出るなんて…

(危険分散ね…)

マリアはそう平然と答える。

(詰まり、ゴッドが故障した時、それを補完する為?)

私はそう聞く。

(そうね、でも、全部じゃない、それぞれのサーバーが分割して、それを請け負っているわ)

リスク分散。

確かに、有効な手立て。

そして、権力の集中防止にもなる。