これまで事実関係を否定していた阪急ホールディングス(旧阪急電鉄)が、村上ファンドが所有している阪神電気鉄道の株式を取得する意向を示した。

阪急阪神との関係強化を検討するとのことで、経営統合も視野に入れているとのウワサもある。

ここ数年、阪急も阪神も鉄道部門がJRに乗客を奪われ、少子化もあって伸び悩んでいる。阪急は阪神の鉄道、不動産、レジャー事業に魅力を感じ、両者が一体になることで企業価値を高めるというメリットがある。

ただ、村上ファンドから株式譲渡における価格交渉の妥結が問題になっている。また、阪急以外にも名乗りを上げている企業がいるため、今後に注目していきたい。

<阪神球団はどうなる?>

もし、阪急が阪神と経営統合することになれば、阪神タイガースは「阪急タイガース」になるのでは?とウワサされている。私は、まさかそこまではやらんと軽く考えている。阪急が阪神の株を持ったとしても、阪急の子会社・系列会社になることはあっても、すぐに合併するとは思えない

私も「阪急タイガース」では馴染みがないし、実感が湧かない(ただし、個人的には抵抗はあるが嫌ではない)。そもそも、阪急と阪神ってライバル関係やった。ファンが納得するのか。ただ、阪急が関わるのであれば、私はタイガースファンに転向する阪急沿線に住む私には、地元意識の愛着が湧いてくるから。

阪急は元々は阪神急行電鉄(戦時中に京阪神急行電鉄、1973年から阪急電鉄)という社名だった。だから、阪神と名乗っても不思議ではないだろうし、地域密着をはかるなら、地域名としての「阪神」を名乗れば問題はないと思われる。