深夜まで当確が出ず、接戦になった愛知県知事選挙。結果、現職の与党系の自民、公明党が推薦する神田真秋さんが当選を果たした。もともと与党有利といわれていた選挙。ただ、愛知県は旧社会党・民社党系が強い地域。それだけに、民主党にとっては追い上げたもののこの敗戦は痛い。

さて、

柳沢厚労相の「出産する機械」発言の影響で一気に注目を集めた今回の地方選挙。ただ、これが選挙に大きな変化を与えていなかったと思われる。野党の国会欠席戦術、「問題」発言の非難演説は、むしろ逆効果だったような気がする。有権者は、時間が経つにつれて冷めてしまったように思える。

当初は政治家やマスコミの影響で批判的だった人達(私もそう)だが、詳細を知るにつれて、実は「女性差別発言」というほどでもないのではないかいう意見がちらほら見えてきたのである。

そして、特に批判していたのが社民党の福島党首であるが、彼女は「女性の代表」として先頭に立って批判していた。だが、これを女性全員が支持していると思ったら大間違い!「自分が女性の代表なんて頼んだ覚えない、言って欲しくない、迷惑」「私は気にしていない」という女性も少なくない。

そもそも、揚げ足取りのような気がする。改めて、問題発言を読み返したが、問題になるようなことは言ったけれど、すぐに訂正している。わざわざ、マスコミや野党が問題を大きくしているだけ。悪意に満ちた勝手な解釈をしているのである。

以前、「出産する機械」発言に批判的だった私だが、今はそれほどひどい発言とは思っていない。

自民党は、柳沢大臣に辞職を求めない方向。野党は、引き続き欠席戦術を取る模様。野党が出席しようが欠席しようが、法案は”数の論理”で通るから構わないが、勝手に欠席しておいて、採決したら批判するのはおかしいだろう?筋が通ってへん。むしろ、どんどん通したらええ。それで、国民生活がかなりの確率で苦しくなるんやから、その時政権取れるような対案を出して選挙で戦えばええ。

反自民で、民主党支持である私だが、今回は民主党の方針には幻滅している。