September 01, 2007

ブログを引っ越しました。

新しいブログでは、エントリーの立て方を若干変えていく予定ですが、これからもどうぞよろしくお願いします。

なお、このlivedoor版ブログのブックマーク集をこちらで公開しました。

気になるキーワードをクリックすれば、関連したエントリーを見つけやすくなっていると思います。時間を見つけて、このブックマーク集に過去のエントリーを追加していきます。

これまでお付き合いいただき、ありがとうございました!


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August 25, 2007

すっかりご無沙汰のエントリーである。
忙しかったわけでも、死んでたわけでもない。

PCは死んだが。。。

前に水漏れのことを書いていた

physical plantという整備部門的な部署に、度々連絡をしたにもかかわらず、誰も修理にこなかった。

そして、8月15日、わずか1時間のセミナーに出てる間に、disasterが発生した。

天井からの水漏れ被害が、その1時間で拡大。
PCは水に打たれた。

その結果、PCはお亡くなりに。。。
(ホントは、ネタにできないくらい腸が煮えくり返っていた。)

そのため、しばらく日本語入力ができない環境での生活を強いられ、ブログの更新もストップ。昨日、新しいPCが届き、日本語入力環境が復旧した。

現在、ボスのケンとステファンの協力を得て、大学のリスク管理部門に損害賠償請求の準備を進めている。。。ちょっとしたlawsuitである。やれやれ。

しかし、このブランク、PCの買い替えは、いろんなものをリセットするのに良い機会になった。disasterを進化のきっかけにしたかった。

この間、本業以外のことでまじめに考えたこと、それはknowledge management。格好つければそうなる。

つまり、知った情報を如何に管理・活用するか?
如何に効率よく脳外記憶を引っ張り出して、次なる脳外記憶を作るか?
ということ。

もうひとつ考えたことは、このブログそのもの。

今年1番目のエントリーや、先日の1000番目のエントリーで少し触れたこととも関連する。

そもそも、なぜそんなことを考えたか?

これまで、知った情報を残すこと、知識管理・共有が、このブログの運営ポリシーの一つだった。が、数年やってきて、いろんなフラストレーションがたまっていた。広告設定というマイナーなことに始まり、知識管理・活用・共有の戦略まで。

そのフラストレーションを、紙とペンにぶつけて、少しまじめに考えてみたわけである。

さらに、タイミングよくpooneilさんのこちら金井さんのこちらのエントリーがでた。(この程度の引用でTBしてすみません。)

自分はどうすべきか考えた。

そして至った結論、
1.ソーシャルブックマークサービスの利用
2.グーグル依存度の向上
3.ブログの引越し
という三つ。

ということで、ライブドアでのブログ更新は、基本的にはこれで終わります

現在、グーグル提供のブログサイトを立ち上げ中です。
正式に公開したら、ホントに最後のエントリーとして、こちらでアナウンスします。

ちなみに、ごく最近はじめたソーシャルブックマークサービスはこちら

こちらはネタ集的な使い方をしていて、情報が大いに断片化している。さらに、すべて英語でやることを英断。

果たしてdisasterを進化の糧にできるか!?

Comments(5) | TrackBack(0) │ clip! (21:41)

August 14, 2007

PNASの最新号に、数量経済史(cliometrics)のパイオニアとしてノーベル経済学賞を受賞したRobert Fogelの80歳の誕生日を記念した特集が組まれていた。

ちょっと、いや、かなり無理してエントリーを作ってみる。

今回の特集の概要はこちら。基本的にはこれしか読んでない。

このRobert Fogelは過去数十年間の医療の発達と、経済成長との関係に注目してきたそうで、それを受けて、経済学と医学の融合分野(health economics?)の論文が6つ掲載されている。

Fogelはさらに、理論より実験・証拠に基づく研究の重要性を強調しているそうで、実データ重視の論文が掲載されている。

思うに、この分野(ど素人だけど)、膨大なデータを手に入れることが可能かもしれないので、実データに基づいた発見科学的な研究、それを元にした理論の構築などの研究もこれから出てくるのだろうか?

その意味では、先日エントリーを作ったサイエンスの論文のような研究が出てくると面白いかも。

社会学、医学、経済学に、コンピューターサイエンスと数理統計を絡める感じか。面白そう。

ちなみに、今回掲載されている6つの論文の中で、脳科学、認知科学と関係がありそうな論文をあえて挙げるなら、
Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 Aug 8; [Epub ahead of print]
The economics, technology, and neuroscience of human capability formation.
Heckman JJ.
か。

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経済史の話が出たついでに先週のニューヨークタイムズの記事

こちらはホントに経済史の話。

産業革命を契機に、人々の豊かさが増し、一方で、国間の貧富の差が拡大した。それがどのように起こったのか?、その問題に関する記事。

Gregory Clarkという人が出版するA Farewell to Almsという本で展開している説を中心に、記事が構成されている。

このClarkという人の主張は、
富裕層への正の自然選択、集団行動の変化
がキーワードのようだ。

彼によると、現在の英国人の大部分は、中世の富裕層の子孫、らしい。
その頃、貧困に苦しんだ人は子孫を残せなかった、ということの裏返しか。

もちろん、Clarkの説に異議を唱える人もいるようで、その点も少し紹介されてはいるが、大部分はClarkの説、本の解説という印象を受けた。

記事を読んだ感じでは、人間の質的変化か?それとも、人以外の変化が重要だったか?という二つの大論争があるようだ。

おそらく答えは両方なのだろう。。。

自分の限られたこの分野に関する知識に基づくと、先日読んだ論文の場合、人の行動的な側面は考慮に入れてなかった。

むしろ、国の持つproductがどれくらいコアに近いか重要だった。ということは、そのコアのきっかけを作ったのが産業革命と考えれば、国間の貧富の差は、人の行動はあまり考慮にいれなくても良いと言えば良いのか?

とにかく、もしClarkの説を組み入れるなら、人の行動・意志決定のファクターをどう織り込んでいくかがこれからポイントになってくるのだろうか。

それにしても、異なるレベルをどう統合的に扱うか、なんだかどの分野も同じ大きな壁が存在している。。。

と、素人ながら、勝手に解釈してみた。
分野外だから、好き勝手なことが書ける。。。


Comments(0) | TrackBack(0) │ clip! (18:44)

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ニューヨークタイムズのこちらの記事

先日出た、鬱病モデルと海馬の活動、そして抗うつ剤の効果の関係を明らかにした研究を受けて、Deisserothたちが次にやろうとしている研究の話、それからトランスジェニックマウスを操り人形のように光で操る話などが紹介されている。

ChR2とNpHRのサンプルをすでに175以上の研究者へ送ったそうだ。
時代はすごい勢いで変わってきてるかも。。。

個人的にはAugustineの研究がやばそうと思った。


Comments(0) | TrackBack(0) │ clip! (18:37)

朝ラボに着いたら、自分の机の上でも水漏れが発生していた。。。
PCに若干かかった形跡も確認された。。。

幸い直撃は免れ正常に動作中。so far。。。
デスクの書類群への直撃も何とか免れた。

実は、だいぶ前、同じところで水漏れが発生した。
アーターの予言的中である。(過去のエントリー参照)

おそるべし。


それにしても、これで自分の左右で水漏れが発生している状態になった。どこだ、ここは。。。

臨場感あふれるステレオサウンドである。
dropリズムのアンサンブル。

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そんなのんきなことも言ってられないので、朝、昼前と、2回physical plantへ電話した。

君は、この前も電話してきたな?
と、いつもの兄ちゃん。

すっかり顔(声)見知りである。

が、結局誰もこなかった。。。
physical plantはさらにのんきである。
physical plantの連中は終わってる。。。

今日はPC類はお持ち帰り。。。

That's America!

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ところで、今日からケンが復帰。
午前中、たまってたネタをはき出した。


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August 13, 2007

脳が動作している時、脳内の二つのネットワークが「分業」しているのではないか、という説がある。その二つのネットワークは、cingulo-opercularネットワークfronto-parietalネットワーク

この説では、cingulo-opercularネットワークは、課題をこなす間、安定したパフォーマンスを残すために重要な役割を果たす。一方、fronto-parietalネットワークは、課題に取り組み出したり、パフォーマンスレベルを積極的に調整するように働く。

アナロジーを考えるならこうかも。

大学に、事務の人たちと研究者たちがいる。

事務の人たちは、大学での研究パフォーマンスが維持できるような環境を整えてくれる。そして、研究者が実働部隊として働く。

この例えでいうなら、事務の人たちがcingulo-opercularネットワーク、研究者はfronto-parietalネットワークにあたるかもしれない。

大学で研究者と事務の人たちがやり取りをしないと物事が潤滑に進まないように、脳の中の二つのシステムももちろん相互作用はしている。けど、その相互作用の強さは、二つのネットワーク内のそれに比べると低い。

とにかく、脳が動作する時、そんな二つのネットワークが分業していそう、ということがわかってきた。

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では、その二つのネットワークは、年齢と共にどのように形成されるか?

Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 Aug 6; [Epub ahead of print] 
Development of distinct control networks through segregation and integration.
Fair DA, Dosenbach NU, Church JA, Cohen AL, Brahmbhatt S, Miezin FM, Barch DM, Raichle ME, Petersen SE, Schlaggar BL.

という論文がその一つの答えを提供している。

研究では、7−9歳、10−15歳、21−31歳の脳の活動をfMRIとして計測し、年齢と共に、その二つの脳内ネットワークがどのように形成されていくかを調べている。

21−31歳の時、その二つのネットワークの「分業化」は完成している。
この研究では、その21−31歳の脳にどのように近づいていくかを調べていることになる。

その結果、歳と共に二つのネットワークは徐々に「完成型」に近づいていき、特に7−9歳のころ、cingulo-opercularネットワークの「未完成度」が大きいことがわかった。

さらに、脳内の物理的な距離との関係に注目すると、距離の離れた場所同士が歳と共により協調的に働くようになり、距離が近い場所同士は分業度が高くなる傾向がわかってきた。

言い方を替えると、局所的には分業化が進み、大域的には協調的・統合的に働くよう変化する脳の成長過程が見えてきた、ことになる。

研究者たちは、このネットワークの成長過程の遅れ・異常が、いくつかの精神疾患と関連があるのではないかと考えているようだ。

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何をつぶやく?

この二つのネットワークが存在することを明示的に提唱したのは、
Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 Jun 26;104(26):11073-8. Epub 2007 Jun 18.
Distinct brain networks for adaptive and stable task control in humans.
Dosenbach NU, Fair DA, Miezin FM, Cohen AL, Wenger KK, Dosenbach RA, Fox MD, Snyder AZ, Vincent JL, Raichle ME, Schlaggar BL, Petersen SE.

という論文になるか。
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ちなみに、解剖学的な結合だけからは、今回の成長過程は予測困難という点も面白い。というのは、生後9ヶ月で長距離結合に関しては大人に近いことがわかっているようだ。

今回わかった加齢に伴う機能的ネットワークの変化は、直接的な解剖学的な結合の変化というよりは、ミエリン化などが関わっているのではないかと著者たちは見ているようだ。

ハイレゾMRIなんかで、将来、その間接証拠が得られたりするのだろうか。

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それにしても、thalamus, dACC, insula/frontal operculum ...このあたりのネットワーク、最近読んだ論文(こちらこちら)と面白いように一貫している気がする。脳幹との関係はどうだろうか。

もう一つ面白い共通点は小脳。

今回の論文では、2つのネットワークと小脳との長距離の機能結合が、加齢と相関して上昇している。

論文では、エラーコードとの関係を議論していて、幼少時は自分のパフォーマンスの自己モニタリング能力が劣っていることとの関係を少しだけ述べている。

論文中、Fig.3Bを見ると、小脳はまるでハブ、home of neural pidgins

二つのネットワーク間の相互作用がこれから重要なトピックになるなら、小脳はかなり重要かも?

デネットはそれを見越して先日トークしていたのだろうか?

そうであっても、そうでなくても、やはりデネット恐るべし。
分離脳患者における小脳の活動はどうなのだろう?小脳は何にアクセスし、何のためにアクセスしているのだろう?

それにしても、最近のこの手のヒトイメージングの研究はむちゃくちゃ面白い。


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論文 | 技術系 このエントリーを含むはてなブックマーク

Curr Biol. 2007 Aug 7;17(15):1275-85.
Coupling between Neuronal Firing Rate, Gamma LFP, and BOLD fMRI Is Related to Interneuronal Correlations.
Nir Y, Fisch L, Mukamel R, Gelbard-Sagiv H, Arieli A, Fried I, Malach R.

個々の神経活動、LFP、BOLD信号、3つの相関性を調べた研究の続報。
ガンマとの関係をより突っ込んで解析した点が新しいか。


Comments(0) | TrackBack(0) │ clip! (19:28)

サイエンスに掲載されていた故Daniel Koshlandのcharge-challenge-chance理論の記事を読む。

サイエンスにおける発見はこの3つのカテゴリーに分けられそう、という主張。

その3つとは、
charge・・・これまで誰も問題と思ってなかった問題を発見して、自然の摂理を見いだす。
challenge・・・仮説がどんどん叩かれ修正され続け、ロバストな摂理を見いだす。
chance・・・セレンディピティー的発見。

例えば、ニュートンの発見はcharge。ワトソン&クリックはchallengeに分けられるそうだ。

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ところで、キャノンのデジカメ。

週末、自宅へ戻ったら届いていた。
カードに入っていた写真データはきれいさっぱり消されていたが、とりあえず、元通り使えるようになった。

さすがキャノン。対応は一流だった。


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もうイリーガルじゃなくなった?

今朝、ステファンにかけられた言葉。
ビザ更新のことである。

ホントにイリーガルだったのかはおいといて、とりあえず、きれいな状態でいれるのは確か。

それはともかく、先週からの水漏れは以前続いている。。。
水漏れに加え、パイプから何かが漏れているか、流れているノイズがする。。。

ステファンによると、先週、自分がいない間、彼もphysical plantに2日連続で問い合わせたそうだ。

が、一切修理をする気配はないらしい。

自分の表現力不足が問題ではなく、physical plantの連中の怠慢ということが、ほぼ示されたことになるか。

つまり、ステファンはネガコン(ポジコン?)になる。

先日書いたように、水漏れが発生している付近のドアは、ボスのオフィスのドア。
そのケンは今週中に復帰する「」はあるが、実は誰も知らない。。。

ボスが長期休暇を取る時は、一応部下の誰かに連絡しておいた方が。。。

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それはともかく、彼は、先週末からスタートしたMBLサマーコースのファカルティーの一人。今週末に彼担当のspike sortingのレクチャーがある。

なので、彼は今週中にはアメリカへ戻ってくるはずである。

そのMBL、アーターが参加している。

そういえば、自分もアプライした。

unfortunatelyで始まる、これまでよく受け取ってきたメールを、随分前に受け取っていた。

そのメールの最後には、同一ラボから二人以上は採用できないとあった。昨年は、ピーターとカリーナが参加したから、おそらくウソだろう。

もっと業績を上げろ、というメッセージだと思われる。。。

それにしても、業績が良い人は、良いサマースクールに参加でき、新たな知識の獲得と人脈の構築への道が開ける。

rich-get-richerの構図がここにもある。

科学者の業績を点数化して、その分布を調べたら、おそらくログノーマル的かスケールフリーな分布になる気がする。

そんな後ろ向きな議論はともかく、今日も終日デスクワーク。

とにかく業績を上げるのみである。

少しは前向きか?


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2007年8月9〜10日、Jビザ更新。
J1の自分と、J2の嫁さん、2歳半の娘のビザ。
カナダ・ケベックシティにて。

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予約
こちらにて。

ケベックシティは3週間前から予約を受け付けることになっている。
が、基本的に空きはない。

7月10日頃から毎朝空き状況をチェックし、7月19日に、8月9日9時の予約。
突然、次週の空きがでたりもしていた。

予約時dependentの情報もあわせて入力。
自分の理解では、娘の面接予約はいらないということで、dependentは1名として予約。
(結論から言うと、これはどうでも良さそう。)

ケベックシティを選んだ理由は、観光として行きたかったから。

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準備した書類
3人分用意した書類
・パスポート(含ビザ、I94)
・DS−2019
DS−156
DS−157
DS−158
・申請費のdeposit slip
写真


その他の書類
・面接予約レター
・ボスのレター
・バンク・ステートメント
・給与明細
・婚姻証明書

*DS−2019は、あらかじめインターナショナル・オフィスで出国のサインをしてもらった。
*自分の場合、DS−2019のプログラムは更新前後で同じなので、SEVISフィーは不要。
*DS−157はJ1申請の自分だけ。
*deposit slipは1セット(3枚)X3人分プリントアウト。
*写真サイズは細かく規定されている。DS-156にノリ付けした。CVSで写真を撮ったが、数回撮り直しても娘の分が規定外だった。。。CVSサック。。。
*ボスのレターは、payrollへ載せてもらう時に書いてもらった契約更新のレター。
*婚姻証明書は、セットアップ当時に総領事で発行してもらったもの(発行後、2年以上経っている)

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8月8日、面接前日
朝から車でカナダを目指す。カナダ入国時、ビザ更新のためカナダ入りする旨を伝える。予約レターの提示も求められた。

昼頃、モントリオール近くのScotiabankの支店で申請費100米ドルx3人分を振り込む。

*3枚中、1枚はバンク用、残り2枚に印鑑を押してもらう。(自分でdeposit slipに書き込む必要は特になし。slipと米ドルをただ渡すのみ)

ケベックシティー入り。

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8月9日、面接当日
予約時間は9時。
一応、10分以上前には来るな、となってはいる。

が、8時半過ぎに大使館前に着いたら、すでに二人ほどいた。
しばらくしたら、係の人が出てきて番号札を渡され、番号順に大使館へ入る。
予約レターのチェックはかなりいい加減

セキュリティーチェックを受け、待合室で待つ。
*車の鍵くらいを預けるスペースあり。
*財布、子供の飲み物は持ち込み可。
*小さいハンドバックを持ち込んでる人もいた。

受付にてビザ申請。

提出した書類
用意した書類すべて

*バンクステートメント等もすべて要求された。
*さらに、大学のIDカード、子供の出生証明書もないかと聞かれた。が、持ってきてなかったので、「ない」と答えた。
*子供の写真サイズが規定外だったということで、近くの写真屋で撮り直すことに。。。(CVSサック・・・

写真を再提出後、指紋をスキャンされ終了。
この日申請した人全員、翌日14時以降に発行とのこと。
引換券を渡される。

*写真撮り直しがなかったら2時間弱で終わる手続か?

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8月10日、受け取り
翌日、14時前に大使館に着いて、パスポート受け取り。
DS−2019は封筒に入った状態で渡される。(再入国時に開封される)

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8月11日、再入国
12時頃、国境へ。

週末ということで、カナダからアメリカへ出国する車などで大渋滞。
渋滞の列に並びはじめてから1.5時間後にゲートへ。

ビザ申請後の再入国だということを確認され、建物へ行くように指示を受ける。

中でさらに1時間弱中で待たされる。(係員の単なる怠慢)
名前を呼ばれ、パスポート類を渡され終わり。(質問、指紋スキャンなど一切なし。ただ待つのみ。)

以上、無事にビザを更新でき、アメリカ再入国できた。
めでたし、めでたし。


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August 11, 2007

朝、8時にチェックアウト。

泊まった宿、クレジットカードを受け付けてないということで、
後日チェックを送るから!
と、宿のオーナーを説得して宿をあとに。。。

途中、ガスをいれてみた。
セルフだけど、表示がフランス語でよくわからんかった。

カナダのガス料金は若干高めか。

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天気は程良い曇りで、快調に進み、12時前に国境へ。
ケベックナンバーの車などで大渋滞。

週末は、ちょっとした観光でアメリカへ遊びにくる人が多いのだろう。

国境のゲートは、一台一台ガスを入れるようなもの?だから、1台あたりの時間がむちゃくちゃかかる。

渋滞そのものは数百メートルだったと思うが、並んでゲートにたどり着くまで1.5時間かかった。

おまけに建物内でも1時間弱待たされた。

アメリカって感じ。。。

軍事予算なんかに使ってないで、こういうところの改善にタックスを使って欲しい。

たくさん持っていってんだし。。。

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その後は快調で、20時にうちに戻ってきた。
明るいうちに戻れた。

今回の走行距離は1100マイル。1750キロ強。

実は先日のグランドサークル周りと数百マイルしか違わない。

けど、今回も高速代的なお金はほとんどかかっていない。
往復で10ドルもしてない気がする。実質、ガス代だけで、途中3回入れた。

今回は、暑くない中の走行だったから、体力的には随分と近く感じたかも。

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それにしても、この夏はちょっとお金を使いすぎた。。。
しばらくお金セーブモードにしよう。


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August 10, 2007

この日も快晴。

朝からまたまたケベックを離れ、Canyon Ste-Anneへ。

ケベックから車で30分くらいのところ。
滝の上に吊り橋があり、滝周辺を散策できる。

なかなか迫力のある滝で、運良く虹を見ることができた。
入場料は大人一人10ドル。

なかなか良いスポット。
特に天気が良ければ、虹を見れる確率高。

滞在時間、2,3時間。

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昼、ケベックへ戻る。

昼食にはPetit Coin Bretonなるクレープレストランにて。

クレープと言っても、デザート感覚ではなく、立派な食事。
クレープ生地の中にいろんな食材が包んであり、それにメイプルシロップをかけて食す。

自分はスモークサーモンのクレープを注文。激ウマ。
メイプルシロップもかけまくった。。。

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そしてパスポートを受取へ。
14時からとあったけど、20分ほど前に大使館に着いたら中に入れてもらった。
無事、ビザ発給。

発給されて当然なのだろうけど、実際確認するまではやはり不安ではあった。

パスポート類を宿に置いて、その後は、旧市街内を散策。
ケベックは大きすぎずきれいな街で、観光客がたくさん訪れるのも納得。

アーティステックな雰囲気もあって良かった。

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夕食はAux Anciens Canadiensにて。

有名らしい。
ケベックに着いた日に寄ったが、要予約ということで、この日の17:30を予約。
17:45くらいまでランチメニューを注文できるので、この時間帯を予約。

そのランチメニュー、15ドルくらいのコースで、うれしいことにビールかワインがついてくる。

ランチメニューといえど、量もしっかり、味もよし。

ケベック観光終了。
ケベック周辺を満喫できた。


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August 09, 2007

この日は天気も良く、Tシャツで過ごせる陽気だった。

朝9時からビザ面接。
写真の撮り直しが必要だったのは間抜けだった。

しかも、2歳半の娘の写真を撮るのはいつも大変。
なかなかレンズを見てくれず、口をポカ〜ンとあけた状態の「ベスト」写真を提出せざるをえなかった。。。

とにかく、何とか申請終了。
ボストンから来られていた日本人家族もおられた。

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昼前にケベックシティを離れ、オルレアン島へ向かった。

昼食時だったので、まずレストランへ。
嫁さんがあらかじめチェックしていたMoulin de St Laurentというレストランへ。

場所は島へ渡る橋の反対側、と説明したら良いか。

このレストラン、かなり良い店だった。
レストランの横に小さな滝があり、それを眺めながら小川の横の屋外で昼食。

しかもランチメニューを頼むと、フレンチらしく簡単なコースになっていた。
スープ、メイン、デザート&コーヒーorティーがついてきた。味も良し。

気取った雰囲気もないから、家族連れでも楽しめた。
予算は30〜40ドル。ランチとしては高めか。

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その後、島を一周ドライブ。
途中、展望台らしきポイント、そしてアップルワインを売っているところへ寄った。

そのワイナリー兼お店では、一人3ドルで、アップル関連製品の試食・試飲ができた。

試食は、ジャムとマスタード。
試飲はもちろんワイン。

うまかった。

アップルワインにもアイスワインなるものがあって、それが一番飲みやすくおいしいと感じたので、1本つい買ってしまった。。。

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島を離れ、モンモラシーの滝へ。

オルレアン島を橋で離れる時に、右手前方に見える大きな滝があるので、すぐに場所がわかった。

落差はナイアガラ以上らしい。

もちろん横幅はナイアガラにはかなわないが、かなり迫力満点の滝だった。

まず駐車場に車を停めるのに10ドル払う。

ロープウェーで滝の上側と同じレベルまで登れるようだが、自分たちは上がらず。その替わり、滝壺付近まで歩いていった。

近くに階段が組まれていて、滝を間近で見れる。

滝の水しぶきが激しくかかってくるところもあって、なかなか楽しめた。

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夕食はケベック内のイタリアンレストラン。
子供が暴れて結構大変だった。。。
味ももう一つか。


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August 08, 2007

朝4時起床。
朝食と旅行の準備をする。

時折、雷で暗い外が光っていた。
なんだか不吉な予感。。。

5時、激しく雨の降る中、家族3人、カナダへ向けて車で出発。
それにしても、暗く、激しく雨が降る中の運転はタフだった。

が、陽が昇って明るくなった頃には小降りになってくれた。

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2回目の休憩先で、コンタクトをはめようと思った。

が、忘れていることに気づく。。。
一緒に袋に入れていたシェーバーも。。。

旅行モード、かなり萎える。。。

不吉な予感。。。(すでに的中か)

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11時前、順調にカナダ国境に到着。

入国ゲートの係員に、建物へ行くよう指示を受ける。
建物内で入国手続。

10分くらい待って呼ばれた。

ビザ更新のため入国する、という旨を伝えると、そのビザ面接予約のレターを見せるよう要求される。

レターを見せると、
レターのdependentは1名になってるけど、君らは3人だから、2ではないか?
と聞かれた。

娘は2歳半だから予約の必要ないと思います。
と答え一応納得してもらった。

確かに、dependentは2で予約しておいた方が無難だったか。ビザ面接の時にこの点を指摘されたらどうしよう、と不安になる。

不吉な予感。。。

いずれにせよ、カナダへ入国した。

もしビザが更新できなかったら、
1.車をカナダにおいたまま日本へ帰って更新。
2.カナダに滞在し続け、面接予約からやり直し。

というなかなかタフな選択肢しか残っていない。

母国外でのビザ更新は、こういう危ない橋を渡ることになる。

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正午頃、モントリオール付近へ着き、あらかじめ目星を付けていたScotiabankの支店で申請費を振り込む。

申請費を振り込んだ後、近くのカフェで昼食。

聞いてはいたが、ケベック州はフランス語が基本。

英語も通じるが、目にする文章はほぼすべてフランス語。
外人同士の会話もフランス語。

ボンジュール
メルシー

だけは使えるよう頭にたたき込んだ。

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昼食後、ケベックシティを目指す。

15時過ぎ。
ケベックシティへ入る直前、また雨が激しくなった。

が、宿に着く頃には小降りに。

とにかく寒かった。
フリース等を羽織っている人が目立った。

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宿はJames ThompsonなるB&B。

と言っても、通常の部屋に空きがなかったので、目の前のアパートの一室を宿として提供してもらった。朝食なしで125ドル/1日。

ケベックシティは物価が高い。

その部屋はホントにアパートで、サイズは1ベッドルーム。キッチンもついていた。場所は観光には絶好のポイント。

観光がてら街を少し散策し夕食。

ロングドライブで疲れたので、早めに就寝。

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ちなみに、ケベック州。

フランス語圏だからかどうかは知らないが、白人が多く、スタイルが良い人が多かった。老若男女問わず。

ここで「スタイルが良い」とは、太っていないという意味。どこかの国と比べて、という意味。ご老人でもスレンダーな人がたくさんいた。

きれいな女性も多かった。

入国審査の係員ですら、どこかの国の人と、見た目・対応が全然違った。隣の国なのに、なぜこうも違うのか?


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August 07, 2007

Cereb Cortex. 2006 Nov 29; [Epub ahead of print]
Physiological and Anatomical Evidence for Multisensory Interactions in Auditory Cortex.
Bizley JK, Nodal FR, Bajo VM, Nelken I, King AJ.

麻酔したフェレットの複数の聴覚野から神経活動を計測。聴覚刺激だけではなく視覚刺激にも応答するニューロンを発見している。

さらに、解剖学的に、視覚野から聴覚野への結合が存在することも明らかにしている。その結合には一次視覚野から一次聴覚野への結合も含まれる。

フェレットの複数の聴覚野で異種感覚統合を調べた点、異種感覚統合の評価に相互情報量の計算を応用した点、聴覚野で視覚応答が得られる根拠となる解剖のデータも出してきた点は新しいし、非常に精力的な研究。

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細かいどうでも良さそうなことで、一つだけ気になった点がある。

この論文、導入部分を読むとわかるが、これまでのマルチユニット活動(複数のニューロンが混ざったままの活動を活動の一単位として扱う)の研究を少し批判して、この研究ではシングルユニット活動を見ている、とアピールしている。

方法の部分を読んでみると、確かにシリコンプローブを使っている。ここまでは良い。

が、彼らが使っているプローブタイプでは、シングルユニットのソーティングは難しい。

なぜなら、記録点の間隔が150um以上離れているから。supplementary figureか何かでシングルユニットだということを見せてくれているなら良いが(ホントはそれでもダメ)、そのデータを示していない。

しかも、ソーティングの詳しい方法も記載されていない。

怪しすぎる。。。

なので、「シングルユニット活動を見ている」というアピールは却下。

もちろん、一部のユニットはシングルユニットだとは思うが、マルチユニットでない、とは今回の研究では言えない。(程度の問題、といえばそうだが・・・)

ということで、視覚刺激も付け足すことで聴覚応答が修飾されるというデータ、ひょっとしたら、聴覚刺激だけ、視覚刺激だけにそれぞれ応答する二個以上のニューロンがいたとしても同じデータになるリスクがある。。。聴覚野に視覚応答するニューロンがいるのは良いが。

ということで、その後の相互情報量計算で、確かに視聴覚刺激で運ぶ情報が多くなる、という説、単一細胞レベルでどうなのか、実はハッキリしない。。。

なので、この論文に記載されている主張をしっかり通したいなら、別のタイプのシリコンプローブを使って、シングルユニットから取っていそうだというデータをしっかり示して、その後の解析をしないといけない。

それはともかく、フェレットの初期聴覚野にも視覚刺激に応答するニューロンがいることを見つけた点は、新しい。


Comments(0) | TrackBack(0) │ clip! (18:18)

今日も終日水漏れ状態。

誰にも実害はないから、とりあえずみんな、ゴミ箱にたまった水の量をたまに確認はしても、放置状態。。。

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今朝メールをチェックしたら、先日送った解説記事のゲラ刷りが届いていた。

雑誌形式として体裁が整っていただけでなく、細かいタイポもすでに発見してくれていて、感動。

基本的には送った原稿通りの内容を掲載してくれるようだ。読み直しながら、ここはもう少しましな表現にできたな、などと思いつつ、一通りチェックして返信。

それにしても別刷り代が高い。。。

せっかくだから欲しいとも思ったけど、手が出なかった。こういう場合は、無理してでも買っておくべきなのだろうか。悩ましいところ。自分のグラントを持っていないので、自腹で買うにはちょっと。。。

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昼前、キャノンからメールが届いた。

先週送ったデジカメ、金曜日に無事に届いていた。
昨日か今朝インスペクションをした結果、無料で修理をするそうな。

1週間くらいかかるらしい。

to be continued ...

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明日からビザ更新のためカナダへ。
観光ついでということで、ケベックシティーへ行く。

観光は良いが、えらく遠い。
明日朝5時頃に出発予定。

とにかく、無事ビザ更新できて、再入国できることを祈るのみ。

ちなみに、カメラは使い捨てのアナログカメラ。。。
使うの何年ぶりだろう。。。


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August 06, 2007

J Neurophysiol. 2007 May 23; [Epub ahead of print]
EEG Sharp Waves and Sparse Ensemble Unit Activity in the Macaque Hippocampus.
Skaggs WE, McNaughton BL, Permenter M, Archibeque M, Vogt J, Amaral DG, Barnes CA.

ブザキの説によると、入眠前に見られるシャープウェーブは、記憶固定化に重要であるとされている。しかし、この説はラットの研究に基づいているので、他の種でどうなのか、この説の一般化の作業はまだ進んでいない。

上の研究では、ラットを含めた齧歯類で行われている方法論を、サルの研究に応用して、海馬の神経活動を調べている。その結果、海馬の錐体細胞の活動頻度は齧歯類同様非常に低く、シャープウェーブの特徴も齧歯類と同じだったようだ。

つまり、このシャープウェーブに関するブザキの説は、サルにも応用可能かもしれない。


Comments(0) | TrackBack(0) │ clip! (19:22)

たまには、親バカ的論文の紹介も。。。

今、自分には2歳半になる娘がいる。最近、言葉の発達が著しい。急速な勢いで単語を覚えている。

日本語と英語、両方に触れているからか、
あかちゃんベイベー
などと日本語&英語のチャンポンな単語を口走ったりもしている。。。

それはともかく、この著しい爆発的な発達を見ていると、脳の発達にともなって、言語習得のための特別な学習法・処理法を会得したかのように見える。

例えば、はじめは似たカテゴリーのものは同じ名前で呼んで、そのはじめに覚えた言葉を足がかりに、細かい名前を一気に覚えていっているようにも見える。

果たしてそうだろうか?

その疑問にアプローチした面白い研究が、サイエンスに報告されている。

その研究は、コンピューターシミュレーションの話ではある。
だから、実際の子供の脳がどうなっているかはわからない。

が、その単語覚えの爆発的な発達を再現するには、実は、
1.単語の同時並行的な獲得
2.覚える難易度が単語によって違う

という二つの単純な仮定をおくだけで十分ということがわかった。難易度は、言葉に触れる機会の多さ、発音しやすさなどいろんな要因が決めると考えれば良い。

もしこのシミュレーションが正しいなら、爆発的な単語習得は、by-product、副産物的なものでしかないということになる。

実際の子供の脳の中で、劇的な変化が起こっているというより、コツコツマイペースに努力・変化し続けているだけなのかもしれない。

仮に、神経細胞のシナプスの変化と単語覚えが関係していて、シナプスが変化する能力はそれほど変わらないとする。そうすると、なかなかリーズナブルな説のようにも思える。

子供に限らず、大人の脳でもシナプスは変化しているだろうから、諦めずコツコツ目標に向かって突き進めば、いつかその爆発的な変化が見られる日が来るかもしれない。

こういう大人を勇気づけてくれる論文は大好き。

ただ、「忘れる」ことをこのシミュレーションには取り入れていないようにも思える。。。

けど、1歳くらいの子供も、しばらく出張などで家をあけた父親を忘れたりするらしいから、忘れる能力もあまり変わらなかったりするのか??

Science. 2007 Aug 3;317(5838):631.
Defusing the childhood vocabulary explosion.
McMurray B.


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ポタッ、ポタッ、・・・・

今日、聞き続けたリズム。

1〜2Hzくらいの周期だろうか?たまにそのリズムは変化した。

幸い、自分のデスクの上ではなかった。
がしかし、左後ろ、ボスのケンの部屋、その入口で水漏れが発生している。。。

---
そのケンは今週も夏休み中。

今朝、オフィスで仕事をしていたら、天井裏から
ポタッ、ポタッ
と聞こえてきた。

水漏れのそれとすぐにわかる。しばらくしたら、天井の壁にシミが現れてきた。

大学のphysical plant(x5441)へ電話した。
電話の先は、先日、デスクのライト交換を依頼した人と同じ。

しかし今回は、しばらくしておじさんがやって来てくれた。

そのおじさんは、今うちの研究室が引き受けているサマースチューデント、ネルソンくんのお父さん。

お国は韓国。現在、グリーンカード申請中らしい。

それはともかく、

水漏れしている場所を確認して、脚立をもってきた。その脚立はケン・オフィスのドアの前、水漏れ発生現場直下に置かれた。

そのおじさんがいなくなってる間に、ポールが来た。

この脚立って、ケンが帰ってくるのをブロックするため?

と彼。(もちろんネタ)

その直後に作業担当者が来て天井裏をいろいろ調べはじめた。

上の階に、動物飼育用の器具を消毒する装置があって、それに関連したパイプから水漏れが発生しているらしい。液体のクオリティーについては敢えて尋ねなかった。

作業担当者によると、その装置が止まってる間でないと修理ができないらしく、修理作業は中断。

その後、事務系の人も様子を見に来て、ケンのオフィスの中も確認した。幸い、ケンの部屋は無事だった。

こうして、水滴の落下地点にゴミ箱をおいて一日が過ぎた。

ペチャッ、ピチャッ、ポチャッ・・・・

音が変わってきた。そのゴミ箱に随分水がたまってきた。

このリズム、眠るには良さそうなスローリズムだが、集中するには最悪のリズムである。

2Hzくらいのスローリズム。自分の脳も、幾度となくそのスローリズムとシンクロしそうになった。

これが、典型的なアメリカの研究室の日常風景。。。


---
という感じで研究では、このスローリズムに悩まされながら、頭を使う作業、使わない作業をこなした。

明後日からビザ更新に出かけるので、書類のチェックなどもした。


Comments(0) | TrackBack(0) │ clip! (18:55)

重篤な脳外傷によって最小意識状態(minimally conscious state、以下MCSと略)が長く続いた一人の患者さんに対して、脳深部にある神経核、視床を電気的に刺激することで、意識レベルと行動の改善が見られた。その報告がネイチャーに掲載された。

この報告は、新聞からブログまで、様々なメディアで紹介されている。

例えば、ニューヨークタイムズでは、この報告の倫理的側面を強調しているのが印象的だった。

この報告を扱ったネイチャーの記事で、あくまでも今回の報告は一人の患者さんの報告であり、誇張されるべきではない、といったニュアンスの慎重な表現が印象的だった。

今回の報告に深く関わったSchiffという人は次のようにコメントしている。

There will be a subset of patients who are responsive to this approach.
この方法に効果が期待できるのは、一部の患者さんでしかないだろう。

---
では、この症例報告はどんな報告か?

まず論文の情報は以下。
Nature. 2007 Aug 2;448(7153):600-3.
Behavioural improvements with thalamic stimulation after severe traumatic brain injury.
Schiff ND, Giacino JT, Kalmar K, Victor JD, Baker K, Gerber M, Fritz B, Eisenberg B, O'Connor J, Kobylarz EJ, Farris S, Machado A, McCagg C, Plum F, Fins JJ, Rezai AR.

この報告は、意識障害であるMCS(最小意識状態、定義については後述)が数年続き、脳外傷から6年以上経過した38歳の男性に対して行われた治療に基づく。

深部脳刺激によって、この患者さんの意識レベルが改善し、自分でコップを手で持って運べ、食事を飲み込めるようになった。

研究期間は500日弱にも及ぶ。論文では、Day -303からDay 179について記載されている。

この研究は複数のフェーズからなる。(論文中図1)

1.術前、リハビリ効果の確認(Day -303〜-194)
まず手術前の4ヶ月間、MCSの患者を対象にしたリハビリを継続して行っている。この間、リハビリの効果は見られなかった。
なお、このリハビリプログラムは、研究期間中継続して行っている。

2.外科手術
視床(thalamus)を電気刺激するための電極を外科手術により埋め込む。左右両半球の視床へ刺激電極を埋め込んでいる。

3.術後、刺激効果の確認
術後2日間、電気刺激の効果をテストしている。この段階で、刺激をすると、呼びかけに対して顔を向けて応答するという改善が見られ、どれくらいの刺激を与えれば改善が見られるか、チェックしている。

4.術後、リハビリ効果の確認(Day -145まで)
術後50日間、電気刺激は行わず、リハビリを続けてもらう。これは、手術をしただけでは効果は見れないことを確かめる意味があると思われる。

5.電気刺激の条件検討(Day 0まで)(Tiltration phase)
18週間、刺激の周波数、強度などの条件を変化させて、どのような刺激で行動の改善が見られるかを確かめている。論文中、図2がその経過を示している。

このフェーズに入った数日後の時点で、すでに行動の劇的な改善が観察されている。その改善は、覚醒レベル、運動機能、会話能力で少なくとも見られた。

このフェーズの結果、100Hz, 4Vの刺激を両側に与え、次のフェーズの試験をすることに決めている。(左右で双極か単極かの違いあり)

6.刺激による行動改善の検査(Day 0〜Day 179)(Cross-over phase)
1ヶ月単位で刺激をオン、オフするフェーズを切り替え、そのサイクルを3回繰り返している。そして、毎日、行動改善の程度を検査している。その結果が論文中図3にまとめられている。

検査した項目は以下の6つ
a. 覚醒レベル
b. コミュニケーション能力
c. 運動能力
d. 特定の目的指向的行動(コップを手で持って飲む動作)
e. 食事能力
f. 物の名前を言う

術後、このすべてで改善が見られ、電気刺激をオンにすることで、a, d, eの3つの項目でさらなる改善が観察されている。

この報告ではさらに、これらの行動能力の改善が、電気刺激をオンした効果であることを、ロジスティック回帰分析により定量的に確かめている。(論文中図4)

---
以上から、重篤な脳外傷によってMCS(最小意識状態)になった患者さんでも、脳深部の電気刺激によって、意識障害が劇的に改善することがわかった


---
以下、重要と思えるポイントを補足をしてみる。(長いです。。。)

MCSについて
MCSとは、minimally conscious stateの略。日本語では「最小意識状態」という言葉がweb上で見つかる。

意識障害(disorder of consciousness)の中では、軽い障害と考えたら良さそうだ。(もちろん、意識障害なので、他の障害と比べると重篤な障害)

その意識障害は3つのカテゴリーがある。
1.昏睡(coma)
2.植物状態(vegetative state)
3.MCS

昏睡状態は、反射・呼吸等以外の行動は見られない。
植物状態は、目が開き、眼球運動が観察されることがある。
MCSは、刺激を知覚していると思われる行動が、明確に、だけど断続的にしか見られない状態。

つまり、断片的にでも意識があるような行動が観察されるかどうかが、植物状態とMCSの区別にはなりそうだ。

自分はもちろん意識障害の専門家ではないが、意識障害の程度に大きな個人差があるように思える。少なくともMCSではそれは大きいように思う。

上述したように、今回の報告は、あくまでも一人の症例報告なので、さらに重篤な脳外傷を負った患者さんに対して同様の治療法・治療効果が期待できるかは、今後の研究を待つしかないし、期待できないケースもあるかもしれない。

なお、MCSの定義については、Giacinoという人(今回の論文著者の一人)がいくつか論文を発表している。

Neurology. 2002 Feb 12;58(3):349-53.
The minimally conscious state: definition and diagnostic criteria.
Giacino JT, Ashwal S, Childs N, Cranford R, Jennett B, Katz DI, Kelly JP, Rosenberg JH, Whyte J, Zafonte RD, Zasler ND.

この論文に対するコメントもたくさんあるようだ。MCSの定義、診断そのものが難しい印象を受ける。

---
今回の患者さんの脳機能について

今回の患者さんは、右半球の前頭葉に重篤な外傷を負い、同時に脳幹を押しつけられ、一時昏睡状態に陥っている。少なくとも2ヶ月間無反応な時期が続いたようが、後に、MCSの状態にまで改善している。

今回の研究がスタートした時点では、眼球運動など一部の機能はしっかりしていたようだ。(詳細は、論文のsupplementary informationに)

2005年には、この患者さんの脳活動を調べた研究が報告されていて、物語(意味のある聴覚刺激)に対する左半球側頭葉の活動は健常人と同じであることがわかっていた。

Neurology. 2005 Feb 8;64(3):514-23.
fMRI reveals large-scale network activation in minimally conscious patients.
Schiff ND, Rodriguez-Moreno D, Kamal A, Kim KH, Giacino JT, Plum F, Hirsch J.

この研究では、2名のMCSの患者さんの脳活動をfMRIで調べている。うち一人の患者さんで上述の脳活動が観察された。

興味深いことは、音声を時間的に反転させた刺激(意味のない聴覚刺激)では逆に健常人より低い活動しか観察されなかったこと。

つまり、MCSの患者さんの1人は、単なる聴覚刺激というより、むしろ意味のある言葉に対して脳が活動していたことになる。その患者さんが、今回意識障害が改善した患者さんだと思われる。

この研究のメッセージとして、もう一つ重要な点は、MCSの患者さんと言えでも、脳活動が違うという点。

これに関連して、
Curr Opin Neurol. 2006 Dec;19(6):520-7.
How should functional imaging of patients with disorders of consciousness contribute to their clinical rehabilitation needs?
Laureys S, Giacino JT, Schiff ND, Schabus M, Owen AM.

という総説では、脳機能イメージングに基づいて、意識障害の程度を患者さんごとに検討して、より効果的なリハビリプログラムを検討すべき、ということを提唱している。

脳外傷後、残っている脳機能を調べることで、意識障害のより詳細な診断につながりそうだ。

---
Central thalamusについて
今回刺激電極を埋め込んだ視床の核は、central thalamus。専門的に言えば、midline/intralaminar thalamic nuclei。さらに言えば、anterior intralaminar thalamic nucleiとその周辺に電極が埋め込まれた。

そのcentral thalamusは前頭葉、特にその内側、そして大脳基底核に、主な出力繊維を送っている。

そこを刺激することで、直接的には、前頭葉内側部大脳基底核(線状体)が活動すると予想される。

これに関連した研究を少し掘り下げてみる。
このcentral thalamusは、解剖学的にはどんなところか?

歴史的には、ラットの解剖が先行していて、最近、サルで詳しい報告が発表された。

この神経核、昔は"nonspecific"と考えられていた。

他の視床、例えば外側膝状体の場合、主には一次視覚野へ出力を繊維を送っていたりと、大脳皮質の"specific"な領域へリンクを作っている。

それに対して、このcentral thalamusは、特定の大脳皮質へ強く出力をしているというより、広い領域にリンクを作っているのでは?と考えられていた。

が、

それが後にそうではないことが解剖学的に明らかになった。

では、どこに"specific"な出力を送っているか?
ラットで調べた論文として、以下の二つが重要そうだ。

Neuroscience. 1991;42(1):73-102.
Restricted cortical termination fields of the midline and intralaminar thalamic nuclei in the rat.
Berendse HW, Groenewegen HJ.

Trends Neurosci. 1994 Feb;17(2):52-7.
The specificity of the 'nonspecific' midline and intralaminar thalamic nuclei.
Groenewegen HJ, Berendse HW.

後者は総説。

このcentral thalamusは、前頭前野内側部(medial prefrontal cortex)と強い関係を持っている。一方で、大脳基底核の線状体にも出力を送っている。入力は脳幹の神経核から。

つまり、脳幹から受け取った情報を前頭前野内側部や基底核へ出力していると予想される。

サルでこの視床と前頭前野との解剖学的関係を詳細に調べたのが、
J Comp Neurol. 2007 Sep 10;504(2):89-111.
Midline and intralaminar thalamic connections with the orbital and medial prefrontal networks in macaque monkeys.
Hsu DT, Price JL.
こちらのエントリーでも扱った。

このPriceたちの研究でもわかるように、ラットとマカクザルでほぼ同様のネットワークを形成している。

つまり、この視床−前頭前野内側部のネットワークは、種間で保存された重要なネットワークと考えて良さそう。

これは二つの点で興味深い。

第一に、おそらく人でも同様のネットワークが形成されている可能性があるということ。

第二に、意識レベルを支える基盤的ネットワークかもしれないという点。

実は、このネットワークの活動性と弱い刺激の知覚は相関することも知られている。今回のネイチャーの報告は、このネットワークを人工的・電気的に「起こす」効果があったのかもしれない。それほど飛躍した解釈ではないように思える。

実際、今回の論文の著者たちは、
Proc Natl Acad Sci U S A. 2006 Nov 7;103(45):17007-12. Epub 2006 Oct 25. 
Cognitive enhancement with central thalamic electrical stimulation.
Shirvalkar P, Seth M, Schiff ND, Herrera DG.

というラットでの実験で、このcentral thalamusを刺激することで、認知機能が亢進することを示している。

今回の治療技術の根拠につながるメカニズムを考える上でも、これらの点は非常に重要だと思われる。

ちなみに、今回のネイチャーの報告やShadlenらの解説記事で、「カルビンジン(calbindin)」というカルシウム結合タンパク質の名前がキーワードとして登場する。

その根拠となっているのが、以下の論文。

J Chem Neuroanat. 2000 Jul;19(3):155-73.
The distribution of calbindin, calretinin and parvalbumin immunoreactivity in the human thalamus.
Münkle MC, Waldvogel HJ, Faull RL.
ヒトの脳サンプルを使って、3種類のカルシウム結合タンパク質の分布を組織学的に調べている。

今回、電極を埋め込んだ視床の核では、カルビンジンとカルレチニンが分布している。

---
倫理的な点について

倫理問題に関しては、共著者の一人であるFinsという人がこれまで取り組んできたようだ。

Neurology. 2007 Jan 23;68(4):304-7.
Late recovery from the minimally conscious state: ethical and policy implications.
Fins JJ, Schiff ND, Foley KM.

Nat Rev Neurosci. 2003 Apr;4(4):323-7.
Constructing an ethical stereotaxy for severe brain injury: balancing risks, benefits and access.
Fins JJ.

ここからは、個人的な意見も含め、、

今回の処置、意識障害を持った患者さんにインフォームドコンセントを行うことは無理である。一方で、諦めていた家族にとって福音になるのも間違いない。意識障害を負った患者さん、その家族の方たちのQOLの改善を考えたら、深部脳刺激による治療は理にかなっているように思える。

しかし、大きな脳外傷を負った場合、傷害を負う以前と人格が変わってしまっているリスクも考えられる。脳の外傷そのものは治らないと考えて良いだろうから、脳機能に何かしら不可逆的な変化が起こっているとも考えられる。これはパーキンソン病の治療とは全く違う問題が伴う気がする。

意識障害が改善するかもしれないから短期的には良い。一方で、それが思わぬ悲劇を生むリスクがあることも考えなければいけないようにも思う。

今回の処置法が、中長期的にも福音をもたらすのかどうか、現時点では誰にもわからない。

いずれにせよ、この倫理問題、他の倫理問題同様、白黒ハッキリ付けることは極めて難しいだろうが、今後議論され続けるべき問題だと思う。


---
基礎研究へもたらすインパクト

おそらく今回の症例は、将来の教科書にも掲載される事実のような気もする。過去の神経科学を振り返っても一人の報告が、後の研究に大きな影響をもたらしてきた。

海馬研究とHMさん、前頭葉研究とフィネアス・ゲージ、ブラインドサイトとGYさん、などなど。

今回の報告は、神経科学、意識研究はもちろん、認知科学、神経哲学も含め、多くの研究分野に大きなインパクトを与える報告のような気がする。

---
最後に、この論文を紹介しているブログ(知っている範囲で)
http://scienceblogs.com/retrospectacle/2007/08/implanted_electrodes_boost_bra.php
http://directneuralinterface.blogspot.com/2007/08/presto-whammo-excite-thalamo.html
http://scienceblogs.com/neurophilosophy/2007/08/post_2.php
http://brainwaves.corante.com/archives/2007/08/02/consciousness_restored_to_man_after_six_years_with_deep_brain_stimulation.php
http://www.medpagetoday.com/Neurology/GeneralNeurology/tb/6319

昨年のSFNでの報告を紹介しているブログ
http://www.hardproblem.org/diary/archives/2006/10/20/154829.php


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