長距離の抑制結合〜Apergis-Schoute et al., JNS 2007〜

(追記:タイトルの年代間違ってました。。。)

今年1月と2月、長距離結合している抑制細胞のエントリーを紹介した。(こちらなど)

今回は、傍嗅皮質(perirhinal cortex)から嗅内野(entorhinal cortex)の上層へ投射しているGABA細胞の話。

Muscarinic Control of Long-Range GABAergic Inhibition within the Rhinal Cortices
     John Apergis-Schoute, Aline Pinto, and Denis Pare
     J. Neurosci. 2007;27 4061-4071
    
電気生理的に、傍嗅皮質から嗅内野への結合を調べたら、抑制性の成分が大きくあらわれることがわかって、それを解剖学的に調べていったら、実はGABA細胞が直接領野をつないでいた、という話。

さらに、その長距離抑制の効果はムスカリン性受容体(M2)の働きによって抑えられることもわかった。

ということで、アセチルコリンと、この長距離抑制細胞がゲート的に働いて、新皮質から海馬への情報の流れが制御され、記憶形成に関わる、ということになるのだろうか。

ちなみに、この研究、同じ建物のPare研Johnさんの研究。