October 22, 2006

仏像 一木にこめられた祈り展5

 『一木オールスター。東京に集結!』

 このキャッチフレーズが気になった美史仲間と、朝早く集合して観て来ました。

 

 キャッチのとおり、すべての仏像が一木造りという圧巻。なかでも奈良、平安時代の微細な紋衣表現は、息を飲みます。

 予想外に、というか今回新たな発見だったのは、会場最後に登場する円空(えんくう)と木喰(もくじき)の作。木の素材感を生かしつつ、伝統にとらわれない自由で伸びやかな彫り方に惹かれました。

 特に、円空の方は、棟方志功の版画を思わせる大胆な切り口が印象的。荒削りなんだけど、計算されている感じ。現代アートにも十分通じる創作性でした。

 

 とにかく展示の前半は国宝・重文級がズラリ。見ごたえがあります。同じ一木造りならば、庶民的とはいえ、円空・木喰も、重文に相当するのではないかと思います。となると何をもって、「宝」とするのかという根本論は難しいところだなぁと、一人文化財考。

 

 久しぶりに仏様をたくさん拝んで、心が癒されました。

 最後に、これから鑑賞に行く方へのアドバイス。

☆展示替えスケジュールに注意!・・・今回の展示の目玉でもある、お寺の外に初めておいでなさる「国宝 十一面観音(滋賀県向減寺)」は、11月7日からの展示だそうです。というわけで、私はお会いできませんでした。ご注意を。

 

東京国立博物館HP http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00&processId=00



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October 10, 2006

国宝 伴大納言絵巻展3

 出光美術館で開催中の標記展示会を観て来ました。

 感想は・・・う〜ん。

 じっくり観られず、どこか消化不良会期2日目の混雑に、夕方の閉館間際ということもあって、仕方ない部分もあったものの、あれは、展示方法にも課題があったように思えます。

 というわけで、久しぶりに“展示考”。

■導線に難あり?

 入り口に入った途端、順路が固定されているのに、まずびっくり。そういえば、パネルにお断りがあったっけ。とはいえ、ここから作品のある窓際の展示ケースまでの道のりが長い(距離は短いのに!)。なんとももどかしいこと、この上なし。

 作品までの道のりの途中には、作品紹介文のキャプション。これで、時間かせぎができるかなと読めば、入り口でもらったパンフとまったく同じ文面。このキャプションの手前ですでにパンフを読み終わっていた私は、ちょっとがっかり。

 せめて、もうちょっと作品まで短い導線にはできないものかしら。

■絵巻という媒体

 とはいえ、これは絵巻という媒体を展示する際の、絵巻独自の特性が、”ウィークポイント”として重なってしまったのかな、という気も。

 長くてひとつながりの絵巻は、いうまでもなく「分けて」展示することはできません。観る側も、好きなところから、というわけにもいかず、当然、物語は「最初から順序立てて」みたいと思うもの。そうすると、どんなに混んでても一列に並んで観るしかなくなってしまう。こればっかりは、どうしようもない。

 それにしても、つくづく日本人は、礼儀正しい民族だと思う。誰一人列を乱すことなく、じっと順番を待っている。いざ、作品の前にたどり着いても、流れを決して壊さず、前の人と間隔を空けず、歩調をあわせながら鑑賞。

 

 でも、思うの。これって、ほんとに楽しい鑑賞なのかしら?

 

 私の場合、こういう列に入ってしまうと、作品云々よりもいかに前の人にちゃんと着いていくかっていうテンポが気になってしまうので、いつもあえて並ばず、列の外側から、人の肩越しに作品を観てしまうタチです。背が高いのと、視力が良いのをいいことに。

 本当は、作品のディテールを観るには、よりケースに近いところにいくべきなのでしょうが、後続が気になってじっくり観られないのなら、“外野”の方がよっぽど自分のペースを守れます。

■閉館促す警備員

 あと、気になったのが、妙にリミットをせかす警備員さん。

 私が入館したのが3時45分で、作品前まで列が進んだのが4時10分。この段階で、確かに後ろにまだだいぶお客さんがいたのだけれど、とにかく警備員さんが急かすことしきりなし。「あと一時間です。後ろのお客様のためにも、できるだけ足早に観てください」

 何だろう。ここでも、鑑賞テンポをコントロールされた感じがして、私は終始落ち着かず。なにぶん、国宝を取り扱う展示には厳重な警備が配されるのでしょう。警備員さんの数も、多い感じがしました。色んな制約とか、約束とかあるように思われますが、そういう義務の履行と、鑑賞者の自由意思とにすごく隔たりを感じずにはいられません。

 時間内に観終わらなかったら、ちょっと延長するくらいの融通があってもいいんじゃないかと。もっとも、これは鑑賞者側の勝手な希望ですが。

 

 結局、外野からの鑑賞で、早めに退散したので、閉館ぎりぎりがどうなったのかわかりません。最後のお客さんまでが、それなりに納得して鑑賞できていれば、いいのだけれど・・・。

 

 ああ、長くなった。たっぷりの待ち時間に、考えがいろいろ出てきたので、忘れないうちにとどめました。

 

■でもね、作品は面白いの!

 じっくり本物を観ることはできなかったものの、作品の面白さは伝わってくる構成です。近年の科学的な研究の成果によって、作品の中で謎とされてきた人物や欠落部位のことが、前に私が文献を読んだときより、ずっと解明されてきているようでした。伴大納言絵巻の謎は、ダ・ヴィンチ〜並の和製ミステリーになりそうな気がします。ちょっと言いすぎ?でも、ほんとに面白いんだって。

 絵巻を拡大したパネルも、作品の中に入ったような珍しい体験ができます。

 あと、見終わったあとの、休憩スペースから見える皇居周辺景色はやっぱり絶景。なんだか、ほっとします。

 

 最後に、これから観にいく方へのアドバイス

☆早い時間を狙って!…毎度ですが。開館同時なら、自分のペースで絵巻も観られるでしょう。また、来週の日曜美術館では、特集が組まれるようなので、直後は混雑が予想されます。

☆実物のそろった日に!…10/7〜15と、31〜11/5は、上・中・下巻とも実物が展示されています(あとの期間は、どれかが複製)。せっかくなので、実物にお目にかかりましょう。

 

出光美術館HP http://www.idemitsu.co.jp/museum/index.html



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July 01, 2006

嫌われ松子の一生5

久々の『映画の日』鑑賞。土曜日だし、結構混んでました。お隣のデスノートも長蛇の列。

テンポがよくて、ミュージカルっぽい構成で面白かったです。

まだ観てない人も多いと思うので、つらつら思うままに。

 

・とにかく中谷美紀が、体をはってます!

・『下妻〜』の監督らしく、ぶっ飛んだ感じとちかちかする色使いが印象的。

・キャストが盛りだくさん。ボニーピンクって女優だっけ?というほどのはまり役。かっこいい。個人的には瑛太に一票!

・暴力振るわれても、ひどい扱いを受けても、「それでも一人よりはまし!」っていう松子の気持ちは、極端すぎるけど、ちょっとわかるような気がしちゃいました。ただただ愛されたいだけなのね

・思わず笑っちゃうシーンがたくさんなので、お友達とどうぞ。ちなみに、アタシは最後の最後のシーンで泣いちゃいました。

 

LOVE IS BUBBLE!続きは、劇場で。

『嫌われ松子の一生』オフィシャルHP http://kiraware.goo.ne.jp/



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June 14, 2006

御社の営業がダメな理由4

御社の営業がダメな理由
 本をつくる部署にいると、というか、おそらく本に限らずモノづくりの現場にいる部署にいると、そのモノをちゃんと、あるべきところへ売ってくれないことへのイライラ感みたいなのは、誰しも感じることかと思います。

 こんなアタシでも、つまんない・・・失礼、たとえどんなに難しい実務書でも、編集にあたってるうちになんとなく思い入れが強くなったりするものです。なのに、営業ってば、ちゃんと売ってくれない!(ごめんなさい。グチですが)

 本書は、そんな思いを抱いてたときに、タイトルにひかれて思わず買ってしまった一冊。「御社」と高めつつ、「ダメ」と落とす。この“トス”と“アタック”が共存した、どこかスピード感があるタイトル、いいと思いません?

 

 内容は、アタシのように自社の営業セクションに不満のある他セクションのための本、ではなく(残念)、まさに営業マンのための営業の本です。いかに効率を上げるか、成績を上げるか、みたいな。

 おそらくこういう類の本は世にたくさん出ているのでしょうが、アタシのように営業のフィールド外にいる者にしてみると、「へぇ〜」みたいな新鮮感がありました。わりと入門的なことも書いてあります。営業職志望の就活生にもおすすめかも。

 他社に勤める同期や先輩には、営業マンがたくさんいますが、色々たいへんそうですね。外では冷たくあしらわれ、中にはアタシのような五月蝿いのがいたり。お疲れ様です。ほんとに。



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June 11, 2006

ニュースの天才5

 そういえば、映画で公開してたとき気になってたんだよねー、という軽い気持ちで借りたのですが、
思いがけず、面白かった!!良い映画です。オススメ。
 
 
「プレッシャーに負けて、つい嘘を…」
 
 という類の虚偽は、日本でも後を絶たないニュースです。近くは、耐震偽装問題。遺跡発掘の虚偽(ゴットハンド!)も記憶にまだ新しいところ。
 
 
 果たして、それらに情状酌量の余地はあるのか、否か。それを考えさせられる映画です。本来は断固、否!(特に、生命にかかわる耐震偽装などは)というべきだけど…本作のメイキングやドキュメンタリーまで観ると、うーんと思ってしまいます。
 
 雑誌編集部のお話なので、ひじょうに勉強になります。何より、主人公の虚偽を指摘するのが、(我らが)フォーブス社(毎月読んでますよー・笑)なので、ますます興味津々なのでした。
 
 アナキンとはまた違った魅力のヘイデンにも注目☆
 
 

Story
アメリカのマスコミ界で実際に起こった記事捏造事件を元に描いたサスペンスドラマ。アメリカでもっとも権威のある政治雑誌「THE NEW REPUBLIC」の人気ジャーナリストが次々と放った記事41タイトルのうち、27タイトル...(詳細こちら


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June 08, 2006

ピーターラビットの謎4

ピーターラビットの謎―キリスト教図像学への招待
 予告どおり↓、図像学の本を読みました。学生時代お世話になった(ゼミ生ではないけど)ビシの先生の著書です。

 ピーターラビットは、実はキリストの「受難」をベースにしたお話だ…というところから始まって、作者ポターが意図的にキリスト教的モチーフをこの作品にちりばめているかということが、書かれています。たとえば、ピーターのお母さんが食べさせたぶどうパンは、キリスト「最後の晩餐」のワイン(ぶどう酒)に通じるとか…。

 最初はちょっと眉唾ながら、興味をそそられる内容です。結局一気に読めちゃいました。

 とはいえ、本書のほとんどはピーターではなく、キリスト絵画のお話です(笑)土曜3限の必修(わりとまじめに聞いてた授業)が懐かしかった一冊なのでした。キリスト教図像学の入門的な感じで、ビシっ子じゃない人にもおすすめです。



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May 28, 2006

ダ・ヴィンチ・コード(Movie)3

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 世界が注目の話題作を観てきました。 

 すでに見た人がいってたから、そんな気はしてたけど、本を読んでいると物足りなさが否めません。2時間半の「ダイジェスト」を観た感じ。

 そもそもスケールの大きい話なので、無理があるように思います。かといって分作にすればいいかって、そうじゃなくて、一気に終わりまでいかないとダメなんだけど…(本もしかり)。

 宗教図像学とかキリスト教とか。日本人には縁の遠い世界なので、本を読まないままで観るとちょっとわかりにくいような気がします。テンポが速くて、読んでたにもかかわらず、途中わかんなくなりかけたし…(^_^;)

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May 27, 2006

イン・ハー・シューズ3

 
 社会人になってから、お金をかけるようになったのが「靴」です。
 1年で8足も買っちゃった。
 
 このデカ足に合う特定ブランドを見つけた、っていうのもあるけど、足元のオシャレにお金をかけられるようになったっていうのは、大人になった証拠かな・・・なんて思ったり。
 
 本作には、靴をクローゼットいっぱいに持ったお姉さんが出てきます。(羨ましいなぁ。)
 
 
 

Story
カーティス・ハンソン監督、キャメロン・ディアスとトニ・コレット共演によるハートフルドラマ。難読症を抱え、仕事も長続きしない妹・マギーと、社会的地位はあるが容姿に自信のない姉・ローズが、互いに衝突しなが...(詳細こちら


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May 22, 2006

メゾン・ド・ヒミコ5

元気がないときは、好きな俳優を観て癒されるべし、です。
 
ずっと気になってたオダジョー作品。良かった☆
期待以上に、かっこいいだけどゲイ、みたいな(笑)
西島秀俊とのツーショットもよかった。
二人の間に立つ柴咲コウはズルイ
 
あと、メゾン・ド・ヒミコのおカマさんたちとお友達になりたい!
アタシは、どうもこういう「オネエ」系に弱いようです・・・(笑)
 
最初から最後まで、主人公たちからぬぐいきれない孤独感を漂わせつつ、それでも激しく泣いたりわめいたりするんじゃなくて、静かに流れていく時間。
最近、めっきりそういうテイストの映画が好きになってきました。ジョゼ〜に続いて、犬童作品のファンになった一作。
次は・・・『いぬのえいが』かな?!
 
 
 
監督:犬童一心

Story
『ジョゼと虎と魚たち』に続く、犬童一心監督、渡辺あや脚本による第2弾。癌に冒されたゲイの父親とその恋人の若い青年、父を嫌う娘の心情を通し、愛と絆、欲望と希望を綴る心温まる感動ドラマ。オダギリ ジョーと柴...(詳細こちら


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May 13, 2006

ダ・ヴィンチ・コード展4

 予告↓どおり、六本木で開催中の「ダ・ヴィンチ・コード展」を観てきました。

「ダ・ヴィンチ・コード展」@森アーツセンターギャラリー

 

 杮落とし「HAPPINESS」以来の森アーツ。随分ごぶさたでした。

 展覧会は、デジタル技術を駆使した、「ザッツ ダ・ヴィンチ!」の世界です。件の小説に登場する作品を中心に、詳しい解説がなされています。もちろん、モナリザも「デジタルな」微笑で迎えてくれます。

 正直なところ、“本物好き”美術史っ子としては、ちょっと物足りなさも残ります。じっくり細部を観たいなーと思った瞬間に、ほかの人が押したボタン一つで別画面に変わってしまうのです。たぶん、美史のティーチャーたちは、お気に召さない展示なのかもしれません。でも、将来的には、時空を超えたこういうデジタルアートがどんどん増えていくような気もします。

 個人的にはイギリス・フランス・イタリアで、殆どの作品を観ているので(プチ自慢・笑)、懐かしく眺めることができました。またフランスにも行きたいな・・・。

 ダ・ヴィンチをよく知るには、初心者にもやさしい展示会です。もちろん、小説のファンにも。めいっぱい楽しめると思います。映画も観たくなります(そういう、宣伝効果を狙った展示会なのは誰が観ても明らかですが・・・)できれば、小説を読んでからの方が、より楽しめるような気がします。

 

☆6月23日(金)まで。森アーツは、22時まで営業してます!



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May 05, 2006

プラド美術館展3

 西洋美術館での開催(2002年)がわりと記憶に新しい、「プラド美術館展」が、今度は同じ上野公園内の都美術館で開催中です。

「プラド美術館展」@東京都美術館

 

 本展は大学時代の恩師、大高保二郎教授が監修を努めているので、新聞上でしばしばお写真を拝見してました。アタシはゼミ生じゃなかったんですが、ベラスケスについての流暢なご講釈は、とても印象的でした。

 さて、このプラド展は、かなりの人気で4年前の西美のときは、52万人のお客さんが入ったとか。都美の場合、過去の企画展で最も入場者数が多かった「オルセー美術館展 」(1995年)が52万人だったので、今回も多くの入場者が期待されています。

 やっぱり、世界的に有名な美術館の作品展は、ふだんあまり展覧会に足を運ばない人までもひきつける、集客力があるように思います。

 でも、そういうのって本当は、いかがなものかしら?と思うのです。だって、何せ混んでるんですもの!!(涙)GW中だから、覚悟はしてましたが、入るまでに20分くらいを要しました。で、背が高いのを良いことに、肩越しに作品を観る始末。

 こういうときは、諦めてスタスタ会場を歩くことにしています。入場料も安くないし悔しいけど、人に挟まれながら、歩調を合わせながら観るのはごめんです。で、心の中で誓うのです。「絶対、いつか本場で観てやる!って」(笑)入口付近は詰まっているけれど、意外と中盤からは空いていたりします。あくまで、気に入った作品を中心に、自分のペースを崩さないことが、肝心です。

 プラド美術館は、王室コレクションが中心なので、作品も豪華な感じのものが多いです。歴史の知識があれば、なお楽しめます。

 個人的には、展示会場終盤のゴヤの作品が好きでした。ゴヤの絵って黒くて怖いイメージが強かったのですが、それは後期。今回紹介されている前期の絵は、子供がいたり、明るいイメージの作品です。そんな発見が嬉しかったり。

 

☆6月30日まで。できれば平日に。休日なら、早い時間に行くことをおすすめします。



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May 04, 2006

ダ・ヴィンチ・コード4

 やっとこさ、読破しました。美術史専攻たるもの、遅ればせながら、という感じです

ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード(上)』(中)(下)

 話題になってた当初は、てっきり「専門書」みたいなものだと思い込んでいて、当時卒論執筆中で余裕がなかったアタシは、「守備範囲でない分野の話など読めるかいな」と、忌避しておりました。(ちなみに、卒論は日本の古美術でした)

 実は、史実に基づくミステリー小説だったのですね!(いまさら)

 守備範囲外・・・とはいえキリスト教美術のことはひととおり勉強したので、本書で述される「最後の晩餐」、「教会建築」の話は、とても興味がありました。本書の核となる「マリア」の話は、習ってきたエピソードを覆される新事実で、正直びっくり。これから、見方が変わりそうです。

 20日から世界同時上映される映画は、ほとんどが生の現場で行われたそうです。ルーヴルにはじまって、ロンドンに飛んで、またルーヴルで終わる・・・。いずれも4年前に訪れた地だけに、映像も楽しみ☆

 

 来週は、六本木で開催中のダ・ヴィンチ・コード展を観にいきます。



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April 07, 2006

本の仕立て屋さん −装丁を見る愉しさ、触れる愉しさー4

 霞ヶ関への外出の合間に、気になってた展示会へGO!(2年目だし、こういうズルいことも覚えなきゃ・笑)

本の仕立て屋さん −装丁を見る愉しさ、触れる愉しさー」@ポーラミュージアムアネックス

 

 銀座の端の方にあるギャラリーです。おかげで、帰社時間が遅れちゃって内心ヒヤヒヤ。堂々とズル休みできるほどの勇気は、まだないみたいです(苦笑)

 さてさて。アタシは本の編集の部署にいるんですが、主に本文(紙の部分)を担当するので、装丁(カバー)は別部署になります。とはいえ、本の「顔」ともいえる部分。この装丁次第で購買意欲が変わるといっても過言ではありません。毎回、単行本を担当するたびに、この装丁担当の人とのやりとりでお腹がいたくなります。だって、なかなか思いとおりに伝わらないし、ぶっちゃけあんまり彼らのセンスがいいと思えないんだもん・・・。アタシが代わりに作りたい!

 

 グチはさておき。この展覧会では5人の装丁家の作品が展示されています。作品によっては、よく知ってる小説のカバーだったりして、面白いです。最近刊行になったよしもとばななの小説のカバーが、何度もデザイン変更された過程なんかも見ることができます。

 同じ本づくりの人間として、学ぶところたくさんでした☆



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March 19, 2006

プーシキン美術館展5

d29ad0bb.jpg

 去年見逃していた展覧会を、偶然にも旅行先の大阪で観る事ができました。

「プーシキン美術館展」@国立国際美術館

 

 大阪の中心地(梅田やなんば)からほど近いところにあって、まだ新しいにおいがする美術館。地下をもぐっていく感じが不思議でした。

 

 プーシキン美術館は、ロシア・モスクワにある近代美術館です。2人の実業家がコレクションしたフランスの近代絵画が数多く収められています。

 このプーシキン展で、いちばん観たかったのは、マティスの金魚(写真)!東京開催のときから、ずっと気になっていたのです。やっと会えた〜☆

 作品は、近くで観るととても荒いタッチで、キャンバスの地が見えるほどの薄塗り(油が少ない感じ)。金魚も近くで見ると決して上手じゃないんだけど、なんだか可愛らしい。しばらく絵の前でボーっとしてました。

 思えば去年12月の北斎以来の久々の美術館。

 前夜は仕事が終わってからすぐ、新幹線に飛び乗って、なんばで再会した親友たちと深夜まで語り合って・・・とにかく一気に夢中でここまで来た感じだったので、絵の前でちょっと心が潤って元気になった、まさに「水を得た魚」な自分が、水槽の金魚とダブって観えたり。なかなか思い出深い作品になりそうです。

 ほかは、日本でも人気の高い印象派を中心に、ピカソなど有名アーティストがずらり。「そういえば、もともと印象派が好きで美術史やろうって思ったんだよなー」なんて、一人しみじみしちゃいました。



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December 03, 2005

北斎展3

3979e14b.jpg■ やっと観て来ました

今年一番の人の入りなのでは?と思うほどの大盛況ぶり。噂には聞いていましたが、10時半に入って80分待ち。14時には100分(たぶん120分以上だと思う)でした。

つくづく、大型企画展は早い時期、早い時間(できれば平日)に行くべきだな、と思います。

これだけ多くの人が訪れるのも無理はなく、作品の規模はすごかった!

世界各国で所有されている北斎作品が大集合。北斎の全てがわかるといっても過言ではないほどの見応えがありました。

■天才HOKUSAIのワークス

改めて、北斎は天才だったんだなぁ〜と思わせるバラエティーに富んだ画風の数々。かの有名な富嶽三十六景の版画はもちろんのこと、肉筆画もたくさん描いていたことがよくわかります。

でも、やっぱり富嶽〜に代表される一連の錦版画が一番よかったかな。青づかいがとても心地好いです。あと、波の描き方が好き。水しぶきの上がった感じも好き。同じ波の描き方でも、初期の頃はまだどこかおとなしめ。年を重ねる毎に力強さが増してきていることがよくわかります。

■大型企画展に思うこと

とにかく見応えは充分で、そのせいでいっぱいいっぱいになりすぎてしまう感アリ。開催をを2回に分けるなどして展示することはできなかったのかなぁと思わずにはいられません。作品が多い上に、鑑賞者も多くて、どうしても一つ一つ作品を大事に見たという感じがしないのです。

展示会場も、しきりに「かなり混雑しております。立ち止まらずにご鑑賞ください」「空いているところからご覧下さい」みたいな誘導がなされていて、分からなくもないけど、本来の美術館という場所としてはどーよ?って思う。

本来、美術館は作品とじっくり対話をすべき場所で、決して流動的に鑑賞したりすべきところではないはずなのです。個人のペースで鑑賞できることがベスト。うなじ越しに絵を観るのも、うんざり。(大きいことをいいことに、ついつい遠方から観てしまうのだけれど・・・)

作品の美しさに酔わず、人に酔うなんてありえないよねー、言いながら、図録を買ってとりあえず満足して帰るのも、ホントはありえないんだけど・・・(笑)この企画展は、たくさんの北斎作品が一度に集結したという奇跡に意義あり、ということだと思います。

■おまけ

明日最終日なので、ほとんど役に立たないと思うけれど、覚書き。

,覆襪戮早い時間に行くべし。遅くともお昼前。並ぶの覚悟なら、必ず防寒グッズを(アタシはカイロを貼りました。) 

∨椋悒哀奪困蓮∨楷枌浪治嘘のミュージアムショップにもあります。ゆっくり選んで買うならこっち。特に、ハガキに関して、東博所蔵の作品のものなら90円(会場は150円)で購入できます。ただし、図録(3,000円だけど買う価値アリ)は企画展会場にしか売ってないので、買い忘れのないように。

どうぞ、楽しい鑑賞を!

北斎展公式HP http://www.hokusaiten.jp/



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July 02, 2005

エピソード掘

友人に誘われて、STAR WARS EPISODE靴寮莵埔絮如六本木に行ってきました。
 
すごく良かった!迫力満点!
 
ぢつは、ワタクシSWシリーズにあまり詳しい方ではなかったので、
直前に、この作品をこよなく愛する弟から緊急レクチャーを受け、
おおまかな内容を把握してから臨んだのでした。
 
前後関係をわかっていないというのは、
真のファンからすれば、観るに値しない!と言われそうですが(現に弟にはそう警告された)、
でも、面白かったです。ホントに。
アタシはユアンマクレガーが好きなので、
ひたすら「オビワン、死なないで!」と後半ドキドキで祈っていたのですが、
これも、エピソード鍵聞澆鬚舛磴鵑抜僂討譴个修海泙妊魯薀魯蕕靴覆い呂此
すいません、ホント初心者でした。
 
内容を話してしまうと、つまらないのでやめますが、
けっこう切なかったです。
大切な人がダークサイドに墜ちてしまったら、絶対生きていけません。
 
 
皆さんはどうぞ、「真の楽しみ方」で、このシリーズを完結させて下さい!
 
 


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May 18, 2005

京都検定テキスト交換

京都・観光文化検定試験公式テキストブック
 
 
 
 
 
 
 
去年11月にも書きましたが、
『京都・観光文化検定』のテキスト(淡交社)に大量のミスがあったという件。

久々に関連ページを開いたら、旧版を無料で改訂版に交換してくれるとのことでした。http://www.kyo.or.jp/kyoto/kentei/kyotokentei/

さっそく手続きをしたら、専用の郵送封筒が送られてきました。
こちらの送料負担は一切ナシです。
 
出版側としては、かなりの損&手間がかかってるなぁと思います。
5万部売れてるちょっとしたベストセラー本なので、なおさら。
ニュースになった当初はあまり感じなかったけど、
出版の現場に入ってみて、
誤字脱字一つ出すことが、差し替えになったり戻しになったり、
いかに大変なことかということを感じるようになりました。
 
第1回の試験は話題になったので、
たぶんテキストの売れ行きは落ちない(むしろ伸びる?!)気がするんですけどね。
ちなみに、今年の試験は東京会場とかないのかなぁ・・・。


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May 07, 2005

He will be back....Really?

今さらながら、ネットがものすごい力を持つ時代です。
 
会社で毎朝、業務に関連のある新聞記事にマーキングをする作業をしているのですが、
お決まりの省庁・法律関連に加えて、ネット関連もチェックするように指示されました。
掲示板の書き込みが本に、面白いブログも本に、といったケースが増えてきているから、見逃せないと。
言われて、納得。
 
それにしても、
電車男は映画化されるまで(しかも主演は山田孝之!)に至っちゃうなんて、
電車男氏本人は当初想像もつかなかったことでしょう。
そんなことを、今日から公開の『交渉人 真下正義』の本編前に考えてました。
 
公開初日に映画を観るのは久しぶり(『もののけ姫』以来?)です。
『踊る大捜査線』の支流にある作品でありながら、
『踊る〜』に捉われない、単独での勢いみたいなものを感じました。
色んなキャラが登場するところは、やっぱり魅力です。
 
ただ、地下鉄ジャックが物語のメインなので、
列車が猛スピードを上げるシーンとか、乗客が押し潰されるシーンとか、
更には『猛スピードのままカーブを曲がったらぶつかるぞ』みたいな台詞が出てくるのですが、
脱線事故と重なってしまって苦しくて、そこだけは正視できませんでした。
これだけは、時期が不運だったとしか言いようがありませんが・・・。
もしかしたら公開中に、色んな意見が出るかもしれませんね。
 
とはいえ、上記のようなシーンを除けば
和製『スピード』みたいな緊迫感と痛快感があるし、終始楽しめました。
今度は、キアヌ&サンドラ並に雪乃さん(水野美紀)にも活躍してもらいたいです。
 
 
さてさて。
休みと出勤が交互して、ハレとケがごちゃまぜになったような一週間でしたが、
最後は大きく深呼吸。
来週からまた元気に行きましょう!
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April 16, 2005

ビジネス初心者

昨日は会社で電話デビューしました。
たかが電話、されど電話、やたらと緊張しました
 
相手の名前・用件をちゃんと聞き取れるかっていう不安と、
課の周りの人に見られている(実際はみんな仕事に夢中で見てない)という恥ずかしさとで、
1本の電話につき、体温が1度上昇しました
テンパるアタシに、隣の主任は
「さすが、滑舌良いよね。」と言って下さいましたが・・・。さて、どうでしょう
 
 
会社の話ばかりしててもツマラナイので、
今日は久しぶりに、最近読んだ本の紹介でも。
 
松田公太『すべては一杯のコーヒーから』新潮社
すべては一杯のコーヒーから
 
タリーズコーヒージャパン創業社長の自伝です。
幼少時代の海外生活がきっかけでビジネスにつながったこと、
スペシャリティコーヒーとの出会いから1号店オープンまでの苦労、
事業拡大の様子などが書かれてます。
 
ビジネス初心者のアタシでも、
何となく企業の動きみたいなのが分かる読みやすい本です。
 
何事にも情熱があれば!という著者の熱さとバイタリティに圧倒されます。
何気なく生協で買ったけど、社会人はじめに読むには相応しかったかも。
 
 
この本を読むと、タリーズのコーヒーが飲みたくなる(自然な流れ?!)のですが、
会社に向かうバス停近くのタリーズは、7時前はまだ空いてません。
っていうか、アタシ早朝出勤過ぎるよ・・・(涙)


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March 20, 2005

ミュシャ展

Pht0320183900.jpg上野の東京都美術館で開催中の「ミュシャ展」に行ってきました。

よく考えたら、学生料金で鑑賞できるのもあとわずかです。

 

 

案の定、館内は大混雑でしたが、ミュシャの絵は期待を裏切らず綺麗で、

鑑賞中、ずっとため息が出てしまうほどでした。

久しぶりに、「きれー」って素直な気持ちで観てました。

 

それで、気づいたんです。

美術史の勉強を本格的に始める前は、いつも美術品に対して

純粋にずっとこんな気持ちだったのにねって。

 

勉強を始めると、やれいつの時代の作品だとか、やれ図像学的にどーのこーのっていう知識が先行しちゃって、

どこかナナメな鑑賞をしてしまっていた気がします。

特に、ここ一年は卒論関連の鑑賞が多かったので、

いかにきちんとまっとうに鑑賞できて文章にできるかっていうことばっかりに捉われてた気がします。

何て面白くない!

 

ふだんは殆ど買わないのですが、

今回のミュシャ展は何度でも観たいなって思って図録を買って帰りました。

これを見て初心に返るべし、です。

 

▲ミュシャ展(〜27日まで!)  http://www.ntv.co.jp/mucha/



bratt628 at 18:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Art