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サンパウロ地下鉄に高齢者案内補助駅員



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 サンパウロ市地下鉄公団は11月3日から地下鉄5駅に、高齢者乗客の案内補助駅員を配置し高齢者利用客の利便性に勤める。

ファビオ・ナッシメント人材開発担当課長 の発表によると、補助駅員が配置されるのは次の5駅、セー、アナ・ローザ、タトゥアッペ、サンターナ、サウーデ各駅。

「同世代の人が案内してくっれるのだったら高齢者利用客もより安心してメトロを利用してくれるだろう」との発想から、今回の募集条件としては、60歳以上であることを掲げた(学歴不問)ところ33人の定員に対して250人の応募があった。

 この補助駅員の主な仕事は高齢者利用客へ路線と乗換え案内、路線バスとの乗継案内、駅周辺の地図案内、構内のエスカレーター補助などのサービスだが、如何せん補助駅員自体が応募条件にもあったように高齢者であるため、年齢相応に無理の無い程度に仕事に就けるように配置場所には詰め所も設置され、就労中に終日立ち通しというような事も強要されないとの事。この企画はサンパウロ州社会扶助課との共同で進められ、今回の試みの結果しだいでは、各路線駅に拡大する計画で進めているという。

ちなみに、採用された高齢駅員の収入は、毎月、合計197R$(レアル)日本円にして約1万円だが食料品パック、食券が支給され、半年後69R$(約3500円)昇給されるそうです。




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braziln at 08:34|Permalink

低所得層の叫び 高齢者、失業ヤング層


日本でも所得格差が問題視されているがブラジルの格差は日本の比ではない、ブラジルからこのようなニュースが届いた。

聖地として有名なアパレシーダ市(サンパウロ州)では独立記念日の7日「第14回恵まれない層の叫び」をテーマのデモ行進及び討論会が行なわれた。

同日早朝、ポルト・デ・イタグアスーから中心地まで約10kmの距離を行進、失業者、高齢者及び低所得労働者ら約4万人が参加した。

主催者側によると、政府当局への要求はもっと雇用、住宅、そして公正な所得配分をという事である。

まず生活、ついで庶民の参加権等々、議論で取り上げられたところは、国内での食糧不足の懸念だ。

政府は食糧の輸出を優先しているが、この状態を続ければ我々はどうなる?

不足するようになれば高価な食料品を買わされる。

国内の大都市における凶悪犯罪を問題視するほか、大都市における諸官庁の空きビルの利用も取り上げた。

一高齢失業者(62)は、就職難にふれ、自分は老齢だからとのけものにされるので止むなくパート労働で食いつないでいる。

一方、都市周辺の若者たちは技術を持たないので就職できない。政府は大至急こういった問題を検討しなければ、と主張した。

サンパウロ州同様のデモ行進がリオ及びベロ・オリゾンテ市でも行われた。





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