住まいづくりを考えた際、自分が高齢になった時のことを頭に入れながらプラン計画していくことは非常に大切です。
計画段階では、将来のこと以上に資金や間取り、設備機器など決めていかなくてはいけないことがたくさんあります。
建てた後で、こうすれば良かったといっても家づくりはやり直すということができないので、事前にしっかり見据えておくことが重要といえるでしょう。


■子どもが独立した後の生活はどうしますか?

30代で新築や中古住宅を購入しようと計画している中で、自分の子どもたちが独立した後のセカンドライフをどうするか考える人は少ないものです。
例えば、高齢になった後のバリアフリー対策や、ユニバーサルデザイン、室内の温度差をできるだけ抑えた住宅性能、緊急時の身守り機能などの設備や工夫は言われて初めて思いつくことではないでしょうか。
このような住宅の仕様はもちろん大切ですが、老後も自分の身のまわりのことを自分でできるくらい元気な状態でいられることの方がずっと快適な暮らしといえます。
つまり、夫婦お互いが元気で過ごせるような住宅仕様、性能、家族や独立した子どもや近隣の人たちとどう関わっていくかということも大切になります。


■子どもに世話になりたくないというのが本音

ネット検索や、直接自分の親に聞いてみると高齢者にしかわからない複雑な気持ちがたくさんあるものです。
大半の人は、高齢になった父母を自分で介護した体験がトラウマになっていて、元気なうちは子どもの世話になりたくない、迷惑をかけたくないと考える人が多いでしょう。
高齢になっても快適で自立できる暮らしとは、どんな家が考えられるのでしょうか。


■家族と住居しながら自分だけの居場所をつくる


自分で家事をするのであれば、火を使用しないオール電化住宅は有力な候補です。
だいたいのオール電化住宅は、断熱や気密が高性能になっているので、冬は暖かく夏は涼しいという住まい環境を維持できます。
ユニバーサルデザインやバリアフリーについては、余程無理な要求をしない限り大半の施工業者はきちんと配慮された仕様にしてくれるでしょう。
そして、夫婦それぞれが自分のペースで生活できる居場所があるということは、家族や周囲の人たちと色々な形で関わることができる大切な空間です。
自分ひとりの時間を持ちながら、つかれず離れずの関係で暮らすことができるでしょう。
今後の住まいづくりは、家族と一緒に住みながらも適度な距離感を持ち、常に気配を感じていられる住まいがスタンダードになるのではないでしょうか。