冒頭1

ギターなど楽器をやっていると、常に気になるのが周囲への音漏れ。とくにマンションなどの集合住宅では、隣室や上下階への騒音は深刻な問題です。むやみにアンプで音を出していると、いつトラブルになるかわかりません。
とはいえ、メーカー製の市販の防音室を導入したり部屋を防音施工するとなると、数十万円~数百万円のお金が必要、とても簡単に出せる額ではありません。

ネット上では、多くの方がDIYで自作した防音室の製作過程やノウハウを紹介されています。
これに倣って、思い切って自分でも自作に挑戦してみました。
設計から完成まで、さまざまな試行錯誤や発見などがあり、かなり苦労した部分などもありましたが、それらも含めて全工程を紹介していきたいと思います。


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自作に思い切る前にとりあえず調べたのは、市販の防音室。
しかしアビテックスの低グレードのもので中古でも20~30万円と、その値段でまず挫折・・・。

アビテックスだんぼっち


そんなときに登場したのが、ダンボールでできた「だんぼっち」です。これなら送料入れて7万円ほどですが、サイズを調べてみたら、楽器の練習にはちょっと狭すぎました。

他には、10万~10数万円ぐらいでマジックテープやファスナーですぐに組み立てられる製品もあり、このあたりも候補にしていました。
ところが調べていくうち、どうやら防音性能がそれほど良くなく、楽器の練習にはあまり向かないということがわかりました。

 

二重壁構造そこで出た結論が、「自分で作ってしまえ」

ブログなどで紹介されているのはDIYといえどかなり本格的で、二重壁の間に吸音材を挟むという構造にすれば、市販の防音室にも引けを取らない性能を実現できるうえ、費用もだんぼっちを買うのと同程度でできるようです。


これらを参考に、とりあえず設計と概算の見積りをしてみました。
予算的にはかなり安上がりにできそうなのですが、大きな問題に気づきました。それは防音室の総重量です。
ギターを余裕をもって弾くには、できれば1畳程度の広さがほしいところで、その大きさで二重壁にすると重量が300kg近くになってしまいます。その上に機材や自分の体重が加わると400kgです!

設置する部屋の床は、L-45というふわふわしたフローリングのため、重量が重たくなりすぎると床が沈み込んでしまいそうでこれはちょっと心配です。
アップライトピアノでも250kg程度で、それでも床には対策が必要と言われます。これはいかんということで、再度設計をやり直して、もう少し軽量化することにしました。

次のページでは、軽い防音室でも効率的に効果を上げられるよう、使用する資材を検証します。