笑われ者になる勇気

　フィリピンに滞在している間、ささいな挑戦をしてみた。

　その挑戦とは「カート」である。あのマリオカートのカートね。

　フィリピン在中の営業マンがストレス発散するのにカートをやるので、社長も乗りなよ！と誘われたのだ。

　一通り業務を片づけて、ある晩にカート場につれられていった。「カートなんてそもそも面ろいんかなー、興味ねーなー」と本心思いながら到着。

　すると、どうでしょう・・・カートのスピードがやたらに速い！！時速１２０KMでるらしい・・・ちょっと運転みすったら死ぬじゃん！

　見た瞬間、凍りつく・・・。しかもギャラリーが結構いて、結構な盛り上がりだ。


　さぁさぁ、恐怖心に襲われる。そして次にくるのは「恥をかきたくない！」という思いだ。だって、カートなんか乗ったことねーし、イロハもしらねーのに、突然「乗れよ！」といわれても・・・。


　しかし、恥をかきたくないから止める。。。といった類の発想は上田にはない。いつだって、笑いモノになる覚悟は持っていたいものだ。


　最初の一歩は誰だってある。その一歩は誰だって怖いはずだし、最初はみんな初心者だろ？・・・なーんて自問自答しながら、ツナギの皮ジャンを着させられ（ほんまレーサーみたい）、フルフェースのメットをかぶりカートに乗り込む。


　「右がアクセル、左がブレーキ。はいどーぞ。」

　と、なんとも営業マン、ジェリーの親切な説明を２、３秒うけて、カート場の知らない兄さん2人に突然カートをコース上に押し出される・・・オーノー！！(((( ;ﾟдﾟ)))

　案の定、1週目はびびりすぎて、エンジンがエンストを起こしそうになる、、、みんな、もうスピードで走ってる中、俺一人だけ時速３０KMくらい？
　ま、一度恥かえちまえば後はふっきれる。だいたい、乗り物系でカーブが必要な競技は、上半身の動きがものをいう。スノーボードでもサーフィンでもそう。そして、上半身をコントロールするには目線なのだ。・・・と色々工夫してやるうちに数周で結構なスピードでドリフトかませるようになってきた。。。

　10周くらいしたあとに、取引先が「信じられない！最初の走りだとは思えない！でも、俺よりはおせーよ。ＯＫ？」

　なーんて言ってきた。内心、「うるせーよ。初めてなんだから当然だろコラ！」と思い「日本でちょっと練習して又来たとき、いわしたらなアカンのー」と決意。


　しかし、結構な恐怖との戦いだったのでおわったすぐは、ゲロでそうになった・・・ゲロ吐きそうにはなったが、このスピードの恐怖との格闘をした興奮はしばらくつづいた。


　いつ、何どき、上田スタイルとして「笑われ者になる勇気」、こいつはいつでも持っておきたいね。。


°°−ｙ（￣。￣　）

ひらけ扉よ！

　さてさて、計画とはズレこむためにあるものだ。フィリピンのインターネットカフェ、オープンを当初９日と考えていたのだが、ずれ込んでいる。
　ま、そもそも、思いついてから２週間でオープンさせようとするのがムチャといえばムチャか。しかも海外で。

　しかし、無謀とはいえ店舗は１００％完成していた。あとは、現地の回線業者の回線開通待ちのみ。
　正直驚いた。フィリピンの人は非常にスローペースで働くイメージがあったので、数か月かかる可能性も否めないと思っていたのだけども、現地のスタッフ達の懸命な努力もあって、３週間でしあがったのだ。
　聞くと、ほとんどみんな泊まり込みで仕上げたとのこと。よくやってくれたと思う。

　しかし、日本も海外もおなじで適材適所が一番。自分の能力が、自分のやりたいことと違うところにあったとしたらば、例え嫌だったとしても自分の能力を持っている部署にアサインされる。そうでなければならない。

　一人のスタッフはマネジメントに当初加わっていたのだが、その能力にかけていると、プロジェクトリーダー（PL）にジャッジを下された。そして、ハードウェアのメンテナンスにアサインされたのだ。

　そのスタッフはよほどマネジメントをしたかったのか、ワンワン泣きだした。見てて非常に可哀そうな部分もあるのだが、泣くだけないてもらうしかない。

　しかし、非常に頼もしい限りだ。それだけみんな本気でやってくれているという証拠だからだ。

　時空を超えて、イクシースピリットが伝えることが出来るものなのだ。
　
　ちなみに、当プロジェクトに上田の介入はほぼなく、弊社PLを主軸として築き上げることができたのは意義が大きい。


　また、新たなる扉がひらかれる・・・


　しかし、いつネットがつながるんだろう？？(´・ω・｀;