2つの東京とヨコスカの現在・過去・未来~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグLast~

Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~アーティスト村とコミュニティバス~
上地克明が与えたもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1~
吉田雄人の遺産と林伸明の危惧~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2~
小泉進次郎と藤野英明が学ぶべきもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ3~

上地・横須賀市長 初登庁 「命がけ、全力、健全で」 /神奈川@毎日新聞2017/7/11

 さて上地新市長が初登庁し正式に上地市長体制がスタートしました。という事でこの独自の戦いを展開してきた当シリーズもやっとラストです。

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写真:海軍カレーの人気店よこすか海軍カレー館

魚藍亭のよこすか海軍カレー館@ヨコスカイチバンより
この度、平成29年8月31日をもちまして、閉店させていただきます。
永きにわたり、ご愛顧いただいきました皆々様に心から厚く御礼申し上げます。

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魚籃亭 元祖よこすか海軍カレー(200g)
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 さて中小企業政策を重視する上地市長に早速の試練と言うわけではないですが、海軍カレー好きにはおなじみのお店魚籃亭海軍カレー館が8月に魚籃亭本体が7月末に閉店すると言う情報が入ってきました。


【速報】神奈川のカレー名店『魚藍亭』が閉店決定 元祖・よこすか海軍カレーの味 8月31日まで営業 ぜひ味わって!@今日のカレーNEWSより

明治時代に日本海軍で食べられていたカレーを現代にに再現し、「ご当地カレー」ブームを作り出した上で、19年間も中心となる人気店として活躍した歴史あるお店なのです

当初市内15店舗でスタートした「海軍カレー」加盟店は、現在80店以上を数えるようになったとはいえ、精神的支柱となる名店が閉店となるインパクトは大きく、地元・横須賀市では悲しみの声が広がっています

閉店の原因は、経営者の方が亡くなられ建物も老朽化していること等があるようです カレーは現在でも圧倒的支持を得ているだけに、残念で仕方がありません

 さて籃亭海軍カレー館と言えば横須賀が海軍カレーで売り出したころから積極的にカレーをプッシュしてきたお店であり、その閉店の理由は「時代の波に取り残されて・・・」みたいな話と言うよりも後継者の問題のようです


私的まちづくり論番外~今の地方に必要なのは報徳仕法か?~より

2013年「休廃業・解散企業動向」調査 年間倒産の2.6倍東京商工リサーチより
2013年の休廃業・解散件数は2万8,943件で、過去10年で最多を記録した。2013年の倒産件数(1万855件)の2.6倍に達した。2013年の倒産は5年連続で前年を下回り、1991年以来22年ぶりに1万1,000件を割り込んだが、休廃業・解散は年々増加をたどり対照的な動きをみせた。中小企業金融円滑化法で倒産が抑制されている一方で、業績ジリ貧や後継者難などで事業継続を断念する企業が増えていることがわかった
 続いて企業についてみていきます。これは地方での動向と言うよりも全国での動向ではあるのですが、中小を中心とした企業を見ると赤字が続いて資金繰りが行き詰った倒産よりも分度を弁えた結果今後を諦めて休廃業と言う形で会社をたたむケースが2.6倍と会社の終了の大半を占める事態になっています。
 そもそも魚籃亭に代表される最近の中小企業に関して言うとかつての様に「赤字や借金が積み重なっての倒産」は全体の1/3程で大半は黒字だったり赤字でもそれほど深刻な状況になっていない中での廃業となっています

YOKOSAN(ユニオネックス):
2013年に京急ストアに吸収合併
エイヴィ:2017年にヤオコーの完全子会社化
平坂書房:2017年にLIVIN店、MORE'S店を文教堂に移管、武山店、北久里浜店閉店

 そして魚籃亭よりもう少し大きな規模のお店では横須賀外の大資本にチェーン全体あるいは1部店舗を経営譲渡する例が目立ちます。これは少なくとも譲渡される既存の店舗に関しては利益が挙がっているが結局自前で存続できないと言うこれも魚籃亭と同様の事情があるように思えてなりません。言うなれば1代あるいは複数の世代で築き上げたチェーン店が売り上げや利益よりも後継者の不足で存続するには他の資本に託すしかなくなった。そんな構図を感じるのは私だけでしょうか?

約束3中小企業・地元経済をよみがえらせます。@上地克明より
中小企業の復活なくして、横須賀経済の復活はありません。市会議員時代に中小企業振興基本条例の制定に全力を尽くした経験から、各社が持つ、アイディアや技術を事業に結びつけるためのヒントや提案、お手伝いが受けられる、中小企業向けのアドバイザー制度をつくります。また、事業で課題が生じると、次の一手が打てなくなる現状を打破し、意欲ある方々が、再チャレンジできる融資制度や人材紹介制度をつくります

 さて中小企業に強いと言われる上地新市長ですが果たしてこの問題に気付かれているでしょうか?この手の問題で最悪のケースは黒字廃業・倒産で売り上げ・利益が挙がっている企業が継続できなくなり、その売り上げが生み出す雇用・周辺産業の売り上げがそのまま失われることです


 女性シェア
合計2773
卸売業,小売業54619.7%
うち卸売1083.9%
小売りなどその他43815.8%
宿泊業,飲食サービス業2418.7%
生活関連サービス業,娯楽業1405.0%
教育,学習支援業1374.9%
医療・福祉59421.4%
サービス1585.7%
公務632.3%
表:各職種の女性のシェア(民間給与実態統計調査2014年度版 労働力調査年報より作成、単位:万人)

 そしてこの倒産で大きな被害を受けるのは女性たちと言えます。YOKOSANやAVE等のスーパーに代表される小売業、魚籃亭に代表される宿泊・飲食サービス業は医療・福祉と並び女性の雇用を支える重要な業種であり、合わせると女性の雇用の1/4近くを担っています

 もし私なら地元の金融機関である湘南・かながわ両信金、横浜銀行、それに京急の各社と横須賀市で企業存続をテーマとしたファンドを立ち上げます。金融機関はともかく何故京急かと言うと、京急などの交通企業は交通機関を運営するのは確かに本業ですが、沿線地域の小売・サービスを中心とした投資ファンドと言う側面を持っています。横須賀の場合地元スーパーを京急系の京急ストアが吸収したと言うのは非常にわかりやすい実例です。

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写真:自衛隊客を歓迎するお店の看板

 さて暗い話が多くなりましたが、よくよく考えて見ると実は中小企業の話を書きながら「売り上げが減って・・・」と言う話を一切していない事に気が付きました。さて今回の市長選挙の最大のテーマは「人口減少とどう戦うか」だった訳ですが逆の視点「横須賀は人口減少で消滅するのか」と言う視点で考えると実は個人的な見方としては楽観しています。このテーマを考えるときの私なりの結論は「東日本の中心として東京湾西岸あるいは相模湾東岸にある東京が滅亡あるいは無効化しない限り東京の海上交通・防衛の要所である横須賀はつぶれることは無い」という事です。

Choose or Loose統一地方選挙2015~政治家フジノのぶち当たった壁~より
また横須賀の歴史をひも解いても帝国海軍のない江戸時代1847年には猿島に台場が作られ、その前の1720年には直接軍事ではないものの東京湾の海上交通の整備のために浦賀に奉行所が建てられています。また江戸時代の前の戦国時代には厳密に言うと横須賀市内ではないですが北条氏対里見氏の前線基地として横須賀を含む三浦半島全体が軍事的な重要地点(一門の武将が配置されている)として位置づけられている
 さて上の記事は一昨年の市議選の時に書いた記事ですがもう少しわかりやすくまとめてみます。取敢えず明治時代以降の帝国海軍・米軍基地・自衛隊拠点と言うのは自明なので江戸時代以前に絞ってみてみると


江戸時代(徳川氏の関東支配の時代:1590~1867年)
1720年浦賀奉行所設立
1847年猿島台場配置
戦国時代(北条氏による相模国支配の時代:1518年~1590年)
1560年代北条氏規(北条家3代当主氏康5男)三崎城主に(一時期里見氏に三浦半島南部を奪われていたため、里見氏対策に)
室町時代(関東公方(鎌倉・堀越・古河・小弓)・管領上杉(扇谷・山内)氏による関東支配:1333年~1518年)
三浦同寸扇谷上杉氏から養子入り
鎌倉時代(鎌倉幕府による支配:1185年~1333年)
三浦一族の和田義盛侍所別当に

 分かりやすくと言いつつ決してわかりやすくは無いですが、まず江戸時代に関しては浦賀奉行所が目立ちます。ちなみにペリーが久里浜に上陸したのは浦賀奉行所を目指していたのが幕府の指示で久里浜に上陸したためで言うなれば外国が開国の為に申請する窓口として認識していたという事になります
 そして戦国時代の北条氏規氏と言うのは北条氏の水軍の責任者と言うポジションの人物(氏康の長男は早死に次男が真田丸で活躍した4代当主氏政、3男氏照、4男氏邦は武蔵国等の内陸部担当)であり、北条氏の本拠は小田原ではあるのですが、関東制圧の過程では鎌倉の鶴岡八幡宮の再建を取り仕切ったり、(本来なら鎌倉にいるべきの)関東公方を保護したりと鎌倉・室町時代の東京(東日本の都)である鎌倉の権威を最大限利用した一族で、その守りの拠点である横須賀・三浦半島地区に水上戦力の中心人物を配したと言うのはこの地域を重視せざるを得なかったと言えます
 室町時代に関しては関東管領から養子を迎えると言うのは同じように養子を迎えた常陸の佐竹氏の佐竹義昭が関東管領を譲ると進められて断った(結果関東管領になったのが上杉謙信)事から考えるといざと言う時には関東管領と言う室町幕府の役職的には関東・東日本のNo.2になる可能性があったという事です。
 鎌倉時代に関しては侍所別当と言うと政所別当と並ぶ幕府のNo2(ちなみに執権は侍所・政所両別当を兼任)の役職です
 また逆に室町・戦国時代の状況は東京が不安定・無効化した状況の例でもあります。三浦同寸は最終的に上杉氏からの援軍を得られずに滅亡していますし、氏規が三崎城主になったころの北条氏は里見氏に鎌倉の焼き討ちを許したり、三浦半島南部の支配を許しています
 こういった歴史を見ると横須賀・三浦半島と言う地域は東京湾西岸あるいは相模湾東岸にある東京(鎌倉・江戸)を守る拠点としての歴史があり、東京の地域の海上交通を考える上で重要な地域だったのが見て取れます。それは東京が異動したり、東京の地域の価値が低下しない限り続いていくものと考えます

 
藤野市議twitterより
横須賀は基地のまちではなく、農山村と漁村のまちだった。そのまちに帝国海軍がやってきて急激に人口が増えた。そして今、人口ボーナスの結果として必ず起こる人口オーナスが起こっている。今こそ横須賀は本来の姿に戻るべきだ。
歴史を感じる@西郷宗範の歴史散歩
地図で見る横須賀ヒストリー@小林伸行

 さてこんな歴史を持つ横須賀市ですが、議員さんの歴史認識を見ると一つの特徴に行きつきます。一言でいえば「横須賀と言う地域は地震か何かで近代にいきなり発生したのですか?」と問いかけてみたくなるような歴史観です。確かに行政機関としての横須賀市の歴史を鑑みるに明治時代にできた帝国海軍の影響が大きいです、その前史としての徳川幕府による東京湾の防衛体制も含めて。ただ三浦半島地域と考えるとそもそも鎌倉時代には首都鎌倉に隣接し一時期は北条氏と並ぶ幕府No.2 まで輩出した有力御家人三浦氏の本拠地です。また幕府が京都の都に移った室町時代でも鎌倉時代でも東日本の政治的中心であり続けた中で三浦氏はその有力勢力である上杉氏の一門衆として活躍していました。そもそも福島県の会津若松市が姉妹都市の理由を考えると中世・もう1つの東京の輝いていた時代の横須賀の立ち位置と言うのは決して軽視できるものでは無い事は明らかなような気がします。
 
 こういった事を考えると個人的な妄想の域を出ませんが、県立大学に史学系の学部を新設する事を考えても良いような気がします。鎌倉時代・室町時代と言うのは横須賀だけでなく神奈川県も日本の中で京都と並ぶ最重要地域と言えます。鎌倉時代には鎌倉幕府があり、室町時代には関東公方(鎌倉・堀越・古河・小弓)・管領上杉(扇谷・山内)氏と有力氏族が乱立し、それに京都の幕府から派遣された後北条氏や上杉氏の名跡を引き継いだ上杉謙信、また周辺の有力勢力である武田・今川・織田・徳川の各氏がしのぎを削った東日本の最激戦地である関東の中心である。これほどの重要地域は他に京都府くらいしかなく、それに次ぐ愛知・静岡と言った地域が積極的にこの時代の歴史を掘り起こし地域を盛り上げるのに活用しているのに対し、神奈川県では国公立大学で史学を専門にしている学部学科すらない体たらくです。更に言えば日本で最も上手に歴史をビジネスに結び付けている会社KOEIの本社もあるのにもったいないとしか言いようがありません。


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写真:最後に締めはやはりこれか

 さて最後に未来と言うわけではないですが、この市長選挙で最も印象に残った写真から、選挙に合わせてと言うわけではないですが私もここ最近はいふりの聖地巡礼をやってみたのですが、ここで印象に残った話を書きたいと思います。聖地巡礼には基本的にそのコンテンツが放映された全地域から人が来る可能性があり、横須賀に限らず何故か愛知県から訪れる人が多いのですがそこでこんな話が入ってきました。「愛知など遠くから来る人は横須賀には宿泊施設が少ないせいかネットカフェや車中泊」をする人が多い。

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写真:聖地巡礼と言えばこの街、茨城県大洗町の肴屋本店

 これは巡礼者が貧乏だからではありません。聖地巡礼で話題になったまち、例えば茨城県大洗町、静岡県沼津市では主要舞台に旅館が1つくらいあって、そこに巡礼者はこぞって訪れ宿泊するのですが横須賀にはそういった宿泊施設はあるでしょうか?多分ないと思われます。これは様々な候補地から聖地を選択するアニメ制作者たちに「横須賀は宿泊施設が少なく宿泊前提は無理なのではないか」と思われているからではないでしょうか?
 アニメ制作者だけでなくビジネスマンであれば横須賀に出張する人たちが宿泊施設の無さにぼやいている姿は見た事は1度や2度ではないのではないでしょうか?
 そういった意味で今後上地市長は久里浜・横須賀中央・追浜の再開発も行うと思われますがそこで宿泊施設の誘致を行ってほしいと思います宿泊施設の存在は横須賀を訪れた人達に滞在時間をのばし、宿泊施設そのものや飲食店等の女性の雇用を生み出す産業に波及効果を生み出します。前段で「東日本の中心として東京湾西岸あるいは相模湾東岸にある東京が滅亡あるいは無効化しない限り東京の海上交通・防衛の要所である横須賀はつぶれることは無い」とは書きましたがこれはベストな状況ではありません。出来れば海上交通・防衛のかなめ以外の付加価値を生み出すことが横須賀を良い方向に導くのに必要な事であり、横須賀市長がそれに貢献できる役割は大きいのではと感じます。そこでこの宿泊施設の誘致は大きな一歩になるのではと感じるのですが如何でしょうか?

 さてこの市長選挙に関して好き勝手書いてきましたが如何だったでしょうか?「人口減少」と言う気の重いテーマではありましたがかえって横須賀の未来を感じていただけたら幸いです。

 最後にこの記事を書いてきたときに使ったBGM」の宣伝を
 故人ではありますが結果的に佐藤博氏のナンバーばかり聞いて書いてきました。メインに聞いたアルバムが無かったのでそれに近いアルバムを紹介しておきます。


 

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人気記事ランキング201706

さて6月のランキングが出ました。市長選無双と言うほかありません。

1. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影~
2. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
3. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~アーティスト村とコミュニティバス~
4. 上地克明が与えたもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1~
5. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~

 1位~5位まで横須賀市長選挙が独占しました。ちなみに6位以下でも
6位 吉田雄人の遺産と林伸明の危惧~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2~
7位  Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~
8位   吉田雄人と藤野英明の6年間~横須賀市長選挙結果に思う~
10位人気記事ランキング201705

 と上位10記事中9記事を占めると言うまさに無双と言うほかない状況でした。

1. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影~
2. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~

 さて興味深かったのは1位2位、実際の選挙では上地候補が僅差とは言え勝利したのですが当blogでは真逆で吉田市長について扱ったChoose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影~が最終的には2倍以内に収まったとはいえ大差をつけて読まれました。とは言え政策を扱った他の記事に比べてこの2記事が圧倒的だったと言うのは政策よりも個々の候補者に関心が集まったという事でしょうか?
8位   吉田雄人と藤野英明の6年間~横須賀市長選挙結果に思う~
 とは言え8年前に書いたこの記事がさりげなく8位に入っている事を考えるともしかしたら8年前には手を取り合って市長選挙を戦いぬいた吉田雄人と藤野英明の2人が何故こんなにいがみ合うようになってしまったのかと途方に暮れて読まれた方が多かったのかもしれません。

3. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~アーティスト村とコミュニティバス~
5. Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~
7位  Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~

 さて3,5,7位には政策について書いたと言うよりも政策を出汁に好き勝手書かせてもらった3記事が入りました。ちなみに3位、7位の両記事に関しては書いたのちの訂正が入ったことを改めてお詫びいたします。
 Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~アーティスト村とコミュニティバス~ に関しては上地新市長、林候補がコミュニティバスについて書いていたのがきっかけでコミュニティバスについて書かせてもらいました。取り上げた路線に関しては「写真を撮っているか、乗った事があるか、その双方か」と言う基準で選びました。また一般的にコミバスを書くときに無視されがちな「大型SC等が走らせる送迎バスなどのバス」に関しては必要だと思い書きました。あと個人的には候補の方や候補の周りにいる方に「コミバスを過大評価して導入を目的化しないでほしい」と言う気持ちも込めて書いたつもりです。
 Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~に関しては県知事を決めた2極化~千葉県知事選挙雑感~からの引用があるのですがどちらかと言うと県知事を決めた2極化~千葉県知事選挙雑感~の記事を書いたのはこの記事を書くための下準備と言う面があった事を告白しておきます。取敢えずこの記事を書いた時に大変だったのは地域別の人口の増減の表をExelで作ったのですがこれを記事に張り付けた後このblogの記入画面がえらく重くなったことでした。
 Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~に関しては男性を結婚と言う投資にいかに引き戻すのか~出生数回復の切り札~からの引用がありました。ちなみにこちらは今回の選挙特集に合わせた記事ではなく偶然です。とは言えこの記事の「男性の婚姻率が高い地域ほど出生率は高い」はともかくとして北海道に比べて福岡県、宮城県に比べて広島県の出生率は何故高いのかといった事は一般的に知っていてほしいですし、それが何故なのかと言う疑問は持っておいてもよいように思います。

4. 上地克明が与えたもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1~
6位 吉田雄人の遺産と林伸明の危惧~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2~

 さて最後の2つの記事に関しては選挙結果が出た後に書いたエピローグです。さすがに選挙の熱気が冷めやらないうちに書いた上地克明が与えたもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1~ は強かったという事でしょうか?
 上地克明が与えたもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1~を書いていて気づいたのはハイスクールフリートと言うアニメがこの選挙では思った以上に存在感があった事、そしてそこから見えてくる上地克明と言うベテラン政治家の仕事ぶりでしょうか?はっきり言ってこのアニメで盛り上げる仕掛けを作ったのは吉田市長である以上これをひっくり返すのは山田太郎元参議院議員位活動していない人では無理だと思います。その中で少なくとも「市長が変わったらこの楽しい場所がなくなるかもしれない」と不安に思うファンに向けて「大丈夫」と言うメッセージを送り彼らが反上地として大きく活動する方向にもっていかなかったのは見事だと思います。
 吉田雄人の遺産と林伸明の危惧~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2~
 そして一方その上地新市長と激戦を繰り広げた吉田市長ですがスキャンダルや議会との不仲と言う暗い部分ばかり映し出された気がしますが彼が横須賀の政治を変えたと言うのは間違いなくあったのではないかと言うのがこの記事を書いての感想です。少なくとも彼が立候補する前の2005年の市長選挙では基地問題が大きなテーマであり、12年前共産党系の候補が唯一「予算の1%をやりくりすれば小学校就学前の児童の医療費無料化が出来る」と言っていた児童の医療無料化は全候補が「中学生(共産系は高校生)までの無料化」を謳うようになりました。一方で基地がなくなったわけでもないのに共産系候補以外は基地問題のきの字も言わなくなりました。これは功罪はあるとは言え大きな変化ではないかなと思います。そんな中上地新市長がどのようなかじ取りをしていくかに注目したいところです。

 さてそんな横須賀市長選挙無双な一か月いかがだったでしょうか?個人的には5月に比べて3倍近いアクセス数にびっくりするやらうれしいやらの1か月でした。
 ご覧になってくださった皆様への御礼をして今月のランキングを終わりたいと思います。


小泉進次郎と藤野英明が学ぶべきもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ3~

Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~アーティスト村とコミュニティバス~
上地克明が与えたもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1~
吉田雄人の遺産と林伸明の危惧~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2~

 さて独自の戦いを展開する当blog選挙から一週間過ぎてしまいましたが独自に展開していきましょう。
小泉進次郎Facebook6/27より
横須賀市長選挙、上地克明さんが当選しました。応援ありがとうございました。
本当に厳しい戦いでしたが、多くの方のご支援をいただき、なんとか勝利を収めることが出来ました。
演説会や街頭、Facebook等を通じ、応援いただいた全ての方々に感謝、感謝です。...
これからは、上地新市長の進める「ヨコスカ復活」に向けたまちづくりを、国会議員の立場から全力で後押ししていきます。
皆さん、本当にありがとうございました!

 さて先代純一郎元総理の頃から自ら支援した候補が吉田市長に敗れている小泉進次郎代議士、初めて自分が支援した市長候補が当選した事に喜んでいるようです。ただ個人的にはこの選挙に関して言えば進次郎氏はある種背筋が寒い思いをしたのではと思っています。
「子ども保険」のジレンマ@白饅頭noteより

 こども保険に加えて、自民党は「子どもの数が多いぶん減税」するという「N分N乗(世帯課税)方式」を提案している。この税制についても「子化に歯止めをかける所得税改革」と位置付けており、社会全体で少子化対策を取り組むという意思を自民党なりに表明しているものだといえるだろう。

 しかしながら、これらの施策でベネフィットを得るのは、実質的には子どものいる世帯であることはいうまでもない。「子どもがいれば負担した分だけ得をする」ということは「子どもがいなければ損だけが残る」ということを意味するため、結局のところ「子なし税」の言い換えにすぎない。この国において、子どもがいることは婚姻関係にきわめて密接な関係がある(婚外子が少ない)ことを踏まえ、年収と未婚率の関係性を考えると、自民党が提唱する諸案は「低所得・モテない層に対する課税」としての性質を強く帯びてしまうのである。
こどもの日に、「こども保険」について考えた @玉木雄一郎2017/5/5より

そして、「こども保険」に関して一番残念だと思ったのは、シルバー民主主義の克服を掲げながら、就学前教育の無償化等を、年金保険料の増額という現役世代にのみ負担を求める形で実現しようとしていることです。全世代で支えるべきと考えるなら、なぜ高齢者にも負担を求める税財源によらないのでしょうか。

これは、原発の廃炉や賠償の費用を、税金ではなく取りやすい電気料金の上乗せから取ろうとする発想に似ています

 さて最近の進次郎代議士、自民党のプリンスとして活躍している反面、こども保険の件で反発を招いています。1つはやはり「年金保険料と言う現役世代しか負担しない項目の為(低所得者の多い)未婚者から(高所得者の多い)既婚者への所得移転」と言う点、もう1つは「取りやすい所からとると言う財源に対する考え方の安易さ」と言う点です。

ヨコスカ復活計画課題と解決策より
公共料金
8年前 
下水道・国保・介護保険料月額1人当たり約13000円

直近は
月額1万5000円で年額約23000円増加!
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写真:菅官房長官との2ショット(上地克明氏twitterより)
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~より
24歳昭和53年2月衆議院議員田川誠一秘書(国会及び川崎市担当) 
新自由クラブ広報副委員長就任
29歳昭和58年川崎市宮前区において最年少で県議選初出馬。
8,027票の支持を受けたが惜敗。
菅義偉@wikipediaより
1975年、政治家を志して相談した法政大学就職課の伝で、OB会事務局長から法政大学出身の第57代衆議院議長中村梅吉秘書を紹介され、同じ派閥だった衆議院議員小此木彦三郎の秘書となる。以後11年にわたり秘書を務めた[9][要出典]

 上地氏の政策と言うかビラを見ると市民の負担増加に対する批判が書かれています。解決策と言いつつ解決策が全く書かれていませんが強いて想像するなら、選挙運動初期にかつて政党は違うものの同時期に代議士秘書をしていた菅官房長官に会い2ショット写真を公開したような国や県とのネットワークを生かし負担増を提言する為に補助金などをもらえるように交渉していくという事でしょう。
 これはあくまで現職吉田市長の政治姿勢に対する批判であり、またそれに対する解決策ではあるのですが、これは「年金保険料負担率増加と言う安易な手段で政策財源を確保しようとする」進次郎氏には突き刺さった事ではないでしょうか?

横須賀市政初、吉田市長に対する2度目の「問責決議」を可決しました/吉田市長は自ら辞職すべきだ@「福祉のまち、よこすか」をめざして横須賀市議会議員・無所属藤野 英明HP2015/12/15より
本日の本会議に、吉田市長に対する2度目の『問責決議案』が提出されました。

前回(2015年6月)の『問責決議案』は上地議員とフジノの2人きりでの提出でしたが、今回は全く違います。

吉田市長の与党会派を除く、全ての会派が提出者・賛成者となって提出されたのです。~中略~
そして、賛成多数で可決されました

 

 またもう1つ考えておかなくてはならないのは吉田市長の敗北そのものが示すものです。今回の市長選挙は1部の不勉強なメディアだけでなく結構頑張って選挙について発信している人でさえ「小泉家VS吉田市長」と言った見方をされるのですが、本来は市議会をないがしろにする吉田市長対市議会と言う構図に父親から地盤を譲られたばかりで地盤が見た目より軟弱でかつ小学校から私立の関東学院六浦に進学して同窓会と言う独自の地盤を築く機会を持てなかった進次郎氏は一生懸命応援せざるを得ない状況になったと言うのが正直な所ではないかと思います。「議会への対応が不誠実で反発を買っている」と言うのはTV等が報道する安倍首相の像とかぶります。そして今回吉田市長が負けた構図と言うのはもし安倍首相が総選挙で負けるケースを考える上で非常に参考になります。しっかり対抗軸を打ち出せる野党候補に対し、与党の評判が散々で支持を失う。今は有り得ないと思いますが、場合によっては起こりうる、そういった状況を目の当たりにしたと言うのはやはり突き刺さるものはあったのではないかと思います。

 そんな進次郎氏ですがもしこの選挙で学ぶものがあるとすれば以下になるでしょう。
1つは安易な負担増は避けるべき事、これは現職吉田市長の敗因の1つであり、かつご自分が今やられている事です。2014年に安倍首相が「消費増税延期」を旗頭に大勝利した事や上地新市長が「国や県との交渉」で負担軽減を意識させたことを考えると少なくとも最終的には負担増となってもそれを避ける為に最大限戦う姿勢は示す必要があると思われます。
自民党・小泉進次郎衆院議員 こども保険批判に問い返す「子供は『社会の宝』じゃないんですか?」 産経「主張」にも反論@産経新聞2017/5/9
 もう1つは自分の政策に反発しそうな人から説得する事、これは真っ先にはいふりのファンの所を訪れた上地新市長から学ぶべきところです。はっきり言って正論でねじ伏せようとしたら反発する人は反発を強めるだけと言う面があります。上地市長はファンの所を訪れたところでファンを完全に味方につけたわけではないですが、少なくとも敵対するのは防いだのではと感じます。多分進次郎氏がこども保険に反発する人に対してしなければならないのは新聞に正論を乗せることではなく例えば白饅頭氏のような人の話をじっくり聞くことなのではないかと思います。
 
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藤野英明twitterより

 さて小泉進次郎氏を取り上げたのでもう1方、やはりこのblogで横須賀市政絡みの話だと何度も取り上げたある種中心人物藤野英明市議です。やはりこのblogの横須賀市政絡みの話では最近、特に今回の市長選挙に関しては小林のぶゆき市議も頑張っているのですが、やはり市政絡みの話を書くときにはこの人の情報発信の量の多さ、あと吉田市長前からの経験は有難い所です。感謝いたします。
 さて話がそれたのでもどしますが、今回の選挙で目立ったなと感じたのは藤野市議をはじめとする上地新市長を支持する人による吉田市長へのネガティブキャンペーン、そのあまりのひどさに上地新市長を支持しているだろう有権者から「フジノは何もするな、旅行にでも行っててくれ」と言う批判(しかもそれに対し何故か「選挙モンスター(吉田市長)からの批判」と言う形で対応している)もありました。

東京を絶望都市と呼び、100万円以上も借金してまで都民に訴えたかった選挙秘話@選挙ドットコムより
―高橋氏:期間中、自分が都知事だったら「都政のことを真剣に考えて立候補している他の候補者やその支援者を応援するのが筋だ」と思って、自分の宣伝ではなく、他の候補者の応援演説をしていました。小池候補や鳥越候補の応援に行きました。追い払われてしまうこともありましたが、支援者の方に「応援してるよ」と言ってもらえたことが印象に残っています。

高橋 しょうご

今井絵理子議員「批判なき政治」ツイートで炎上!「あなたの政党は…」ツッコミ殺到@デイリー2017/6/24

 昨年の都知事選挙で他の候補の応援演説を行って話題になった高橋しょうごと言う候補者がいました。また最近自民党の今井絵里子議員が「批判なき政治」と言うツイートで炎上して話題になった事がありました。今井議員や高橋候補は1983,4年の生まれで藤野市議より大まかに10歳下の世代、彼らから見たときに批判=個人攻撃を繰り返すようなやり方は正直生産的な政治からほど遠いものであり、自分たちにとって切羽詰まった状況を改善するための議論に徹してほしいと言う願望があるのでしょう。そんな彼らからみて今回の藤野市議の行動はどう映るのでしょうか?

18年卒は「大手企業志向」 高給、安定性も重視@ITMediaビジネス 

 また中小企業育成に対する有権者の疑問に対し「大企業の誘致に全国の自治体が疲弊している、日本の企業の99.7%は中小企業」と言った回答にも疑問を抱きました。今の若い世代は就職氷河期世代が中小企業が中心のブラック企業(ワタミのような例外はあるとは言え)に使い捨てになっている状況を見て、大企業志向が高く、それは上の世代が情けないとか言っても仕方ない状況です。「大企業誘致はコスパが悪い、だから中小企業だ」と言う地域に移り住みたいと言う若者が何故出てくるのか?これは上地新市長も含め問われるところではないでしょうか?

 そんな藤野市議が学ぶべきものは何でしょうか?個人的には上地新市長・吉田市長双方から「結婚し子供を作り子育てをする」事を学ぶべきではないかと思います
 今藤野市議に足りないのは普通の現役世代の意見がおのずと入ってくる環境ではないかと思います。カフェトークにしても藤野市議の政治姿勢に共感した偏った人達が多くなっているのではないかと想像します。
 まずお嫁さんをもらう事でおのずと生活(家事+家計の為の資金調達=労働)の視点を持った身内が出来るわけですし、子育て中であれば保育園や学校のPTA等自ずと子育て中の世代と接点を持たざるを得ない場所が増えるわけです。現状の藤野市議の考え方は現役世代の考え方とずれていて「正しい理念」にとらわれ過ぎているように感じます。それを最も自然に補正するにはこれ以上の方法は思い浮かびませんでした。逆に別の方法で「普通の市役所や市議会から遠くにいる現役世代の意見がほぼ強制的に入ってくる」方法があればそれでも良いとは思います。
 これが普通の1市議であれば見逃すところですが4期14年フジノ印で存在感を見せ続け、もし上地新市長が市民に対して耐えられないほどの悪政を働いた際(それは低いとは感じるが)には、それに対抗する最有力候補は人気・実力・経験の兼ね合いからもう藤野市議しかいないような気がします。そう言った意味でご検討いただければ幸いですし、上地新市長も良い相手がいればこの貢献者におすすめください。

 なんだか閉まりませんがこの辺で


 

吉田雄人の遺産と林伸明の危惧~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ2~

Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~アーティスト村とコミュニティバス~
上地克明が与えたもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1~

市議補選
表:横須賀市議会議員選挙補選結果

 さて市長選挙を追い続け独自の戦いを展開してきた当blogですがすっかり忘れていたことがあります。それは市議会議員補選、私は結局期日前投票を行ったのですが、補選の事をすっかり忘れてしまい、あわてて広報を読んで投票しました。一生懸命戦った市議補選候補の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。お詫びと言うわけではないですが当選したお二方のHPの紹介はしておきたいと思います。

加藤雄介
HP
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田中洋次郎
HP
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 さて興味深い点は2つ、1つは市長選挙とは逆に落選した吉田市長が推薦する候補である加藤雄介氏が当選した上地氏とつながりの深い田中洋次郎氏よりも得票数が多かった事、もう1つは加藤候補29歳、田中候補40歳と共に若い候補である事です。
 個人的には年寄りばかりだった横須賀市議会に少なくない数の若い世代が挑戦するようになったのはやはり吉田市長(だけではないが)の功績・遺産ではないかと思います。理由としては市議会に基盤が無い吉田市長が自分の与党として活動してくれる議員を求めて若い政治希望者を掬い上げた事、そして若い市長が生まれる事で「俺にもできるのではないか」と言うチャレンジする若い人が増えた事、前者に関しては所謂「○○チルドレン」と嫌われる部分ではあり、今回後ろ盾たる吉田市長が落選した事で動向が気になる所ではありますが、決して低くは無いリスクを背負って若い人たちが挑戦した意義は変わらないのではないでしょうか?

2001 33.95%
2005 40.19% 吉田市長横須賀市議初当選@2003年
2009 45.22% 吉田市長市長選挙初立候補
2013 50.72%
2017 46.10%
過去の市長選挙の投票率@横須賀市長選挙より作成

 もう1つ吉田市長の功績を上げると無風で投票率の低かった市長選挙の投票率を大きく上げた事ではないでしょうか?吉田市長が横須賀市議になる前の2001年の市長選挙の投票率は33.95%、それが吉田市長が立候補した3回の選挙ではいずれも45%以上の投票率となっています。これは特定の支持政党を持たない無党派層、浮動票の掘り起こしが吉田市長の強みだったことを意味しています。
 それはどんな人だったのでしょうか?一般論になりますが若い世代や東京・横浜に通勤している人たちなど市役所や市議会から遠くにいた人達だったのではないでしょうか?それらの人達を市長選挙に巻き込んだのが吉田市長のもう1つの功績・遺産のように感じます。

横須賀市長選が終わりました。@鑑賞者参加型 インスタレーション作家 林伸明より
横須賀市長選が終わりました。

他の候補が政策を語らないなか、私の訴えに共感広がる実感はありましたが、票には結びつきませんでした。

 吉田市長が掘り起こした浮動票、市役所や市議会の遠くにいた人達の票・意思は横須賀市の政治をどのように変えていったのでしょうか?吉田市長・上地新市長の陰に隠れがちだった林候補が他の候補に対して「政策を語らない」と言う指摘をしています。この選挙特集を書く中で各候補のwebで挙がっている政策を見てきましたが一番量的に貧弱だったのが林候補でした。とは言え「他の候補が政策を語らない」と語るのは何故でしょうか?

● 選挙公報は選挙が終わっても忘れてはいけない!@僕たちの「市長選挙」勝手連日記2005年6月22日より
(選挙公報・蒲谷亮一候補)
原子力空母母港化NOの意思を国にしっかりと伝えます。
(選挙公報・有谷隆敏候補)
(見出し)原子力空母の母港化は許しません

(2005年6月22日・毎日新聞・朝刊)
木村正孝氏(62)=無新※吉田市長(当時市議)が勝手連
焦点の原子力空母問題では「原子力空母の配備にはノー」と明言する
蒲谷亮一氏(60)=無新※多くの市議が支援
米空母後継艦配備の問題では「原子力空母の配備には反対」と沢田路線より一歩踏み込んだ発言だ
小堀徹氏(58)=諸新
米空母の後継艦問題では「原子力空母にNO」。
有谷隆敏氏(56)=無新※共産党三浦半島地区委員長(林候補と同じ役職)
米海軍の後継艦問題をまず取り上げた。「戦争のたびに横須賀から出撃してきた。もう32年も母港として居座っている。米国にはっきりとノーと言える市長に」
平成29年6月25日執行横須賀市長選挙選挙公報より
無所属共産党推薦林のぶあき
◆いつまでも原子力空母と米軍基地の街でいいのでしょうか
横須賀市長選 候補者の横顔 /神奈川@毎日新聞2017/6/20より
反基地・平和運動に尽力 林伸明氏 51 無新

 さいたま市(旧浦和市)生まれ。神奈川大に入学し、民間企業並みに行政に効率を求める行政学など大学の授業に失望していた時、民主青年同盟や共産党に出合った。以来、反基地・平和運動に取り組み、沖縄の基地問題や逗子市の米軍池子弾薬庫跡地の住宅建設問題、横須賀市の原子力空母母港化の是非を問う住民投票条例を求める直接請求運動にかかわってきた。

 ここで政策=原子力空母問題・基地問題と読み替えると林候補の言う事に納得できます。吉田市長が最初の立候補する前の2005年の市長選挙では今回の選挙で上地候補と同様に多くの市議の支援を受けた蒲谷候補(ただし今は少なからず政治状況が変化している)と林候補と同じく共産党三浦半島地区委員長である有谷候補が選挙公報で明確に米軍基地への反対を記し、新聞社の取材では4候補全員に新聞社側から原子力空母に関する質問を行い、そして候補者はそれに対しノーと言っています。この時期は横須賀に配備されている空母の交代期で横須賀に初めて原子力空母ジョージ・ワシントンが配備される時期だったのも大きかったのもありますが、かつては横須賀市長選挙において基地問題が大きなイシューだったのがわかります。
 それが今回の選挙では見る影もありません。吉田市長も上地新市長も政策では全く米軍基地問題を取り上げていませんし、新聞も米軍基地に関する質問をわざわざしてはいません。一人林候補だけが原子力空母と米軍基地の問題を声高に叫び、そして注目されず敗れ去ったのみです。確かに人口減少の問題が大きかったと言うのは私も今回の市長選挙特集の中心に据えたので言うまでもありませんが、ただこの2005年の段階で横須賀の人口が急増していたかと言えばそうではなくむしろ人口減少はこの時期には始まっています。
 林候補の立候補には「国政で共産党と民進党と組んで巨大与党と対抗した様に横須賀では上地新市長に一本化して吉田市長に対抗した方が良いのでは?」と言う声もあったのではと思います。そうならなかったのは林候補やそれを支持する人たちの「このままでは基地問題が埋没してしまう」と言う危惧が大きかったのではないかと思います。
 林候補のメインテーマの1つである「基地問題」、それは投票率が30%台前半で「市役所や市議会に近い人たち」がメインの投票者だったかつての横須賀市長選挙においての大きなイシューであり象徴だったのかもしれません。そしてそれはリーマンショックや東日本大震災等の大きな世の中の大きな流れもあるかもしれませんが何よりも吉田市長が連れてきた「市役所や市議会から遠くにいる有権者達」によって遥かなる後景に移っていきました
 さて来月から正式に市長として働き始める上地市長ですが吉田市長の遺産である「市役所や市議会から遠くにいる有権者達」、林候補立候補の大きな動機付けであり危惧である「基地問題」とどう付き合っていくのか注目されるところです
 

上地克明が与えたもの~Choose or Loose 横須賀市長選挙2017エピローグ1~

市長選挙
画像:横須賀市長選挙開票確定(横須賀市選挙管理委員会

Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~アーティスト村とコミュニティバス~
2017/6/27一部写真を差し替えました。

 さて当blogでも独自の戦いを展開してきた横須賀市長選挙、結果が出ました。昨月のランキングでは「接戦で吉田市長が勝つ」と書いていたのですがふたを開ければ上地候補が思ったよりも差をつけて初当選しました。
人気記事ランキング201705
 この思わぬ結果に関して、個人的に驚いたのは先月のランキングでもそうだったのですが投票日が近付くにつれChoose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影の閲覧数がChoose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~の2~2.5倍と言う大差がついていたからです。

投票率   50.72%→46.1%(▼4.62%)
吉田雄人 87185→69035(▼18150)
上地克明 76961→81004(△4043 前回広川候補との比較)
林のぶあき 8121→6640(▼1481 前回旗幟候補との比較)

 前回との得票、投票率を比較すると投票率が5%弱減った分吉田市長への得票が減少し、自民・民進・公明と言う既存政党のバックアップで豊富な固定票を持った上地氏が当選した形でしょう。
 今回の選挙は現職吉田市長が多くの疑惑を抱え、また市議会の多くの議員にそっぽを向かれ、2013年に人口流出数が日本一になった事から上地氏を応援する議員から多くのネガティブな言説が出ました。引用はしませんが「選挙モンスター吉田陣営が○○している」とtwitterで堂々と描いている議員もいました。また「過去の横須賀は○○でなかった」、「過去の市役所は○○だ」と言った視野の狭い論説も目立ちました。個人的にはそんな状況から統計や他の地域での状況に関して意識的に書いてきたつもりです。
 私の母がそんな状況を「遠くで色々やっていて何が何やらよくわからない」と言っていたのが印象的でした。
 そして上地氏を応援する議員のネガティブキャンペーンのおかげでうんざりした無党派、浮動票とも呼ばれる層の有権者が投票所から足を遠のけた事が吉田市長落選と言う結果に結びついたと言えるかもしれません。

kamiti

写真:上地新市長が訪れたはいふりファンイベント

 ただ上地市長を生み出したのはまた別の論理だったと思います。上は前にも掲載した横須賀を舞台としたアニメのイベントに上地市長が参加した様子の上地市長twitterでの投稿、アニメ等のサブカルチャーコンテンツで観光客を集め地域を活性化していくと言うのは吉田市長が進めてきた政策であり

碧志摩メグ問題に関してのやり取り@together
松戸市の防犯キャラ、風俗ナースコスプレと煽られる【松宮アヤ】 @together
こんな「パンチラ女子中学生募集」みたいな自衛官募集パンフレットはあまりにも不愉快です。 @together

 またこのジャンルは外野からとやかく言われることの多く、碧志摩メグなど実際にクレームから活動の変更・縮小などを余儀なくされた事も多い事、またはいふりと言うアニメそのものもそういった言説で攻撃されていたという事を考えるとこういった場所に集まる人たちは市長が変わる事に大きな不安を抱えていたことでしょう。だからこそ早い段階で訪れ「少なくともこれまで通りやる」と言った感じのことを言い、訪れた様子をtwitterで発信したと言うのは彼らに大きな安心感を与えたのではないかと思います。
 そしてそれは報道される疑惑や、様々なネガティブな言説に対し、「緊縮から(国や県と連携した)投資へ」と言う力強いキャッチフレーズは市民に安心を与えたのではないかと思います。また応援する議員とは違い本人はけっして吉田市長をけなすようなことは言わなかったと言うのも安心感を与えた事でしょう。
 
 上地克明と言う人物はもともと田川誠一と言う頑固な政治家の弟子であり、また横須賀市議になるまでに2度の県議落選を経験する等決して単純な道のりを歩んできたわけではないベテラン政治家です。こういった事から机上の勉強ではない有権者との向き合い方をきちんと学んできたのではないかと思います。

Victorブランド

 そんな上地新市長にある意味で朗報なのかもしれません。アーティスト村を作りたいと言う政策をかつて夢だと論じたのですが横須賀に事業所を立地させているJVCKENWOODが新たにVictorブランドを復活させるようです。Victorと言うとAV機器のメーカーと言うイメージがある方も多いかもしれませんが、リーマンショック前後にKENWOODと合併してから車載機器のメーカーと化しています。しかし音響を中心とした研究のためにVictorブランドを復活させるとの事です。

(株)JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
 
 また多くのメーカーが手放してしまったレコード部門も健在でサザンオールスターズ等ビッグネームを抱えています。アーティスト村を実現するのは今が以外にチャンスなのかもしれません。

 果たしてそんなベテラン政治家が市長と言う新たなステージで何を行いどんな壁にぶつかって対応していくのかまた何らかの形で書こうかと思います。

 最後に上地新市長、吉田市長、林候補のお3方本当にお疲れ様でした。


Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~アーティスト村とコミュニティバス~

Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~

△2017/6/24 △部分で一部追記しました。

不在者投票や期日前投票に関しては以下を参考にしてください。
期日前投票と不在者投票について(投票日に投票所へ行けない場合)@横須賀市選挙委員会

 あと現役市議の小林のぶゆき議員が各候補の政策の比較を現役議員の立場から非常に丁寧に作ってくださいました。抜けの多い当blogに比べて議会での答弁や前回の選挙での状況を踏まえたもので、議員いわく「ただし、講評や解説部分は、私の私見が入っています。チラシからは私見を交えずに抜き出していますが、講評が完全に客観・中立では、毒にも薬にもなりませんから、論点を明らかにしました。」との事でどう解釈するかは自己責任とはなりますが、参考になさってください。個人的には市長候補3市だけでなく小林のぶゆき議員の政治スタンスも垣間見える優れものだと思います。ちなみに当blogも同様ですのでご注意ください。

 「緊急特集:市長選2017候補予定者の政策比較」
いよいよ市長選。候補者の政策比較表をつくってみました@のぶログ

 さてそんな小林市議のやっている事と比べて月とすっぽんの当blogですがめげずに行きましょう。

Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~より
今の横須賀の状況は古い住宅地域から世代交代や高齢化で起こる人口流出を新しい住宅開発で補えないから人口減少に陥っていると言えるのではないでしょうか?
 さて前にこんなことを書きました。ちなみにこの記事では本来なら取り上げるべき個々の候補者の政策について全くフォローできていないので少しフォローしたいと思います。
 人口流出が増えている理由=古い住宅地域の世代交代・高齢化によるもの→対策=既存住宅に住む人を維持する政策
 人口流入が増えない理由→新しい住宅開発が進まない→対策=新規住宅投資を促すような再開発・インフラ投資政策
 と考えました。それでは見ていきましょう。(ここでは主観で選んでいますのでもしこの施策もそうではないかと感じた方いらっしゃいましたらコメント欄などでご指摘ください)

 人口流出対策=既存住宅に住む人を維持する政策
吉田市長(選ばれるまち、横須賀より)
・横須賀を離れた若者が「親の近くで暮らしたい」と戻ってきやすくなるよう多世代同居(近居)を支援します。
・不動産事業者と連携し、市街地や谷戸の中古住宅を結婚・子育て世代の「住まい」、または「仕事場」として活用してもらえる環境を整えます。

上地候補(3つの構想政策より)
復活計画3 谷戸再生構想
・谷戸、高台、崖が多い特徴を活かして、ヨコスカらしい楽しいコミュニティを作ります。地形的にそれぞれが独立している事を活かし、各地域を個性ある「コミュニティ」とし、「アーティスト村」「スポーツ村」など、世代間共生によるまちづくりを進めます。
コミュニティバスによる地域活性化(横須賀北地区)
・谷戸の高台や道路が狭く路線バスが通れない地区と、駅や病院、商店街を結ぶ「地域に無くてはならない足」を積極的に支援。

林候補(チラシ(「会」ニュース)ができました!より)
4 住宅リフォーム助成復活・拡充を
・商店街リフォームやエコリフォーム助成制度をつくり、「街の業者が元気な横須賀」を目指します。
5 シニアパスは1万円にコミュニティバス等推進
・買い物困難をなくすため、地域を循環するコミュニティバスなどを推進します。

 取敢えず3者の政策を比較すると上地候補の「谷戸再生構想」が一見現実性のない夢物語のような気がします。
「今、福岡でやらなければ日本の音楽は終わる」 元ジュディマリTAKUYAさんが語る“福岡スタジオ構想”@#FUKUOKAより
TAKUYA ええ。一方で、もうこれ以上コストを削ったら、誰も儲からないし誰も楽しくない状況が近づきつつありました。すっごい矛盾です。徐々に、多くの音楽関係者の中で「もう東京じゃないよね」という思いが生まれ始めました。そんな中、横須賀など東京近郊にホームスタジオを構え出す人も出てきました
 ただ元ジュディマリのTAKUYAさんがインタビューでホームスタジオを横須賀に構えるミュージシャンの存在を指摘しています。またTAKUYAさん自体は福岡市に移住しているのですが福岡の魅力である「(アジアへアクセスできる)空港アクセスの良さ」は京急線・横須賀線の走る横須賀市にもある程度当てはまる(とは言え市内中心部から地下鉄で10分とはいきませんが)事ではあります。
 上地氏がこのインタビューを見ていたかどうかは知りませんし、このインタビューを見ても,結局コスト削減のためと言う印象も抱いてしまい、結局夢物語である事は変わりは無いですが、ただ音楽をはじめ様々なジャンルの作り手が東京の家賃をはじめとした生活費の高さに音を上げていて、そこから避難するのに横須賀と言う都市は選択肢足りうると言うのは覚えておいてもよいような気がします。

 さて各人の政策に戻ります。個人的に一番共感を覚えたのは吉田市長の政策、私の勤め先の会社は本社が群馬県の高崎市にあるのですが、結構多いのが「東京で働いていたけど何らかのきっかけで故郷の群馬に戻るために転職した」人達、そういった人達が少なくない数いる会社に勤めていると横須賀から離れた若者に戻ってきてもらうと言う視点は重要だと感じます。あと林候補のリフォーム助成に関しては市内の建築業者への施策と書かれているので分かりづらい面はありますが長く住んで古くなった住宅に再投資することでより長く住み続けてもらう為の施策としては実践的で面白い施策に感じます。
コミュニティバス@Wikipediaより
コミュニティバス(community bus)とは、地域住民の移動手段を確保するために地方自治体等が実施するバスである[1]。交通事業者が赤字路線から撤退した後、高齢者・障害者・学生などの交通手段が失われないよう、市町村等が費用を負担してバスを委託運行することが多い[2]。~中略~

コミュニティバスは、市街地で公共交通サービスを提供するもののほか、市街地内の主要施設や観光拠点等を循環する路線などさまざまな種類のものがある。いずれも従来の路線バスによるサービスを補う公共交通サービスとして運行されている。

先駆けは東京都武蔵野市1995年に運行を開始した「ムーバス」とされており、日本各地に広がっている[1]

自治体が民間のバス会社に運行を委託し、運行経費の赤字分を自治体が補填する方式が一般的であるが、新宿区のようにバスの購入費のみを自治体が補助する場合もあるなど、その形態は様々である[1]狭隘路線であったり利用者が少ない場合は、小型のバスが使用されることが多い[1]

 △2017/6/24追記 追浜地区で運行されているハマちゃんバスに関して記述を追加しました(△で書かれる個所)。(試行したことは知っていましたが本格運行に関して詳細が分からなかったためです。不明をお詫びします。ただし無料運行(一般的なバス=乗り合いバスは有償運行前提で様々な基準が設けられている)とのことで参考扱いでの記述となります。

 さて興味深いのは上地・林両候補がコミュニティバスについて挙げている事です。コミュニティバスとは何でしょう?Wikipediaで調べてみると様々な路線があり分かりづらいですが、概ね以下の特徴があるのがわかります。
・道路が狭い狭隘路線や事業者が赤字で撤退した路線など既存のバス事業者が走らさない路線が多い
・行政が関与して走らせている路線バスである
・運行は民間に委託する場合が多い。

 そして路線形態としては正直な所独断ではありますが以下の4パターンに分けられると思います。

IMG_4461
写真:千葉県白井市ナッシー号(2010年撮影)船橋新京成バス・千葉レインボーバスが受託
1、市内循環路線
・市内をくまなく循環する路線、政治家の人気取りと言う陰口をたたかれがちで意味もなく行政機関や病院などを巡る、せっかく駅近くに行くが他市の駅の為、乗り入れないなど不可解な路線設定が見られた。10~15年前に設定された路線が多いものの最近は陰口を含め話をあまり聞かない、路線改編で他市の駅に乗り入れたり、高齢化で病院や行政施設の利用度が高まったからかもしれない。
例:白井市循環バスナッシー号
歴史:1998年試行運転開始、2000年本格運行開始
運行事業者:既存路線バス業者(船橋新京成バス・千葉レインボーバスが受託)
運賃:高校生以上150円
ICカード・バスカード:利用可能(SUICA、PASMO)
路線数:4路線(路線図
路線当たりの運行本数:片道4~7本
通勤・通学での利用可能性※:4路線中2路線可能
※駅に7時代以前到着、18時代以降発車便があるか


IMG_0860
写真:栃木県足利市生活路線バス(2015年撮影)足利中央観光バス、足利タクシーが受託

2、廃止代替路線型
・既存の路線バスが廃線、あるいは極端な場合地域全体からバス路線が無くなったなどの際、自治体が主体となって運行しているバス、もともと赤字で廃止になった路線を引き継いでいる為、乗り合いタクシーだったり、タクシー会社がマイクロバスで運行するなどコスト削減努力が随所にみられる。
例:足利市生活路線バス
歴史:1995年運転開始(この年東武バスが市内から完全撤退)
運行事業者:観光バス・タクシー事業者(足利中央観光バス、足利タクシーが受託)
運賃:大人1乗車200円
ICカード・バスカード:利用不可能(ふらっと両毛東武フリーパスでは利用可能)
路線数:8路線(路線図
路線当たりの運行本数:片道2~13本
通勤・通学での利用可能性※:8路線中4路線可能
※駅に8:30以前到着、18時代以降発車便があるか

IMG_2212
写真:群馬県前橋市マイバス(関越交通・永井自動車受託 2016年撮影)

3、戦略型路線
・中心市街地活性化等目的を持って導入されるバス、トランジットモールや多頻度運航・パターンダイヤなど利用しやすい新機軸を導入するケースが多い、一方最初の路線が成功すると周辺地区でも導入要求が高まり、言い方は悪いが劣化コピーの様な路線を作りがちになる
例:前橋市マイバス
歴史:2002年運転開始
運行事業者:既存バス会社(関越交通・永井自動車受託)
運賃:大人100円
ICカード・バスカード:利用可能(群馬県共通バスカード、4路線共通1日乗車券310円)
路線数:4路線(路線図
路線当たりの運行本数:片道9~30本(20分毎2路線、1時間毎1路線、1時間20分毎1路線)
通勤・通学での利用可能性※:可能路線無
※駅に8:30以前到着、18時代以降発車便があるか

4、住民提案型
・町内会など地域住民が中心となって計画を立ち上げ、運航するバス、住民も運営リスクを背負うので2の廃止路線代替型の様にコスト削減を求め、また地域住民の視点での利便性を求める傾向が強い。
例:小雀乗合バス「こすずめ号」(横浜市小雀地区)
歴史:2008年実証運行、2009年運行開始
運行事業者:タクシー会社(運行 共同)
運賃:大人300円
ICカード・バスカード:利用不可能
路線数:1路線(路線図
路線当たりの運行本数:片道28本(休日15本)
通勤・通学での利用可能性※:可能(始発6:35着、終発22:35発)
※駅に7時代以前到着、18時代以降発車便があるか

ハマちゃんバス(追浜地区)
歴史:2012年運行開始
運行事業者:住民ボランティア、NPO
運賃:無料(不動産業者が車両提供、運行経費は運行協議会(地元町内会などで結成)が負担)
ICカード・バスカード:利用不可能
路線数:2路線
路線当たりの運行本数:片道7本
通勤・通学での利用可能性※:不可能
※駅に7時代以前到着、18時代以降発車便があるか

 さてこれらのコミュニティバス、横須賀に導入するにはどれが向いているのでしょうか?少し考えてみましょう。

1、市内循環路線
・まず前提条件として考えなくてはならないのは横須賀市の面積は100km2、白井市は35km2と横須賀市は白井市の3倍近い面積があり、また地形なども横須賀は相当複雑です。横須賀市内全域を循環バスそのものは可能かもしれませんがそれこそ片道3時間とかになるので現実的ではないと考えられます。

2、廃止代替路線型
・横須賀市は人口が減っているのでさぞやバスの路線廃止の話があると思いきやさに非ず、実は横須賀・三浦半島地区は神奈川県では最もバスの路線廃止の話を聞かない地域です。神奈川県でバスの路線廃止を話し合う期間として神奈川県生活交通確保対策地域協議会と言う組織があるのですが、2015・16年度では横浜・川崎・湘南・県西地区の話は出ているのですが横須賀・三浦地区の話は全く出ていません。廃止路線が無い以上代替路線の話も出てこないのでこれも現実的ではないです。
参考:神奈川県生活交通確保対策地域協議会

3、戦略型路線
・現在合同庁舎や警察が新港地区に移りまた既存の観光スポット三笠公園もあるためにこの地区に向けて循環バスが走っていますがうまくいっていないように感じます。とは言え今回の市長選挙で上地候補や林候補が挙げているコミュニティバスの目的はあくまで買い物や通院などの日常の足の確保、その為これも向いていないですし、そもそも新港地区に関しては京急ががんばっているので京急に改善を求めているのが筋と考えられます。

4、住民提案型
・という事で一番現実的なのはこの路線ではないでしょうか?買い物や通院駅へのアクセスなどが目的と考えるとやはり住民が絡んだ方がよさそうな気がします。

IMG_0025
写真:横須賀の交通を担う京急バス

 さて4の住民提案型のコミュニティバスを目指す前に考えなくてはならないのは交通事業者を中心とした既存の企業を努力です。まず横須賀の公共交通と言えばこの会社ともいえる京急はこれまでこの問題にどのような努力を行ってきたのでしょうか?
2004年 しょうぶ園線運行開始
2009年 浦賀駅~浦賀丘線運行開始
2013年 横須賀駅~長井方面線山科台経由開始
2016年 横須賀駅~大楠蘆名口線湘南佐島なぎさの丘延長

 人口が減少している横須賀・三浦地区で目立った路線廃止やコミュニティバス移管を行わずに路線新設や経路変更・路線延長などの努力をしてきたと言うのはやはり頑張っている部類だと思います。さてコミュニティバス活用と言う政策に水をさす気は無いですが、例えば既存路線バス会社が絡まない足利市・横浜市のこすずめ号ではPASMO・SUICA等のICカードやバスカードは使えませんし、また横須賀で言えばはつらつシニアパスにあたる高齢者向けのバス乗り放題チケットの適用外(足利市に関してははつらつシニアパスのような制度自体が無い)となっています。これはタクシー事業者などの受託事業者の企業あるいはバス部門の規模が小さかったりで、PASMO・SUICA等のICカードへの投資が出来なかったり、シニアパスのような制度への対応ができないことが理由です。逆に既存事業者に委託している前橋・白井両市の場合シニアパスに関しては両市とも制度自体が無いようなので分かりませんが、ICカードや、バスカードに関しては対応しています。そういった意味で利用者にとっての使いやすさを重視するなら既存の交通事業者京急バスとの連携は重視するべきですし、そもそも既存バス路線の経路変更などで解決するならそちらの努力をしていく方が多分費用や手間もかからないはずです。そこを無視して「新しいバス路線を作る」と言う目的で突っ走ってしまうのはバス会社にとっても、地域住民にとっても、行政にとっても労多くして得るものは少ないと言うのは頭の片隅に置いておいてもよいと思います。

IMG_1490
写真:群馬県太田市のイオンバス、地方都市のバスではイオンの存在が結構大きい(2015年撮影)

 さてもう1つ無視できない事業者はイオン等の小売り大型店です。写真にある群馬県の太田市の様な地方都市の場合、SC、特にイオンの存在感が大きく、駅から出る路線バスの大半がお客さんもまばらで発車する中で唯一イオンカラーで塗装されたイオン行きのバスだけが唯一活況を呈していて、イオン自体が一般路線バスやコミュニティバスも乗り入れる1大バス結節点等言う事も珍しくは無いです。その光景を見るとイオンが民間版コミュニティバスを走らせているようにすら感じます
 話はそれましたが横須賀でも無料送迎バスの形でイオンをはじめとするSCがバスを走らせています。
イオン久里浜店お客様専用循環バスご案内(イオン久里浜店)
リヴィン横須賀店無料送迎バス時刻表(リヴィン横須賀店)
フジ佐原店バス運行マップ(富士スーパー佐原店)

 上は私の知っている範囲で確認できたものですが、イオンや富士スーパーは途中バス停もあるバス路線であり富士スーパーに関しては一応ルートに病院もありますので上地候補も林候補もご納得いただけそうな内容です。これらは実際バスを走らせている例ですが、買い物をメインとしたバス路線の場合バス停をどこに置くかも重要でせっかくバス路線を作ったのにバス停はメインのスーパーから横断歩道を渡って徒歩5分とかだと目も当てられませんし、また逆に広告などの形でスポンサーになってもらうと言うのも有り得なくないと考えられます。

 さて話が少しそれてしまったのでこすずめ号を例に少し住民提案型バス路線について紹介らしきものをしてみたいと思います。さてこのこすずめ号に関しては横浜市の地域交通サポート事業と言う枠組みの中で実現されています。

横浜市地域交通サポート事業って何?@横浜市道路局より
1、相談  
 最寄りの区役所または横浜市道路局への相談←交通に関する問題を整理し活動の方向性をアドバイス、他の地域の事例を紹介
2、地域交通の検討組織を作る 
 継続的に話し合いができるグループを作成し、地域まちづくりグループ登録する←まちづくりコーディネーター等の派遣や地域の活動経費を助成
3、お出かけ動向調査
 アンケート(お出かけ動向調査)の実施と結果の周知←アンケート案の作成、アンケートの集計と分析
4、地域交通の運行計画を立案
 運行ルートの沿道理解とバス停設置の地域合意を得る、バス利用の機運を高める←現地調査と運行計画の立案、運行ルートやバス停位置等の確認(警察・土木事務所・運行事業者・市の立会)、走行試験
5、需要予測調査 
 アンケート(需要予測)の実施と結果の周知←アンケート案の作成、アンケートの集計と分析
6、実証運行
 時刻表の提示とバス停の設置、実証運行の利用啓発←実証運行での赤字を補てん
7、本格運行
 事業者が実現の可否を最終判断する


 その地域サポート事業の流れは上の様になります。ちなみにこの仕組み自体は実際の運行に関しての補助がないせいかあまり評判は良くないようです。とは言え住民はまず団体を作って自治体に登録し、需要予測や運行計画の策定、実証運行での時刻表掲示やバス停の設置など多岐にわたる「バス運行に必要な事」を市のサポートをうけながら進める仕組みです。市は需要予測など専門知識が必要な面でのサポートを行うと言う形です。
小雀地区の取組みについて@ 小雀乗合バスより
2 取組の経過
H19.8地域住民と本市職員との打ち合わせ開始 
H19.10地域組織(小雀西地区交通対策委員会)が設立
H19.11アンケート調査を実施
H20.5実証運行に本市の運行支援決定
H20.10実証運行開始
H21.2横浜市地域公共交通会議で、運行計画等を協議
H21.5一般乗合旅客自動車運送事業の許可
H21.7本格運行開始
H23.8  小児運賃を導入
H24.4ダイヤ改正(2台体制運行による朝の増便)
検討における主な役割
地域組織(小雀西地区交通対策委員会)
・検討会の運営(打合せ延べ33回実施)
・地元の合意形成・検討内容の広報・周知・ロゴの募集
・民有地内のバス停表示板の作成・開通式の開催
バス事業者(株式会社共同)
・ルートやダイヤ等、路線新設にかかる具体的な検討
・バス開通の広報・周知
横浜市
・交通計画コンサルタントの派遣(アンケートの設計・分析等)
・事業予定者の選定
・検討内容の広報・周知の支援
・事業者の道路運送法手続きの支援
 実際「こすずめ号」に関してみると地域住民は2年間をかけ打ち合わせを延べ33回実施するなど非常に手間をかけて準備が行われたことがわかります。また事業者選定に関しても地元のタクシーなどを運行する事業者が選ばれたことから地元主導で事業者選択を行った事がわかります。こうしてみると新規路線バスの設定と言うのは非常に手間がかかる事が見て取れます。
△ハマちゃんバスでは2008年に運行協議会結成から本格運行開始まで3年以上の期間をかけている

横浜市地域交通サポート事業@横浜市道路局より

取組地区の運行概要
路線再編

《本格運行中》玉川学園台地区路線バス

《本格運行中》青砥北八朔地区路線バス

《本格運行中》上矢部地区路線バス

既存バス路線の延伸

《本格運行中》磯子台団地地区路線バス

既存バス会社による路線新設

《本格運行中》日野ケ丘地区路線バス

《本格運行中》六浦地区路線バス

《本格運行中》片吹地区路線バス

《本格運行中》武蔵中山台地区路線バス

既存バス会社によらない路線新設

《本格運行中》小雀地区乗合バス「こすずめ号」 小雀乗合バスロゴ

《本格運行中》下和泉地区路線バス「Eバス」
《本格運行中》旭中央地区コミュニティバス「四季めぐり号」

 さて最後にこの地域交通サポート事業でどのようなバスが生まれたかを見ていきましょう。上は2017/6/21現在本格運行中の物を横浜市のHPから抜き出したものです。路線新設は実に7路線に上りますが一方で路線の再編延伸で対応したものも4路線に上る事がわかります。ちなみにこの地域交通サポート事業が始まったのは2007年で今年でちょうど10年となります。

 こうしてみてきて皆様はいかが感じたでしょうか?個人的には高台の住宅地も多い横須賀市にとってコミュニティバス導入そのものは1つのアイデアとしてはありだと思います。ただ「コミュニティバス」という目新しそうな新しい何かを導入することにこだわったら失敗するだろうなと言うのが正直な所です。

人口流入対策=新規住宅投資を促すような再開発・インフラ投資政策
吉田市長(選ばれるまち、横須賀より)
吉田市長
横須賀中央を再生します
・横須賀の中央地区のグランドデザインとも言える「横須賀中央エリア整備構想図」を作成します。
→横須賀中央エリア整備構想図の作成
・民間が主導する再開発事業へ市として積極的な関与・支援を行い、早期事業化を目指します。
→再開発準備組合を2か所設立
・中央図書館・児童図書館・青少年会館などの施設を集約し、新たな地域活動の拠点として、「何でも調べられる、誰でも集える、遅くまで開館する」施設の開設を、中央地域の再開発事業と連携して検討します。
→新たな地域活動拠点の開設
・新港地区のさらなる発展を目指します。
→よこすかポートマーケットが営業している施設の未利用部分を活用
・地域特性や資源を生かした拠点ネットワーク型都市づくりを目指します。
→追浜駅前の都市計画エリアの拡大(再開発)
→久里浜駅周辺の土地利用促進
→浦賀警察署移転後、当該地を取得し、利活用方針を策定
道路の整備
・西地区へのアクセス向上を図るため、横浜横須賀道路パーキングエリア付近のスマートインターチェンジの整備を実現します。
→ルートの設計を進め、平成32年度までに完成
公共施設の適正配置 

上地候補(政策より)

横須賀東地域
中心市街地の活性化(横須賀東地域)
横須賀中央駅周辺や、さいか屋跡地の再開発を推進、横須賀市の顔となる、ワクワクする町に。土地の用途変更など、規制緩和による民間活力の促進。
交通渋滞の解消(横須賀西地域)
日々の生活や物流、マリンレジャー目的の観光客が渋滞から解放されるよう、国道134号を拡幅。
JR久里浜駅周辺の活用(横須賀南地域)
JR久里浜駅西側の国有地を再開発し、南地域の新しい拠点に。安心した生活に必要な充実した医療機関を整備。
鉄道の利便性向上(横須賀南地域)
JR久里浜西口を作り、京急の乗り換えをもっと便利に。
国際物流特区を目指した経済振興(横須賀南地域)
東京湾の入り口となる久里浜港を、横須賀の物流拠点として再整備。
国道357号の延伸(横須賀北地域)
国道16号の渋滞解消で、横浜方面の通勤ラッシュを緩和。横須賀の農産物、工業製品の物流コストを下げ、地域の経済を元気に。
追浜駅前再開発(横須賀北地域)
商業施設、医療機関や福祉施設、文化活動の場を集め、賑わう町の中心に。
バスやタクシー乗り場、自転車置き場に駅舎からスムーズな移動を実現。

 林候補はめぼしい施策が無いので割愛しました。さて吉田市長上地候補の政策を比較すると基本的には上地候補の方が具体的なのが目立ちます。上地候補の具体策では医療施設と道路、文化活動の場が出てくることが多いです。ただ道路施策に関しては中小企業に偏った経済施策を道路整備でフォローしようとしている感じがするのが引っかかる所です。吉田市長の施策で目立つのは浦賀警察署跡地活用と新港地区に関する施策、新港地区に関しては各種公共施設が移ってきている所であり中央駅から連携した形で開発がなされたら面白そうな感じがします。とは言えこの時期にグランドデザインと言うのはどうなんだろうと思います。

 いかがだったでしょうか?今週末には投票日、期日前投票も含め是非とも投票へ!!

 横須賀市長選挙立候補予定者
吉田雄人
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上地克明
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林 伸明
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Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~少子化をいかに解決するか~

Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~

 横須賀市民の皆さん市長選挙の投票先はもう決まったでしょうか?今宵も懲りずに市長選挙特集を続けていきたいと思います。
  さて本日選挙の公示が行われます。不在者投票や期日前投票に関しては以下を参考にしてください。
選挙の部屋@横須賀市選挙管理委員会
期日前投票と不在者投票について(投票日に投票所へ行けない場合)@横須賀市選挙委員会(2017/6/19追記)

 今回のテーマは前回のテーマと関連もあります少子化について、まずは各候補者の政策から見ていきましょう。各候補の政策から少子化対策・子ども施策を抜き出すと以下の様になりました。
 一部見落としがありましたので下記表太字部分及び対応する文章修正しました。各候補には大変失礼しました。(2017/6/19)


時期内容吉田上地
保育園
幼稚園
こども園の早期開設(吉田)
保育園の増設(林)、事業所内保育所の設置支援(上地)
待機児童対策・多様な保育ニーズへの対応
幼稚園・保育園の無償化、保育園の完全給食
小学校学童保育に関する保護者負担の軽減
中学校中学校給食完全実施
15歳までの医療費無料化
高校医療費無料化を18歳までに
その他子どもたちの活動拠点づくり
障害児への教育
学力向上プロジェクトの推進
表:各候補の少子化関連政策
参考サイト 吉田雄人市長 選ばれるまち、横須賀

        上地克明候補 4つの約束 政策
        林伸明候補 チラシ(「会」ニュース)ができました!

 さて個人的には意外に切り分けがむずかしった少子化対策ですが、意外だったのはこの施策ではメインに聴く待機児童問題を明記しているのが吉田市長しかいなかった点です。3者共通で出てきているのは保育園・こども園などの保育施設の増設、学童保育の負担軽減、中学校の完全給食と15歳までの医療費無料化となっています。上地候補は保育園・幼稚園の無料化と保育園の完全給食、林候補は医療費無料化を18歳までとしています。
拡大解釈して保育園・幼稚園・学童保育にしても吉田市長に加えて上地候補が言及していますが、林候補は言及がなく吉田市長・上地候補と同様の中学校給食、児童の医療費無料化(こちらは林候補だけ18歳までとなっています)に絞った形となっています。
 ある意味3者がメインとしているのは生まれた子供たちのサポート中学生を対象とした給食・医療費関係の補助ですが果たしてこれが少子化対策のメインとして正しいのでしょうか

年 齢未婚者未婚率未婚率全国未婚者未婚率未婚率全国
20-24119011100892.5%9616847688.1%
25-2911727843171.9%71.80%9943600560.4%60.30%
30-3413431671750.0%47.30%11844416735.2%34.50%
35-3916883665439.4%35.60%15292353023.1%23.10%
40-4415219504233.1%13652232417.0%
45-4913210338125.6%12251148812.1%

表:横須賀市の未婚率(2010年国勢調査より 全国の数字は平成27年版 少子化社会対策白書より)

 ここで少々古いですが2010年の国勢調査から横須賀市の男女の未婚率の数字を見ていきます。
 全国の数字に比べて30代男性、30代前半女性の未婚率が高いのが見て取れます。

男性を結婚と言う投資にいかに引き戻すのか~出生数回復の切り札~より

都道府県人口出生率未婚率男性未婚率女性
北海道53841.31 36.2 25.1
関東429921.36 35.5 24.0
関西207281.43 34.1 24.9
東北90471.45 35.8 22.6
全国 1.4534.5 23.3
甲信越52401.51 34.5 21.0
地方圏+札幌仙台 1.53   
四国38471.55 33.9 24.0
北陸30081.55 32.7 20.4
東海150341.56 33.9 18.9
地方圏のみ 1.57  
中国74401.61 33.1 22.5
九州130211.61 32.5 25.2
沖縄14341.96 31.4 19.2


表:日本各地域出生率と未婚率(未婚率は35~39歳国勢調査、人口は国勢調査、出生率は平成27年(2015)人口動態統計(確定数)の概況@ 厚生統計要覧より作成 )

 出生率のデータに加え男女別の35~39歳の未婚率のデータを加えてみてみました。さて一番興味深いのは出生率が全国平均以上の7地域で見ると男性の未婚率が平均を上回っている地域が皆無なのに対し女性の未婚率が平均以上の地域が四国・九州と2か所ある事でしょうか?

 さて前に書いた記事からの引用になりますが、あまり言われませんが日本の地域別出生率のデータを調べると女性がどれだけ子供を産んだかで算出される出生率(合計特殊出生率)ですが、実は女性の未婚率でなく男性の未婚率が低い地域ほど高くなる特徴があります。その特徴から考えると横須賀の少子化解消のために必要な努力は男性の未婚率をいかに低くすることではないかと考えられます。

年収別の結婚率・未婚率@年収ガイドより

結婚できる年収条件は300万円未満か300万円以上かで大きく変わる。
男性はとにかく300万円以上は稼ぎたい。

男性・女性別の20代・30代の結婚率・未婚率データです。

まず、このグラフからわかることは女性は年収面による結婚率格差がほとんど無いということ。
女性のグラフを見てみると年収の高低に関わらず、一定の割合で交際・結婚をしていることがわかります。~中略~

男性で年収300万円未満の場合、結婚できる可能性は大きく低下する (10人に1人以下)。

男性の場合は年収300万円以上がひとつの大きなボーダーラインとなっています。
300万円以上であれば、結婚率が30%程度になりますが、300万円未満の場合は結婚率が一桁台まで大きく減少します。

  さて男性の未婚率を下げるにはどうすれば良いでしょう?良く言われる傾向として、「男性の未婚率は年収の低さに比例し、女性の未婚率は年収に比例しない」と言うのがあります。それを考えると男性の所得をいかに増やすかが横須賀の少子化を解消するための最も効果的な施策と言えるのではないでしょうか

2010年代中産と下流の時代~プロローグ1980年代に始まった非婚化・草食化が語るもの~その1より
 さて上の表は30代男性の未婚率の推移を示したものです。元ソースの関係で1990年以前が10年刻みになっているため10年前との比較しかできないのですが注目したいのは1990年の対10年前比の数字が最も大きくなっていて、実は男性の晩婚化、非婚化が最も進んだのは1980年代であり、むしろ90年代以降はそのペースをゆるめているということです。
そしてオタクたちは、また迫害されていく@blogos2013/12/31より

リア充男性はハーレムを形成し、非モテ男性は孤独であるか、男社会の隅で生きる。社会構造としてはリア充男性が牛耳っており、男社会でも非モテ男性の立場は比較的苦しいものだ。周囲からは結婚もできないダメなやつだと認識されるし、子供の頃から女性に忌み嫌われ、時には女性やリア充男性からひどいいじめにあっていたりする。非モテ男性というのはそういう存在だ

いわゆるオタク文化がそういう非モテ男性の中で発達してきたことは、偏見とまでは言えない部分的な事実である。女性慣れしてないがゆえに、女性の前で普通に振る舞えない。そんなオタクたちはゴマンといる。

オタク文化は80年代ごろから「メカと美少女」の文脈から発達してきた歴史があり、90年代のアダルトゲームや戦闘美少女ものといったジャンルの形成に伴い、「女性を選ぶ立場」を体験できるものが発達してきた。これは今現在流行中の「艦隊これくしょん」などのゲームにも貫かれているテーマだ

現実には「選ぶ立場」になど一度もなれたことがない、「選ばれる」ことすらヘタをすれば一度もない、そんな男性たちの慰みとして受容されている側面は、否定するのは難しいだろう。昨今はオタク文化の広まりによって「非モテ」ではない人たちもオタク文化を楽しむようになり、彼らの存在はずいぶんとこのオタク世界でも希薄になりつつはあるけれども。~中略~
日陰に帰ろう。誰の目も届かない日陰へ。あそこが我々の居場所なのである。さあ年の暮れ、その絶望を慰めてくれるものを探しに行こう。来年はせめて、少しでも幸福がありますように

 さてこういった事を書くと「男性は恵まれているだから努力すべき」と言う意見が出てきそうなので少し書いておくとそもそも男性の非婚化は1980年代から始まっていて、それに対応する努力はなされているように感じます。ただその努力は「結婚する為に収入を増やす」と言う方向ではなく「結婚しないなりに充実した生活を送る」と言う方向で結実したものが大きかっただけではないかと考えられます
 証拠が見たいと言うなら取敢えずコンビニにでも行ってみるとわかりやすいと思います。昔はお弁当くらいしかなかった食料品が気付いたら野菜から何から料理に向くものが出そろっています。またスーパーに行っても単身の男性は増えてるのではないでしょうか?
 これはこの25年間経済成長率が低くデフレだったために社会的地位と言う椅子も所得も増えなかったからの結果です。逆に求められるのは経済が成長し働きに応じて社会的地位や所得の増加を得られる事、その努力なくして男性の非婚化及びそれに伴う少子化の解消は有り得ないように感じます

一度も働いたことない40〜50代大卒娘」を抱えた高齢親が増加中@gendai.net2017/6/6より

筆者がかつて勤めていた横浜市役所では、2000年代当初から、話題になりだしていたことがある。

 それは、「この子は一度も働いたことがないのですが、親が亡くなった後、どうすればいいですか」と、40〜50代の娘を連れて、高齢の親が区役所の窓口にくるというのだ

~中略~
10年か20年後には、50〜60代の就業経験のない未婚女性の生活保護受給者が増えるのは避けられないだろう、とも予測していた
 

 さて最後に未婚男性の対となる未婚女性の問題を隣の横浜市の話ですが40~50代で一度も働いたことのない未婚女性と言うのが15年前から話題になっていたそうです。横須賀は横浜に比べたら人口の桁が1つ違うので何とも言えない部分がありますがただ無業でなく経済的に自立できない女性と言う大きなくくりで考えると相当深刻な問題となってきそうです。

 関連する政策
吉田雄人市長 選ばれるまち、横須賀

・市民の雇用の場・働きやすい環境をつくります
・市内の事業者を応援します
・市内での起業を応援します
・市民も楽しめる観光立市
上地克明候補 4つの約束 政策
・中小企業・地元経済をよみがえらせます。
・中小企業向けアドバイザー制度の設置
林伸明候補 チラシ(「会」ニュース)ができました!
・住宅リフォーム助成の復活と商店版リフォーム助成創設

 個人的には吉田市長の幕の内弁当の様に様々なメニューには企業誘致は○、女性管理職の数値目標はこの分野では×、上地候補は何故企業誘致を書かないのか不思議で中小企業に偏っているのが△、林候補は経済政策と呼べるものが無いかなと思いつつ住宅リフォーム、商店街リフォームと言うのは地域にお金が回るかなと言う意味で面白そうと言った所でしょうか?さてあなたはどの候補が笙しか解決に役に立つと思いますか?

 横須賀市長選挙立候補予定者
吉田雄人
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上地克明
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林 伸明
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Choose or Loose 横須賀市長選挙2017~人口減少と京急~

Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影~

 さてプロローグが非常に好評な当シリーズ、そろそろ本題に突入です。
・・・が、その前にもう1方立候補予定者が出てきましたので少し紹介を

林 伸明
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横須賀市政政策
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以下HPより引用
 1966年埼玉県生。青年美術展事務局、運営委員などを歴任。 現在、インスタレーション作家として、鑑賞者参加型作品を発表している。 主な出品展は、日本アンデパンダン展、ノー・ウォー横浜展、ヨコスカ平和美術展、美と創造の夜明け展、職美展など。 日本美術会会員。  あわせて、中央憲法会議常任幹事、日本共産党川崎北部地区委員長、神奈川県書記長などを歴任。 現在、日本共産党准中央委員、三浦半島地区委員長、横須賀市民の市長をつくる会代表委員。
 現職吉田氏、上地候補同様じっくり取り上げるべきかもしれませんが、16年間現役議員・市長として横須賀市政を引っ張ってきた両氏に比べて「横須賀の政治家」としての情報が集めきれなかったため、心苦しいですがこれを持って紹介とします。

 また市長選挙に向けて以下のイベントも行われますので告知しておきます。
6月15日(木)
公開討論会
場所:横須賀市はまゆう会館(JR衣笠駅下車徒歩、京急線横須賀中央駅・堀之内駅・京急久里浜駅より衣笠駅行きバス衣笠駅あるいは衣笠十字路バス停下車徒歩)
時間:18:00開場 18:30~20:30
内容:横須賀市市長選にともなう、公開討論会を開催します。立候補者の生の声を聴き、横須賀の未来を一緒に考えませんか?

6月17日(土)
市長選の政策を見比べてみよう
場所:産業交流プラザ 第2研修室(芸術劇場3F汐入駅1分、JR横須賀駅下車徒歩)
時間:13:30~15:30
内容:各候補予定者のチラシ等を、みんなで話し合いながら見比べる企画をご用意しました。主催する議員3人は、市の事業を議会で全てチェックしています。だから、政策の背景や概要など、わかりやすく説明できます。でも、もちろん考え方を押し付けることはしません。お買い物のついでに気軽にいらっしゃって下さい。
主催:市議有志 
小林のぶゆき
小室たかえ
たかはし英昭

 さて前置きが長くなりましたが、本題と行きましょう。
転入超過トップは札幌市、ワーストは横須賀市。自治体最大のミッションは転入をどう呼び込むか@blogos

 さて今回の横須賀市長選挙で最も大きなトピックと言えるのは2013年に転出超過ワーストになる等深刻となっている人口減少問題ではないでしょうか?

地区別20152010人口増加率増加人数
総数406,586418,325-2.8%-11,739
本庁62,63365,024-3.7%-2,391
追浜31,70529,3807.9%2,325
田浦18,20119,204-5.2%-1,003
逸見11,39812,888-11.6%-1,490
衣笠60,92462,191-2.0%-1,267
大津41,60842,880-3.0%-1,272
浦賀47,32850,221-5.8%-2,893
久里浜53,50355,279-3.2%-1,776
北下浦35,53736,086-1.5%-549
西43,74945,472-3.8%-1,723
表:横須賀市各行政センター管内の人口増減状況(国勢調査より作成)

 さてここで横須賀のどの地域で人口が増加し、どの地域で減少しているかもう少し細かく見ていきましょう。
 上の表は国勢調査の結果から各行政センター管内での人口増減を調べたもの、増加しているのは10センター中追浜1か所のみと言う深刻な状況が見て取れます。追浜地域は横浜市に隣接しているので一瞬「横浜や東京に近い地域ほど人口増、遠い地域ほど人口減少」とみえますが良く見ると市最南端で東京・横浜から最も遠い北下浦地区の人口減少率は追浜以外では最も低く、追浜の次に東京・横浜に近い田浦・逸見地区の人口減少率が5%を超え減少率の上位3地区に入っている事から東京・横浜に近ければ人口増加と言う単純な状況では無い事が見て取れます

地区別20152010人口増加率増加人数
総数406,586418,325-2.8%-11,739
本庁62,63365,024-3.7%-2,391
 日の出町3,3943,1388.2%256
 大滝町458547-16.3%-89
追浜31,70529,3807.9%2,325
 追浜東町6,9304,21964.3%2,711
 鷹取2,3282,468-5.7%-140
田浦18,20119,204-5.2%-1,003
 田浦港町4584501.8%8
 田浦泉町415496-16.3%-81
逸見11,39812,888-11.6%-1,490
 山中町25244.2%1
 西逸見町4,2385,023-15.6%-785
衣笠60,92462,191-2.0%-1,267
 衣笠町1,2131,1079.6%106
 阿部倉1,7141,857-7.7%-143
大津41,60842,880-3.0%-1,272
 池田町9,9579,7312.3%226
 馬堀町3,7904,108-7.7%-318
浦賀47,32850,221-5.8%-2,893
 光風台1,4311,439-0.6%-8
 西浦賀3,3753,732-9.6%-357
久里浜53,50355,279-3.2%-1,776
 内川1039212.0%11
 久里浜14,75915,632-5.6%-873
北下浦35,53736,086-1.5%-549
 長沢9,6159,4461.8%169
 光の丘97136-28.7%-39
西43,74945,472-3.8%-1,723
 佐島の丘53727496.0%263
 子安6679-16.5%-13
表:横須賀市各行政センター管内の人口増減状況及び各地区の人口増加・減少地域(国勢調査より作成)

 そこでもう少し細かく見ていきましょう。上は最初の表に各地区で最も人口が増えた・減った街区を追加したものです。注目したいのは青太字で書いた追浜東町、日ノ出町、池田町の3街区、この3地域では近年大型マンションの建設が行われたことにより、人口増加がなったと見て取れます。また西行政センター管内の佐島の丘はマンションではないですが、京急により大規模な住宅開発が行われた地域です。一方人口減少地域、人口が1000人以上の地域に限定すると鷹取、西逸見町、阿部倉、馬堀町、西浦賀、久里浜と古くから開発された住宅地域が多いのがわかります。言うなれば今の横須賀の状況は古い住宅地域から世代交代や高齢化で起こる人口流出を新しい住宅開発で補えないから人口減少に陥っていると言えるのではないでしょうか?

IMG_2769
写真:成田スカイアクセス開業により人口増加が続く千葉ニュータウン

県知事を決めた2極化~千葉県知事選挙雑感~より
                                                                 
人口増加自治体周辺増加自治体関係事象
1  流山市 6.3つくばエクスプレス
2  印西市 5.1白井・鎌ヶ谷・成田北総鉄道・成田アクセス
3 木更津市 3.7袖ヶ浦アクアライン値下げ
4 四街道市 2.9千葉・佐倉 
5 柏市 2.5流山つくばエクスプレス
その他人口増加通勤圏人口減少 
市川・船橋・習志野・千葉・八千代浦安・松戸・我孫子 
千葉県の人口増加自治体(平成27年国勢調査-人口等基本集計結果の概要(千葉県版)-より作成、通勤圏減少における通勤圏の定義は大手私鉄複線区間、JR複々線区間及び京葉線、都心直通列車のある第3セクター鉄道沿線)

 さて上の表は2015年の国勢調査結果から作った千葉県の人口増加自治体の一覧です。5位までに入った自治体を見ると流山市がぎりぎり都心30km圏内のものの他は都心から30km以上離れた郊外地域であり、木更津市に至っては鉄道の営業距離で言えば東京から70km以上離れた地域です。
 逆にこれらの自治体を見ると四街道市を除くと一つの共通点がある事がわかります。
 それは交通インフラへの大規模な投資と言う点です。流山市と柏市には2004年に開業したつくばエクスプレス、印西市には成田空港アクセス鉄道、木更津市には森田県知事によるアクアラインの値下げと言った感じに大規模な投資が行われた結果人口増加を招き、それは周辺地域にも広がっている事がわかります。一方で東京に隣接する浦安市や松戸市で人口が減少していると言う状況も起こっています。
 さてどうすれば人口減少からだっせられるのでしょうか?1つは新たな住宅投資を活発化させることです。
 それを考える上で参考になりそうなのが千葉県です。上は千葉県知事選挙の際に書いた記事からの引用なのですが、千葉県の状況を見ると鉄道など都心へのアクセス交通への投資が盛んな地域で人口増加傾向が高い事を見てとれます

IMG_2631
写真:京急から成田空港への直通列車アクセス特急、横須賀中央~成田空港を2時間強で結ぶ

 これを横須賀に当てはめると京急線の強化となります。
 最近は遅延率の低さに注目の集まる京急線ですが、21世紀に入って2004年に新幹線、2015年に東北本線・高崎線・常磐線が乗り入れ一気に利便性の向上し、今後も2027年にリニア新幹線が乗り入れる等東京で最も利用が伸びていて今後も伸びる可能性の高い品川をターミナルに構え、羽田・成田両空港に直通列車を走らせる京急がメインの交通機関と言うのは横須賀にとって大きな強みであり、それを生かすのが横須賀活性化への王道のような施策ではないでしょうか?
 さて京急を生かすにはどのような施策が考えられるでしょうか?

 1つは2027年のリニア開業と同時期に実施される品川駅改造に合わせた施策ではないかと思われます。この品川駅の改造により奴山橋の踏切のボトルネックが解消され品川までの所要時間が見込まれるのですが、それに合わせて横浜駅以南で110km/hに据え置かれている最高速度をアップし更なる時間短縮を目指すと言うのは一つの策として考えられます。
 そしてもう1つ考えられるのは京急線の駅からアクセスの悪い西部地区のアクセス改善、これには三浦縦貫道・横浜横須賀道路・本町山中道路を用いた横須賀西部地区~汐入駅・横須賀中央駅間の高速バスの設定はどうでしょうか?単純に通勤・通学の利便性の向上だけでなく、横須賀中央・汐入両駅を経由して通勤・通学する人が増えることによる中心市街地活性化も期待できます
 その際に高校生・大学生が主になるのですが学割定期に補助をだし割引率を拡大すると大学進学を機に横須賀から離れる若い人を減らす効果も期待できるのではないでしょうか?バスではなく鉄道ですが、千葉県の北総鉄道ではこの学割補助の実施により学生の利用拡大に成功しています。
 極端な部分もありますが千葉でつくばエクスプレスや成田スカイアクセス鉄道によって掘り起こした住宅投資を横須賀では京急線によって起こす事を目指すと言うのは一つの手ではないでしょうか?

ぐんま利根沼田地域移住相談会より
田舎暮らしを考えている方、興味がある方、沼田ってどんなところだろうと思われた方、東京から新幹線で最短66分で行き来できる、都会とちょうどよい距離に沼田はあります。~中略~
仕事の面を心配されている方、転職は無理だと考えている方、沼田市は今年度から新幹線通勤補助制度が出来ました。あなたの不安、疑問にお答えし、移住への一歩になればと考えています。ご参加お待ちしています。
 さてもう1つの課題、古くからの住宅地で高齢化や世代交代で人口が流出する問題に関して、直接的な解決策ではないですが1つの考え方として上の沼田市の施策は参考になりそうな気がします。この手の人口流出問題に対して人口に対して「横須賀に住み、横須賀で働き、横須賀で活動する」と極端な地元志向となりがちなのではないでしょうか?上で出した沼田市の施策では新幹線定期の補助と言う思い切った策ですが、そこにあるのは「働くのは東京でよいからとにかく沼田に住んでほしい」と言う考え方です。この考え方は横須賀に応用できないでしょうか?
 言うなれば東京へのアクセスを維持・改善することで東京・横浜勤務の人が横須賀から出ざるを得ないケースを少なくすると言う考え方です。

(今更ですが)ヨコスカサマーフェスタ2016より
横須賀が好きすぎてついに移住してしまいましたw
しばらく引っ越しやら諸々で落ち着かない日々が続いていたのですが、
いつから市民になったのかはヒ・ミ・ツ(はぁと)
上の記事は艦隊コレクションのファンの男性が聖地巡礼の結果横須賀と言う地域にほれ込んで移住した様子です。聖地巡礼と言うと茨城県大洗町が有名ですが、このblogの筆者の様な移住者の数だけで言えば実は横須賀は負けてはいないのではと感じます。それは大洗から東京に通勤するのは難しいが横須賀だったら十分可能な立地故ではないかと思われます。特に若い世代にとって勝手知ったる地元と言うのは聖地とは違いますが住みやすい魅力的な土地です。だったらその住みたいと言う気持ちを後押しするような施策が必要なのではないかと思います。具体的な施策は先に書いた京急の改善策のような形になると思いますが、横須賀は多少遠いとはいえ東京への通勤が十分可能な地域、それをどう生かしていくのは重要ではないかと思われます

さていかがだったでしょうか?京急の改善だけですべてが解決するとは思えませんが、とは言え京急線を使って東京や横浜に通勤する人がないがしろにされがちだなと感じて書いてみました。さて市長候補たちの政策はどうか下のHPからご確認ください。

 横須賀市長選挙立候補予定者
吉田雄人
HP
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上地克明
HP
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林 伸明
HP
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人気記事ランキング201705

 さて5月のランキングが出ました。しかし今月はテーマがわかりやすい。
2017/6/27 写真を一部差し替えました。


1.Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影~
2.Choose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~
3.吉田雄人と藤野英明の6年間~横須賀市長選挙結果に思う~
4.戦後の終わりに考える~SEALDsと赤木智弘から見るリベラルの衰退~
5.Choose or Looseフランス大統領選挙2017~1988年体制の崩壊~ 

 1~3位は今月行われる横須賀市長選挙の記事が独占しました。ちなみに5位と激しいつばぜり合いを繰り広げた6位にもChoose or Loose 横須賀市長選挙が入っていてまさに横須賀市長選挙がメインテーマとなった月でした。そして1位2位はこの選挙で主役になるであろう現職市長吉田雄人氏と上地克明氏2人の立候補予定者に関する記事が途中まで抜きつぬかれつの激戦を繰り広げた結果現職市長吉田雄人氏について書いたChoose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影~ が2割くらいの差をつけて1位となりました。ちなみに4月に掲載されたChoose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ 上地克明と田川誠一~に関しては4月分のPVを合計してもChoose or Loose 横須賀市長選挙2017 ~プロローグ2 市長吉田雄人の光と影~ に僅差で負けている状況と言った感じでした。

約束1、4年の任期ごとに市長が得ている2,000万円の退職金を廃止します。@上地克明 4つの約束

 個人的には上地には恨みも何も無いのですが、様々なスキャンダルを抱え議会を敵に回して満身創痍な吉田市長に対して上地氏が勝てるか?と問われれば現状では僅差で負けるのではと感じています。確かに吉田市長は議会では嫌われ者で悪い人間かもしれない、しかしそれでも8年間市長を務めていてどのような市長であるかわかるし、どのような事をやりそうか、どんな考え方の癖のある人間かも想像がつく、しかし上地氏に関しては多くの有権者が「タレントの上地雄輔氏の父親でベテランの市議」であることは分かっても吉田市長のように「どのような市長になるのか?」と言うのは分からない、その中で(市民への)約束の最初に「退職金返上」が出てくるのは決してそれを嫌う人はいなくても結局「市長として何をやりたいのか」が見えてこない、そして周りに集うのは「悪人吉田市長」を嫌う人ばかりとなって、最終的に支持を広げる事が出来ず・・・というのが想像がつくからです。

kamiti

引用:上地克明氏twitterより

 ただしその状況に危機感を持ったのかここ最近上地氏が少しずつ軌道修正しているように感じます。個人的には上のtwitterのつぶやきは市長候補上地克明氏の発した様々な発言や政策その他もろもろの中でもっとも本人の意思を感じたものです。内容は横須賀を舞台としたアニメ「ハイスクールフリート(以下はいふり)」のファンによるイベントに参加したもの、一見何気ない光景に見えますが…
・もともとのアニメが戦艦に乗る少女たちが主役のもので米軍基地がある関係で沖縄程ではないにせよ軍関係に関して反発する政治勢力が横須賀では決して弱い訳でない
・アニメのファンに対するアピール、観光誘致は現職吉田市長が推進してきたものである事
 もしかしたらアニメファン向けのパフォーマンスかもしれませんが少なくとも既存の支持者の反発も起こりうるリスクを冒してそれを行った事には意志を感じますし、また自分の目指すものに有効であれば例え対立候補のやっている施策であれ良く言えば受け入れる悪く言えば図々しくパクる、そこにはベテラン政治家としての柔軟性を感じます。

政策@上地克明

 そして同時期に政策を発表したのもその表れでしょう。評価そのものは別の記事に譲りますが、基本的に八方美人で万人受けしそうな感じがぬぐえなくはないものの、それでも政策が出てきたことで市長候補上地克明氏が何を見て何を考えて市長となり何をしていくかを考える一助にはなり得るものとは感じます。
 市長選挙まで一か月を切り、残り時間は短くなってきた中で上地克明氏が「反吉田市長の神輿」でなく「1人の市長候補」として有権者ときちんと向き合っていけるのか、それが今回の市長選挙の大きなテーマのような気がします
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5.Choose or Looseフランス大統領選挙2017~1988年体制の崩壊~ 

 さて5位にはフランス大統領選挙の記事がランクイン、昨年はブクレジット、トランプ大統領が注目されましたが、どちらも良く考えれば政権を持つ保守の大政党の傘下で起こった事なのに対し、かつての大国で今でも少なからない影響力のあるこの国で起こっているのはもっと大きくかつ根源的な問題提起なもののような気がします。

4.戦後の終わりに考える~SEALDsと赤木智弘から見るリベラルの衰退~

 さすがに順位こそ下げましたが、今年5か月すべてのランキングでランクインすると言う偉業(?)を成し遂げたのはこの記事、現在赤木氏はリベラルよりな政治的スタンスが目立ちますが、個人的には彼は青木雄二氏死去以来途絶えていた、左派の野性的賢人ではないかなと感じています。残念なのは今の日本のリベラルが彼の様な賢人を決して生かせていない事でもったいないとしか言いようがありません。



 
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 さていかがだったでしょうか?5月は横須賀市長選挙絡みの記事に注目が集まりましたが市長選挙の本番はあくまで6月、その6月にどれだけ発信できるか・・・やれるだけやってみます。


Choose or Looseフランス大統領選挙2017~1988年体制の崩壊~

Choose or Looseフランス大統領選挙2017~ルペンと国民戦線と社会党~

マクロン氏勝利、東証急騰 2万円台迫る 今年最高値@朝日新聞2017/5/9より
 仏大統領選の決選投票で親欧州連合(EU)を訴えたマクロン氏が勝利したことが好感され、8日の東京株式市場では日経平均株価が今年の最高値を更新した。

 さて前に取り上げたフランス大統領選挙、大方の予想通りでアン・マルシェ!所属のマクロン氏が比較的大差をつけて国民戦線のルペン氏を破り当選しました。

マクロン氏、大恋愛の末に 25歳年上の既婚高校教師と@朝日新聞2017/5/8より

 仏大統領選で当選したエマニュエル・マクロン氏(39)のファーストレディーとして注目を浴びているのが、25歳年上の妻ブリジットさん(64)だ。政治集会にも付き添い、スピーチなどにもアドバイスを与えるなどして、二人三脚で大統領選を勝ち上がった

 欧州メディアによると、ブリジットさんはチョコレート会社を営む裕福な家に生まれた。2人の出会いは、マクロン氏が15歳の高校生だったときにさかのぼる。仏北部アミアンのカトリック系私立高校で、2人は教師と教え子だった。演劇部の顧問を務め、そこに小説家を目指していたマクロン氏が入部した。

 当時ブリジットさんは40歳で既婚。3人の子どもがおり、娘はマクロン氏と同じクラスにいたという。ブリジットさんは仏雑誌に、「彼は17歳の時に、『あなたが何をしようと、私はあなたと結婚する』」と宣言したと語っている。2人の仲はうわさとなり、周囲の大反対に遭った。マクロン氏の両親は2人を引き離すため、マクロン氏をパリの高校へ転校させたという。
マクロン仏大統領と配偶者の物語は、美談か?倫理的(或いは法的)問題か? @togetherより
名無しガブリエルハウンド @b503yukikaze 2017-04-04 18:30:17

>ブリジットさんは1990年代半ば、北部アミアンの高校で国語教師、演劇部顧問を務め、高校生だったマクロン氏と恋に落ちた ←淫行>当時は銀行幹部の妻で、3人の子供がいた ←不倫
 そのマクロン大統領、奥さんが24歳年上で、マクロン氏が高校時代、先生であり、夫も子供もいる夫人と付き合い始めた事に対して、美談として報じるメディアとマクロン氏が夫を持つ女性と付き合った事、夫人は18歳未満のマクロン氏と交際した事は小児性愛者であり所謂淫行罪で2重の犯罪行為ではないかと言うネットの論調がメインに展開されています。個人的には確かにかつて罪を犯した人間がその罪を償い社会的な信用を築き上げその国のトップになったと言うのは本人の努力と、罪は罪、人は人ときちんと切り分ける国民性に関して言えばある種の美談としても良いかもしれませんが、その罪を美談として語るのは違うような気がします。あえて言うなら野村監督夫妻のなれそめを美談として語れるメディアならその資格もあるかもしれませんが・・・

kokuminsensen
国民戦線1,9861988 19931997200220072012
得票率9.65%9.65%12.41%14.94%11.34%4.29%13.60%
議席数35101002
総議席577575577577577577577
議席率6.07%0.17%0.00%0.17%0.00%0.00%0.35%
議席/得票62.86%1.80%0.00%1.16%0.00%0.00%2.55%
図・表:国民戦線のフランス国民議会での得票率及び獲得議席率(2012年フランス議会総選挙@wikipedia他より作成)

 さて個人的に注目したいのは対立候補であるマリーヌルペン氏の所属していた国民戦線の状況、その前に国民戦線の日本の国会における国民議会選挙での1回目投票での得票率と議席獲得率の推移をグラフ化したものです。9.65%の得票率で6.07%の議席を得た1986年以外では1988年9.65%、2007年に4.29%だったのを除くと10%以上の得票率を得ながら議席獲得率は0~0.35%と言う異常状況が続いているのがわかります。

得票率獲得議席議席率
維新の党15.72%418.63%
公明党13.71%357.37%
共産党11.37%214.42%
国民戦線13.6%20.35%
表:2014年衆議院選挙における得票率(比例)と議席率の関係(第47回衆議院議員総選挙@Wikipediaより作成)

 ちなみに日本の状況と比較するとこの状況がいかに異常かがわかると思います。上の表は2014年に行われた衆議院選挙で10~16%の得票を得た維新・公明・共産の3党の議席獲得率と2012年の国民戦線の得票率・議席獲得率を比較したもの、これを見ると大阪と言う強固な地盤を持つ維新の党、自民党と言う強力なパートナーを持つ公明党に比べて共産党の議席獲得率は低いですが、それでもフランスの国民戦線の議席獲得率に比べ10倍以上の議席獲得率を誇っている事がわかります。

2012年フランス議会総選挙@Wikipediaより
選挙制度:小選挙区制単記二回投票制
  • 第1回投票:有効投票のうち、過半数かつ有権者数の25%以上を得た候補者が当選。いない場合は1週間後に決選投票を実施。
  • 第2回投票:第1回投票において、12.5%以上の得票を得た候補が立候補。12.5%以上の得票を得た候補者が1人のみ、もしくは1人もいない場合は上位2名が立候補。最多得票を得た候補が当選
 さてこの異常な状況はいかに生み出されたのでしょうか?それはフランス国民議会の選挙制度、いみじくも国民戦線が国民議会で35議席を獲得した僅か2年後の1988年に戻った小選挙区単記2回投票制にあります。と言うのは日本の衆議院選挙も小選挙区主体で大政党優位と呼ばれるのですが、フランスはそれ以上で一言でいえば1回の投票でトップになるのではなく1回の投票で50%以上の得票を得られなければ決選投票で50%以上の得票を得なければ当選できない仕組みであり、その事が2014年衆議院選挙における日本の共産党の様に強固な地盤も有力なパートナーも持たない国民戦線にとって不利な状況を生み出したと言えます。言うなれば国民戦線と言うフランス国民の10~15%くらいの支持率を得る国民戦線の支持者の声ははこの選挙制度によって無かった事にされてしまったわけです

                                                                            
2017年大統領選挙1回目得票率決選得票率1回目投票比
エマニュエル・マクロンアン・マルシェ!24.01%66.10%275.3%
マリーヌ・ル・ペン国民戦線21.30%33.90%159.2%
2002年大統領選挙
ジャック・シラク共和国連合19.88%82.21%413.5%
ジャン=マリー・ルペン国民戦線16.86%17.79%105.5%

表:2017年、2002年の大統領選挙の得票率(2017年フランス大統領選挙@Wikipedia他より作成)

 さてマクロン大統領と争ったルペン候補が所属した国民戦線が大統領選挙の決選投票に進んだのは2002年以降2回目なのですが、その2002年に比べて大きく変化しているのはその得票率です。2002年の大統領選挙では1回目に比べてわずか0.93%しか得票率の上積みが無いのに対し今回の大統領選挙では立ち上がれ!共和国のニコラ・デュポン=エニャンを首相にするとして共闘した関係もあり12.6%もの得票の上積みに成功しています。そして、今回大統領に当選したマクロン氏の所属するアン・マルシェ!は所属する国会議員がいなく1から候補者を掘り起こさなくてはならない手探りの状態、そして第1回投票でルペン氏と同じくEU離脱を表明する左翼党のメランション候補が20%近い得票を得た事を考えると、来月行われる国民議会選挙ではこれまで同様国民戦線を「無かった事」にはもはやできなくなる可能性は高くなってくると考えられます。

仏、表現の自由 限界は 「宗教批判、線引き難しく」 マス倫研究会@一般社団法人日本新聞協会より
 フランスでは、「プレスの自由に関する1881年7月29日法」で表現や報道の自由が確立された一方、名誉毀損(きそん)などについての条項を設けるなど、表現の自由を制限しているという。日本で適法な表現でも、ヘイトスピーチや児童ポルノに抵触するとして規制の対象になるものもある

 フランスでヘイトスピーチは厳しく規制されている。法規定されたのは1972年。当初は出生や、特定の民族・人種が規制対象だったが、性別や性的指向などにも広がったという。また、フランスでは名誉毀損や侮辱だけでなく、差別・暴力の扇動行為も処罰となるとの特徴があるという。曽我部氏は「ヘイトスピーチは厳しく規制されているが、宗教批判に対する規制はない。ヘイトスピーチと宗教批判の線引きが難しいところだ」と強調した。

 フランスと言う国はヘイトスピーチや児童ポルノ等厳しく規制する国としても知られているようで日本の報道の自由の砦を自称する新聞業界でも研究が進んでいるようです。しかしこういったものを「間違った事」、「あってはならないもの」として「無かった事」とするのは正しいのでしょうか?私の恩師の言葉で最も印象に残っているものとしてこんな言葉があります。「頭の良い人と言うのは人の言葉を聞く人である。聡明と言う言葉は耳偏がついているだろう」そういった意味で私はフランスと言う国は非常に聡明と言う言葉からほど遠い事をしてきたようにしか見えないのですが、当のフランス人はどう考えているのでしょうか?そしてその答えをこの大統領選挙と来月に行われる国民議会選挙で実感するように感じるのですが如何でしょうか?


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