
写真:関東から四国へは新幹線~岡山乗り換えが便利です
さて本題の前にコロナに関する役立つ情報を
新型コロナお役立ちコーナー@首相官邸
・首相官邸での各省庁の対策のまとめサイトです。
新型コロナウイルス感染症について@神奈川県
・神奈川県庁でのコロナウィルスに関するまとめサイトです。
新型コロナウイルス感染症に関する情報(2020年4月3日更新)@横須賀市
横須賀市・横浜市公共交通各社の新型コロナウイルスに関する対応について
・横須賀・横浜地区の公共交通各企業のコロナ対策のリンク集です。利用者の協力をもとに3密を恐れず公共交通を利用しましょう。
京急第一四半期決算資料を読んでみる
・横須賀の重要な交通機関である京急の第一4半期決算のレポートです。興味のある方はどうぞ
2020/11/9追記
JR北海道とJR四国の財政支援 継続するか検討へ 政府@NHK2020/11/7
・国による財政支援継続に関する検討も始まったそうです。
JR四国、赤字53億円 過去最大、運賃値上げ「不可避」―9月中間@時事通信2020/11/6より
JR四国が6日に発表した2020年9月中間連結決算は、純損益が53億円の赤字(前年同期は12億円の黒字)となった。2000年に中間連結決算の公表を始めて以降、中間期として最大の赤字幅。新型コロナウイルスの影響で、鉄道やバスの旅客収入が大幅に落ち込んだことが響いた。
表:JR四国2020年度中間決算損益計算書
JR四国の中間決算が発表されました。時事通信の記事によると中間期決算としては過去最悪の53億円の純損失となっている事がメインに書かれていますが、JR四国社の決算資料を見てみると、売り上げにあたる営業収益が対前年45.6%,言い換えれば54.4%減少と半減以下で、減少額が137億円、うち鉄道・バスを示すであろう運輸業は89.7億円減少と減少額の凡そ2/3を占めている事がわかります。

表:JR四国2020年度中間決算鉄道輸送量及び鉄道運輸収入の対前年比較
実際の鉄道の輸送量を見ると輸送人員ベースで対前年71.1%、輸送人キロベースで57.2%,運輸収入で44.4%と通勤定期の輸送人員が対前年91%なのが象徴的なのですが、ローカルな通勤・通学輸送は減少が小さいものの、単価が高い特急を中心とした長距離輸送の落ち込みが大きいのが響き運輸収入は55.6%と大きな減少となっています。
佐賀県がANAから出向10人受け入れへ 「つらい時代から県の振興に協力」@毎日新聞2020/11/4より
佐賀県の山口祥義(よしのり)知事は4日、全日本空輸を傘下に置くANAホールディングス(HD)の出向社員10人前後を受け入れる方針を示した。県議会11月定例会に提出する2020年度一般会計補正予算案に「ANA連携促進事業費」として当面の人件費など約1000万円を盛り込む。同HDによると、自治体では三重県と鳥取県が受け入れを表明している。
同HDは新型コロナウイルスの感染拡大による旅客需要激減などで、21年3月期の連結最終(当期)損益が5100億円の赤字になる見通し。赤字額は同社として過去最大で、コスト削減のため同年春までに400人以上を外部企業に出向させる方針を示している。
JR四国の様に人の長距離輸送を収益の主力にしている運輸企業の中でJR四国だけが極端な落ち込みを示しているのでしょうか?航空に関して見てみるとより深刻な状況が見て取れます。ANAでは2021年度の赤字を5100億円と見越し、従業員を行政などに出向させる動きを活発化させている状況が連日報道されています。

表:2020年度松山空港の利用状況推移
JR四国の営業エリアを見るとどうでしょう、上は松山空港の利用状況の推移、対前年の分かり上半期累計で見ますと、国内線対前年19.7%、国際線0%合計で19.1%と対前年80%以上の激減となっています。

表:令和2年度高松空港旅客輸送実績(令和2年9月速報)
続いてこちらは高松空港の2020年9月の利用状況、こちらは国内線対前年26.9%、国際線は松山同様0%、合計で23.6%とGotoキャンペーンで乗客が戻ってきたイメージがある9月でさえ対前年76.4%減少とこちらも激減である事が見て取れます。
高知空港、徳島空港に関しては参考になるデータはなかったですが、四国の航空利用に関しては、鉄道以上の大きく深刻な落ち込みが見て取れるとみてよいと思います。
【現在の時刻表】コロナウイルス影響による減便時刻表@四国高速バス株式会社2020/10/20より
● 丸亀・高松~横浜・新宿線
2020年10月30日(金)から11月4日(水)まで、及び11月20日(金)から11月23日(月)までの期間のみ運行いたします。
● 高松~徳島線
2020年6月12日(金)から一部の便を運行再開しております。現在の時刻表は以下のリンク先にてご確認願います。
10月16日~当面の間時刻表PDF(補足:片道12便中2便運休)
● 高松~松山線
2020年6月20日(土)から一部の便を運行再開しております。現在の時刻表は以下のリンク先にてご確認願います。
6月20日~当面の間時刻表PDF(補足:片道15便中5便運休)
● 高松~高知線
2020年6月20日(土)から一部の便を運行再開しております。現在の時刻表は以下のリンク先にてご確認願います
6月20日~当面の間時刻表PDF(補足:片道13便中4便運休)
● 高松~大阪線
2020年6月12日(金)から一部の便を運行再開しております。現在の時刻表は以下のリンク先にてご確認願います。
10月1日~当面の間の時刻表PDF(補足:片道32便中16便運休)
● 高松~神戸線
現在の時刻表は以下のリンク先にてご確認願います。
9月1日~当面の間の時刻表PDF(補足:片道20便中10便運休)
● 丸亀・善通寺~神戸・大阪・USJ線
現在の時刻表は以下のリンク先にてご確認願います。
8月1日~10月30日の時刻表PDF
※10月31日(土)より一部出発便が土日祝のみ運行再開になります。対象便につきましては以下のリンク先にてご確認下さい。
10月31日~当面の間時刻表PDF(補足:片道8便中1便運休1便土・休日のみ運行)
● 高松~京都線
2020年7月17日(金)から一部の便を運行再開しております。現在の時刻表は以下のリンク先にてご確認願います。
10月1日~当面の間時刻表PDF(補足:片道7便中3便運休)
● 高松・丸亀~福岡線
当面の間、運休しております。運行につきましては決まり次第お知らせ致します。
● 高松・丸亀~名古屋線
当面の間、運休しております。運行につきましては決まり次第お知らせ致します。
続いて航空と同じく鉄道のライバルとよく言われる高速バスについても見ていきましょう。
こちらは空港の様に明確な利用状況のデータが見当たらなかった為、高松に本拠を置く四国高速バスの2020年10月20日段階の運行状況をサンプルとして挙げてみました。概ねの傾向としては以下の事が言えます。
・1日20往復以上のメインルート高松~京阪神に関しては半数程度運休
・1日10~20往復の準メインルートである四国島内片道100㎞以上の県庁市路線(高松~松山・高知)は1/3程度運休
・1日10~20往復の準メインルートである四国島内片道100㎞以内の県庁市路線(高松~徳島)は1/6程度運休
・京阪神・四国島内以外の主要都市路線(高松~東京・横浜・名古屋・福岡)に関しては完全運休か連休のみ運行
簡単に言えば「長距離の路線程減便率が高い」、「その為需要として順方向と言える京阪神方面への路線は減便率が高くても残るが、京浜・名古屋・福岡など順方向でない大都市への路線は運休に近い状況になる」と言ったところです。主要路線の減便率は3~5割と言う事で一見対前年で5~7割程度の利用と見えますが実際は減便率よりも利用者の減少率は大きいと思われます。そう考えると減少率は5~7割、同じ区間のJR特急と同様の対前年利用者数となると考えられます。

表:JR四国2020年度中間決算お客様のご利用状況 (2020年度上期)
JR四国の区間別の利用者を見ると特急の走る県境地帯は以下となり概ねそれを裏付けているように感じます。
宇多津~児島(岡山・香川):前年比38.4%
観音寺~今治(香川・愛媛):前年比47.9%
琴平~高知(香川・高知):前年比49.0%
引田~徳島(香川・徳島):前年比62.1%
やや高めに出るのは通勤・通学に代表されるローカル輸送も込みの数値だからです。そしてもう1つ重要な点があります。
高松~多度津:平均通過人員15442人(宇多津~児島:9606人)
今治~松山:平均通過人員4323人(観音寺~今治:2879人)
高知~須崎:平均通過人員3027人(琴平~高知:1431人)
徳島~阿南:平均通過人員3615人(引田~徳島:2417人)
それは各県の平均通過人員が最も多い区間と県境区間で差が1.5~2倍ある事で、基本的に2つの都市を結ぶ2点間輸送である高速バスや航空とは違って利用者の底上げが図られている事です。

写真:JR四国にとっては自分の持ち物でなくても重要な存在
そして高速バス・航空との比較で忘れてはならないのは新幹線の存在です。
岡山~高松:快速マリンライナー:上り36本、下り39本
岡山~松山:特急しおかぜ:15往復
岡山~高知:特急南風:14往復
岡山~徳島:快速マリンライナー+特急うずしお:下り17本、上り16本
松山・高知・徳島からは特急を使って1時間に1本程度、高松からは快速で1時間に2本程度新幹線の乗り入れる岡山駅にアクセス可能で岡山から新幹線に乗り換え新大阪・東京方面にアクセスできる体制が出来上がっています。そしてそのアクセス体制は高速バスの撤退した名古屋・福岡方面も同様であり、極端に言えば九州新幹線の乗り入れる熊本・鹿児島すら同様となっています。JR四国の特急や快速マリンライナーは新幹線に接続することで東海道3大都市圏及び岡山・広島・北九州・福岡・熊本・鹿児島と言う西日本を代表する大都市とつながっているのです。
JR四国、赤字53億円 過去最大、運賃値上げ「不可避」―9月中間@時事通信2020/11/6より
記者会見した西牧世博社長は「会社発足以来、最大の危機的状況を迎えている」と説明。その上で「運賃改定はやらざるを得ない」と述べ、収支の抜本的な改善に向け運賃値上げが不可避との認識を示した。
しかしそんなJR四国ですが他に比べてましな面があると言うだけで状況は厳しいです。「会社発足以来最大の危機」「運賃改定(値上げ)をやらざるを得ない」と言った言葉が中間決算における社長の記者会見の場で出てきました。「民間企業なのだから(安易に値上げせず)企業努力で何とかしろ」、「値上げしたり不便になっても車があるから大丈夫」と言う正論もあり得そうですが四国の長距離交通に関しては鉄道・バス・航空全てで現状の利用状況では「(合理的な企業努力として)全面的に撤退する」と言わざるを得ないというのが妥当と言わざるを得ない状況です。
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代行バスに不満を抱く人々は、次々にマイカーへと切り替えました。ただし高校生は自分では運転できませんから、ご家族が送り迎えすることになります。国道416号線では、これらの車と代行バスで大渋滞が発生し、従来のマイカー通勤者まで遅刻するはめになってしまいました。~中略~
勝山周辺から福井市内に進学する中学生も多かったのですが、通学手段を失ってしまったために、希望校の受験を泣くなく諦めたという話も耳にしました。
そしてJR四国の主要路線が仮に廃止されてしまったときの影響は福井のローカル鉄道の比ではなく、今のようにスムースに自動車が使える環境が続くようには思えません。
葉山町特別通学支援給付金のお知らせ@葉山町より
新型コロナウイルス感染症拡大に対する学びの対策、「葉山の学びを止めないプロジェクト」の一環として、「葉山町特別通学支援給付金」を給付します。
町内に在住し、町外の学校に通う学生の通学定期券等の購入に係る費用の一部を補助します。給付額の上限は15,000円です。
確かにJR四国の運賃値上げは仕方ない面もあります。ただその値上げは例えば通学でJRを使う学生さんやその親御さんには負担増になりますし、また外から訪れる人が減る事で、成り立たなくなったり厳しくなるお店などは出てくると思われます。
そういった時地域の住民を守るのは地域の行政の役割ではないかと思います。上の引用は神奈川県葉山町での施策です。確かに民間企業の営業収益の問題に対して補助を出すことに抵抗はあるかもしれませんが地域の生活・雇用を守るための投資として当局に考えて見て頂ければ幸いです。









