マクドナルドさんの新卒採用が、2012年からインターンシップ1本になったそうです。
ユニクロさんは、社会人向けのインターンを実施、時代のトップリーダー企業が相次ぎインターンシップ採用を導入している話を聞くと、採用方法が時代と共に徐々に変化する気配がします。
弊社は、「社会人インターン」という商品を3年前に開発し、サービス提供していますが、私自身が思うに今後の採用方法の中心は「インターンシップ」が主流になるのでは?と感じた背景があります。

それは世の結婚の流れの変化に近いと思ったからです。
昔は、お見合いだけで結婚することが主流でしたが、現在は恋愛をして、一緒に生活して幸せになれるかを互いに確認してから結婚します。
どうしてお見合いだけで結婚できたのか?それは結婚の目的にあると思うのです。
昔の結婚の目的は、優秀な子孫を残すこと、経済的に安定し、衣食住足りた生活を送ることでした。
この目的だと条件での結婚が成り立つのです。
男性は家柄と収入、女性は家事と健康を確認できれば問題なかったのです。
これは経験やスキルを確認する面接採用にほぼ近いと思いませんか?

現在の結婚は、この目的以外に、互いにとって、「1人でいるより2人でいることで幸せな時間を送れるかどうか」が付加されてきました。よって条件ではなく、価値観や、趣味が合うか等が重要になってきたのです。ですので、見合いではなく、恋愛しないと分からないことが増え、恋愛からの結婚が主流になったのだと思うのです。

働く人の目的も変化してきました。安定した収入だけが目的ではありません。VISION、働く仲間、やりがい、仕事内容、会社のステータス、財務状態、働く環境、評価等の人事制度、福利厚生、将来性、自己成長できる環環境であるか等々、価値観は多様化し、会社に求めるものが増えてきました。

会社側は、面接にてマインド・スキル・ナレッジの確認をし、会社に貢献できる条件が整っている人物だと判断したとしても、本人の働く価値観に合わなければ入社しても早期に退職してしまう。
残念ながら働く価値観は経歴書に書かれている内容ではなく、面接では極めて判断しづらいことからも、採用は恋愛から結婚に進む、インターシップ型にするべきだと思うのです。

確かに年収が高いレイヤーの採用の場合は、現職で働いている人が大半なので致し方ない部分もあると思いますが、それ以外は基本、仕事の評価で採用をすれば一番リスクがありません。

最後に弊社の「社会人インターン」をご利用するお客様に多く見られる傾向なのですが、ITのような新しい業界や会社が多いです。
これらの会社さんは、良くも悪くも会社のカルチャーが強く、出来たばかりの業界なので経験者が少ないです。世の中に経験者が少ないため、必然的にキャリアチェンジ採用となるので、面接よりも働いてみないとパフォーマンスがよめないし、カルチャーに合わないとすぐに辞めてしまうことから、働きぶりをみながら採用判断ができる「社会人インターン」での採用が指示されているのだと思うのです。

昔、新婚旅行から帰ってきて成田に着き、その場で離婚する成田離婚という言葉が流行りました。
是非、成田離婚を減らすためにも、お見合い型から恋愛型へ採用を変えませんか。

2012年1月18日(水)
株式会社ビー・スタイル 
代表取締役 三原邦彦