2006年04月11日

ブックレビュー・あの頃の日本は強かった

あの頃の日本は強かった (柘植久慶)
 なんだかかなり右がかった内容を想像させる題名ですが、中身は至極まっとうな日露戦争の戦略分析の本です。日露戦争開始時、経済力で10倍以上、軍事力で20倍以上といわれ、敗戦は必至といわれていました。これは大東亜戦争開始時の日米の差よりも大きいものです。この奇跡とも言える勝利はまさに緻密な戦略を、綱渡りのごとく行使していったその当時の日本人の強さの表れとも言えるでしょう。その強さの秘密とは、自分の弱さを正面から見つめることができるという強さに他ならなかったと思います。自分は相手よりも弱い、でも負けられない、ではどうしたら勝てるのか。最初から勝利ではなく、講和を目指す謙虚な政略、自分の限界を見極めた戦略目標、数少ない自分の強みを生かした戦術、どれも先の大戦では失われていたものです。100年前の出来事ですが、現在に生きる私たちにとって十分参考になることだと思います。あなたは謙虚さを失ってはいませんか?自分の弱さを見つめることができますか?

2006年03月27日

ブックレビュー・99.9%は仮説

99.9%は仮説(竹内薫)
 最近、ゲームとかでも脳を鍛える、考えるものが流行っているようです。この本はクイズとかとは違いますが、考え方自体の柔軟性を問う本です。内容を大まかに言うと絶対ということは絶対にない、ということを言っています。何を当たり前と思うかもしれませんが、なかなかこれが常識という枠にとらわれていて、実際にはわかっていなかった、ということがわかります。
 例を一つ上げると、一番最初に書かれていますが、飛行機の飛ぶ仕組みは解明されていない。現在の航空力学は仮説の一つであり、完全には理論は出来上がっていない。というものです。最初にこれを読んだとき「ええー!」という感じでした。後は作者の書く文に引き込まれてしまいましたよ。てっきりそういったものはもう解明されていて、計算によって証明されていると思っていましたからね。びっくりです。
 科学だけでなく日常生活に関する例もたくさんあります。数式はまったくといっていいほど無い本です。世の中ちょっとおかしいことがあるなと思ったら、この本を読めば、なーんだと思うことがあるとおもいますよ。

2006年03月20日

ブックレビュー・だめだこりゃ

だめだこりゃ
 この本の題名を見てピンとこられた方は、この本を手にするべきでしょう。今は無きドリフターズのリーダーいかりや長介の自伝です。
 自分の生い立ちはもちろんですが、ドリフターズの生い立ち、いかりや長介から見たメンバー像などへぇーと思わせる逸話がたくさんあります。ただ他のこういった類の本と違うのは暴露本というのではなく、メンバーが失敗した話にしても、文章から父の愛みたいなものが感じられることです。一方的に非難するのではなく、なんだかコントのときと同じような語り口調で、にやっとさせられる部分もあります。山あり谷ありの人生だったんでしょが、その苦労話を酒を飲みながら、「今となっては笑い話だが・・・」と語る親父という雰囲気です。しかしビートルズ来日のときの前座を務めていたというのには驚きました。本当に音楽グループだったんですね(おいおい)。
 良くも悪くも昭和生まれの頑固親父という雰囲気そのもので、読むとなんだかノスタルジックな気分になります。それはやはり青春時代を昭和ですごしたせいかもしれません。8時だよ全員集合は子供の頃ほぼ毎週見ていましたからね。
 これを読むと長さんが慕われていたわけがよくわかります。今日は命日です。末筆ですがいかりや長介さんのご冥福をお祈りします。

2006年03月12日

ブックレビュー・分県登山ガイド

分県登山ガイド
 コラムにも書いている通り、私はしばしば登山をします。ただ何かのグループに入っているわけではありませんので、登山する山を選ぶには何らかの指標が必要です。そこで利用しているのがこの本です。大体一県に50前後の山が紹介されています。見開きで1つの山が紹介されています。オールカラーで写真もふんだんに使われていてどういった山かわかりやすいです。地図に駐車場のあるなしも書かれているのも私がこの本を薦める点の一つです。山の選定基準も、登山道が整備されているかを重視しているので、素人にも登りやすい山を多く紹介しています。また史跡の紹介も他のガイドと比べて多いので、読むだけでも結構ためになり、面白いです。

2006年03月06日

ブックレビュー・世界の日本人ジョーク集

世界の中の日本人ジョーク集(早坂 隆)
 日本人に足りないのはユーモアのセンス(特にどちらかというとブラックといわれるもの)だそうです。そんな日本人を取り扱ったジョークを集めた本です。
 日本ではあまり話されたところを聞いたことはありませんが、民族性のジョークはジョークの分野でもかなりのウェイトを占める分野です。大体ジョークというのは民族性ジョークとセックスジョークからなっているといっても過言ではありません。これはやはり普通には話しにくいのでユーモアを交えて、といった部分があるのでしょう。
 民族性ジョークの中での日本人の扱われ方は、勤勉、優秀、ハイテクといったよいイメージから優柔不断、狡賢い、成金といったマイナスのイメージまで様々です。ただどのジョークも日本人の性格の一端を表現していてニヤリとさせられます。

 あるアメリカの自動車会社が、ロシアと日本の部品工場に以下のような仕事の発注をした。
「不良品は1000個につき1つとすること」
数日後、ロシアの工場からメールが届いた・
「不良品を1000個に1つというのは、大変困難な作業です。期日にどうしても間に合いません。納期の延長をお願いします」
数日後、日本の工場からもメールが届いた。それにはこう書かれていた。
「納期に向けての作業は順調に進んでおります。ただ、不良品用の設計図が届いておりません。送球に送付してください」

 これにニヤリとしたら、ぜひどうぞ。

2006年02月16日

ブックレビュー・中つ国歴史地図

中つ国歴史地図〜トールキン世界のすべて
 もうすぐナルニア国物語が公開されるわけですが、その前にファンタジー小説の原型とも言われる指輪物語を振り返りましょう。ちょっと前の話になりますが映画のロード・オブ・ザ・リングを見て感動した方、多いのではないでしょうか。私もその一人です。壮大な話のスケール、映像の美しさ、戦闘シーンの迫力、どれをっとても一級品でした。ですがあの映画を見て指輪物語の原作を読みたいと思ったにもかかわらず、独特の文体になれずに挫折した方も多いと思います。私もこれまたその一人です。
 それでも指輪の世界のことは知りたいという方にお勧めなのがこの本です。ふんだんなイラストに加え、中つ国の歴史を指輪物語だけでなく、ホビットの冒険、シルマリルの物語まで含めて説明がしてあります。歴史上の重要な地点の説明や事件、各戦争での軍隊の動き、はてはフロドの家の間取りまで判ります。説明の量は単なる粗筋というレベルではありませんので、読み応えもあり十分楽しむことができます。ちなみに私TRPGなるものをやっているんですが、もしやっている方がいらっしゃったら、資料としてもおすすめです。

2006年02月09日

ブックレビュー・日本人の忘れもの

日本人の忘れもの
 日本の伝統について書かれた本です。といっても専門的に分析したような堅苦しいものではありません。内外の日本について書かれた著書を引用しながら、昔の日本を振り返るといった感じです。作者も冒頭で「日本の心に素直に温かく共感できる人に読んでいただければありがたく思います」と書いているように、日本人が昔から大事にしてきたことが多く書いてあります。
 例えば一番最初の「豊かな自然の国ー日本」では昔の日本がいかに自然豊かであったか、また現在もいかに自然豊かであるか、そしてその自然を守る文化というのはいかに貴重なものであるかが述べてあります。
 ちょっと都合のいい部分だけを集めているという感じはありますが、まあ専門書ではありませんからそれはそれでいいと思います。これを読んで感じるのはいかに今の日本人が先祖から膨大な資産を受け継いでいるかということです。現代に生きる私たちは祖先から受け継いだ遺産を消費するのではなく、さらに積み上げて子孫に渡すということが重要なのではないか、何か大事なことを忘れてはいないか、そんな気持ちにさせる1冊です。

2006年02月07日

ブックレビュー・今がわかる時代がわかる世界地図・日本地図

今がわかる時代がわかる世界地図・日本地図
 地図といってもただの地図ではありません。今流行の情報地図というものです。他のものも見てみたんですが、やはり一番売れているだけあって、これが一番面白く、また見やすいです。残念なことに(何がだ、という突っ込みは無しで・・・)情報地図を紹介する以上これを紹介せざるを得ません。まあ、情報地図自体マイナーということで良しとしましょう。日本地図に関してはJTB発行のやつもなかなかなのですが、世界地図では明らかにこちらの方が面白いのと、日本地図でとんこつラーメンの発祥が久留米ではなく博多になっていたのが大きなマイナスポイントですね(ちなみにこれには諸説あり、あながち間違いではありません。が、私は久留米発祥を支持しています、というかこのサイトではそうなのです!)。
 個人的な感情はさておき、中身です。全部で256ページ、オールカラーです。情報の部分は政治や社会、交通といったカテゴリーで76テーマ、158ページ。地図の部分は索引とかも入れて94ページです。残りは目次や編集者紹介ですね。情報部分には主要国のGDPや人間開発指数、平均寿命などの基本的なことから深層海流、世界のセブンイレブンの店舗数などマイナーなものまで幅広いです。へーと思ったのは富の公平さを示すジニ指数です、日本てまだ世界2位だったんですね。後、世界の物価とかもなかなか面白いですね。地方の物価なんてもしかして上海とか北京より低いぐらいじゃないんでしょうか。しかし東京の革靴一足13450円てなんだー、宿泊料16026円てどこが基準だよ。てな感じですよ。
 知的好奇心を満足させられる1冊です。

2006年02月02日

ブックレビュー・ローマから日本が見える

ローマから日本が見える(塩野 七生)
ローマ史について書かせたらぴか一の塩野七生の本です。本書では日本の現状をローマ史と対比させています。もともと2002年にかかれたものなので日本の現状といっても若干古くは感じますけどね。
 ローマと日本の対比といってもほとんどはローマ史について語られています。ローマ史に興味があるだけの人にとっても読み応えがあります。
 この人の書く文章は非常に人物を魅力的に書き上げています。本人いわくそれでも魅力を十分に伝えていないのだそうです。これはおそらく他のローマ市を書いている作家が歴史学者の視点から分析に主眼が置かれているのに対し、塩野七生はローマ時代の男たちにほれ込みその魅力を伝えようとしている、という姿勢の違いが大きいのでしょう。かといって決して華美な装飾を施しているのではありません。むしろ淡々としているといっても良いかもしれません。塩野七生いわく、書かれる人物が魅力的なのだから事実を書くだけで十分なのだそうです。どうやら他の作家は逆に装飾をして魅力を覆い隠しているのかもしれません。中でもユリウス・カエサルに対する惚れ込みっぷりは読んでいてひしひしと伝わってきます。呼んでいるこちらまでつられて惚れ込んでしまうほどです。
 これを読んでローマ史が面白いと思ったら同著者のローマ人の物語もどうぞ。

2006年01月31日

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