はいこんにちは。

記事の題材でDQ11か東方で迷ったけど、プリズムショーで採点したら東方が勝ったので東方の記事です。
ネタバレ注意

4面ボス

矢田寺 成美






5面ボス
爾子田 里乃&丁礼田 舞










6面&EXボス
摩多羅 隠岐奈








今回の東方の考察は当初こそ伊勢神道ということにしていましたが、ジャケット絵公開のタイミングで摩多羅神に変えていました。
二童子のことも考えていたので今回は当たったということになりますが、記事を全く書いていなかったのが惜しいです。
全てはDQ11が神ゲーだったのがわるい



1.摩多羅 隠岐奈

元ネタは摩多羅神
作中でも語られる通り、後戸の神であり、能楽の神であり、宿神であり、星神であり、障碍神でありなどなど、様々な面を見せるやばい神です。
天台宗の玄旨帰命壇の本尊であるが、この一派は江戸時代に消えている。これが今回の幻想入り理由かな。

名前の隠岐奈は、能楽の演目の一つである「」から。能楽の祖である秦河勝と関連が深く、同一視もされます。
「隠」という漢字は、今回のテーマでもある「隠された」ということから付けられているはず。
「隠岐」というと「隠岐諸島」が思い浮かぶが、この島は因幡の白兎の舞台であると考えられている場所。
摩多羅神は大黒天と習合され、つまりは大国主神であり、大国主神が登場する段である因幡の白兎のことを考慮して付けられた漢字であると考えられます。



2.妖怪の賢者

隠岐奈は、幻想郷、博麗大結界創立に携わった妖怪の賢者の一人であります。
今までに八雲紫、茨木華扇が登場していますが、服装や境界関連の能力が類似しています。
隠岐奈の曲、「秘匿されたフォーシンズンズ」の後半部分は、ネクロファンタジアの後半部分に類似しています。

異変を起こした本当の理由は「私達が作った幻想郷がちゃんと機能しているかどうか
よくよく考えたら、最近の東方はマミゾウに始まり軽々しく出入りするキャラが多く、深秘録とかひどい有様だったので、マジかよ紫クソだなと思って始めた可能性が高い。
当の紫は確か紺珠伝の時は「あーあー別にこんぐらい平気だから大丈夫だわー働かなくていいわーつれーニートつれー」的なノリだった気がします。



3.バックダンサーズ

元ネタは、摩多羅神の横で永遠に踊り狂う二童子、爾子多(にした)丁禮多(ていれいた)です。




図.摩多羅神の曼陀羅



各キャラ絵のポーズはまさにこれと同じです。神子ほど正確ではないけど。

「多」から「田」に変更しているが、これは調べたけどわからず。
先程の隠岐諸島→因幡の白兎から考えると、因幡(稲葉)→稲→田というところでしょうか。よくわかりません。
二人が手に持っている笹はイネ科ですが、茗荷はふつうにショウガ科。

爾子多は「
シシリシニ、シシリシ」と歌い、丁禮多は「ソソロソニ、ソソロソ」と歌う。
シシは男根を指し、ソソは女淫を指す。そして丁禮多はその後、「秘すべき、口外するべからず」と続く。
そやつらが狂乱狂気の舞を舞う。
つまりこれはセックスを表現しているのである。
里乃が女性的性格で舞が僕っ子なのはこのためである。
よってこのダンサーどもはクレイジーレズカップルなのである。




4.矢田寺 成美

お地蔵様。
矢田寺は奈良県の寺であり、真言宗の寺院。
少々真言宗も入っているものの摩多羅神は主に天台宗において祀られる存在。
魔理沙ルートでは隠岐奈撃退のヒントを与えたのは成美らしいので、ここら辺で敵対する存在としてこの名字を選んだのかも。

矢田寺はあじさいで有名であり、アジサイ寺とも言うみたいです。
お地蔵様で紫のお花アジサイと言うと、少し前に再登場して界隈が少し賑わっているえーき様が思い浮かびます。
そして、熱心な東方信者は覚えているだろうか・・・あの伝説の本を・・・
実は東方ってやったことないんですよね(笑)

伝説本によると紫はえーき様が苦手とのことだけど、隠岐奈も同様にそうなのでしょうか。
今作は花映塚を意識した作品とも言われましたが、結局直接えーき様がかかわることはありませんでした。



5.能楽と秦河勝

今作を語る上で絶対にはずせない存在になってしまったこの人。
最早不比等レベル。

秦氏は渡来人系の豪族であり、大陸から渡ってきたとされています。
秦河勝は秦氏のリーダー的存在であり、飛鳥時代、聖徳太子のブレーンとして活躍しました。そのルーツは秦の始皇帝とも言われます。

東方での初登場は、覚えている限りでは妖精大戦争にてチルノが名前を発したのが最初です。
その次の作品、東方神霊廟では、聖徳太子である豊聡耳神子が登場し、東方心綺楼にて神子が秦河勝に命令し作成させた面の妖怪面霊気、秦こころが登場しました。

摩多羅神は後戸の神であると同時に能楽の神でもあります。
隠岐奈は名前からも分かる通り、能楽を特に意識したキャラクターです。
どうやら1面~4面のキャラは、能楽の演目として登場する種族のようです。

台詞にもありますし、「隠岐奈=能楽の神」なのは確定的に明らか。
ここで考えたいのは、1面ボスのマタニティエタニティラルバのことを敵である常夜神だと発言しているところです。
常夜神であるアゲハ幼虫、そしてそれを信仰することを勧めた大生部多を討伐したのは、秦河勝その人なのです。
これを見ると「隠岐奈=秦河勝」だと考えられますし、そもそもこころの決め台詞である†暗黒能楽†を隠岐奈自身も発言していることからやはり秦河勝その人なのだと考えられます。

しかし「隠岐奈=秦河勝」だとすると、「何故隠岐奈が神子のもとで部下として働いていたのか?」という疑問が出てきます。
神子が賢者なら問題はない話なのですが、神子は力はあるものの幻想郷において新参者であります。
幻想郷成立において何ら寄与していない人物であり、隠岐奈が部下として働く必要性は薄いはずです。それも飛鳥時代に。



6.豊聡耳神子

発想の逆転です(逆転裁判感)
隠岐奈が神子の部下のような立ち回りをしていたのではなく、神子が隠岐奈の力を頼ったのではないか?と考えます。
その理由はまず、摩多羅神には道教神の要素があるということです。

そもそも摩多羅神の成立は、「渓嵐拾葉集」によると、天台宗の円仁がから帰国する際に船中で摩多羅神の声を聞き、比叡山に常行堂を建立して勧請したというのが始まりです(実際の祭祀はもっと後らしい)
また、忘れてはいけないのが北斗七星。
星辰信仰を辿ると、北斗信仰を帝と絡めて信仰したのは道教であり、妙見信仰もやはり道教において北極星信仰と習合しているため、関連が深い。
さらに、秦河勝のルーツとされた秦の始皇帝は、晩年神仙思想に傾倒しており、秦氏に道教のその知識が脈々と伝わっていてもおかしくはないです。
このように、といっても他に様々にあるのだが、摩多羅神は仏教神でありながら道教の要素が強い。
というかそもそも現時点ではあるけど、妖怪の賢者たちと博麗神社は道教の要素が強い
確か博麗の力が道教の力だと霊夢が知ったのは神霊廟の時だったはず。

秦河勝は太子のブレーンであり、様々に太子の助けを行ったという。
そして神子は、不老不死を体現するためになんでも行ったらしい(ん?)
なので、青娥以外にも神子は、道教の教えをもらっていたのではないですか?という考察です。

何故この結論かというと、そもそもは神子の尸解仙の時の話になります。
尸解仙の際は身体を道具に宿す必要がありますが、高貴な身分ほどいい道具を使うことができます。
貧弱一般人の青娥は竹布都は皿屠自古は壺(失敗したけど)、神子は剣を用いたことがなにかの本で既に明かされています。






図.唐本御影




神子の絵のもととなったこの太子も腰に剣を付けています。

聖徳太子は剣を所有しており、丙子椒林剣七星剣の2本があります。どちらも四天王寺に奉納されています。
七星剣は道教由来であるため、尸解仙の際はこちらを使ったのではないかと考えていました。実際に神霊廟の二次創作においても、七星剣を使用しているパターンを採用している方が圧倒的に多かったです。
この七星剣、北斗七星の意匠がこらされています。
つまりは星神である隠岐奈の力が宿ったもの、という捉え方をすることが可能です。実際に神霊廟の6面は星空のステージでした。

丙子椒林剣を使用したのであれば、星空のステージにはならない。
七星剣を使用したから、星空のステージとなった。
隠岐奈から剣をもらったのか力を真似たのかは分からないけど、これは北斗七星の力を持つ隠岐奈の介入があった可能性がある証拠となり、秦河勝のように隠岐奈から様々に教えてもらっていたと考えられるのです。

なお、神子が秦河勝に道教を教えてもらったという考察は、神霊廟当時にも行っています。
この時は適正が青娥しかいなかったため、青娥が秦河勝の代わりをしていると考えましたが、ここにきて引っ張り出しました。

これらより、隠岐奈は神子に干渉した、主従関係としては上司が隠岐奈だったと考えれば「秦河勝=隠岐奈=能楽の神」と考えて全く問題ありません。
作中の動機でもあるように、神はたまに力を誇示する必要があるので、隠岐奈としてはこれと同じことをやったと考えられます。
「秦河勝=隠岐奈」ならば、†暗黒能楽パワー†が隠岐奈とこころに存在していることも納得がいきます。

ちなみに、隠岐奈のテーマ曲の冒頭が、神子の聖徳伝説、こころの亡失のエモーションに似ていますね。



7.過去作との繋がり

考察すればするたび神霊廟が出てきます。
そこで冷静に考えてみると、戸は後ろにある、後ろからの弾幕、暴走すると、東方輝針城の要素である逆転と魔力の暴走が見えてきます。
ついでに紺珠伝も見てみると、純粋と狂気という対比でしたが、まず5面が
ハイパークレイジーデンジャラスサイコレズカップル
なので狂気の要素があります。
6面では隠岐奈は季節により秘神として隠していたが、EXでは摩多羅神として全開放します。これは対比です。
また純狐が求めたのは、隠されている嫦娥です。
そう考えると、季節をテーマにした花映塚だけではなく、神霊廟~紺珠伝もまとめた最強超大作だったのではと考えられます。
なにより、紫と同格の賢者が出てきた段階で相当やばいです。





飽きたのでここで終わりです。

今回は夏コミに行っていないのでバレを見たのですが、我々の神霊廟との関連が深くてとても満足しています。
5面のサイコレズカップル好きです。