それは、何とS様のオシッコだった。

 仰向けの姿勢でヒールを押し戴くように持って、その裏を舐めると視界は靴の裏だけになる。だから、S様が立ちあがられたことは勿論、自分の顔のところで跨れたことも全然気が付かなかった。
 S様のオシッコが折角頂いた靴の中に入っている。とっさに
“靴が汚れる”
 と思った自分は、靴を体から離れたところに置いた。そして、
“勿体ない”
 と思い、口を大きく開け、S様のオシッコを飲み込んで行った。

 S様のオシッコが止まった。S様はテッシュで拭くと、またベットの上に腰かけられた。
“何てことを・・・・”
 勿論、そんな文句は口が裂けても言えない。
 オシッコを掛けられた靴を引き寄せて見ると、靴の中はオシッコでビショビショだった。すぐに中に残っている水滴を舐め取った。本当は、オシッコが染み込まないうちに水で洗い流し、テッシュを丸めて靴の中に詰め込むなどの処置をしたいところだったが、御主人様の前で御主人様の聖水を洗い流すというのは余りに畏れ多いので我慢した。
「下に零れないように上手く新聞紙を丸めるんだよ」
 最初の方は口で受け止めていないので、いつもと比べても新聞紙の上に掛かっている聖水の量は多かった。その聖水が新聞紙から零れ落ちないように注意しながら丸めると、ゴミ箱に捨てた。
「おまえもビショビショだから、シャワー浴びて来な」
「はい」
 本当はオシッコを振りかけられた靴も持って行きたかったが、S様が見ておられるので、持たずにバスルームに入った。
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