2008年06月06日

BEAUTIFUL BOY (DARING BOY) / John Lennon

ビューティフル・ボーイ/ジョン・レノン

今、HONDAの車FREEDのCMにジョンとヨーコとの間の子供
ショーンレノンが出てるんですね。


そしてこの曲は
父ジョンが、まだ5歳だった息子ショーンに捧げた曲です。

長い間(5年間)音楽から離れていたジョンが
「再出発」と再び音楽界に戻ってきたアルバム
『Double Fantasy』に収録されました。

実際には、それなりに問題も抱えていたんだとは思いますが
この頃のジョンの歌声を聴くと、とてもクリアで
いい歳の取り方をしているなと感じます。

この曲もとても美しく、息子への愛情が溢れています。


この曲には、とても印象に残る一節があります。

Life is what happens to you
while you're busy
making other plans

人生なんて、
君が他の計画を立てるのに忙しい時に
君にふりかかるもんなんだよ。


意味としては

人生は自分の計画とは思ってもいなかったことがおこるものだ。

ってことかな。
たしかに、自分の計画とは思ってもいなかったことが
人生にはまま降り掛かってっくることがありますよね。


それでも、それも君の人生なんだから
そんな時もそれを受け止めて
歩いていかなくちゃいけないんだ。


この曲を聴くと
ジョンからそんなことをいわれている気分になるのです。
  
Posted by buddyberry at 08:24ジョンレノン 

2008年05月06日

完璧じゃなかったビートルズ

ビートルズの登場って、衝撃的だったとよく言われてますよね。

それこそ人生観が少なからずビートルズによって形成された
そんなリアルタイムでビートルズの衝撃を受けた人の話を聞くことがあります。

ビートルズと同じ音楽への道を歩んでいる人たちのそういった話は当然のことながら
音楽ではない別の道だけれど、特にクリエーター系の(何かを作り出している)仕事をしている人たちのそんな話を聞くこともあります。

まぁメディアにのるのが、サラリーマンとかではなくクリエーター系の仕事が多いですから
クリエーター系の人の話が耳に入りやすいというだけで
サラリーマンだってビートルズによって自分の人生観ができたという人もいると思います。

もうちょっと分かりやすくいうと
「ビートルズから教わった」
そう言う人を見かけることがあるのです。

それから
「自分にも何かができる。ビートルズはそう思わせてくれた」
そんな人が多い気がします。

そしてリアルタイムではなく後追いのファンの私ですが
そんな風に感じたその一人でもあります。


なぜビートルズが「自分にも何かができるんじゃないか?」そう思わせてくれたのか
それは
彼等は決して恵まれた環境から出てきたのではなく、這い上がってきたからで
デビュー当初こそマネージャーからクリーンなイメージ戦略はされたものの
ビートルズの4人は作られたアイドルではなく、自分自信に忠実であったからだと思います。

そしてもっと大きかったのは、ビートルズが完璧ではなかったからだと思うのです。

たとえばビートルズが登場したときの演奏。
あのグルーヴはビートルズならではこそなのではあるけれど
スタジオミュージシャンの演奏ではなかったビートルズの演奏は
クラシックなんかの高貴な演奏とはちがい、ガレージでやっているような感覚というのかな
手の届くところにあるような存在としてビートルズは現れたような気がするのです。
だから、例えばデビュー当時から『アビーロード』のような演奏で現れたら
あれだけの衝撃を与えられたのだろうか?
そんな風に思うのです。


ビートルズってもうものすごい存在で
同じ時代の同じ街にあの4人が生まれて出会ったなんて奇跡にしても
完璧すぎるくらい完璧なんて意見があるかもしれない。

でも、私はそうじゃないと思うのです。

大人たちの手によって仕掛けられた存在じゃなかったから
目線が自分達と同じ位置にあったし
だから不完全さがただよってる。

だからこそあれだけすごい存在でありながら
自分達とはまったく別の人間たちと感じるよりも
「自分もやれるんじゃないかな」と思わせてくれたんだと思うのです。

完璧すぎたら敷居が高くって身近な存在でなくなってしまうし
近寄りがたくなってしまっていたんじゃないかな。


ビートルズって決して完璧とはいえない彼等が
あれだけのことを成し遂げた。
だからただのロックンロールバンドとしての存在でなく
音楽を飛び越して人々を惹き付けたんじゃないかな...

そんなことをふと思ったのでした。  
Posted by buddyberry at 19:54ビートルズ 

2008年04月20日

GET BACK / The Beatles

ゲット・バック/ザ・ビートルズ

「Don't Let Me Down」とのカップリングで発売されたシングルでもあり
アルバム『LET IT BE』にも収録されている曲。

シングルとアルバムではちょっと違います。

アルバムでは頭と終わりに、しゃべりが入って、最後ブレイクして終わるけれど
シングルではしゃべりがなくて、最後ブレイクした後またそこから戻ってきて新たなエンディングが始まります。

そして、全体的な雰囲気もちょっと違います。

これシングルレコードを作って、見本盤というのかな?
ラジオ局がそれを流すんだけれど、それを聴いたポールがミックスを気に入らなくて
急きょミックスし直したという話が残っています。

それだけに、シングルバージョンはしっかりした感じで
ポールが関与しなかったアルバムバージョンはシングルよりもちょっとラフっぽい荒々しい感じがします。

で、私はそのアルバムの荒々しい感じが好きなのです。
余談ですが、
できればアルバム『LET IT BE』の雰囲気で「Don't Let Me Down」を聴きたかった
と思うくらいアルバムのラフっぽい荒々しさが好きです。

でも、この記事書くのにあらためて聴いてたらシングルも凄くいいじゃないか!と思ってしまった(笑)。

この曲、なんといっても聴きどころはジョンのリードギターです!

ジョンがリードギターを弾いた曲は他にもあるけれど
こんな風に全般を通して主張しているギターは珍しい!

ソロ以外でのバッキングのフレーズもいいんですよね。

特に派手なことをやっているわけでもなく
フレーズ自体も単純といわれてしまえば、そうなのかもしれないけれど
シンプルなんだけれどたまんない、という感じなのです。

ビートルズの曲はよくメロディラインではなくベースラインをメインに追いながら聴くことがあるのですが
この曲だけは全編ジョンのギターをメインに追いかけながら聴きます。


ビートルズを好きだからかな?
速弾きしたり、テクニックを見せつけるようなギターは好きじゃありません。
曲の中でみせるちょっとしたフレーズとか
その曲とひとつになっているギターの弾き方が好きな私にとっては
この曲のリードギターは最高のギターなのです。




  
Posted by buddyberry at 20:28ビートルズ/G.H.I 

2008年03月26日

さよならニール・アスピノール

ビートルズの関係者(というよりファミリーと呼ぶ方がふさわしい、ビートルズのもっとも近くにいた一人)の、
ニール・アスピノールが癌のため24日に亡くなりました。

ニールアスピノール
























ビートルズとはどういう関係だったのか知らない人のために、簡単に紹介します。

ポールとジョージとはグラマースクールが一緒で、1学年下だったジョージとはよく隠れて学校の裏でタバコを吸っていたそうです。

そして、ビートルズがデビューする前、まだアマチュアだった頃
ドラマーはリンゴ・スターではなくピート・ベストという男でした。
そのピートの家に間借りして住んでもいました。

ベスト家に住んでいたこと、そして車を持っていたことから
ビートルズがライヴをやる時に楽器を運ぶために、デビュー以前のビートルズに雇われました。
ビートルズがライヴをやるクラブに楽器とメンバーを運んでいく仕事です。

ビートルズデビュー直前に、ピートは解雇されてしまいましたが
ニールはビートルズの身の回りの世話をするロードマネージャーとしてそのまま残り
ビートルズと行動を共にすることになります。

ビートルズが自身の会社「アップル」を創設すると
その代表取締役となるほど、メンバーから信頼されている男です。

ビートルズアンソロジーの中にも多く登場してます。

去年4月アップルから去ったので
「いったいどうして!今さらポールたちと何かもめることでもあったのか?」
と驚いていたのですが
癌を患っていたからだったんですね....。


ニールの状態が悪化したという報を聞いたポールは、ニールのいるニューヨークまで飛んでいったそうです。


先日、ビートルズ初期のエンジニアだったノーマン・スミスも亡くなりましたが
どんどん関係者がいなくなってしまうのは寂しいですね。


ポールとリンゴのコメントはまだ見つけられませんが
ヨーコがmyspaceのブログでコメントを出しています。
(そこにあった写真を使わせていただきました。)





死後の世界があるのか、そんなことは私にはわかりませんが
もしあるんだったら

「ニールお疲れさん、今までありがとう」

そうジョンとジョージが笑顔で言ってハグしあっている
そんなことを想像してしまいます。






ニールアスピノールさん
私の大好きなビートルズをずっとささえてきてくれて
本当にありがとう。




  
Posted by buddyberry at 07:09ビートルズ 

2008年03月20日

TWO OF US / The Beatles

トゥ・オブ・アス/ザ・ビートルズ

アルバム『レット・イット・ビー』のオープニングを飾る曲です。


アルバム『レット・イット・ビー』は、
たった1日で録音したファーストアルバムの頃のように戻ろうと
レコーディングでよけいな技術を使わずに
ライヴ演奏のようにシンプルに作り上げようとスタートしました。

その製作過程を映画にしようと
カメラを回し、そんな状態にだんだんとうんざりするようになって
結局録音されたテープはレコードとして形になる前に棚上げになってしまいます。

棚上げになったまま、
もう一度ちゃんとスタジオに入ってアルバムを作ろうと
実質的ラストアルバムとなる傑作『アビィ・ロード』を製作発表します。

実質的と書いたのは、
その後その棚上げになっていたテープをジョンがフィル・スペクターという有名なプロデューサーに渡して
「レコードとして形になるようにしてくれ」と依頼し

スペクターはそのテープに手を加えてアルバムを完成させて発売します。

発売日で言うと、先に録音していたアルバム『レット・イット・ビー』がラストアルバムとなるわけだからです。


で、このアルバム、シンプルに作り上げようと製作したのに
スペクターは『ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード』にオーケストラを加えるなどして
『ワインディング・ロード』を作ったポールとそれまでのビートルズのプロデューサーであるジョージマーティンが大激怒!

そのせいかこのアルバム、ファンの中ではあまり評価されていないような気がします。
でも、私は後に発売された『レット・イット・ビー・ネイキッド』より、こっちの方が好きです。


前置きが長くなってしまいましたが『トゥ・オブ・アス』
このアルバムの中でも好きな曲の一つです。

ポールとジョンのツインボーカル。
リンゴのドラムにジョンとポールがギターで、面白いのはジョージがギターでベースラインのようなフレーズを弾いています。

頭にくっついている歌とは直接関係ないジョンの台詞も一緒に口ずさんでしまいます(笑)。

その日の気分で、ポールのパートを口ずさんだり、ジョンのパートを口ずさんだり
そんな風に両方のパートを口ずさむのはこの曲だけかもしれない。

イントロのフレーズを弾いてるのがポールのギターで、途中からかぶさるのがジョンのギター。
ポールはうまくきれいに弾いてる。ジョンはちょっと癖のある弾き方。

この曲はバンド編成でなくて
ギター2人だけでも、きれいにはもって歌えたら気持ちいい曲だろうな。


この曲はポールがリンダとのあてのないドライブデートをしていて
それを元につくられた曲だそうだけれど....

この時期、ヨーコに夢中になっているジョンをみて
ポールは「ジョンをヨーコにとられてしまう」なんて気分が少なからずあったに違いないと思います。
それまで、ずっとジョンと一緒にいたのはポールだったのだから。
それまでジョンはシンシアという妻がいたけれど、ポールからジョンのパートナーという位置をうばう存在ではなかった。
でもヨーコは違う。

基本的にボーカルは曲を作った人。
一緒に歌っているのは、一緒に作った曲。
そんなルールが2人にはあります。
そうでない曲もあるのだけれど
後期はこれが特にはっきりしているのに、この曲はポールが作った曲なのにジョンも一緒に歌っています。

もしかしたらポールはわざとジョンにも歌わせて

「なぁ、この曲を歌っていて何か想い出さないか?ほらデビュー前に2人でヒッチハイクで出かけたことがあるじゃないか」

そんな想いがどこかにあったんじゃないかなと想像してしまいます。


だってほら、このアルバムを作るときのコンセプトが
「あの頃のように戻って」だったのですから。
  
Posted by buddyberry at 19:12ビートルズ/T.W.Y 

2008年03月11日

初期ビートルズ

更新が滞っています(苦笑)。

いつも「何を書こうか?」と考えるのですが、
ただ単純に適当に曲を選んでそれについて書くとなると
「この曲について書きたい!」と思って書く時とは違い
なかなか言葉が浮かんでこないんですよね。

「この曲について書きたい」と思うのはその時その時でかわるし、
それが訪れるのを待っていてもなかなか訪れない。

今の気分でそんな書きたいと訪れる曲は何かないかと
曲を聴いていたりしていたのですが
そうやってビートルズの初期の曲を聴いていた時、改めて感じたことを今日は書くことにします。


初期のビートルズといえば
単純にシンプルなロックンロール、リズム&ブルーズを演奏するグループ。

ただシンプルながらも
曲の良さと、コーラスの上手さという強力な武器があって
そのへんはよくとりあげられることもあると思うのですが、

私が初期のビートルズの曲を聴いていて特に感じたのが

疾走感なのです。

この疾走感、同じ頃のその他の音楽とくらべてみると
ビートルズは郡を抜いています。

ちょっと大げさな言い方をすれば
曲が流れた瞬間、自分のまわりの空気が流れ出すような感じです。
リトルリチャードなど黒人のそれは、自分のまわりの空気がうねり出すのだけれど
ビートルズのそれは風がうねるのではなく、吹きつけられてそれが通り過ぎていく感じです。

私が思うにこの疾走感は
リンゴの刻むシンバル(ハイハット)とジョンのリズムギターによるところが大きいんじゃないかなと感じています。

ジョンのリズムギターといえば
ジョンのソロの曲で一番多くドラムを叩いているジムケルトナー。
ジムは、数多くのミュージシャンとプレイしているのですが
ジョンのリズムギターを「史上最高」と評しているそうです。
そして
「ビートルズのライブ演奏を聴けば、あのグルーヴがジョンから生じていることがわかる」
と語っています。

そのジョンのリズムギターとリンゴのドラムが重なった時
あの疾走感が生まれるのだと思います。


いつだったか、学生時代にビートルズを武道館に観にいったことがあるというリアルタイムの人とビートルズの話をしたことがあるのですが
その人は
「ビートルズはそれまでにない音楽だった。“血湧き肉踊る”という表現があるけれど、まさにそれだったんだよね」
と言っていました。

曲の良さ、コーラス上手さばかりが取り上げられることが多いけれど
ビートルズのグルーヴ、その疾走感こそが
多くの人に衝撃を与えたんじゃないかな。

今現在、音楽もずいぶんと進化して
ビートルズなんて40年以上も前の古い音楽なのに
今もなおファンになる人が増えているのは
譜面にはあらわすことのできない、ビートルズ唯一無二のこの疾走感があるからなんじゃないかな。  
Posted by buddyberry at 17:44ビートルズ 

2008年02月21日

I'M SO TIRED / The Beatles

アイム・ソー・タイアード/ザ・ビートルズ

ホワイトアルバムに収録されている作品。

ホワイトアルバムに収録されている曲の多くがインド滞在中に書かれたもので、
なぜインドに行っていたかというと
マハリシという導師による講義を受け瞑想を行うため。

そのインドで3週間過ぎた時
その気持ちを唄にしたのがこの曲といわれています。

「とても疲れた」というタイトルのとおり
けだるい感じで始まる曲です。

ビートルズの中ではどちらかというと地味な曲だと思うのですが
お気に入りの曲のひとつです。

何が良いって、曲が良いのはもちろんなんだけれど
アレンジ(楽器の入り方)がとても好きなのです。

カウントのような短いギターのイントロ(イントロというのかな?)に続き
歌がはじまるのだけれど、
ギターをおさえめにして、ドラムとベースがメインでボーカルに味をつけていく。
メロディが変わるところ(I wonder should I 〜のところ)で、ギターが前に出てきて盛り上がる気配をみせながら
また元に戻る。

次にくるI wonder should I 〜のところは、ジョンのボーカルも盛り上がり
いい感じのキーボード(かな?)のフレーズが入り
不満をぶちまけるように歌い出す。
それにかぶさるポールのコーラス。
そしてここで弾かれているギターのフレーズがすごく良い!

ビートルズの曲全般にいえることだけれど
ギターソロやフレーズは、ギターを魅せるためにあるんじゃない
メインは曲(ボーカル)であって、いかにその曲をバックアップするか!
それが大事。

まさにこれはそんなフレーズ。
ボーカルを盛り上げてくれます。

で、その不満を吐き出したら「ふぅ〜」てな感じでブレイクして
またけだるい感じにもとに戻る。
そしてもう一度けだるさから不満をぶちまけるようにシャウト。
今度は「たのむよ、ほんとに〜」てな感じにそれがくり返されて
それを吐き出した後、ボソボソと何かつぶやいて終わる。

この時期はビートルズはバラバラな状態だったとよく言われるけれど
なにをどうして、こんなにもそれぞれがこの曲を最高のものにするために
バシッときめているじゃないですか。


そんなことも感じさせてくれる、お気に入りの1曲です。




  
Posted by buddyberry at 19:40ビートルズ/G.H.I 

2008年02月08日

宇宙をこえて Across The Universe

アメリカ航空宇宙曲(NASA)が、ビートルズの楽曲「Across The Universe」を北極星にむけて発信されました。

電波にのせて光速と同じスピードで発信とのことですが
目的の北極星にたどりつくのは約431年後のことだそうです。

まさにタイトルの通り「宇宙をこえて」ですね。

こういうの大好きです。

この計画にポールマッカートニーもオノヨーコも絶賛しているそうです。

この曲については、前にブログでも書きましたが
私の大好きな曲で、

この先、生涯を通してあらゆる音楽の中からたった1曲だけしか聴くことが許されない
もしそんなことがあったなら
私は「Across The Universe」を選ぶでしょう。

いつかこの曲をキャッチすることになるかもしれないエイリアンは
どんな風にこの電波(曲)を受け止めることになるのでしょう?

言葉がわからない異国の音楽の「Across the Universe」に
私が心を揺り動かされたように
きっとエイリアンも、言葉も星も文明も違う地で誕生した音楽に心を刺激されるかもしれないですね。

だって、音楽て心で感じるものだから。


NASAのHPで、この為に作られたプローモーションビデオが観られます。

NASA Beams Beatles Song to Space

  

2008年01月25日

カバー曲について思うこと

ここ最近、というわけじゃないけれど
日本の音楽界で昔の曲をカバーするアルバムというのを見かけます。

さて、これらを買う人はどういう感覚で耳にするのだろうか....。

というのは、その数曲を聴く機会があったからです。


確かにそれらは良いものではあったんだけれど.....

何か物足りない。

あの曲をもう一度聴けるとワクワクして聴いたんだけれど
肩すかしをくらってしまった感じでした。


それは、歌が上手いとか下手だとか
アレンジが良いとかダメだとか
そんな問題ではまったくなくて

“あの時期(とき)聴いた曲(音)”ではなかったからなんです。


それが、特に思い入れもなく
何となく耳にしたことのある程度の曲であるならば
肩すかしなんか感じないのだけれど...

音楽って、耳に入って来る時、ただ音だけが体に入ってくるんじゃなくて
その時そこにあった空間、匂いだったり、想いだったり、そういった出来事を一緒に閉じ込めて体に入ってくるんですよね。

そして、その曲を聴いた時、ふいにその時の感覚が想い出されることがあります。

その感覚はカバーされた曲では味わうことができない。

だって、同じ曲でも、あのとき聴いた同じ音ではないのだから。

オリジナルを聴いている時、あの頃の感覚が想い出されることがない時でも
無意識にそれにふれているような気がします。

だから、肩すかしをくらったような
なにか物足りないような感じを受けてしまうんだと思います。

カバー曲って、カバーなんだけれど
もうそのアーティストのオリジナルと同じなんですよ。
そこにあるのはアーティストへの想いだけで
曲に詰め込まれた想いはそこにはないんですよね。

だからカバーされた曲は、その曲に新たな想い出がそこから詰め込まれる。


逆を言えば
先にカバーされた曲を聴いていたら
私にとっては、それがある意味オリジナルの曲となるのです。

たとえば私にとって
「プリーズ・ミスター・ポストマン」はマーベレッツではなくビートルズだし
「ツイスト&シャウト」はアイズレーブラザーズではなくビートルズの曲こそが
私にとっての「プリーズ・ミスター・ポストマン」だし「ツイスト&シャウト」なんです。

私にとって、
カバー曲って、懐かしの曲を楽しむために存在しているわけではないんだなと
そんなことを感じたのでした。

どんなにそっくりに真似ができるとしても
私がコピーバンドに夢中になれないのは
きっとそんな理由なんだろうな。


ただ単純に、“誰が歌っていてもいい、その楽曲が好きだから”というのもあるんだろうけれど

曲に詰め込まれた想いをひっくるめて“あのとき聴いていた曲(音)が好き”
そんな風に私の中では音楽が刻まれているような気がします。


  
Posted by buddyberry at 20:44ミュージックライフ 

2008年01月17日

THE TRAVELING WILBURYS COLLECTION

トラヴェリング・ウィルベリーズ・コレクション

ウィルベリーズコレクション















ジョージハリスンがアルバム『クラウド・ナイン』からシングルカットするする際
B面用に新たな曲が必要になり「ならば協力するよ」と集まったメンバーが

ボブ・ディラン
トム・ペティ
ロイ・オービソン
そして、アルバムの共同プロデューサーでもあるジェフ・リン

ウィルベリーズ

























結局、このメンバーでアルバムを作ることになり
それぞれが契約しているレコード会社が違うからと別名で結成されたバンド
それが『トラヴェリング・ウィルベリーズ』です。

そして『VOLUME 1』『VOLUME 3』という2枚のアルバムを発表しました。

なぜ『1』の後に『2』ではなく『3』なのか?
はっきりした理由は発表されてませんが
『VOLUME 1』発売後しばらくしてロイオービソンが亡くなり
『VOLUME 3』を「dedicated to LIFTY WILBURY」とレフティー(このバンドでのロイオービソンの別名)に捧げられています。


そしてこの2枚のアルバムがリマスタリングされて音質が良くなり、
さらにDVDの映像がついて、3枚組で去年再販されました。
『VOLUME 1』が、ディスク1
『DVD』が、ディスク2
『VOLUME 3』が、ディスク3
と洒落た装丁になっています。

音質が良くなったCDも良いのですが
『VOLUME 1』と『VOLUME 3』のCDを持っていた私にとって、何と言っても目玉は曲を作っている様子、レコーディング風景、インタビュー、そしてプロモーションビデオを納めたDVDです。

私は金銭的な理由で、アマゾンで日本盤よりもかなり安い輸入盤を買ったのですが
日本語字幕付き(日本語の選択あり)です。


「このメンバーでアルバム(バンド)を作ろう」と計画されたわけではなく
偶然このメンバーが集まって友情で成り立っていたバンド
楽しそうなメンバーたちの映像からはそんな様子があふれていました。

そしてジョージは
「僕の仕事は、みんなの友情が壊れないように見張っていることだった」
そんなふうに語ります。

このDVDを観た時は、ビートルズのアンソロジーを観た時のような
ちょっと胸が熱くなるような、そんな気分になりました。



きっとビートルズも、『リヴォルバー』あたりまでは
常にあんな感じで楽しくレコーディングしていたんじゃないかな。  
Posted by buddyberry at 20:46ジョージハリスン