『母親が12月から仕事に復帰するため、1歳前の子どもを保育園に預けることへのご相談です。』
    保育園は保育園の方針があり、家庭には家庭の事情があるのは当たり前のことです。お母さんは家庭でできるだけのことを、従来の続きで継続してあげるのがよいと思います。昼寝を含めて就寝前のことを案じておられますが、家庭は家庭のやりかたで、子どもの要求に応えてあげ続けるのが好いと思います。家庭では、子どもはお母さんを信じ続けることができるように、育ててあげればよいのです。子どもはどんなに幼くても、家庭と園の違いを理解します。保育園の保育者と母親の違いを、しっかり感じて、お母さんを信じて成長していくことが大切です。勿論園の先生と信頼しあって、育児をしていくことは大変に大切です。子どもはその違いを実感していますから、そのことをあまり心配しすぎないで、育ててあげてください。
 子どもは、お母さんが他の人とは違って自分を他の誰よりも大切にしてくれていることを、よく知っています。それでよいのです。そのことがよいのです。だからお母さんは、お母さんのやりかたで、大切にやさしく育ててあげて下さい。保育園でのことは、あまり心配し過ぎることがないように、家庭での育児をしっかりなさって下さい。 


『学齢前のわが子の友だちについてのご質問です。』
    家に遊びに来ては、子どもたちに意地悪や横柄な態度や暴力が目立ち、家への立ち入りを禁止にしたいという気持ちになるということです。
 本来は双方の親同士が仲良くするところから、事を始めるのがよいと思いますが、無理ならば相手のお子さんとお茶菓子を食べながら、仲良く話し合ってみるのもよいことだと思います。年齢相応の小さな子どもでも、膝を交えるようにしてしっかり話し合えば大切な感情はしっかり伝わるものです。そして当然わが子にも、どのようにしてほしいか聞いてあげるのがよいと思います。なによりもお母さんがストレスをため込んでしまわないように、自分の子どもとも、相手の子どもとも、きちんと向い合って丁寧に話しをしてあげてください。お母さんの気持ちを、子どもにわかるようにしっかり伝えることでストレスは軽くなるものです。 


『小学校4年生男の子についてのご相談です。』
    小さな頃からこだわりがあり、近年特に両親に対する要求や反抗が強くなってきました。心療内科等に母親が相談に行っており、自閉症スペクトラムを疑われたり、思春期によるものと考えられたりしてきたそうです。
  専門家にもっと定着して診てもらうようにすることが必要です。お母さんだけでなくお子さんも一緒に、定期的に診療相談を継続して何をどうするか、一貫して考え実践していくことが大切です。基本的には、日常生活の習慣を大切にして、話し言葉は短く少なく具体的に伝えるように心がけてください。このような習慣が熟してくるにしたがって、こだわりは徐々に軽減してきます。親の存在が邪魔になったり苦痛に感じたりすると、親を外に出そうとする行動が目立ちますし増強してきます。話し言葉は使いすぎないで、理解しやすい言葉だけを使用するように心がけてくださるとよいと思います。ぜひ専門家との定期的な面接や相談をおすすめします。


『小学5年生の女の子で、友だちができないことを保護者が心配しています。』
   本人は一人でよいとか、どうせ友だちはできないと言っているそうです。
まず学校で担任の先生と相談するのがよいと思います。学校に出入りしている校医や、地域の相談機関の専門家と話し合ってみることが大切かと思います。学校時代に、友人などとの人間関係がうまくできるようにしておくことは、勉強と同じように重要なことです。先生は、生徒一人ひとりの性格や特性をよく見て知っているものですから、是非相談してみてください。そして家庭では、家族と自由に本心で話ができるように心がけてあげてください。それから外部の人とも、安心して自由に話ができるようにしてあげてください。 


『小学1年生の男の子のご相談です。』
   母親はフルタイムで働いておられます。かんしゃくが強く、横柄で投げやりな態度を心配されています。
子どもは、自分の言うことを聞いてもらってから、相手の言うこともきけるようになってきます。お父さんのことが書かれていないので分かりませんが、親のいうことがよく聞ける子にするならば、子どものいうことをよく聞いてあげることが前提になるということを、よく知ってあげてください。学校でのことも書かれていませんが、先生によく受け入れられていますか?また友だちが十分にいますか?これらの事への配慮をしっかりしてあげてください。子どもは、まず親、そして先生や友だちに自分の気持ちをよく聞いて受け入れてもらってから、相手の気持ちを受け入れることができるようになっていきます。まずはお母さんが、わが子の気持ちをよく聞いて受け入れる努力をしながら、親の気持ちを聞けるようにと心がけて下さると良いと思います。 


『高校3年生と中学3年生の二人の男児を育てている母親からのご相談です。』
   夫婦関係が良くなく、喧嘩が続いて、別居して子育てをしているということです。その孤独を癒すために、一人カラオケで気持ちを発散していたといいます。自分の育児を振り返って、どうすればよかったのか、今後どうすればよいのかのご質問です。
   まず過去の失敗は、あまり振り返らないのがよいと思います。もう過去の失敗には、十分気づいておられるのですから、今後のことを無理のない範囲で、努力していかれるのがよいと思います。一つは、これからは、子どもの希望を、できるだけ聞き入れかなえてあげる努力をして下さい。そしてご自分も子どもとの希望で衝突しない限り、ご自分の希望の道を歩んでください。趣味などで、人との触れ合いのあるところで、学び、楽しむことが大切です。 


『小学3年生の二女のご相談です。』
   幼少期から、幼稚園や学校では、普通によくできていることが、自宅では整理整頓などできません。特に母親に対してわがままで困っているとのことです。外では優等生で、だれにも母親の気持ちが理解してもらえないといいます。
   結論を申しますと、正常なよいお子さんです。母親に対して甘えとわがままが大きい子だということですが、それができるから、外では良い子になれるのです。外で優等生ができるのは、そういうわがままが言える家庭があるからです。お母さんは胸を張って自信をもって育ててあげて下さい。本当に育て損なってしまうと、子どもは自宅以外のそとで、反社会的な行動をとります。外で優等生でいられるのは、お母さんの力です。お母さんに本音で話し振る舞えれば、非常に健全で心配のない親子関係です。
   お母さんは、心配しないで、あんまりカチカチにならないで、ゆったり育ててあげてください。正しいことを伝え過ぎないことも大切です。学校で優等生なのですから、本人はなにもかも、よく分かったうえでの振る舞いなのです。お母さんへの信頼と甘えです。 


『小学1年生で広汎性発達障害の女子の母親からのご相談です。』

    障害そのものが軽度のようですから、特別に必要がなければ、周囲の人たちに話をする必要はないと思います。もし今後、とても不自然な言動が目立って、その説明の必要が生じたら、そこで必要な人にだけ伝えればよいと思います。お母さんは専門家でいらっしゃるとありますが、わが子のことを自然にありのままに必要な周囲に話すことができなければ、専門家とは言えないと思います。何も悪いことをなさっているわけではないのですから、偏見はもたないで、わが子のことを必要に応じて自由に語れる事が、本当の専門家だと思います。そして相手からの信頼も得ることにつながると思います。