バフェット太郎です。

人気投資信託、ひふみ投信のファンドマネジャーでレオス・キャピタルワークスの社長、藤野英人氏がフェイスブックで「ひふみは運用総額が大きくなってもう終わった」というブログを読んでこう反論しています。

この間、ひふみは運用総額が大きくなってもう終わったっていうブログを読んだ。

でも、運用総額は「しばらくは」運用成績には重要な問題ではない。というのは日本の投信市場の構造やマーケットの構造に問題があるので、それがある限り、ひふみは安泰だと個人的には思ってる。でもその投資信託の構造が変わったり、市場の構造が変わると簡単に市場や競合ファンドにひふみは勝てなくなる。

その条件は
1)金融機関の販売会社が自社都合でなくよい商品を売るようになる
2)大企業の経営者がお客様や株主のことを中心に「建前でなく本気で」考えるようになり、業績や株価を上げることに必死になる
3)インデックス投資のブームが終わる

おそらくこの3つの要因でひふみが強いということを理解している人は、業界関係者でもごくごくわずかだと思う。

このうち、3)のインデックス投資のブームが終わると、どうしてひふみ投信にとってマイナスの影響になるのかわからない人が少なからずいたので解説しておきます。

そもそもインデックス投資とは、日経平均株価指数などの指数に連動するように設計された金融商品であるため、みんながインデックス投資をすれば、投資信託会社が日経平均に採用されている銘柄を自動的に買い増しますが、採用されていない銘柄は買わないことを意味します。

すると、日経平均に採用されている銘柄はバリュエーションを無視して買われるため割高になりやすく、一方で日経平均に採用されていない銘柄は割安のまま放置されやすくなります。

つまり、みんながインデックス投資を買っている間は日本の中小型株が割安で放置される機会が増えるため、インデックス投資がブームである以上、ひふみ投信は構造上安泰だと言っているわけです。

ひふみ投信日経平均TOPIX
1
過去の5年チャートです。ひふみ投信は市場の構造を利用して市場平均である日経平均株価やTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。

★★★

さて、こうした市場の構造が変わらないのであれば、あなたも日本の中小型株に投資することで市場を出し抜いてお金持ちになれるかもしれないと夢を見てしまうかもしれません。しかし、現実はそう甘くないのです。

ひふみ投信ジャスダックTOPー20ETF(1551)マザーズ・コアETF(1563)
2
上記と同じ過去5年の比較チャートです。比較しているのはジャスダック市場を代表する20銘柄で構成されているジャスダックTOPー20ETF(1551)と、マザーズ市場を代表する15銘柄で構成されたマザーズ・コアETF(1563)です。

この比較チャートを眺めると、過去5年でマザーズ・コアETFのパフォーマンスはひふみ投信の二倍成績が良かったことがわかります。つまり、このチャートからわかることは、ひふみ投信が市場を構造を利用して市場平均を出し抜いたわけではなくて、中小型株が大型株に対してアウトパフォームしている時期にタイミング良く中小型株に集中投資していただけにすぎないというわけです。

では、投資家はマザーズやジャスダックのような小型株に長期投資すれば良いのでしょうか。

【マザーズ:ジャスダック:日経平均:TOPIX】
3
2003年10月から2017年5月までの長期チャートです。

マザーズ指数はライブドアショック以降ボコボコに売られたため、2003年から長期で保有している投資家はいまだに報われていません。また、ジャスダックと日経平均株価は概ね連動しているものの、小型株が好調な現在の相場環境ではジャスダックのパフォーマンスが一番良いです。

ただし、この長期チャートからは小型株が大型株に対して長期的に見て優位であるという証拠にはならず、むしろ配当再投資込みで考えれば、日経平均株価など大型株を中心に運用した方が高い利回りが期待できるかもしれません。

このように、ひふみ投信が市場の構造を利用して日経平均をアウトパフォームしているというよりは、好調な小型株トレンドの波に乗っているだけであることがわかると思います。

というわけで、ひふみ投信は運用総額が大きくなって終わるわけでもなければ、市場の構造が変化して終わるのでもありません。好調な小型株のトレンドが崩壊した時に、個人投資家の悲鳴とともに終わると思いますよ。

グッドラック。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします



SPONSORED LINK