バフェット太郎です。

米金融大手JPモルガン・チェース(JPM)が第2四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想1.58ドルに対して、結果1.82ドルと予想を上回りました。

売上高は予想249億6000万ドルに対して、結果264億1000万ドルとこちらも予想を上回りました。

トレーディング収入は48億ドルと、前年同期の55億6000万ドルから大きく減少しました。

費用は145億1000万ドルと、前年同期比6.4%増と利益を圧迫しました。ただし、これはJPモルガン(JPM)の幹部が二月に、成長に向けた投資をすることで17年は費用が増加するとの見方を示していたので想定内です。

ROE(株主資本利益率)は12%と、前年同期の10%から2%pt上昇しました。

さて、JPモルガン(JPM)など金融大手は、FRB(米連邦準備理事会)の利上げで長期金利が上昇したことで、貸出金利と預金などの調達金利の差に当たる利ザヤが拡大したことで恩恵を享受しました。

また、JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは増収増益の要因を「金利の上昇とローン残高の伸びが主因」と説明した上で、「個人向け銀行部門の好調さを見れば、米国の消費者は引き続き健全であることがわかる」として、米国経済に強気の見方を示しました。

【JPモルガン・チェース:JPM】
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決算内容を受けて、JPモルガン(JPM)の株価は急落し、結局-0.91%安で引けました。また、同日決算発表したウェルズ・ファーゴ(WFC)は-1.10%安、シティ・グループ(C)は-0.45%安、後日決算発表を控えているゴールドマン・サックス(GS)は-0.78%安、バンク・オブ・アメリカ(BAC)は-1.67%安と、金融株は軒並み売られました。

金融株が軒並み下落した主な要因は、この日発表された経済指標が予想を下回る悪い内容だったからです。そもそも、金融株がこれまで上昇してきたのは利上げの恩恵を受けると見られていたためです。

しかし、経済指標が予想よりも悪かったことから、12月の利上げ観測が後退。利上げの恩恵を受けると見られていた金融株は失望売りに押されたというわけです。

ただし、ダイモンCEOが主張している通り、米国消費者は引き続き健全であることを考えれば、緩やかな利上げが予想されます。従って、金融株は中・長期的に見れば依然として「買い」で、将来人気化すると思います。

ちなみに、JPモルガン(JPM)は著名投資家ウォーレン・バフェット氏が金融危機後に個人的に保有していた銘柄として知られています。

グッドラック。

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