バフェット太郎です。

通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が第2四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想0.96ドルに対して、結果1.07ドルと予想を上回りました。

売上高は予想299億1000万ドルに対して、結果305億ドルと予想を上回りました。

好決算だった主な要因は、「データ無制限プラン」を復活したためです。

そもそも、米通信三位のTモバイルUS(TMUS)が他社に先駆けて「データ無制限プラン」を販売していたのに対して、ベライゾン(VZ)はデータ量を超過した場合、データ速度を遅くする「安全モード」機能を搭載したことで客離れを加速させてしまっていました。

そこで、TモバイルUS(TMUS)に追随して約5年ぶりに「データ無制限プラン」を復活させた結果、契約者数が大幅に増加したのです。

ベライゾン(VZ)のユーザーの59%がすでに「データ無制限プラン」に移行しています。

競合のAT&T(T)が衛星放送大手のディレクTVを買収したり、総合メディア大手のタイムワーナーの買収を発表するなど、独自コンテンツの提供に力を入れていたり、あるいはTモバイルUS(TMUS)やスプリント(S)がユーザーが既存のキャリアから乗り換えるためにあらゆるプロモーションを試みていますが、結局のところ、「データ無制限プラン」という消費者にとってより良いサービスを提供することができる限り、ベライゾン(VZ)は何もする必要がないのかもしれません。

【経営成績】
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16年通期は、主力の料金後納の携帯契約者数が頭打ちで、指標となる新規純増数は第3四半期で純減と異例の事態に陥ったことで減収減益となりました。
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14年にBPS(一株当たりの純資産)が激減しているのは英ボーダフォンからベライゾン・ワイヤレスの株式45%を1300億ドル(約13兆円)で取得して完全子会社化したためです。また、この買収を機にベライゾン(VZ)のROEは12年通期2.53%から、16年通期67.40%と大幅に上昇しました。
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営業キャッシュフローは安定して黒字を達成しています。「データ無制限プラン」の復活を要因に契約者数が増加することが期待できるため、キャッシュフローも上向くことが予想されます。

【ベライゾン:VZ】
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決算を好感して株価は前日比+7.68%高と急騰しました。配当利回りは4.83%と依然として高配当でバリュエーションは魅力的です。

ベライゾン(VZ)はこれまで不人気銘柄として地を這うようにして低迷していましたが、今後は期待を裏切るFAAMG株から流出した投資マネーがベライゾンのような業績改善が確認されつつあるディフェンシブ銘柄に流入すると思います。

グッドラック。

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