昨日珍しく一日休みが取れたので
秋の京都を満喫してきました。

さて何処に行こうかと
悩ましいのはいつもの事ですが
今回、真っ先に思い浮かんだのが
八瀬比叡山口の瑠璃光院でした。

昨年初めて訪れ
この世のものとは思えない美しさに
思わず絶句したのですが
恍惚とした気持ちになった記憶が鮮明で
未だ興奮が冷めやらず
それよりもネットで見た『青紅葉』を
いつか観てみたいと思った事を思い出し
今ならまだ紅葉していないはず、と
急ぎ京都へと向かいました。

昨年は紅葉狩りの真っ盛りの季節で
大変な数の観光客が大列を成し
入るまでに随分と時間を要しましたが
今回は列も一切無くイキナリ入れました。

でも二階に上がると
前回と同様、ごった返していて
皆さん撮影に夢中になっている光景は
相変わらずでした(笑)。
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でもこんなに酩酊するほど美し過ぎると
宜(むべ)なるかな、って感じで
我を忘れて撮影に夢中になるのも頷けます。
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階下に降りても美しさは変わらず
長い間生きてきて此のように美しい
青紅葉を観た事は一度もありません。
苔とのハーモニーが成せる技なのです。

とにかく光の質が不思議なのです。
建物は真南を向いているのですが
明らかに南庭の光の質とは違います。
かと言って北庭のそれでもないのです。

今回行って迂闊にも漸く分かったのですが
南側に適度な高さの山が迫っていて
それが本来の強い南の光を
適度に遮断していたのです。

だから北庭とも南庭の光の質とも違う、
不思議な雰囲気が出ているのだと思います。
一番近いのは中庭の光、
側面から入る光を一切遮断し
上方からの光に限定すると
モノが美しく見える、あの質に近いのです。

だから不思議な雰囲気があるのです。

また此処のカエデは全てが自然木、
だからこそ樹形が美しいのかと...。
一方苔は大変な労力を注いで
手入れしているのだと聞いています。

そうでないとこんな絶景、
そう易々と毎年拝めるものでは有りません。
人知れず年間を通して
大変な管理が施されているのです。
だから入場料は決して高くないと思います。

今回は比較的空いているせいか
幾許かを出せば縁側に座って
お抹茶を喫するサービスがありました。
最前列に座って景色を独占する権利?
と思えば存外安いものです。
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それにしてもホント美しい...。
座った視線でゆっくり観れる時間は最高、
想像していたように
『青紅葉』にも格別の味わいがあります。
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来月もまた来てしまいそう(笑)...。

因みに去年11月下旬の写真、
此れも別世界の美しさです。
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