本を紹介してくれる文学少女を募集している『文学少女図鑑』のHP

今回、本を紹介してくれるのは、
サラさんです。

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『GOTH 夜の章』乙一、角川書店

人間の、残酷な部分を求める悪趣味な性質を持つ者たち、GOTH(ゴス)。
主人公とヒロインの、異質とも思える"遊び"の記録。そして、そのお互いの距離感はかなり独特。
さらにはその「GOTH」に分類されるひとくくりの人種の中でも、様々なタイプの人間同士の思惑を描いているホラーミステリー。
作家乙一を紹介するにあたり、私がたびたび用いているのは「音楽を聴いた後のような読後感がある」という言い回し。
さらに、残酷かつどこか切ない、この作家の持つなんとも言えない世界観が、この作品には顕著に出ていると感じている。


『GOTH 僕の章』乙一、角川書店
GOTHという作品には主人公とヒロインが存在するのだが、夜の章では「夜」あるいはヒロインそのものに、僕の章では主人公である「僕」にスポットがあてられている。序盤から主人公は名前を明かしておらず、「僕」という一人称で話しており、「僕」の視点で話が進んでいく事が多い。
そして「僕」の正体とは?
夜の章から続いている、作品全体に漂う残酷さと切なさ。霧立ち込める森の奥で読書をしている気分に私は何度も陥りました。付かず離れずな主人公とヒロインの、淡く不思議なラストも必読です。


『GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻』乙一、角川書店
なんとGOTHでお馴染みのヒロインが、殺人現場に出向いて写真を撮りに行くという何とも不思議なストーリーでありGOTHの番外編です。
不気味で異質なストーリーのはずが、時にコミカル、そして抜け目のない主人公が織り成す、殺人犯を特定するための天才的な計画、そしてその衝撃のラストに是非開いた口をそのままにしてしまうのがよろしいかと。



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