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今回、本を紹介してくれるのは、ちいさんです。


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『祈りの幕が下りる時』東野圭吾、講談社
東野圭吾さんの人気シリーズ、「加賀恭一郎」シリーズの最終章です。
このシリーズは刑事加賀の大学卒業から警視庁捜査一課、教師時代、練馬署、日本橋署で起こる事件を描いています。
どの本も1つのテーマを元に書かれ、最終章である祈りの幕が下りる時は最大の謎であった「母」、そして「生きるという事」が描かれる物語です。

親から子への愛。子から親への愛。
読み終わったあと感じる余韻、悲しいほど愛が詰まった物語。
四半世紀続く人気シリーズの終幕に文句無しの構成。
ちりばめられたパズルが1つになる時さすが東野圭吾と思わずにはいられません。
最終章にして最高傑作。
ただやはりファンとしては終わって欲しくないと思わずにはいられません。
「悲劇なんかじゃない。これが私の人生。」そういえる強さを私も持ちたい。



『白夜行』東野圭吾、集英社
全てを明かさない。それが答えなんだと思う。
19年前に質屋の主人が殺された。様々な容疑者が浮かぶが事件は迷宮入りに…。
被害者の息子と容疑者の娘の人生が様々な人の視点で描かれています。
主人公であるはずの2人の視点は一切なく関わりがあるはずなのに決定的ではない。
そんなもどかしさにページをめくる手が止まりません。


『ユリゴコロ』沼田まほかる、双葉社
沼田まほかるさんの作品。
末期の膵臓癌を宣告された父の押入れの中からある殺人の手記を見つけてしまう物語です。
この手記は創作なのか、真実なのか。真実とすれば誰が書いたものなのか。
手記の生々しさに引き込まれ徹夜覚悟で一気読み。
全てを読み終わったあとに残るのはきっと幸福なのです。
とても幸福な、愛の物語。



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