2012年04月

2012年04月26日

DVDの新しい販売方法「オンデマンドDVD」が好調

 代官山蔦屋書店で購入できる「オンデマンドDVD」が、密かに売れ始めているようです。

 「オンデマンドDVD」とは、DVDを1枚から生産・販売してくれる、TSUTAYAが始めた新しいサービスの名称です。
 通常、メーカーがDVDを販売する際は、ロット(最低製造枚数)というものがあり、日本では100〜200枚のようです。つまり、それ以下の枚数しか売上が見込めない場合は、まずその作品のDVDは販売しません。(ざっくりとした説明ですが)

 よって、人気のない作品のDVDは廃盤になってしまいますし、売上のメドが立たない作品はDVD化すらされません。

 しかし、中には「あの作品のDVDが欲しい…」という少数のユーザーが存在します。その声に応える形でスタートしたのが「オンデマンドDVD」です。

 このサービスの仕組みですが、まずTSUTAYAがメーカーからコンテンツを取得します。次に、その作品のデータを、ある所に設置されたサーバーに保存します。そして、代官山蔦屋書店にはDVDを生産する特別な機器を設置。店頭でお客さんから注文があると、サーバーからDVD生産機器にコンテンツを配信し、その場でDVDを作成、販売してくれるというものです。販売する側にとっては、在庫を心配する必要もありませんし、購入する側も、これまでに廃盤・未DVD化の作品を、品切れの心配をせずに手に入れられるメリットがあります。

 このサービス、実はすでに去年の夏から、販売を取り扱っている全国のTSUTAYA店舗でスタートしています。ただし、スペースの問題から、DVDの生産機器が別の拠点に置いてあり、店頭で注文しても、その場では受け取れませんでした。(だいたい1週間〜10日間で配達されるとのこと)

 しかし、昨年末にオープンした代官山蔦屋書店で、初めて店舗内にDVD生産機器を設置したことで、ついに「その場で受け取れる」サービスが実現したわけです。スムーズであれば、注文から20〜30分で受け取れるようです。

 サービスを開始すると、主に40〜60代の男性から支持を集め、中には60枚もオトナ買いした人がいるとか。それだけ待ち望まれていたということでしょう。ちなみに人気の作品は「いちご白書」「暁の7人」「激走!5000キロ」など。コンテンツ数は全部で2000ちょっとなので、まだまだ物足りない感じは否めませんが、現在も随時追加されており、少しずつ増えてきているようです。

 お宝が見つかるかもしれないので、気になった方は一度ご利用されてみてはいかがでしょうか。ちなみに、TSUTAYAオンラインショッピングでも購入可能です。


bunkatsushin at 08:00|Permalinkclip!平池 由典 

2012年04月24日

上野を歩く

 上野東急2館(上野東急、上野東急2)が、いよいよ4月30日で閉館します。先日、久しぶりに足を運びました。

 JR上野駅を出て、西郷さんの前を通ると、すぐに上野とうきゅうビルに着きました。「バトルシップ」を見ようと3階に上がると、十名くらいがロビーで待っているところ。男性の年輩者、一人客が多い。女性も少し。20代と思しき男女もいました。

 座席を確保し、ロビーへ出て、改めて閉館についての案内を読みます。トイレに行くと、動物園通りに面した窓から、駅方面の眺めが目に入ります。駅やアメ横などの繁華街とほんの数分の距離なのに、異世界にいる感覚になりました。

 上映開始時間になると、東急レクリエーションの映画館共通のマナーCMが流れます。その後は、いきなり映画本編に入りました。少し戸惑ったのですが、次に上映する作品がないのだから、よくよく考えれば当然のこと。

 最終営業日の4月30日まで現在上映中の「バトルシップ」「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」を続映し、さよなら興行のような特別企画はないようです。映画が終わると、観客はみな、サササッと、あっという間に立ち去りました。

 私も劇場を後にすると、せっかくなので不忍池を一回り。上野特有のニオイを感じていると、オークラ劇場の前に出ました。2010年に新築オープンしているので、上野とうきゅうビルに比べると、新しさが際立ちます。

 劇場の外でポスターを見ていて、舞台挨拶の開催案内に気づきました。ピンク映画にも「舞台挨拶」があるということを、今さらながら知りました。作り手がいて、女優さんがいて、映画を支えるファンがいるのだから、それは当然のことでしょう。それを知っただけでも、今回、上野に行った甲斐があったと思いました。

 駅に向かう帰り道。左手を眺めながら、ここにセントラルがあったな、東宝・宝塚があったなと、妙にしみじみとしてきました。5月以降、上野で一般映画を見ることはできなくなります。

bunkatsushin at 09:30|Permalinkclip!松本 貴則 

2012年04月23日

「ただ君だけ」の懐かしき光

もし、あなたがいま「孤独」に打ちひしがれているなら
もし、あなたがいま「夢」を見失っているなら
もし、あなたがいま「人生」が苦しくなっているなら
もし、あなたがいま「誰」かを抱きしめたいなら

 韓国映画「ただ君だけ」をお薦めする。物語は普遍的な男女の愛をテーマに描いている。奇をてらうのでなく、ただ純粋に男女の愛の美しさを描いた古典的なメロドラマだ。なんたって、あのチャールズ・チャップリンの名作「街の灯」(1931年)をモチーフにしているのだから。

 昨年秋、釜山国際映画祭でオープニングを飾った「ただ君だけ」(英題「Always」)の場面写真を同映画祭公式プログラムで目にし、なぜか一瞬にして胸騒ぎがした。

 写真は2枚、主演のソ・ジソブがヒロインのハン・ヒョジュをおんぶして歩いている場面と、どこかの事務所で並んで座っている場面だ。この時はまだ、ヒロインが視力を失いつつある役とはわからなかったが、主演二人の佇まいと、画面の色調が胸に刺さってきた。そして、予告編を観て、一刻も早く観たいと思っていた。

 3月26日の本ブログですでに書いたように、香港出張からの帰りの飛行機内で遂に見ることができたのだが、なんと残り約15分を残して羽田に到着。そこまでの感想は3月26日のブログを読んで欲しいが、改めて試写で本作を観ることが出来た。

 ラスト15分、言うまでもなく映画のクライマックスである。二人の運命はいったいどうなってしまうのか―。飛行機内で我慢していた分の涙まで流れたと思う。

 飛行機では英語字幕で観たわけだが、拙い英語力とはいえ、日本語字幕で観て、セリフ、ストーリーの理解にほとんど間違いはなかった。だが、改めて観て思ったのは、この映画は例えサイレントでも観る人の心に届く作品だということ。

 もちろん、素晴らしいセリフが散りばめられ、琴線に触れるような音楽も是非味わって観て欲しい。しかし、ソン・イルゴン監督の演出・映像には言語を超えたものがあると思う。

 心なしかグレーな色調のオープニングから、夢を見失っていたボクサーの悲しみを帯びた眼、視力を失いつつあるヒロインの笑顔。そんな二人が偶然出会い、いつしか世界は懐かしさを感じる眩しいまでの光に包まれていく。しかし一転、闇の世界に入り込み、二人の立場は逆転し、お互いを見失ってしまう。

 光と闇、記憶、後悔、絶対的な孤独、それらと反比例するかのうように流れる美しい旋律。主人公二人の心の奥底からの叫びに、観ていて胸がかきむしられる。

 愛する人の手や顔、身体の感触、あるいは匂いをあなたはどこまで覚えていられるだろうか。この映画を観終わった後、二人が出会う冒頭のシーンを思い出して欲しい。

 映画というものをもう一回愛したくなるだろう。そして、あなたが上記の項目の「もし」に当てはまるのなら、上を向いて誰かと歩きたくなるはずだ。

 6月30日(土)より丸の内ピカデリー他にて全国公開。配給:ポニーキャニオン/コムストック・グループ。

bunkatsushin at 09:00|Permalinkclip!和田 隆 

2012年04月20日

ダイバーシティがオープンし土地の魅力を考えた

遂に、ダイバーシティ東京プラザがオープンしましたね



フジテレビから見えるあの巨大な建物が
やっと稼動し始めたかと、
なぜかほっとしているところです(なぜだか自分でも?)

お台場の地も、気づいてみれば
開発がどんどん進んできました

フジテレビが移転した時は
どうなることかと思った人も多かったわけですからね



それが気づけば

あの巨大な湾岸スタジオも稼動していて
フジテレビがプロデュースで関わる
ダイバーシティも動き出して
なかなかの拠点が出来上がっています


そういえば
以前ブログで
秋葉原のガンダムカフェオープンの時にも
紹介しましたが

ダイバーシティ東京プラザにも
ガンダムカフェが出来たわけで
なぜか、そこの写真もオープン前におさえてしまいました

せっかくだからご紹介
(足の間に ガンダムカフェのマークです)

ダイバーシティ東京プラザのガンダム















ダイバーシティ東京プラザが
巨大商業施設として動き出し
また人の流れがお台場に向かいますね



フジテレビでは現在
太田専務が担当となって
特区事業準備室も立ち上がっており
お台場の更なる発展、
また将来の特区構想実現へ向けて動き出しており
お台場はまだまだ夢のある土地となっております



本日、たいした脈絡はありませんが
魅力的な土地ということで

南の島を舞台にしたハートウォーミングドラマが
制作開始されたので、そちらをご紹介します




タイトルは
「つるかめ助産院〜南の島から〜」


都会の希薄な人間関係に悩む世代の違う女性二人が
はるか南の島で再会

出産という女性の一大事に焦点をあてながら
人とふれあい、人と向き合って生きていくことができる
場所があるということを再確認するような
女性の葛藤、力強さに焦点を当てたドラマとなります


出演は、仲里依紗、余貴美子
中尾明慶、柳沢慎吾、ゴリ、溝端淳平
平良とみ、麻生祐未、賀来千香子、伊東四朗 ほか

原作 小川糸
脚本 水橋文美江
演出 佐々木章光(テレパック)
   古厩智之(C&Iエンタテインメント)

制作統括 管原浩(NHK)
     黒沢淳(テレパック)


NHK総合テレビの
「ドラマ10」枠(毎週火22時〜48分)で
8月28日から連続8回放送予定です





bunkatsushin at 09:00|Permalinkclip!大川 仁志 

2012年04月18日

ODSの増加による心配ごと

 3月26日。人気ロックバンド、ラルク・アン・シエルがアメリカ・ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで実施したコンサートを、映画館で観ました。

 私が観たのは、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでの夜の部(のマスコミ他関係者向けスクリーン)。一般上映は5・6・7と3つのスクリーンで行われていましたが、すべて満席。お客さんが立ち上がり赤いペンライトを振っている様子は、映画館の座席というより、まるでコンサート会場のスタンド席のような光景でした。

 ところで最近、コンサートのような映画以外の作品の上映が映画館で増えている中で、私はあることを心配しています。

 それはお客さんについての心配です。特に、従来から熱心に映画館に足を運んでいる映画ファンの方々についてです。

 例えばコンサートの中継であれば、観に来るお客さんは、アーティストのファンです。映画を観るようにではなく、コンサートで楽しむように中継を観ます。そういった観賞スタイルは、映画ファンの方々にとって、快いものなのでしょうか。

 推測でしかありませんが、映画ファンの方々が何か、わだかまり(コンサートではあっても座って観ろ!/上映中にしゃべるな!/上映中に出たり入ったりするな! etc)を抱いているとすれば、これは映画館にとってもマイナスなのではないかと思います。

 そこで、例えば映画館のロビーにテレビモニターを設置するのはどうでしょう。

 そのモニターでコンサートを上映している劇場の様子を紹介するのです。映画ファンの方々の中には、これまで1度もコンサートに行ったことがない人や、ここ何年も行っていない人もきっといるでしょう。それを見た映画ファンの方々が「何だ面白そうじゃん」と思ってくれれば、音楽業界を取材している人間としても嬉しい限りなのですが。

 余計な心配でしょうかね…。

bunkatsushin at 10:37|Permalinkclip!中原 卓彦 

2012年04月16日

映画に求めるものが変化している

 「劇場版SPEC〜天〜」が大ヒットスタートを切った。4月7日・8日の2日間で35万人を動員、興収で約4億7000万円をあげた。

 人気TVドラマシリーズの映画化とはいえ、放送時、視聴率は普通で、いわゆるマニアックなファン層が放送終了後について再燃した作品。

 同じくドラマ発で映画もヒットしたTBSの「ケイゾク」(99年〜00年)の流れを受け継ぐもので、堤幸彦監督ら同スタッフが再結集。実は、TBSのオンデマンド配信が記録的配信数となり、高額なDVD&ブルーレイBOXが1万2000セットも販売されているのがポイント。

 ヒットの下地は既に出来ていたと見ることはできるが、コア層だけではここまでのスタートは切れない。映画離れが叫ばれている10代〜20代の若い層が来ており、コアターゲットへ向けた戦略が一般層へも結果的に広がった。

 公開直前に放送したスペシャルドラマも鑑賞意欲を瞬間風速的に大きく喚起したようだ。TVドラマで残された「謎」が映画で明らかになっていくという。

 しかも、シリーズとしては連続ドラマが「起」、スペシャルドラマ『SPEC〜翔〜』が「承」、『劇場版 SPEC〜天〜』が「転」と、“起承転結”の流れで構成が考えられている。

 一方で、本年度アカデミー賞受賞作の「ヒューゴの不思議な発明」や「アーティスト」といった作品が、期待したような興行となっていない。

 非常に映画愛に満ちたこの2本の洋画も言って見ればコアファンに向けた作品であるが、今の観客が「映画」に何を求めているのか、そのヒントが「SPEC」のヒットに隠されているように思う。

 しかし、それが映画にとって健全なヒットの要因なのかは疑問である。

 TVからの新しい映画体験が受けているというならまだしも、単にマーケティングな戦略に乗せられたものであるならば、そもそも日本において「映画」というものへの概念が変化してしまったのだと、我々は認識して、改めて対峙していかなければならない。

bunkatsushin at 09:00|Permalinkclip!和田 隆 

2012年04月14日

日本アイドルがK-POPカバーする時代

結成当時のbump.y 当時は6人組だった 文化通信では記事にしなかったのですが、ちょっと気になった音楽ニュースがありました。女優・桜庭ななみが所属するアイドルグループ「bump.y」が6月20日発売のニューシングル「ガラゲッチャ〜GOTTA GETCHA〜」でK‐POPをカバーするというのです。

 カバーするのは、かのチャン・グンソクとBIG BROTHERによるユニット「TEAM H」のヒット曲「GOTTA GETCHA」。バリバリなK‐POPダンスナンバーではなく、ラップ主体のテクノミュージックといった方が良いでしょうか。「bump.y」版は日本語オリジナルバージョンとなるそうですが、日本アイドルがどうカバーするのでしょうか。

 私も隅々まで調べたわけではないですが、日本アイドルがK‐POPをカバーするなんてのは過去に例がないのではないでしょうか。ライブで歌ったり、アルバムに収録したりすることはあったでしょうが、シングルとなると記憶にありません。

 「bump.y」は、桜庭をはじめ芸能事務所スウィートパワーに所属する若手女優5人組で2009年に結成。他のメンバーは、松山メアリ、宮武美桜、高月彩良、宮武祭。TBSのネットドラマで活動スタートし、これまでシングル4枚、アルバム2枚をリリースしています。

 チャレンジ精神あるグループで、昨年8月発売したシングル「Kiss!」は、楽曲を「KARA」のプロデューサーが手がけ、韓国レコーディングしたりもしていました。まあ、なかなかブレイクとまでいっていないのですが、そもそもメンバー全員が女優ですから、経験を積むという側面も大きいでしょう。

 ソニー・ミュージックレコーズからポニーキャニオンへレーベル移籍。K‐POPカバーに挑戦する「ガラゲッチャ〜GOTTA GETCHA〜」は、その第1弾シングルとなります。

 そういえば、チャン・グンソクのレコード会社はポニーキャニオン。スウィートパワー系のS・Pインターナショナルにはキム・テヒが所属しています。今回のK‐POPカバーにはそんな背景も絡んでいる気がします。

 写真は、TBSのネットドラマでグループ結成会見を開いた時の懐かしいもの。菊里ひかり(現・桜井ひかり)が当初メンバーでしたね。


(C)文化通信

bunkatsushin at 10:00|Permalinkclip!高崎 正樹