中原 卓彦

2013年02月20日

地方発ヒットへの取り組み

▼ソニー・ミュージックディストリビューション(SMD)の札幌オフィスは3月4日、北海道札幌市の「cube garden」で道内の音楽業界関係者向けアーティスト・コンベンション「DIAMOND LANE Vol.1 “Second To None”」を開催する。
▼昨年9月に行われた「Vol.0」に続く第2弾。第1弾は道内のCDショップ、媒体、イベンター、ライブハウス、広告代理店など様々なジャンルの業界から150名もの関係者が来場。6組のライブと懇親会が開かれた。来場者からは概ね好評で第2弾、3弾の開催を期待する声が多数あったという。
▼SMDは地域に根ざしたヒットを作り出そうと、昨年から北海道だけでなく東北、中部・北陸、関西・中国・四国、九州と全国各地のオフィス機能強化に取り組んでいる。東北オフィスでは演歌歌手・石原詢子を東北オフィス名誉所長に任命し昨年11〜12月に演歌キャンペーンを実施。名古屋オフィスでは今年1月から東海・北陸エリアの店舗限定で女性アーティスト作品拡売キャンペーンを実施するなど、地域の特性にあった施策を考え実行している。
▼地方のお店との関係を密に… SMD本社(東京)にとって原点回帰の取り組みである。1店でも多くのお店が元気になることを願うばかりである。

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2013年02月06日

昨年の成功体験を今年も

▼CD・DVDパッケージ業界にとって正念場の2013年。最初の月は大型の新譜が少なく低調に推移した模様。例年2、3月にヒットポテンシャルの高い作品が揃うので、今年もこの2カ月でいい流れが生まれるはず。
▼さて、CD業界の代名詞的な賞へと回を重ねるごとに進化しつつある「第5回CDショップ大賞2013」の入賞7作品が以下の通り発表された。
▽きゃりーぱみゅぱみゅ「ぱみゅぱみゅレボリューション」
▽クリープハイプ「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」
▽SEKAI NO OWARI「ENTERTAINMENT」
▽七尾旅人「リトルメロディ」
▽back number「blues」
▽MAN WITH A MISSION「MASH UP THE WORLD」
▽米津玄師「diorama」
▼全国のCDショップ店員が、売りたい聴かせたいCDを投票により選出。この内1作品を大賞に決定し授賞式で発表する。昨年の第4回は、ももいろクローバーZ「バトル・アンド・ロマンス」が大賞を受賞。そのまま勢いをつけメディアに引っ張りだこ、年末紅白出場も果たした。
▼世の中に埋もれている良い音楽を掘り起こすだけでなく、世間にインパクトを与えCDのセールスが伸びる作品・アーティスト選びに成功した昨年。全国のCDショップはもちろんパッケージ業界全体がこの良い流れを今年も期待している。
▼「第5回CDショップ大賞2013」授賞式は3月7日(木)Zepp DiverCity Tokyo(東京・江東区)で開催。19時からライブも行われる。出演は、第1回大賞の相対性理論、第4回大賞のももいろクローバーZ、そして当日発表される第5回大賞アーティスト。

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2013年01月23日

需要拡大施策「大人の音楽」今年中にも節目の10回

▼「今年はパッケージ業界にとって正念場」。2013年はこの言葉を忘れずにレコード業界の動向を注視していきたい。
▼なぜ、正念場なのか。前回の繰り返しになるが、2012年はCDの生産実績が実に14年ぶりに前年を上回る見通し。14年もかかってようやく上向いたものを、わずか1年で再び下降させてはならない。だから、何としても踏み留まらなければならない。そういう意気込みのあらわれなのである。
▼では、具体的に何をすれば踏みとどまれるのか。メーカー、小売り、プロダクション…各社様々に需要拡大施策に取り組んでいる中、日本レコード協会を中心にメーカー各社が協力して取り組んでいるのが「大人の音楽」。昨年で言えば、紅白出場も果たした由紀さおり&ピンク・マルティーニのアルバム「1969」、少し前だと徳永英明のカバーアルバム「VOCALIST」シリーズが代表的なヒット作品だ。
▼こうした大人向けの作品群を一挙にまとめてプッシュする、メーカー合同のキャンペーン「大人の音楽〜Age Free Music〜」はこれまで8回実施されており、今年中には節目の10回目を迎えるとみられている。「大人の音楽」にはAKBのような大ヒットというより、息長く続け、じわじわと購買層の裾野を広げていく役割が期待されている。


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2013年01月09日

2013年レコード業界年頭所感

▼新年あけましておめでとうございます。2013年も当ブログならびに弊社サイト「文化通信.com」をよろしくお願い致します。さて、7日に都内で行われた星光堂グループの新年賀詞交歓会で飯原敏明星光堂HD社長が13年は「パッケージ業界にとって正念場」と語った。
▼なぜ13年が大事な局面なのか。12年はCDの生産実績が前年を上回る見通し。実に14年ぶりである。喜ばしい。14年かかってようやく上向いたものをたった1年で再び下降させてはならない。なんとしても踏ん張らなければならない。だから正念場なのだろう。
▼確かにその通りだと思う。だが不安材料はある。パッケージのヒット上位を見るとよく売れているのはAKB、ジャニーズ勢ばかり。多様なジャンル、アーティストのCDがバランスよく売れているわけではない。つまり偏っている。しかも大幅に。もしAKBやジャニーズのCDが売れなくなったら…。14年ぶりに回復したからと言って今後を手放しで楽観視できない理由の1つがここにある。
▼しかしアベノミクスではないが実際に数字が上向いたという事実がこれまでの業界内の暗いムードを明るい方へ変化させたのは間違いない。この好転状況が途中で壊れることなく14年に突入できることを強く願う。

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2012年12月19日

1月ドラマ主題歌にK-POP3組

 2013年1月スタートのドラマの主題歌が次々発表されている。

 ユーミン、竹内まりや、福山雅治といった大物からサカナクション、E‐Girls、柏木由紀(AKB48)といった若手まで幅広い顔ぶれが揃う中、注目はK‐POP勢。今年2012年は昨年までの勢いがなく『K‐POPブームは終わった』などと言われたが、すでに3組が決定している。MYNAME(マイネーム)、U‐KISS(ユーキス)、そして東方神起。

 MYNAMEは、今年7月に日本デビューした男性5人組グループ。日本での活動開始時期は、3組の中で1番遅い。日本デビューからわずか半年でドラマ主題歌を担当することになった。レコード会社は、よしもとアール・アンド・シー。1月10日(木)スタートの読売テレビ・日本テレビ系「お助け屋☆陣八」(毎週木曜22時58分)の主題歌(タイトル未定)を歌う。ドラマ出演は宮川大輔、小泉孝太郎、しずちゃん(南海キャンディーズ)ほか。

 U‐KISSは、11年12月に日本デビューした男性7人組。世界を舞台に活躍することを目指して結成されたグループで、海外生活経験のあるメンバーがいるのが特徴。レコード会社はエイベックス。1月8日(火)スタートのNHK「書店員ミチルの身の上話」(毎週火曜22時55分)の主題歌「ALONE」を歌う。ドラマの出演は戸田恵梨香、高良健吾、柄本佑ほか。

 東方神起は13年、日本上陸9年目、日本デビュー8年目になる。レコード会社はエイベックス。1月8日(火)スタートの関西テレビ・フジテレビ系「サキ」(毎週火曜22時)の主題歌「Catch Me―If you wanna―」を歌う。ドラマ出演は仲間由紀恵、三浦翔平、内田有紀ほか。東方神起と仲間由紀恵のタッグはドラマ「美しき隣人」(11年1月〜)以来。東方神起が現在のユンホ&チャンミン2人体制で活動再開したカムバック第1弾曲「Why?(Keep Your Head Down)」が主題歌だった。「Catch Me〜」は韓国で発売中の最新曲。

 3組の中で、MYNAMEは、前記のとおり、日本デビューしてからわずか半年でのドラマ主題歌決定。デビュー曲がいきなり主題歌という新人もいるとはいえ、やはり新人としては異例のスピードでの抜擢に、MYNAMEへの期待の高さが伺える。

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2012年12月05日

好調ワーナー、2013年注目のニューカマー

 昨年、当ブログでワーナーミュージック・ジャパン(WMJ)の2012年“プライオリティ・アーティスト”を紹介しました。

 その時の記事はこちら。この記事は、多くの「ツイート」「いいね」を頂いていたので、今年も書きます。

 先ごろ、WMJのメディア懇親会が開催され、2013年注目の“ニューカマー”として、以下の4組が紹介されました。

 昨年の“プライオリティ・アーティスト”から、今年は“ニューカマー”に呼び名が変わりました。

 “プライオリティ”というと、文字通り、他よりも優先的にプッシュするという力の入れ具合が伝わってくるのに対し、“ニューカマー”というのは、“プライオリティ”の前段階、強力に後押しするほどにはまだ育っていない、新人に近いニュアンスが伝わってきます。

【WMJ2013年注目の“ニューカマー”】
 ・チームしゃちほこ
 ・川上大輔
 ・松本哲也
 ・バロック


 チームしゃちほこ
 ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学に続くスターダスト所属のアイドルグループ。名古屋在住の女子中学生6人組。10月31日に名古屋メジャーデビューシングル「ザ・スターダストボウリング」をリリース。

 川上大輔
 端正な容姿と“プラチナボイス”を持つ男性ソロ歌手。1984年11月12日生まれ。180センチ、66キロ。美しき日本歌謡の進化型“ビジュアル歌謡”の新星、“和流スター”の本命、というキャッチコピーのもと、2013年「大人の音楽」市場に打って出る大型新人。2013年春メジャーデビュー予定。

 松本哲也
 男性シンガー・ソングライター。1976年8月18日生まれ。岩手県出身・在住。自身と母の実話をもとにした映画「しあわせカモン」(2011年度「お蔵出し映画祭」グランプリ受賞作、2013年1月26日公開)の主題歌「ユキヤナギ」(2013年1月23日発売)で10年ぶり再メジャーデビュー。2002年にワーナーからデビューしている。

 バロック
 男性3人組ビジュアル系ロックバンド。インディーズアーティスト史上初、3タイトルオリコンTOP5同時ランクインという実績を持つ。12月12日シングル「キズナ」(日本テレビ系「ハッピーMusic」パワープレイ、日本テレビ系「音竜門」12月EDテーマ)発売。2013年1月シングル(タイトル未定)発売予定。

 いずれもタイプの異なる、個性的な4組です。

 この中で、チームしゃちほこ、松本哲也、バロックは、WMJの公式サイトにアーティストページが開設されているのですが、川上大輔だけはアーティストページが開設されていません。

 情報が少ないのです(特にビジュアル面!)。ゆえに、未知数であり、期待が膨らみます。

 ちなみ、2012年の“プライオリティ・アーティスト”は以下の4組でした。

【WMJ2012年“プライオリティ・アーティスト”】
 ・赤西仁
 ・きゃりーぱみゅぱみゅ
 ・FTISLAND
 ・CNBLUE


 今年のメディア懇親会でも、引き続き2013年活躍が期待されるアーティストとして、名前が挙がっていました。
 
 きゃりーぱみゅぱみゅは、初の日本武道館単独公演成功、初の紅白出場決定と、2012年は大躍進の年。そして、2013年は初の世界ツアーが決まっており、ますます目が離せません。

 FTISLANDとCNBLUEは、コンサートでさいたまスーパーアリーナや横浜アリーナといったアリーナクラスの会場をいっぱいにすることができ、CDは5〜10万枚くらい売れる。1年を通して安定した活躍をみせました。今後は更なる高みに向けて、東京ドーム、京セラドームといったドームクラスの会場での単独公演、CD20万枚以上を目指した活動が展開されるのか、それとも引き続き安定路線を維持するのか、気になるところです。
 
 そして・・・・・・。
 
 予想はしていましたが、メディア懇親会で赤西仁の名前は出てきませんでした。

 彼が2013年内に、音楽活動をするかどうか分かりません。

 そんな状況の中で、言いたいことがあるとすれば、それは、表舞台にカムバックして、その日本人離れした洋楽センスで、再び驚かせて欲しいということです。

 彼とワーナーのグローバル契約発表会(2010年12月9日、2年前のこと)会場で、BGMとして流れていた「Yellow Gold」を耳にしたときの衝撃は未だに忘れられません。

 彼は、日本におけるG-DRAGON(韓国グループ、BIGBANGのメンバー。ソロとしても活動)のような存在、つまり、アメリカの最先端の音楽を違和感無く体現する音楽センスとカリスマ性を兼ね備えたエンターテイナーです。

 G-DRAGONが“器用なエンターテイナー”だとすれば、赤西仁は“不器用なエンターテイナー”。ちょっと荒削りなところが彼の魅力なのではないでしょうか。

 とにかく今後の予定は全く分かりません。カムバックは彼らしくサプライズになるのかな。


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2012年11月21日

映像配信サービスの会員獲得競争

“映像配信サービス”
BeeTV
GyaO!
hulu
nottv
VIDEOストア
ビデオパス
ビデオマーケット
などなど

無料あり
有料あり
定額制あり
様々なサービスが
続々登場し会員獲得の
競争が激しくなっています

そんな中
12月から
またひとつ
新たな
映像配信サービスが
始まります

ソフトバンクのスマホ向け
映像配信サービス「UULA」

エイベックスと
ソフトバンクの
合弁会社「UULA」
が手がける新サービス
月額490円で
5万コンテンツ以上見放題

激しい競争に加わるUULA
勝機はあるのでしょうか?

11月9日に行なわれた
エイベックスの中間決算で
竹内CFOの言葉
自信に満ちていました

特に印象に残ったのが

“コンテンツを集めるのは
ハードメーカーでもできる
我々がいま
このポジションにいるのは
理由がある”

この言葉の意味
エイベックスは
アイドルやK-POPに
代表されるように
コアファンを
がっちり掴む方法を
心得ている
と補足すれば
わかりやすいでしょうか

また
エイベックスは
BeeTVとVIDEOストア
あわせて
会員数400万人突破
という確固たる実績もあります

UULAの登場で
映像配信サービス市場における
会員獲得の競争は
一段と激しくなりそうです

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