大正731

反対派出演順及び全員乱表
  

7年 004

當る三月一日より連夜出演順

落語円右、落語小雀、曲芸直造、音曲踊小円太、落語枝太郎、東京落語円遊、落語円枝、落語枝雀、落語舞円、東京落語小柳枝、落語小文枝、東京落語踊翫の助、人情噺馬生、落語舞五郎、通俗講談(一時間講演)痴遊、大奇術張貴田一行

(今回の特別大興行に限り入場料直上げ)

全員乱表

大阪連

桂枝雀、桂文次郎、桂花団治、桂文我、桂小文枝、桂枝太郎、露の五郎、桂三輔、笑福亭円笑、笑福亭福松郎、桂文昇、笑福亭福円、桂桃太郎、桂小南光、笑福亭円歌、桂金の助、三升家紋兵衛、桂三朝、桂円治、桂雀輔、笑福亭梅鶴、桂文喬、橘の円次郎、桂門三郎、舌切亭すゞめ、浮世亭登喜丸、桂小文吾、桂菊枝、桂都枝、橘の円徳、三升家紋の丞、桂円枝、桂枝三郎、桂枝雁、三升家紋六、桂小雀、桂錦馬、桂枝右衛門、桂八百蔵、桂輔丸、桂金笑、桂福雀、桂璃玉、橘の円玉、桂輔力、桂京都助、桂笑朝、橘家小円次、桂米治、笑福亭円二郎、桂輔三郎、桂笑円、笑福亭円寿、桂花治、桂三笑、桂燕雀、三升家紋二郎、桂新昇、桂文丈、桂寿雀、桂扇三郎

東京連

立花家千橘、橘の円、橘家円太郎、三升家紋十郎、三升家紋右衛門、金原亭馬生、三遊亭円遊、三遊亭円若、橘家小円太、立花家円好、三遊亭円司、雷門歌六、立花家右近、鹿野武左衛門、立花家才蔵

□連

立花家喬の助、立花家喬光、桐家福助、桐家福寿、富士松小高、富士松喬蝶、立花家友吉、桐家福太郎、立花家吉次郎、鶴賀呂光、鶴賀若呂光、竹本団勝、竹本春初、三木星花、千葉琴月、花柳満月、世□花月

別表

桂太郎坊、初春亭馬鹿八、初春亭馬鹿六、桂次郎坊、桂扇雀、笑門亭福来、笑門亭福徳、橘家右衛門、橘家左衛門、海老一直造、古堂鈴郎、一陽斉正一、三升家枡三、三升家紋一郎、春風胡蝶、佃家白魚、丸の内明道、海老一円八、天地聖行、坂本清夢、斎藤重隆、虎江竹□、立花家扇遊

全員の外東京柳三遊睦会連中

『出演者多数 (以下不明) 出番替り』

〈編者註〉『藝能懇話』四号(平成三年)に三月一日よりの反対派出番順及び全員乱表(上図)が載る。なおこれを大正七年と推定したのは上掲二月二十八日付「大阪朝日新聞」による。

大正731日 大阪朝日新聞京都付録

◇芦辺館 一日よりの出演者は舞踊東京柳家連、東京滝川鯉かん、桂小文三、橘家内蔵之助、新内吾妻団朝外定連。

大正7310日 大阪朝日新聞神戸付録・神戸又新日報

<雷門助六独演会・神戸千代廼座>

◇千代之座の助六独演会の番組は 伊勢参宮神の賑(米之助)電車の意見(圓三)常盤津伊賀越(利佐八)宮戸川(寿楽)太鼓腹(助六)奇術魔のルーム(正光)写真の仇討(助六)扇舞曲鞠(小助六、助六)

大正7313 山陽新報

<三代目橘家圓三郎一座・岡山大福座>

◇大福座 落語三日目の語物左の如し。

兵庫船(橘弥)伊勢参り(春三)ないもの買い(米三郎)掛合噺(社中)前田犬千代琵琶(都枝)材木丁稚(太郎)現今の芸界(歌路)辻占茶屋(染五郎)煙草盆(みどり)子猫(正楽)音曲集(三郎、太郎、歌路)景清(圓天坊)お文さま(圓三郎)大切総出踊

大正7315日 京都日出新聞

◇京都倶楽部余興 十六日午後七時より例会を開き余興として新京極芦辺館連の落語あるべし、出演者は左の如し。

 小万光、正団治、枝雁、小残月、夢輔、三八、鯉かん、内蔵之助。

大正7317日 神戸又新日報

◇千代之座 十七日正午より日曜会(第二回)を開催。演しものは左の如し。

伊勢参宮(米之助)歌合(圓三)甲府イ(寿楽)へーつい幽霊(春輔)雪の子別れ(扇蔵)百年目(圓枝)軽口(小半、一圓)五月幟(助六)

大正7318日 山陽新報

<笑福亭福團治>

◇山陽座 落語笑福亭福團冶、浪花節京山若春合同大一座にて今十八日より開演。入場料は十銭均一なりと。

大正7321日 大阪時事新報

<橋本川柳独演会・あやめ館>

◇川柳独演会 二十一日正午より平野町御霊社内あやめ館にて癇癪、つるつる、文七元結上下等。

大正7331日 神戸又新日報

◇千代ノ座 四月一日より圓三郎、圓天坊の定連へ、春輔、しん蔵、馬琴、小文三、門左衛門、圓子、妻奴を加える。

大正741日 大阪時事新報

◇浪花三友派 一日より高峰筑風、ウワンダー正光一行の奇術、東京落語家柳家三語楼、薩摩琵琶牧野光葉の四名を差加へ新らしい処を見せる由。

大正741日 大阪朝日新聞京都付録

◇芦辺館 一日よりの出演者は貞丈、円枝、扇蔵、正楽、春輔、稲子、稲八外若手定連。

大正741日 神戸又新日報

◇生田前戎座 本月は左の顔触れ

都枝、歌路、染五郎、圓歌、圓天坊、春輔、しん蔵、かる口、圓三郎、扇蔵、正楽、門左衛門、馬琴、小文三、妻奴、圓子

大正742日 大阪時事新報

<七代目土橋亭里う馬が来阪、反対派の席に出る>

◇浪花反対派は一日よりりう馬、今輔の東京連と東京戻りの紋右衛門等にて南北両花月亭其他規合席出演。

大正747日 大阪毎日新聞

◇堺大浜に於る本社大園遊会 従業諸員の労苦を慰めんが為め本社は昨六日(第二日は今七日)堺大浜なる大桟橋上に一大園遊会を開設し…大規模の遊宴を催せり。

〈編者註〉余興として六日は三友派、七日は大八会の芸人が出演した。

六日(三友派):円子、染丸、川柳、米団治、春団治、遊三、しん橋、蔵之助、花橘、かしく、円坊、妻 奴、小文、米紫、光かく、玉団治、橘松、太郎、子遊、鶴蔵、染八、竹枝、新蔵、枝女太、春枝、米花、小米喬、ワンダー正光一行其他五十余名。

七日(大八会):小紅女、張慶山、遊次、遊楽、錦之丞、万三、万治、古川、紀島、坂本、五郎、十郎、天若、天学、枝輔、梅枝、張有亭、蒋賢忠、小紋、信太郎、右朝、時三郎、大吉、登美 嬢、はじめ、すみ子、すゑ、こま、梅喬、染三等。

大正747日 大阪朝日新聞

<古今亭今輔独演会・南地花月亭>

◇今輔独演会 七日正午より法善寺花月亭にて、浮世舟恋の二道、三人かたわ、虱茶屋。

大正7411日 大阪毎日新聞京都滋賀付録417日 京都日出新聞

<伊藤痴遊独演会・笑福亭>

◇笑福亭は本日より伊藤痴遊出演。(滋賀付録)

〈編者註〉読み物は以下の通り。

三浦将軍・朝鮮王妃事件(十一日)、井上馨遭難後日談(十三日)、大隈重信と爆烈弾(十四日)、旅順還付の解雇・豪快天下の糸平・西比利亜出兵問題の表裏(十五日昼席)、佐久間象山の最後(十六日)、斎藤修一郎(十七日)、藤田組疑獄の顛末「生ける屍」(十八日)、大江卓と新平民(十九日)、星了除名会議、山岡鉄舟西郷南洲駿府城の会見、憲政擁護運動の裏面(二十日昼席・日曜独演会)、陸奥宗光と女(二十日夜席)。

なお、十五日付「大阪毎日新聞京都滋賀付録」に「笑福亭の伊藤痴遊今晩の読みものは憲法発布当日の悲劇なるが、本日は十五日の大紋日なるを以て特に正午より時局講演として旅順還付の解雇、豪快天下の糸平、西比利亜出兵問題の表裏の三題にて舌端火を吐くが如き痛快なる獅子吼をなすよし」の記事が、また二十日付「京都日出新聞」に「廿日(土曜)の昼間を利用して最後の一大獅子吼を試みんとす/伊藤痴遊独演会/星除名の議会、山岡西郷駿府城会見、隠れたる事実政権擁護運動の表裏/廿日正午より開演/反対派太夫元直営京極笑福亭」の広告が出る。

<笑福亭の伊藤痴遊を聴く>

◇痴遊独演会 目下新京極笑福亭に出勤中の名物男痴遊伊藤仁太郎の独演会が十五日午後催された。出し物は一、旅順還付の回顧、二、豪快天下の糸平、三、西比利亜(シベリア)出兵問題の表裏等長講三席。名けて「痴遊時局講演会」を大きく出した所、白痴(こけ)脅しと云へば夫れ迄だが、こゝが又他の芸人とは選を異にした所謂痴遊式を発揮したんだと善解してをこう。

却説(さて)東京では兎に角、地方では従来余り恁(こ)うした小さな寄席へ出なかつた痴遊君、殊に京都へは久し振なのに妙に感興を唆られ、遅れ走せに会場に懸付けウント詰つた傍聴席?に割込んだ時は先生既に一席済ませた跡で、今や得意の読み物「豪快天下の糸平」を講演最中。例の調子で以て「何しろ其大和屋が浜切つての生糸問屋なんだから平八君の運が向いてきたネ」などから「其大和屋が見込んで両替屋を出させたのが後年天下の糸平になる端緒だ」と、此信州の一農家に生れた田中平八なる青年の立身の経路を痛快に物語つて、さながら天下の糸平を友達扱にして聴衆を煙に巻く所に此人独特の妙味が溢れ、先づ痴遊健在なり矣を偲ばせた。

物語中には有名な富貴楼の女将お倉も出づれば伊藤、井上、陸奥等の顕官も飛出し面白い明治維新側面史を織成す所が何時もながら痴遊式新講談の特長でもあり又生命がある所だ。此呼吸は一寸外に真似手のない芸である。殊に井上候と糸平の大喧嘩を伊藤公が仲裁して遂に肝胆相照す仲となる辺りは三人三様に人物が活躍して大喝采だつた。痛快味に富んだ此人の話術が愈々洗練されて老熟し行くやうで、兎に角風刺と諧謔と愛嬌は痴遊の本領、講談師見てきた如(よ)うな嘘も此人の口から聴くと頗る自然化せられるから妙!。

第三、西伯利亜出兵問題の表裏は所謂通俗政談とでも評すべき物。蛭子然たる顔に頤髭をシゴイて、先生出兵否認論者の立場から大いに時事を論じ盛んにメートルを上げる所が味噌、之は痴遊君の道楽だつた。期待した程もなかつたが外交調査会の内容を素つ破抜く辺は平素犬養君に接近してをるだけ有繋(さすが)に面白く聴かれた。尤も犬養擁護の気味あるは止むを得ないものゝ、此の点は東京府市会議員の肩書ある政治家としての伊藤仁太郎君なら通るが、遊芸稼人の鑑札に縛られてをる新講談師痴遊ではさてどうあらうか。なぞ云ふものゝ、四時間以上もぶつ通しに長講三席の読み切りは矢張り此の人ならでは‥‥痴遊の講談は依然として何人の追随を免さない古今独歩、天下一品、連日の大入りに君は得意らしい。(鯉) (日出)

大正7415日 大阪時事新報

<土橋亭りう馬独演会・南地花月亭>

◇南地花月亭 十五日正午より開かれるりう馬の独演会出し物は「め組の喧嘩」上下、「文七元結」、補助紋右衛門。

大正7417日 京城日報

<林家木鶴一座・朝鮮浪花館>

◇浪花館 本日より京阪落語登喜會一行にて開演。今回内地至る処で好評を博せる落語登喜會一行若手大一座を招聘。

落語(しん玉)滑稽掛合(社中)落語手踊(圓弥)物真似顔芸(遊窓)落語手踊(歌之助)落語(しん鏡)少年落語音曲手踊(小團次)中入當一派十八番の電気応用所作事寿獅子(社中)落語音曲(花丸)落語手踊(木鶴)大切喜劇

大正7418日 九州日報(博多)

◇川丈座(博多) 東京落語三遊亭圓遊一行本日乗込み明十九日より開場の筈にて一行の顔触れ左の如し。

清遊、花遊、巴丈、長之助、扇橋、小むらく、文團次、遊朝、美代吉、圓遊

大正7418日 香川新報(高松)

<橘家圓坊、桂三輔一座・高松常盤館>

◇[広告]三友派反対派合併落語大一座 橘家圓坊、桂三輔一行/當ル四月十八日ヨリ/兵庫町 常盤館

〈編者註〉圓坊、三輔一座の番組は、下記の通り。

420日:御祝儀(三遊亭圓吉)池田牛買(梅喬)春雨茶屋(鶴之助)御文様(圓松)新町ぞめき(三路)掛合噺(社中)宮戸川お花半七(圓坊)坂夢(三輔)大切所作事。

424日:御祝儀(圓吉)百人坊主(梅喬)遊山船(鶴之助)権助芝居(圓松)親子酒(三路)こんにゃく問答(圓坊)どうらんの幸助(三輔)大切所作

 事。

425日:御祝儀(圓吉)寄合酒(梅喬)お玉牛(鶴之助)磯の鮑(圓松)按摩七平(三路)妾馬(圓坊)軒付け(三輔)大切所作事。

大正7421日 九州日報

<東京圓遊一座・博多川丈座>

◇川丈座(博多) 東京落語三遊亭圓遊三年振りの来博とあって、馴染連の声援高く人気盛大なり。今三日目の番組左の如し。

山崎屋(小むらく)相撲見物(文團次)浮世節並に追分(美代吉)素人俥(圓遊)切滑稽所作事(総出)

大正7421日 

◇浪華落語反対派出演順 南地花月亭

大正7年 004

當る四月二十一日より連夜正五時開演/浪華落語反対派 出演順:落語六三郎、落語小雀、落語紋一郎、落語速席噺三朝、曲芸直造、落語手踊菊団治、音曲円若、落語文治郎、清元舞踊喬光・喬之助、落語枝太郎、東京落語円遊、落語舞踊五郎、音曲噺円太郎、落語声色若柳流振事紋十郎・紋右衛門、落語枝雀、落語舞円、身体曲芸張家中・張貴田

南地法善寺内南地花月亭 吉本興行部(電南四三八・四一一九)

〈編者註〉『藝能懇話』十八号(平成19年)より転載。

大正7423日 大阪時事新報

<大八会の歌笑>

◇落語家に罰 千日前大八会落語定席三友倶楽部に出演する歌笑は、二十一日夜高座にて猥褻なる都々逸を唄ひし廉を以て南署にて厳しき処分を行はれたり。

大正7425日 大阪朝日新聞神戸付録

◇千代之座は来る二十八日に第四回日曜會を開く。

鳥屋引導(米之助)龍宮界(染五郎)欧州動乱(門左衛門)浮れ屑選り(かしく)佐々木信濃守(圓三郎)満中會(小文三)駱駝の葬礼(圓枝)五光(圓子)余興長唄勧進帳(かしく、妻奴、圓子)

大正7428日 大阪時事新報

<常磐津文字花が来阪、三友派の席に出る>

◇常磐津文字花 来月一日より浪花三友派紅梅亭、永楽館其他へ出演すべく東京より常磐津文字花来阪す。

〈編者註〉常磐津文字花は一日から三十日まで連日紅梅亭、永楽館、瓢亭の三席に出演。出し物は各席別々のときと三席同じものの時がある。また同じ出し物を何度も繰り返している。新聞の案内にでた出し物は以下の通り(同じ出し物は一度だけ記す)。

 忠臣蔵七ツ目、小夜衣仙太郎、妹背山御殿、太田道潅、福島屋、伊賀越沼津平作の内、金藤治、伊勢音頭の油屋、朝顔日記、恵方万歳乗り合船、大森彦七、山姥、影清、お染久松、戻り橋、紅葉狩、御祝儀老松(三十日)。

大正7429日 大阪朝日新聞

◇噺家連の賭博 南区河原町二丁目反対派噺家右近事滝口照吉(三十八年)方にて、同派の三朝事田原芳三郎(三十八年)、曲芸師清水正治(二十七年)、同派書記松井善造(五十三年)の四名が車座になり、二十七日午後二時賭博開帳の現場を難波署刑事に踏込まれ一網打尽逮捕せらる。

大正7429日 大阪朝日新聞

<二代目談洲楼燕枝が来阪、反対派の席に出る>

◇反対派の五月は南地花月亭外組合席に東京より燕枝、助六、今輔が出演す。